ハーブを使って頭痛を和らげる方法

3 方法:頭痛の種類緊張性頭痛の治療偏頭痛の治療

頭がガンガンする、またはズキズキする、あるいは頭に刺すような痛みを覚える場合は、何が起こっているのかお分かりでしょう。明らかに頭痛です。代表的な頭痛には、緊張性頭痛、群発性頭痛、偏頭痛などがあります。それらの頭痛を和らげるための鎮痛薬も広く出回っていますが、一方で、ハーブを使った自然療法で頭痛を治そうとする人も少なくありません。ハーブ療法やアロマセラピーには、痛みを和らげて炎症を抑える効果があります。まずはみなさんが抱える頭痛の種類を特定しましょう。そのうえで、みなさんの頭痛に有効なハーブや香水を選びましょう。

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頭痛の種類

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    緊張性頭痛を見分けましょう。緊張性頭痛は最も一般的な頭痛です。頭の両側に痛みを覚えるのが特徴ですが、大抵の場合、痛みは後頭部から現れます。また、前方に“移動した” 頭痛が、眼に影響を及ぼす場合もあります。通常、緊張性頭痛の痛みは鈍痛か、または頭の周りをゴムできつく締め付けられているような痛みです。[1]
    • 緊張性頭痛はしばしば筋肉の緊張や挫傷が原因で起こります。ストレス、うつ状態、気分障害、外傷はいずれも緊張性頭痛と深い関係があります。また、長時間にわたって一定の方向に頭を固定していると、緊張性頭痛に罹りやすくなります。[2]
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    偏頭痛を見分けましょう。ほとんどの偏頭痛は、頭の片側に痛みが現れるのが特徴です。ただし、時間とともに痛みが両側へ広がる場合もあります。大抵の場合、体の動き、明るい光、大きな音によって痛みは悪化します。偏頭痛の引き金となるものはたくさんありますが、とりわけ、特定の食品、薬物からの離脱、アルコール、コーヒー、睡眠不足などが代表的な要因として挙げられます。通常、偏頭痛が起こると、ガンガンする痛みやズキズキする痛みを覚えます。[3]
    • 偏頭痛はしばしば吐き気や嘔吐を伴い、音・光・匂いへの敏感さによっても引き起こされます。また、偏頭痛が起こる直前に“気配”を感じたり、悪い予感を覚えるかもしれません。視界が明滅する、目の前に黒点が現れる、顔や手に痒みを覚えるといった症状はいずれも偏頭痛の前兆です。あるいは、差し迫った偏頭痛を匂いで察知できる場合もあります。もっとも、気配の有無にかかわらず、ほとんどの偏頭痛には同じ治療法が適用されます。[4]
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    群発性頭痛を見分けましょう。一般的に鋭い痛みや突き抜けるような痛み、または刺すような痛みを伴う群発性頭痛は、ひときわ厄介な頭痛です。[5] 1日のうちに何度も激しい頭痛が集中的に現れ、それが数日、数週間、または数か月にわたって続きます。大抵の場合、頭痛は日中の決まった時間に現れ、1時間以内で収まります。また、一旦症状が収まると、数日間、数週間、または数か月間、ぱったりと痛みが止まるのも群発性頭痛の特徴です。[6]
    • 群発性頭痛を自宅で治そうとしてはいけません。ハーブ療法やアロマセラピーは、本格的な医療処置と合わせれば群発性頭痛に効き目があります。しかし、それだけでは大した効果は期待できません。
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    他の種類の頭痛にも注意しましょう。副鼻腔炎症頭痛と呼ばれる頭痛もその一つです。頬の周り、眼球、額といった前頭部に痛みが現れます。副鼻腔炎症頭痛は感染やアレルギーと密接な関係があります。[7]
    • その他頭痛の原因には、鎮痛剤からの離脱(リバウンド頭痛)や発熱などがあります。さらに、月経前症候群(PMS)の一つとして、頭痛が現れる場合もあります。
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    深刻な不安を覚える場合は医師の診察を受けましょう。現在抱える頭痛がストレス過多や睡眠不足では説明がつかない場合や、または何となく“違和感”を覚えるだけであっても、迷わず医療者に相談しましょう。まれに頭痛は以下のような大病の兆候として現れます:
    • 脳内出血
    • 脳腫瘍
    • 高血圧
    • 中枢神経感染症または膿瘍
    • 頭蓋内圧の上昇(脳圧亢進)
    • 睡眠中の酸素不足(睡眠時無呼吸)
    • 卒中
    • 脳動脈瘤

