株式を購入する方法

3 パート:株式市場について学ぶ株式購入にあたって投資計画を実践する

株券はただの紙切れではありません。株式を持っているということは、部分的にその会社を所有しているということです。現在、株式の入手はかつてないほど簡単になっています。株式の取引口座の開設を歓迎する証券会社も多く、今や株式の取引は、パソコンを操作するだけでできてしまいます。しかし、いくら株式の取引方法が簡単になったからといって、株式の取引自体が簡単になった訳ではありません。株式の取引に際して、どのような方法があるのか、そして、どのような戦略のもと実行すればよいのかを理解することで、機会費用という形での損失を大きく防ぐことができます。

パート 1
株式市場について学ぶ

  1. 1
    株式市場の仕組みを理解しましょう。図書館や本屋、もしくはインターネット上で書籍などを手に入れ、株式投資についての理解を深めましょう。
    • 株式の取引において、基本的な目標は、比較的安い価格株式を購入し、購入時よりも高い価格で株式を売却することです。[1]購入時と売却時の価格の差が収益源になります。
    • 例えば、1株あたり1500円の株式を100株購入するとします。このときの総投資額は15万円になります。2年後に株価が2000円に上昇した場合、株式の総価値は20万円となり、5万円の利益が発生します。
    • 反対に、50万円を投資し、1株あたり5000円の株式を100株購入したとします。2年後の株価が2500円に下落していた場合は、株式の総価値は25万円となり、25万円の損失が出てしまいます。
    • 株価はしばしば株式の価値自体ではなく、t投資家の会社の業績評価に大きく左右されます。その株式を購入したい人が売却したい人よりも多い場合、株価は上昇する傾向にあります。反対に、株式を売却したい人が購入したい人よりも多い場合は、株価は下落することが多くなります。つまり、短期的には株価はファンダメンタルズではなく、投資家の心情によって決まるのです。ちょっとした情報だけでなく、時には誤った情報や噂によっても、株価は変動します。[2]
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    専門用語を理解しましょう。株式市場や個別の株式について調べていくうちに、知っておくと便利な言葉がいくつもあることがわかるはずです。以下はその一部です。
    • 売り指値(ask price)、もしくはオファー価格(offer)とは、株式購入における最も有利な価格のことです。[3]
    • ビッド価格とは、株式の売却における最も有利な価格のことです。[4]
    • 出合注文とは、指し値注文(売買価格を指定しての注文)が約定(取引実行)するか、もしくは投資家自身が取引の取消をするまで有効であるような注文を指します。反対に、注文日の取引終了時に取り消される注文が、当日有効注文です。[5]
    • 一括注文とは、その条件のもと注文を約定するか、その条件がみたされない場合は注文を取り消すような注文を指します。[6]
    • 株式の時価総額は、その会社の株式の価値を合計したものです。[7]株式の時価総額は、株価と、その会社の発行した株数とをかけあわせることによって算出されます。例えば、ある会社の株価が1万円で、その会社の発行株式数が50万の場合、株式の時価総額は50億円になります。つまり、株価が低い会社の場合も、発行株式数が多ければ、株式の時価総額において、株価の高い会社を上回る場合もあるのです。
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    個別株式と投資信託のどちらに投資するか、選びましょう。投資信託とは、複数の個別株式を組み合わせたものです。 投資信託に投資するということは、同じ投資信託に投資している他の投資家たちと共同で、投資信託に含まれるすべての株式に少しずつ投資しているということになります。[8]
    • 投資信託に含まれているある株式の価格が上昇した場合、投資信託の価格も上昇はしますが、大きな上昇とはならないことが多いです。同様に、投資信託に含まれているある株式の価格が下落した場合、投資信託の価格も下落しますが、その場合も、通常は他の投資にまで影響を与えるほどの大きな下落にはなりません。
    • 個別株式を購入することは、投資信託を購入するよりもリスクが高いです。その代わり、成功(株価が上昇)したときの利益は大きくなります。購入した個別株の価格が下落すると、l多くの損失が発生します。しかし、購入した個別株の価格が大きく上昇した場合は、投資信託に比べてはるかに大きな利益を得ることができます。[9]
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    投資する企業についても調査しましょう。株式を購入する前に、株式購入を検討している企業について徹底して調査をしましょう。企業の将来の業績について予測を立てた上で投資をするわけですから、企業についてより多くの情報を持っていることで、より確実な投資を行うことができます。このプロセスは「デューディリジェンス」と呼ばれています。[10] まずはインターネット上の金融に関するページで、企業業績や各種指数について調べてみましょう。
    • 企業の過去10年間分の貸借対照表を参考にして、投資を検討している企業が健全な経営環境にあるか確かめましょう。この段階で、多くの負債を抱える企業や収益性の低い企業は、投資候補から外れます。[11]
    • 年次報告書や四半期報告書を熟読しましょう。企業のウェブサイトもチェックしましょう。可能であれば、アナリストの書いたレポートも読みましょう。[12]
    • この時点で投資を考えている企業に関しては、その企業の顧客や競合他社、仕入先、そしてその企業の重役に直接質問し、さらに理解を深めたいと思うはずです。
    • 株式の価値が市場で十分に評価されており、数の面でも多く市場に出回っていたとしても、人々がその株式の価値を実際よりも高く見積もるために、株式が過剰評価されている場合があることは十分に心に留めておいてください。同様に、株式の評価が十分でなく、数の面であまり出回っていなくても、人々の評価がそれ以上に低ければ、株価も必要以上に低くなります。株式を低価で購入し高値で売却するのと同様に、過小評価されている株式を見つけ、購入すること、そして、過大評価されている株式を見つけ、売却することも、株式取引における重要な目標となります。[13]
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    株式の直接購入の可能性を検討してみましょう。企業によっては、投資家の、証券会社を通さない株式の購入(DSPP)を認めている場合があります。特に、少数の企業にそれぞれ少額の投資を検討している場合は、株式を直接購入することによって多くの時間と費用を節約することができます。[14]
    • インターネットか、もしくは電話や郵送で、投資したい企業が、株式の直接購入制度を設けているか調べましょう。直接購入が可能な場合は、その概要や申込書、その他関連情報を送付してもらいましょう。
    • 月額5000円程からの投資が可能な投資制度も多くあります。この場合、投資額は銀行口座から毎月直接引き落とされます。
    • 取引に際して発生する諸費用について、特に気をつけましょう。アメリカではエクソン・モービルのように、取引費用や手数料を要しない投資制度を用意している会社もあります。
    • 株式を直接購入すると、取得した配当をすべて元本として自動的に再投資することができます。配当とは、企業業績に応じて株主が得ることのできる利益のことです。会社によっては、配当金での再投資に対して割引制度を設けている場合もあります。[15]

