ギターを弾く方法

3 パート:基本をおさえるコードを演奏する練習を続ける

デスメタルからクラシックまで、ギターでは幅広いジャンルの演奏ができます。また、いくつか基本をおさえるだけで演奏習得が楽になる点や、独学で演奏を身につけることができる点もギターの特徴です。

パート 1
基本をおさえる

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    ギターのパーツ名を覚えましょう。エレキギターであれアコースティックギターギターであれ、ギターは基本的に木と金属で構成されています。金属の弦が振動して生み出す音を木のボディが共鳴させて、暖かな音を作り出します。その暖かな音こそが、人々が「ギターの音」であると感じる音なのです。
    • 弦はギターのヘッドブリッジの間に張られています。ヘッドには弦を固定し、張り具合を調節するペグがついています。ブリッジは弦をボディに固定する役目を担います。アコースティックギターには、ブリッジに弦を固定するためのブリッジピンという着脱可能なパーツが備えられています。エレキギターでは、通常弦を張るための穴がブリッジに開けられています。
    • 長い木材の部分はネックといいます。ネックには平らな面(指板)と丸みを帯びた面があります。指板には音程を変えるための金属のフレットがついています。
    • アコースティックギターには音を共鳴させるサウンドホールがあります。それに対して、エレキギターには磁石でできたピックアップと呼ばれるパーツが最大で3つ搭載されています。このピックアップを通してエレキギターの音がギターアンプ(ギター用スピーカー)へと送られます。
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    ギターを正しく構えましょう。ジミ・ヘンドリクスの真似をして雄叫びをあげる前に、ギターの正しい構え方を身につけましょう。右利きの場合、サウンドホールとブリッジの中間あたりで右手を使って弦を弾き、左手でネック上の弦を押さえます。
    • ギターを弾くときには、背もたれが垂直な椅子にすわりましょう。ギターは一番細い弦が床側、一番太い弦が天井側に来るように抱えます。この時、ギターの背面をお腹と胸につけ、下面を右脚に乗せましょう。
    • ギターを抱える時は主に脚と体を使います。左手でネックを安定させ、弦を押さえましょう。親指と人差し指で「V」の形を作ってネックを握りましょう。握りを緩めると、ネックに沿って左手を滑らかに上下しやすくなります。
    • 正しくギターを構えられていても、演奏に慣れるまでは窮屈さや違和感がついてまわります。肩や首、腕、手などに痛みを感じても、慣れるまでの我慢です。諦めてはいけません。
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    ギターをチューニングしましょう。チューニングのずれたギターでは演奏を楽しむことはできません。それどころか、悪い癖がついてしまう原因にもなります。定期的にチューニングを行うと、弦とフレットの組み合わせにより出る音を正しく理解できます。
    • 弦の名前を覚えましょう。弦はそれぞれ音が低い(太い)ほうから順に6弦(E)、5弦(A)、4弦(D)、3弦(G)、2弦(B)、1弦(E)、と名前が付けられています。かっこ内は、何も押さえずにそれぞれの弦を弾いた時の音程です。「家で(EA)じっと(G)ビール(B)を入れる(E)」などの語呂合わせで音程を覚えてみましょう。
    • 電子チューナーを使うと正確かつ楽にチューニングできます。ギターにチューナーを当てて(チューナーの種類によって使用方法は異なります)弦を1つ弾いてみましょう。チューナーは弾いた弦の音程の高低を判定します。それぞれの弦を弾いて、音程が高ければペグを緩め、低ければ締めましょう。マイクを使うチューナーの場合は、雑音が入らないように静かな空間で行いましょう。
    • チューナーを購入する余裕がない場合は、他の楽器の音(ピアノ等)に合わせてチューニングをするとよいでしょう。
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    フレットを押さえる練習をしましょう。フレットとは弦に対して垂直に指板上に打ち込まれた棒状の金属のことです。フレットは、音程の目印になっています。弦を押さえるときは、フレットの真上ではなくフレット同士の間を押さえましょう。つまり「3フレットを押さえる」という場合、実際に押さえるのは「2フレットと3フレットの間」です。また、高いほうのフレット(前述の場合であれば3フレット)の近くを押さえます。これは「ビビり」(音がきちんと鳴らないこと)を避けるためです。指の先で弦をしっかりと押さえて、左手の指と右手の間だけで弦を振動させるようにしましょう。
    • 1フレット移動すると、音程は半音分変わります。この時、音程は移動がギターのボディ側だと高くなり、ネック側だと低くなります。指板上を移動しながら色々なフレットを押さえて、音を出すのに必要な押弦の感覚を掴みましょう。
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    ピックを持ってみましょう。ピックとは、弦を弾くために使われる涙形をした小さなプラスチック片です。値段は安く、どんな楽器屋でも手に入ります。ピックでの演奏習得は必須ではありませんが、これを使って演奏の練習を始めることが一般的です。
    • ピックを持つ方の手で握りこぶしを作り、親指の平らな面を丸めた指の上に乗せましょう。次に、こぶしに対して垂直になるようにピックを親指と人差し指で握ります。そして、ピックの先端を手から数センチ出しましょう。