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緊張性頭痛の治療

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    鎮痛作用や抗痙攣作用のあるハーブを探しましょう。カバカバ、バレリア、パッションフラワーといったハーブは筋肉をリラックスさせ、数時間のうちに緊張性頭痛による緊張を和らげることができます。[8] また、頭痛への効能が証明されているわけではありませんが、カモミールやミントまたはローズマリーにも、身体をリラックスさせ、不安を和らげる作用があります。
    • 人によっては、ローズマリーは血圧を上昇させるため、注意が必要です。
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    カバカバを使いましょう。カバカバの有効成分には鎮痛作用があり、不安を和らげて睡眠障害を改善することができます。[9] カバカバを摂取する際は必ず使用上の注意に従いましょう。一般的には、75mgが適量とされています。[10] カバカバの副作用として、眠気が報告されています。
    • 腎臓疾患、パーキンソン病、肝機能障害、または血液疾患の診断を受けた人や、アルプラゾラム(抗不安薬の一種)やレボドバ(パーキンソン病治療薬の一種)を服用している人は、カバカバの摂取は控えましょう。
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    ワレリアナ根を摂取しましょう。ワレリアナ根を使った民間療法には長い歴史があります。この生薬には、脳内の神経伝達物質の働きを抑制する効果があります。[11] 一般的にワレリアナ根の摂取量は、150~300mgが適量とされています。[12] ワレリアナ根にアレルギーのある人や、肝臓疾患を抱えている人は摂取を控えましょう。報告されている副作用として、胃のむかつき、頭痛、眠気などがあります。
    • できる限り、ワレリアナ根を他の薬剤と併用するのは避けましょう。すでに複数の薬剤を常用している人は、ワレリアナ根を摂取する前に、しかるべき医療専門家に相談しましょう。
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    パッションフラワーを使いましょう。パッションフラワーについてはそれほど研究が進んでいるわけではありませんが、この生薬も古来よりアメリカやヨーロッパで広く使用されています。パッションフラワーには、脳内のγアミノ酪酸の分泌を促進する効果があるといわれています。[13] それによって緊張や不安を和らげ、痛みを抑えることができるでしょう。[14] パッションフラワーの摂取量は、100~150mgが適量とされています。[15]
    • パッションフラワーについて、現在のところ、副作用や薬剤の拮抗または拒絶反応は報告されていません。
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    これらのハーブを使ってハーブティーを作りましょう。複数のハーブを組み合わせることもできます。葉をそのまま使うか、または栄養食品や健康食品の専門店でハーブチンキ(ハーブのエキス)を購入しましょう。頭痛が出始めたら、1、2杯のハーブティーを飲みましょう。
    • ハーブティーに150mgのホップを加えるのも効果的です。 薬草学の世界では、ホップに強壮剤や鎮静剤としての効能が認められています。体力を強化すると同時に、身体をリラックスさせることができるでしょう。[16]
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    竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)を試してみましょう。漢方に詳しい医療者と相談のうえで、竜胆瀉肝湯を注文しましょう。竜胆瀉肝湯は、主薬のリンドウ(竜胆)を始めテンサイ、アオアザミ、パセリ、タンポポ、ボルドー、クサノオウ、その他様々な生薬が配合された中国古来の漢方薬です。炎症を抑えるとともに、健康状態を直接左右する肝臓や腎臓の機能を強化する竜胆瀉肝湯は、緊張性頭痛の緩和に高い効力を発揮します。2錠の竜胆瀉肝湯を1日3回、食前または食間に服用しましょう。[17]
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    アロマオイルを吹き付けましょう。頭痛が出始めた段階で、カモミール、ミント、ローズマリー、レモンバーム、ラベンダーといったアロマオイルを霧吹きに入れて吹き付けましょう。心身をリラックスさせて不安を和らげることができるでしょう。甲状腺機能障害のある人は、レモンバームの使用は避けましょう。