パート 2
株式購入にあたって

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    正しい証券会社を選びましょう。株式市場について、また、どのような株式を購入するかについて見当がついたなら、まずは、取引口座を開設しましょう。取引口座には、フルサービスのものと、そうでないものとがあります。
    • フルサービスの証券会社では、より多くのサービスやサポートを受けることができるかわりに、費用や手数料も多くかかります。アドバイスを受けながら投資したいと考えている人は、このようなフルサービス証券会社で口座を開設しましょう。[16]
    • 投資判断を全て自分でしようと考えているのなら、フルサービスの証券会社は選ばないようにしましょう。いずれにせよ、投資目的に合った証券会社を選ぶようにしましょう。[17]
    • 例えば、証券会社の広告でよく見るような低い手数料は、頻繁に株式の取引を行う場合、または、口座に多くの資金がある場合にのみ適用される、ということも少なくありません。また、投資信託や確定利付き証券、保険商品、といったように、投資可能な商品も多岐にわたります。加えて、オプション取引や、信用取引といった選択肢もあります。証券会社によって、こういった投資商品の品揃えも大きく異なる場合があります。
    • インターネット上で株式を取引できる証券会社を探しましょう。このような会社についても他社と手数料を比較し、後々「実はもっと手数料がかかる」ということのないよう、口座開設前に確認しましょう。
    • 証券会社によって、同じ商品に異なった価格が付けられている場合があります。重点的に投資する(つもりの)商品については特によく確認しましょう。
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    株式取引口座を開設します。証券会社に口座開設の申請をしましょう。口座開設にあたっては、開設手続と納税のために必要な個人情報を記入する必要があります。[18]
    • アメリカでは、証券会社は合衆国内国歳入庁(IRS)に、投資家の株式売買について報告する必要があります。そのため、全ての投資家は書類に必要事項を記入し、証券会社に郵送しなければなりません。この手続を終えるまで、株式の売買ができない場合もあります。
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    口座に入金します。株式購入に必要な資金を証券会社に送金しましょう。
    • まず、口座開設に必要な資金の下限を調べましょう。この額は証券会社によって様々です。[19]
    • 証券会社口座への入金には様々な方法があります。アメリカでは、郵便為替や他人名義の小切手、また現金などでの入金ができない場合があるので、自分名義の小切手を準備しておくと確実であると言えます。[20]
    • 証券会社の案内をよく読んで、入金した資金が投資資金として使えるようにしておきましょう。