パート 2
コードを演奏する

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    オープンコードについて学びましょう。調和の取れた3つ以上の音の重なりのことをコード(和音)といいます。ギターのコードには、オープンコードとバレーコードの2種類があります。オープンコードではフレットを押さえずに鳴らす開放弦と、1~3フレットの間を押さえた弦のみを使います。
    • オープンコードのメジャーコードはCメジャー、Aメジャー、Gメジャー、Eメジャー、Dメジャー、の5つです。
    • コードの形を覚えたら、コードの切り替え(コードチェンジ)を素早く行う練習をしましょう。コードを適当に書き並べて、一度ずつ鳴らしながらコードチェンジを行ってみるのもよい練習になります。
    • 無駄な音を鳴らさないようにしましょう。例えば、Aメジャーで6弦は鳴らしません。鳴らさない弦は、タブラチュア(ギター専用の楽譜)上に「×」が打たれています。きちんとした演奏方法を身につけることが着実な上達に結びつきます。
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    コードの押さえ方を覚えましょう。押さえ方は以下の通りです。(前半はメジャーコード、後半はマイナーコード)
    • Cメジャー まず、薬指で5弦の3フレット、中指で4弦2フレット、人差し指で2弦の1フレットを押さえます。次に、6弦以外の全ての弦をかき鳴らしてみましょう。そして、弦を1つずつ弾いてみましょう。この時、それぞれの弦がきちんと鳴るようにしましょう。
    • Aメジャー 人差し指、中指、薬指で4、3、2弦の2フレットを押さえましょう。3つの弦を上から順番に一つずつ押さえるだけです。鳴らすのは6弦を除いた全ての弦です。
    • Gメジャー 中指で6弦の3フレット、人差し指で5弦の2フレット、薬指で1弦の3フレットを押さえましょう。
    • Eメジャー 押さえやすいコードの一つです。中指と薬指で5、4弦の2フレット、人差し指で3弦の1フレットを押さえましょう。
    • Dメジャー 人差し指で3弦の2フレット、中指で1弦の2フレット、薬指で2弦の3フレットを押さえましょう。鳴らすのは6、5弦を除いた全ての弦です。
    • Eマイナー 人差し指を使わない点以外はEメジャーと同じ押さえ方です。中指と薬指で5、4弦の2フレットを押さえましょう。
    • Aマイナー このコードの押さえ方はEメジャーの押さえ方を1弦分下げた形になります。中指と薬指で4、3弦の2フレット、人差し指で2弦の1フレットを押さえましょう。鳴らすのは6弦以外の全ての弦です。
    • Dマイナー Dメジャーの押さえ方に似ています。中指で3弦の2フレット、人差し指で1弦の1フレット、薬指で2弦の3フレットを押さえましょう。鳴らすのは6、5弦以外の全ての弦です。
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    どの弦でもはっきりとした音が鳴るように練習しましょう。コードを押さえたまま弦を1つずつ弾いて、それぞれの弦の音がはっきりと鳴っているかどうかを確認しましょう。
    • 音がはっきりと鳴らない場合は押さえる強さが足りない、または他の指が弦に触れてしまっている可能性があります。押さえていない指が弦に触れないようにしましょう。
    • 指が弦に触れてしまう場合は、指の関節にビー玉を乗せているような感覚で指を丸めて押さえてみましょう。こうすることで指と弦の間に隙間が作られ、開放弦をしっかり鳴らすことができます。
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    無駄な力を抜いてストラミングをしましょう。ストラミングとは下方向の腕振(ダウンストローク)と上方向の腕振り(アップストローク)を組み合わせて弦を弾き、コードの全ての音を均等かつリズム良く鳴らす演奏方法です。手首を使って2つのストロークを滑らかに行えるように練習しましょう。肘をギターに当てて、ピックで掃くようにして全ての弦を弾いてみましょう。ストラミングの大部分は手首を使って行います。肘を大きく動かす必要はありません。
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    バレーコードの押さえ方を覚えましょう。バレーコードは移動のしやすい便利なコードです。バレーコードでは、人差し指を棒のように使って同じフレットを全て押さえます。バレーコードの基本となるFメジャーでは、全弦の1フレットを人差し指1本で押さえます。そして、Eメジャーを1フレット分上げた形を中指、薬指、小指で押さえます。
    • この押さえ方を2フレット目に移動させると、F♯メジャーになります。3フレット目ではGメジャーです。コードの指の位置を覚えるのは大変なことです。しかし、バレーコードの弾き方を身につければ、ロックでもポップスでもすぐにコード演奏ができるようになります。例えば、ラモーンズはバレーコードのみを使って素晴らしい演奏をしています。

