外れなくなったコンタクトレンズを取り外す方法

3 方法:ソフトコンタクトレンズハードコンタクトレンズコンタクトレンズとの正しい付き合い方

コンタクトレンズを使用していれば、大半の人が遅かれ早かれレンズが外れずに大変な思いをするはずです。こうしたトラブルは、特にコンタクトレンズの使用経験が短い人に多く見られます。コンタクトレンズが目から外れなくなるのは、長時間の使用でレンズが乾燥したり正常な位置からずれたりすることが原因です。使用しているのがソフトレンズでもハードレンズでも、この記事を読めば、外れなくなったコンタクトレンズを取り外す方法がわかるはずです。

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ソフトコンタクトレンズ

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    手を洗う コンタクトレンズの着脱時には必ず、両手を清潔に保ちましょう。[1]手に生息する大腸菌などの細菌は、毎日触れるものから付着する分だけでも数千に及びます。目に触れる前にはせっけんとぬるま湯で両手を洗い、感染症を防止しましょう。[2]
    • コンタクトレンズが外れなくなると、通常よりも長時間にわたって目の周りに触れることになります。そのため、両手の清潔を保つことが特に重要です。指と目の接触時間が長くなるほど、細菌を拡散させるリスクも高まります。
    • 目に触れる手のひらや指先はタオルで拭いてはいけません。タオルの繊維や糸くずが目に入る可能性があります。
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    冷静を保つ パニックになったり、状況に対して必要以上に不安を抱いたりすると、レンズを取り外しづらくなるだけです。不安であれば、作業をいったん中止して 深呼吸を数回行いましょう。[3]
    • 心配は無用です。眼球の正面には「結膜」という粘膜が、また目の周囲には「直筋」と呼ばれる筋肉があるため、レンズが眼球の裏側へ回って取れなくなることは決してありません。[4]
    • ソフトレンズが外れなくなったとしても、長時間にわたって放置しなければ深刻な健康被害はありません。不快感を覚えることはありますが、目を損傷する可能性は低いでしょう。[5]ただし、ハードレンズが目の中で破損すると、角膜剥離を起こして感染症にかかる恐れがあります。
    • 数回試してもレンズをうまく取り出せなければ、少し休憩を挟みましょう。腰を下ろして、しばらくの間リラックスします。
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    レンズの位置を把握する レンズが角膜上の正常な位置からずれてしまい、外れなくなる場合もよくあります。その際は、まずレンズの位置を把握する必要があります。両目を閉じて、まぶたの力を抜きましょう。レンズの位置が感触でわかるはずです。レンズがまぶたに当たる感触がなければ、指で優しくまぶたに触れてレンズの位置を確認してみましょう。[6]
    • レンズが目の端へずれた場合は、鏡を見るだけでもレンズの位置を確認できることがあります。[7]
    • レンズの位置と反対側へ視線を移しましょう。レンズの感触が目の右端にあれば左を、下にあれば上を見るといった具合です。そうすると、レンズが見えることがあります。[8]
    • 目視や感触でレンズの位置がわからない場合は、レンズが目から落下した可能性があります。[9]
    • まぶたの上部(眉毛の近く)に指を当てて上へ引き上げ、まぶたを開きましょう。そうするとレンズがよく見えることがあります。まぶたを上へ引き上げた状態で視線を下へ移すと眼輪筋が固定されるため、再び前を見るまでは目を閉じられなくなる点に留意しましょう。
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    レンズを保湿する レンズが乾燥したために外れなくなる場合もあります。生理食塩水でレンズを保湿しましょう。生理食塩水は、可能であればレンズに直接垂らします。レンズが保湿されて柔らかくなるまで数分間待ちましょう。[10]
    • レンズがまぶたの奥や目の端に張り付いてしまったときには、目を保湿するとレンズが保湿液の流れに乗って正常な位置へと戻り、取り外しやすくなることがあります。[11]
    • レンズを保湿すると、通常の方法でレンズを取り外せる場合も多々あります。瞬きを数回行うか目を数秒間閉じた後に、再び試してみましょう。[12]
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    まぶたをマッサージする 上記の方法を試してもなお、レンズがまぶたの下に張り付いたり引っかかったりして外れない場合は、両目を閉じて指先でまぶたを優しくマッサージしてみましょう。[13]
    • それでも正常な位置に戻らなければ、角膜のほうへとレンズを押してみましょう。
    • レンズがまぶたの奥に入り込んでしまったときは、まぶたをマッサージしながら視線を下に向けると取り外しやすくなることがあります。[14]
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    方法を変える レンズが正常な位置にあるにもかかわらず外れないときは、方法を変えてみましょう。レンズは指でつまんで取り外す人が大半ですが、上下のまぶたに指を当てて軽く押さえながら瞬きをしてみるのもよいでしょう。[15]
    • 両手の人差し指または中指を使うとよいでしょう。上まぶたに指を当てて真下へ押します。下まぶたに当てた指は真上に押し上げます。
    • レンズが眼球から離れて取り外しやすくなるはずです。
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    まぶたを持ち上げる それでもなおレンズが外れず、まぶたの下に張り付いていると思われるときには、まぶたを優しく持ち上げて裏返してみましょう。[16]
    • まぶたを裏返すには、まつげを前方に引っ張りながら綿棒の先でまぶたの中央を押さえます。
    • レンズがまぶたの奥に入り込んでいる場合は、頭を後ろへ傾けるとレンズを目視できるはずです。レンズをまぶたの下から慎重に取り外しましょう。
    • 上記の作業を行う際は、友人や家族に手伝ってもらう必要があるかもしれません。[17]
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    眼科を受診する 上記の方法をすべて試してもレンズが外れない場合や、目にひどい充血や痛みが生じたときには最寄りの眼科を受診しましょう。症状を悪化させることなく、レンズを取り外してもらえるはずです。[18]
    • レンズを取り外す際に眼球を傷つけるなどした可能性がある場合は、速やかに眼科医に相談しましょう。目を損傷している恐れがあるため、レンズを取り外せたか否かにかかわらず、医師の診断を受ける必要があります。[19]