パート 3
投資計画を実践する

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    投資計画をたてましょう。実際に株式を購入する前に、自分の投資スタイルをはっきりさせておくことはとても重要です。代表的な投資スタイルとしては、以下のようなものがあります。
    • 情報動機。情報動機の投資家は、その時々の情報に即座に反応し取引を行います。即時に取引を実行するために、取引コストを気に留めず取引をすることもあります。.[21]
    • 価値動機。価値動機の投資家は、本来の価値より株価が低く、割安だと考えられる株の取引に注力します。この種の投資家にとっては、取引のスピードよりも、割安に株式を購入することを重要視しており、株式の購入価格を低く抑えるために、指値での注文を行うこともあります。 [22]
    • デイトレーダー。デイトレーダーは、非常に短期的に利益を出すことを目標としています。デイトレーダーは取引のスピードや価格を重視するのではなく、他の投資家の需要や購買意欲を利用して利益を上げることを目指しています。[23]
    • 上記のような投資スタイルのうちどれを選ぶのか、よく調べてから決めましょう。
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    株式市場を注視します。特に、購入を検討している株式や、既に保有している株式については値動きを確認し、買い時、売り時を逃さないようにしましょう。
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    株式の注文をします。証券会社に株式の購入を依頼することを注文と言います。購入する株式を決めたら、証券会社にその企業の名前やコード番号、購入株式数、その注文の有効期間(例. 1日、キャンセルするまで有効)を選択します。[24] 注文には主に2つの種類があります。
    • 成行注文とは、直近の最良価格で即時に株式の売買を行う注文を指します。この注文の利点は、株式取引が大抵すぐに約定されることです。[25] しかし、株式の流通量が少ない場合や流動性が低い場合は、約定価格がオファー価格やビッド価格とは大きく異なってしまう場合があります。
    • 指値注文とは、株式を指定した価格で売買する注文のことです。この場合、株式の売買は、株価が指定した価格になるまで行われません。その代わり、株価が指定した価格に届かなければ、取引は実行されない場合があります。[26]

ポイント

  • アメリカでは証券投資者保護公社(SIPC)によって、50万ドル(約6000万円)までの投資額は保護対象になっています。50万ドル以上を投資する場合には、証券会社の破綻リスクに備えるために、いくつかの証券会社に資金を分散することも考慮に入れましょう。.
  • デイトレーダーの多くは負け越しますし、インデックス投資信託を上回る成績を残すファンドマネージャーもあまり多くはいません。取引自体は簡単でも、その取引でお金を稼ぐことは難しいのです。独自の投資方法を見つけ、有効かどうか見極め、有効だとわかれば、その方法をとり続けるようにしましょう。
  • 複数の業界に投資し、ポートフォリオを多様化させることは重要ですが、馴染みのある業界の企業の株を重点的に購入するようにしましょう。
  • 1回の投資額が15万円に満たない場合、手数料の額によっては、投資資金の回収は困難か、非常に長い期間を要する場合があります。
  • 全ての株式売買取引について、取得原価(購入価格、支払手数料など)、売却価格、購入・売却日時等の記録をきちんと残しておきましょう。これらの情報は、所得税の申告に際し必要となる場合があります(アメリカにおいては必要)。また、資本収益率の計算時や株式分割、減価償却、スピンオフ(子会社の分割)、分配金の発生時に、取得原価を調整する必要があります。
  • 株式の購入を勧めるのは、その株式をどうしても売りたい人である場合が多いです。つまり、その株式を売却したい人が、売却先を見つけるために、他の投資家に購入を勧めているのです。このような投資家のことを逆張り投資家と言います。つまり、株式の購入を勧める宣伝文句を聞くのはは、実は売り時であったり、まだ株式を持っていない場合、購入を控えるべき時であったりする場合があるのです。
  • 実際に株式を購入する前に、ペーパートレーディング(デモ口座を使ってのシミュレーション)をしてみましょう。本番と同じように、株価を動きを追い、株の売買取引の記録を作り、投資によりお金を稼ぐことができたかどうか、確認してみましょう。ペーパートレーディングで独自の投資方法が上手くいき、市場の動きもつかめてきたら、実際に本当の投資口座を使って取引をしてみましょう。.[27]
  • 特定の企業の株式だけを集中的に購入しないようにしましょう。株式の保有構成が偏ると、企業倒産等の際のリスクが非常に高くなります(子会社の不祥事により、株価が暴落することもあります)。長期的には、より分散された投資の方が利回りが高くなる傾向にあります。[28]

注意事項

  • 株式への投機といった、初心者にありがちなミスはしないようにしましょう。代表的な投機の例としては、短い期間で利益を出すために株式の売買を必要以上に頻繁に行うことや、モメンタム投資と呼ばれるような、同じく短期で利益を出すことを目論んだ注目株への投資、下落率株や低価株への無分別な投資、株価が1ドルを下回るような低価株への投資、信用取引、空売りや、オプション取引などがあります。
  • 株式の売買には、感情や偏見を挟まないようにしましょう。気に入ったドーナツがあったとしても、そのドーナツを作る会社の株を購入すべきではない場合もあります。最高品質の商品を製造する会社が、経営陣の能力不足のために、倒産してしまうこともあるのです。
  • 市場にあまり出回っていない株式を取引する場合は、成行注文ではなく指値注文をしましょう。[29] 市場にあまり出回っていない株式は、流通量が少ないために取引価格が不安定な傾向にあります。そのため、成行注文を行うと、約定価格がこれまでの取引価格と大きく異なってしまう場合があるので、注意が必要です。この種の株式はそもそも簡単に見つかるものではなく、その分、過小評価されている株式を見つけることも難しくなります。


出典と引用

  1. http://www.realclearmarkets.com/blog/off_the_street/2013/07/02/buy_low_sell_high_still_good_advice_100446.html
  2. http://www.investopedia.com/university/stocks/stocks4.asp
  3. http://www.sec.gov/answers/ask.htm

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カテゴリ: ビジネス・ファイナンス

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