パート 3
練習を続ける

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    指の痛みを取りましょう。自分の思い通りにコードを押さえられない、指がもつれる、さらにこのような事を何度も繰り返してしまう―そのような状況では上達が絶望的であるように感じるかもしれません。ギター初心者の殆どは指の痛みが原因で数週間の内に演奏を諦めてしまいます。数年間演奏を続けると指にタコができて、長時間弦を押さえていても痛みをあまり感じなくなります。ギターを初めた頃は、誰もが指の痛みと闘わなければなりません。痛みとの上手な付き合い方を学び、音楽とギターを愛する心で乗り越えましょう。
    • 演奏後に指を冷やす、またはりんご酢に浸して痛みを和らげましょう。
    • 演奏後に消毒用エタノールを指に塗ると、タコの形成を早めることができます。ただし、演奏前に塗ってはいけません。
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    曲を演奏しましょう。単にコードや音を弾くよりも、知っている曲を演奏する方が断然楽しいでしょう。さらに素晴らしいことに、音楽の90%はわずか3~4コードのみで構成されています。少ないコードで弾くことのできる曲をインターネット上などで探してみましょう。
    • 初めはゆっくりとしたテンポで始め、リズムに慣れてきたら少しずつテンポを速くして弾いてみましょう。初めの内は自分のぎこちない演奏にイライラするかもしれません。しかし、コードチェンジに慣れていくにつれて、ステージでの演奏発表が楽しみになっていくでしょう。
    • 簡単な曲が弾けるようになったら、難しい曲の演奏に挑戦してみましょう。Lynyrd Skynyrdの「Sweet Home Alabama」という曲はDメジャー、Cメジャー、Gメジャーの繰り返しで構成されています。しかし、リードギターのフレーズは複雑です。
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    タブラチュアの読み方を覚えましょう。ギターにはタブラチュア(通称タブ譜)という独自の楽譜があります。タブ譜では横線が縦に6つ並んでいます。各横線はギターの各弦に対応しており、横線上の数字は押さえるフレットを表しています。例えば、以下のSweet Home Alabamaのタブ譜では4弦の開放弦を2回、次に2弦の2フレットを1回、そして3弦の2フレットを1回弾く、というように演奏します。
    • E|-------------------------------------------------|| (1弦)
    • B|-------3---------3----------3--------------------|| (2弦)
    • G|---------2---------0--------0---------------2p0--|| (3弦)
    • D|-0-0------------------------0--0----0h2p0--------|| (4弦)
    • A|------------3-3-------------2---0p2-------0------|| (5弦)
    • E|-----------------------3-3--3--------------------|| (6弦)
    • リードフレーズとコードの演奏を組み合わせて行うと、「ただギターを練習している」という状態から抜け出して、「音楽を演奏している」気分になれます。そのためには、コードの押さえ方を正しく覚えましょう。また、早いフレーズを弾くときにリズムが崩れないようにしましょう。
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    他のギタリストから学び取りましょう。他のギタリストの演奏の視聴や技術の模倣は上達の近道です。ギター教室などに通う必要はありませんが、友人との合奏、テクニックや気づいたことを教えあう、といったことは上達に大きく役立ちます。
    • YouTubeでのギター講座動画は初心者と上級者どちらにとっても非常に役立ちます。中でもStevie Ray Vaughnの激しいギターソロや独特の指使いをするJack Johnsonの動画は、技術習得に大変効果的です。
    • クラシックギターやジャズギターの演奏、楽譜の読み方を学びたい、と考えているのであればギター教室に通いましょう。独自の演奏スタイルを確立するには独学も有効ですが、有能な指導がいれば、さらに幅広い知識を身につけることができます。