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ハードコンタクトレンズ

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    手を洗う せっけんと水で両手をきれいに洗います。タオルの繊維が目に入る恐れがあるため、目に触れる指はタオルで拭いてはいけません。コンタクトレンズの着脱は必ず、清潔な手で行いましょう。[20]
    • 外れなくなったコンタクトレンズを取り外す際のように、通常よりも長時間にわたって目に触れるときは、両手をしっかりと洗うことが特に重要です。
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    冷静を保つ 慌てる必要はありません。不安になるとレンズを見つけづらくなり、取り外しに苦労するだけです。[21]
    • 眼球の前方には「結膜」という粘膜が、また目の周囲には「直筋」と呼ばれる筋肉があるため、コンタクトレンズが眼球の裏側へ回って取れなくなることは決してありません。[22]
    • レンズが目から取り出せなくなったとしても、長時間にわたって放置しなければ深刻な健康被害はありません。不快感を覚えることはありますが、目を損傷する可能性は低いでしょう。ただし、レンズが破損している場合には痛みを生じることがあります。[23]
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    レンズの位置を把握する ハードレンズの場合は、角膜上の正常な位置からずれてしまったために外れなくなるケースが大半です。その際は、まずレンズの位置を把握する必要があります。
    • 両目を閉じて、まぶたの力を抜きましょう。レンズの位置が感触でわかるはずです。レンズがまぶたに当たる感触がなければ、指で優しくまぶたに触れてレンズの位置を確認してみましょう。[24]
    • レンズが目の端へずれた場合は、鏡を見るだけでもレンズの位置を確認できることがあります。[25]
    • レンズの位置と反対側へ視線を移しましょう。レンズの感触が目の右端にあれば左を、下にあれば上を見るといった具合です。そうすると、レンズが見えることがあります。[26]
    • 目視や感触でレンズの位置がわからない場合は、レンズが目から落下してしまった可能性があります。[27]
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    真空状態を解除する 白目部分に移動したレンズは、レンズと眼球の間の真空状態を解くと外れることがよくあります。指先でまぶたの上からレンズの縁を優しく押してみましょう。[28]
    • ソフトレンズと同じ感覚で眼球をマッサージすることは絶対にやめましょう。レンズが動く際に、レンズの縁で眼球の表面を傷つける恐れがあります。[29]
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    吸引スポイトを使用する それでもレンズが外れなければ、たいていのドラッグストアのアイケア用品コーナーで扱っている小さな専用スポイトを購入するとよいでしょう。[30]コンタクトレンズを処方される際に、眼科医からスポイトの使用方法を指導してもらっていることが理想です。
    • まず、コンタクトレンズの洗浄液でスポイトを洗浄します。生理食塩水でスポイトを保湿しましょう。[31]
    • 親指と人差し指でまぶたを開きます。
    • スポイトをレンズの中央に当てて引っ張ります。この際、スポイトが眼球に触れないように気を付けましょう。
    • レンズは優しく横方向に動かすと、スポイトから外れます。[32]
    • この方法を試す前に眼科の受診を検討しましょう。スポイトを使用して自分でレンズを取り外すと、目に障害が残る恐れがあります。[33]
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    必要に応じて医師に相談する どうしてもレンズが外れなければ、最寄りの眼科を受診してレンズを取り外してもらいましょう。ひどい充血や痛みが生じた場合も医師に相談したほうがよいでしょう。[34]
    • レンズを取り外す際に眼球を傷つけるなどした可能性がある場合は、レンズを取り外せたか否かにかかわらず、速やかに眼科医に相談しましょう。[35]