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偏頭痛の治療

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    25~75mgのナツシロギクを1日2回摂取しましょう。炎症や痙攣を抑える有効成分が含まれたナツシロギクは、炎症治療に効果的です。偏頭痛の原因となる、収縮した血管を広げることができるでしょう。[18] ナツシロギクの偏頭痛への効果や頭痛の頻度を下げる働きは古くから知られています。
    • キク科の植物にアレルギー反応や過剰反応を起こす人は、ナツシロギクの使用は控えましょう。また、出血障害がある場合や、手術前は、医療専門家の助言がない限りナツシロギクを使用してはいけません。
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    50~75mgのフキを1日2回摂取しましょう。最も研究されているハーブの一つであるフキも、偏頭痛の治療に効果的です。[19] ナツシロギクと同様に、フキもまた炎症を抑える働きがあります。鬱血性心不全の診断を受けた人は、フキの摂取は控えましょう。
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    ヤナギ樹皮、タツナミソウ、または銀杏を試してみましょう。これらの生薬は自然療法医によって盛んに勧められています。ヤナギ樹皮は、副作用のない天然のアスピリン(鎮痛剤)といえます。[20] タツナミソウには局所的に血中酸素濃度を上昇させる働きがあると考えられています。[21] 銀杏には抗酸化作用があり、脳細胞を保護します。[22]
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    アロマオイルを吹き付けましょう。頭痛を覚えたら、カモミール、ミント、ローズマリー、レモンバーム、ラベンダーといったアロマオイルを霧吹きに入れて吹き付けましょう。心身をリラックスさせて不安を和らげることができます。ただし、甲状腺に疾患のある人は、レモンバームの使用は控えましょう。
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    上記のいずれかのハーブを使ってハーブティーを煎れましょう。いくつかのハーブを組み合わせることもできます。葉をそのまま使うか、または栄養食品や健康食品の専門店でハーブエキスを購入しましょう。頭痛の症状が出始めた段階で、1、2杯のハーブティーを飲みましょう。

ポイント

  • 常に水分をたっぷり取りましょう。大半の頭痛は脱水状態によって悪化します。
  • 頭痛の種類に関わらず、じっくりと時間をかけてリラックスすることはとても大切です。
  • 群発性頭痛の場合、これらのハーブの効果は定かではありません。群発性頭痛の治療にハーブを使う場合は、必ず医療専門家に相談しましょう。
  • なるべくハーブはカプセルや錠剤ではなく、ハーブティーで摂取しましょう。やはり心身をリラックスさせるには、熱い紅茶が最適です。

注意事項

  • これらのハーブの効果について、子供を対象にした臨床データはありません。ハーブや錠剤を子供に服用させる前に、必ず医療専門家に相談しましょう。
  • 妊婦または授乳中の女性への効能についても、臨床的な裏付けはありません。妊娠中または授乳中のみなさんは、しかるべき医療専門家の助言に従ってハーブを使用しましょう。
  • ナツシロギクエキスのカプセルではなく、ナツシロギクの葉をそのまま口にする場合は、 口内炎に注意しましょう。また、人によっては、ナツシロギクのハーブは軽い胃腸のむかつきや神経過敏を引き起こします。


出典と引用

  1. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/migraine-with-aura/basics/symptoms/con-20030404
  2. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/003024.htm
  3. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/migraine-with-aura/basics/symptoms/con-20030404
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カテゴリ: 代替医療

他言語版:

English: Treat a Headache with Herbs, Español: tratar el dolor de cabeza con hierbas, Русский: лечить головную боль с помощью трав, Português: Tratar Dor de Cabeça com Ervas, Italiano: Trattare il Mal di Testa con le Erbe, Deutsch: Kopfschmerzen mit Kräutern behandeln, Français: traiter les maux de tête avec des plantes, 中文: 用草药治疗头痛, Bahasa Indonesia: Mengobati Sakit Kepala dengan Herba, العربية: علاج الصداع بالأعشاب, 한국어: 허브로 두통 치료하는 방법, Tiếng Việt: Trị đau đầu bằng thảo dược, Nederlands: Hoofdpijn met kruiden behandelen

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