ポイント

  • 自分の好きな曲はやる気を引き出します。好きな曲のタブ譜を手に入れて練習しましょう。
  • コードを上手く鳴らすことができなくても落ち込んではいけません。指を鍛えながら、頑張って練習を続けてみましょう。継続は力なり、です。
  • コードがきちんと鳴らない場合は、指が弦の鳴りを止めてしまっている、あるいは間違った押さえ方や弾き方をしてしまっている可能性があります。各弦を一つずつ鳴らして、コードのどの部分の押さえ方に問題があるかを確認してみましょう。また、指先を使って弦を押さえると、音をきれいに鳴らすことができます。
  • 演奏でミスをしても気にしてはいけません。間違いは誰にでもあります。
  • コードを押さえることが難しい場合、指の力や動きを鍛える、ギターに慣れ親しむ、といったことを行うとよいでしょう。
  • コード表を印刷して常に目に入る場所に張り付けましょう。コードの暗記に役立ちます。
  • 弦を押さえることに苦労しているのであれば、細い弦を使ってみましょう。音は軽くなりますが、押さえやすくなり、指先の痛みも軽減できます。
  • 指弾きの練習をしましょう。インターネットで指弾きの仕方を調べてみましょう。あるいは、好きな曲を指で弾く方法を自分で考えてみるのも楽しいかもしれません。
  • 初めの内は上手く弦を押さえられず、音がきれいに響かないこともあるでしょう。しかし、そこで気を落としてはいけません。指の鍛錬には少々時間がかかります。1日に2~3時間ほど練習していれば、数週間ほどで指が鍛えあげられることでしょう。練習時間が短ければ、その分長くかかります。
  • 1日に2時間以上練習しましょう。

注意事項

  • きちんとした指導者のレッスンを受けずにギター講座の動画や解説を参考にすると、悪い癖がつく可能性があります。また、そのような悪い癖を直すのは大変です。演奏は独学で身につけられますが、ギター教室などでのレッスンは演奏の問題点や癖を修正する役に立つでしょう。
  • 初めの内はあまり無理をしてはいけません。1日に1時間の練習で十分です。過度な練習で指を痛めないようにしましょう。

必要なもの

  • しっくりくる、と感じられるギター
  • ピック(任意)
  • チューナー(初心者に推奨)

出典と引用

記事の情報

カテゴリ: 音楽

他言語版:

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