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コンタクトレンズとの正しい付き合い方

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    目に触れる前には必ず両手を洗う 毎日触れるものから手に付着する細菌は何千にも及びます。目に触れる前に、せっけんとぬるま湯を使って手をしっかりと洗いましょう。[36]
    • 不潔な手指で目に触れると、目の損傷や感染症を招く恐れがあります。
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    目を保湿する コンタクトレンズ専用の目薬や保湿液で、終日にわたって目を保湿しましょう。そうすると、レンズの張り付きを防止できます。[37]
    • 目薬の使用後に目にかゆみや充血が生じた場合は、「防腐剤不使用」の表示がある製品を探してみましょう。
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    コンタクトレンズは清潔に保つ 保存ケースは毎日洗浄します。レンズの装着後は、消毒保存液または熱湯(できれば蒸留水)を使用してケースを洗いましょう。ケースに水道水を入れて放置してはいけません。カビや細菌による感染症を引き起こします。ケースは自然乾燥させましょう。[38]
    • 保存ケースは3カ月に1回、新しいものに交換しましょう。毎日洗浄していても、いずれは細菌などの有害物質が付着します。
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    保存液は毎日交換する ケースを洗浄して自然乾燥させた後は、新しい保存液を注ぎ入れます。保存液の効果は時間が経つと減少します。レンズを消毒して清潔に保つには、保存液を毎日交換すると効果的です。[39]
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    洗浄と消毒はレンズの種類に適した方法で行う コンタクトレンズのケア用品はレンズの種類により異なります。お使いのレンズに合ったものを使用しましょう。レンズの洗浄や消毒方法については専門家の指示に従います。[40]
    • 保存液や目薬、洗浄液は市販のものを使用し、感染症のリスクを軽減しましょう。
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    専門家の指示どおりに装用する 医師から1日の安全な装用時間を指示されるはずです。その指示を守って使用しましょう。
    • 連続装用が可能なコンタクトレンズを処方された場合を除いて、レンズを装着したまま眠るのはやめましょう。睡眠時にコンタクトレンズを使用すると感染症にかかるリスクが高くなります。そのため、連続装用可能なレンズであっても、専門家は睡眠時の使用を推奨していません。[41]
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    水に入る前にはレンズを外す 水泳や入浴などを行う際は、まずレンズを取り外しましょう。そうすると、感染症にかかるリスクを最小限に抑えられます。[42]
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    体内の水分量を保つ コンタクトレンズは乾燥すると目に張り付いてしまうことがあります。これを防ぐには、終日にわたって水を十分に摂取するのも対策の一つです。水分補給をしっかりと行うと、目の潤いを保つことができます。
    • 男性の1日の最低水分摂取量はコップ13杯(3 L)、女性ではコップ9杯(2.2 L)です。[43]
    • 日頃から目が乾燥しがちな人は、できる範囲でアルコールや大量のカフェインの摂取を控えるように努めましょう。アルコールやカフェインは体から水分を奪います。最もよいのは水を飲むことですが、果汁100%のジュースや牛乳、甘味料が入っていないノンカフェインのお茶(ルイボスティーなどの各種ハーブティー)などでもよいでしょう。
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    禁煙する 喫煙によって目の乾燥が悪化するという研究結果が複数あります。「ドライアイ」になると、レンズの張り付きを招く恐れがあります。[44]コンタクトレンズを使用する喫煙者では 、レンズに関するトラブルの発生率が非喫煙者に比べて高くなります。
    • 副流煙による二次喫煙であっても、コンタクトレンズの使用者には害を及ぼす恐れがあります。[45]
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    健康管理を行う 正しい食生活や運動、睡眠に努め、目の酷使を控えるとトラブルの予防につながります。[46]
    • ほうれん草やコラードグリーン、ケールなどの緑色葉物野菜は目の健康維持に最適です。鮭やマグロなどといった脂肪分が豊富な魚には、目のトラブル防止に効果的なオメガ3脂肪酸が含まれています。
    • 複数の研究により、定期的に運動を行う人のほうが、そうでない人に比べて目の健康状態全般が良好であることがわかっています。緑内障などの深刻な眼疾患にかかる確率も、前者のほうが低い傾向にあります。[47]
    • 睡眠不足は視力に悪影響を及ぼす恐れがあります。最も一般的な症状は目の乾燥です。目やまぶたのけいれんを起こすこともあります。[48]
    • 可能な範囲で目の負担を軽減しましょう。そのためには、電子機器のグレア(まぶしい光)を軽減する、体に優しい作業環境を整える、目を酷使する作業の間には頻繁に休憩を挟むなどの対策を行うとよいでしょう。
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    定期的に眼科検診を受ける 定期的に眼科を受診すると目のトラブルを予防できます。また、緑内障などの眼疾患の発見にもつながります。[49]
    • 現在、目に障害を抱えている人や30歳代後半にある人は、年に一度、眼科を受診しましょう。20~30歳代の人は、少なくとも2年に一度は眼科検診を受けたほうがよいでしょう。[50]
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    異常があれば眼科医に相談する その後も頻繁にコンタクトレンズが外れなくなるようであれば、眼科を受診しましょう。さらに深刻な問題が隠れている可能性があります。予防方法について医師に尋ねてみるのもよいでしょう。[51]
    • 以下の症状に一つでも当てはまる場合は、速やかに眼科医に相談しましょう。
      • 目が突然見えなくなる
      • 目がかすむ
      • 閃光やハロー(物体の周りのまぶしい光)が見える
      • 目に痛みや違和感、腫れ、充血が見られる

ポイント

  • ソフトコンタクトレンズを取り外す際には、まず生理食塩水で目を保湿してから行うとよいでしょう。保湿後は、指を自然乾燥させてからレンズを取り外します。適度な摩擦が生じてレンズをつまみやすくなることがあります。
  • 眼科医の一覧をインターネット上で公開している地域がたくさんあります。[52][53]
  • 化粧はコンタクトレンズを装着した後に行いましょう。化粧を落とす前にはレンズを取り外します。そうすると化粧がレンズに付着しません。[54]
  • まぶたをかたく閉じて(必要に応じて指で軽く押さえながら)、3分間ほど黒目を反時計回りに(あたりを見回すように)回転させてみましょう。そうすると、レンズが次第に移動して指でつまみやすくなります。

注意事項

  • 目やレンズに触れる手や保存ケース、タオルなどは必ず清潔に保ちましょう。これを怠ると、目が感染症にかかる恐れがあります。
  • コンタクトレンズを唾液で濡らすことは絶対にやめましょう。人間の唾液には大量の細菌が生息しています。そのため、レンズに唾液を付けるとそうした細菌がすべて目の中に入ることになります。
  • コンタクトレンズの保存液を目に入れる前には、必ず説明書を読みましょう。一般的な保存液であればレンズの潤滑剤として使用しても安全ですが、中には洗浄成分が入った保存液もあり、これが目に直接触れると焼けるような痛みを生じます。
  • ファッションアイテムとしてのコンタクトレンズやその他のレンズについても、眼科医に処方されたレンズ以外は決して使用してはいけません。こうしたレンズを使用すると目の損傷や痛み、感染症、さらには失明にもつながる恐れがあります。
  • レンズを外した後もまだ目に充血や違和感が残るようであれば、眼科を受診して検査を受けましょう。角膜を損傷した可能性があります。[55]

出典と引用

  1. http://www.mayoclinic.org/healthy-living/adult-health/in-depth/contact-lenses/art-20046293?pg=2
  2. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3037063/
  3. http://mybestcontacts.com/what-to-do-when-your-contact-lens-is-stuck/
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記事の情報

他言語版:

English: Remove Stuck Contact Lenses, Español: quitar lentes de contacto pegados, Italiano: Rimuovere le Lenti a Contatto Bloccate, Português: Retirar Lentes de Contato Grudadas, Русский: вытащить прилипшие контактные линзы, Deutsch: Kontaktlinsen richtig entfernen, Français: retirer une lentille de contact coincée, Bahasa Indonesia: Mengangkat Lensa Kontak yang Tersangkut di Mata, Čeština: Jak vyjmout uvízlé kontaktní čočky, हिन्दी: चिपके या अटके हुए कांटेक्ट लेंस को बाहर निकालें, Tiếng Việt: Lấy Kính áp tròng Kẹt trong Mắt, العربية: إزالة العدسات اللاصقة, ไทย: ถอดคอนแทค เลนส์ที่ถอดไม่ออก

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