気管支炎を治す方法

3 方法:自宅での治療本格的な医療処置気管支炎について学ぶ

気管支炎は、肺内の空気の通り道である気管支の炎症です。炎症の原因には、ウイルス、バクテリア、アレルギー、そして自己免疫疾患があります。気管支炎は、延々と続く激しい咳が特徴です。急性気管支炎は一時的な病状で、数週間で治まります。一方、慢性気管支炎の場合は、症状が数か月、またはさらに長期にわたって続きます。毎年1000万~1200万人の患者が気管支炎のために病院を訪れますが、そのほとんどは本来自宅で治療が可能な急性気管支炎です。大抵の場合、適切に体調管理を行えば、急性気管支炎は自然に治すことができます。

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自宅での治療

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    水分をしっかり取りましょう。[1] 病気の際は、きちんとした水分補給によって体の働きを維持することが大切です。1、2時間毎に250mlの水分を取りましょう。
    • 水分補給は、鬱血を和らげて全身の機能を維持するのに役立ちます。[2]
    • 合併症またはその他健康上の理由で水分の摂取を制限されている場合は、必ず医師の指示に従って水分補給を行いましょう。
    • 水または低カロリーの飲料で水分補給を行いましょう。カロリーの過剰摂取は禁物です。
    • 透明なスープや薄めたスポーツドリンク、そしてハチミツ入りの温かいレモン水などが効果的です。温かい飲料には、水分補給の効果だけでなく、激しい咳によって荒れたのどに清涼感を与える作用もあります。
    • カフェインやアルコール入りの飲料を摂取してはいけません。利尿作用のあるカフェインやアルコールは脱水状態を引き起こします。
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    休息をしっかり取りましょう。できる限り長時間睡眠を取りましょう。1日当たり最低7時間の睡眠を心掛けましょう。病状がひどく、夜間に寝付きが悪い場合は、少なくとも仰向けの体勢を取るか、頭を支えて安静にしましょう。
    • 睡眠は免疫機能の強化に大きな役割を果たします。[3] 十分に休息を取らないと、みなさんの体はウイルスを撃退することができません。
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    気管支炎を患っている最中は激しい運動を控えましょう。大抵の場合、日常的な作業に支障はありませんが、中強度の運動は避けましょう。激しい運動は咳の発作を引き起こし、すでに活発に働いている免疫系にさらなる負担をかけます。
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    加湿器を使いましょう。[4] 夜間に電源を入れ、加湿器を作動させながら眠りに就きましょう。暖かく湿った空気が気道の粘膜を滑らかにするため、呼吸が楽になると同時に、咳の症状を和らげることができるでしょう。
    • 加湿器は、使用上の注意に従って定期的に掃除しましょう。加湿器を汚れたままにしておくと、タンク内で繁殖したバクテリアやカビが空中に飛散します。それらの微生物は気管支炎をさらに悪化させます。
    • また、閉め切った浴室で熱いシャワーを流しながら30分ほど腰を下ろすのも効果的です。熱水による湯気には、加湿器から出る蒸気と同じ効果があります。
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    刺激物を避けましょう。汚れた空気や冷たい空気は病状を悪化させます。汚染物質をすべて取り除くのは無理かもしれませんが、注意していれば、いくつかの誘発因子は確実に避けることができるでしょう。
    • 喫煙を止めましょう。また、喫煙者の傍に近寄ってはいけません。煙草の煙は肺への刺激物の最たるものです。大勢の喫煙者が慢性気管支炎を患っています。
    • ペンキ、洗剤、香水、その他臭いの強い薬品の近くにいる間はマスクを装着しましょう。
    • 外出する際は大きめのマスクを装着しましょう。冷たい空気は気道を収縮させて咳の症状を悪化させるため、呼吸がしにくくなります。フェイスマスクを通して暖かい空気を気道に送り込みましょう。
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    咳止め薬は必要な場合にのみ服用しましょう。[5] 咳があまりにひどく、日常生活に支障を来たす場合に限り、市販の咳止めシロップを使いましょう。とりわけ、咳に痰が混じる場合は、そのままにしておくのが賢明です。本来、咳は肺に溜まった余分な粘液を吐き出し、さらなる感染を予防する役割を果たします。したがって、気管支炎を患っている最中は、咳止めシロップやその他の抑制剤を継続して服用するのは避けましょう。
    • ほとんどの咳止めシロップは抑制剤です。抑制剤には咳を抑制する効果があるため、咳の回数と痰の量が減少します。
    • 咳のせいで寝付きが悪い場合や、咳が止まらず苦痛を覚える場合は、咳止め薬の代わりに、去痰薬や生薬を使って一時的に症状を和らげることができます。
    • 市販薬である咳止めシロップは処方箋なしで購入できますが、できれば事前にかかりつけの医師に相談しましょう。
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    去痰薬を使いましょう。市販の去痰薬を服用すれば、さらに粘液を吐き出すことができます。気管支炎は、過剰な粘液の分泌によって、肺炎やその他の深刻な感染症に発展する危険を秘めています。とりわけ、痰の混じらない空咳(からぜき)が続く場合は、去痰薬の服用によって余分な粘液を排出するのが効果的です。
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    ハーブ療法について調べましょう。ハーブを使用する前に、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。現在のところ、ハーブ療法の急性気管支炎への効果について科学的な裏付けはありませんが、ハーブによって症状が悪化した例も報告されていません。ただし、研究途上ではあるものの、南アフリカ産テンジクアオイ(Pelargonium sidoides)については、興味深い臨床結果が発表されています。この生薬を服用した患者は、プラシーボ(臨床試験で使用される対照薬)を服用した患者に比べて、早期に回復することが明らかになっています。[6]
    • 一般的な風邪は気管支炎に発展する可能性があるため、風邪を予防するハーブ療法は気管支炎の予防にも役立ちます。研究によって一定の効果が証明されている生薬には、エキネシア(300mgを1日3回服用)、ニンニク、高麗ニンジン(毎日400mgを服用)などがあります。 [7]

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本格的な医療処置

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    場合によっては医師の診察を受けましょう。回復の兆しがないまま1週間以上にわたって気管支炎の症状が続く場合は、かかりつけの医師に予約を入れましょう。また、時間とともに症状が悪化するのであれば、なおさら医師の診察が必要です。
    • 咳が1か月以上にわたって続く場合も、医師の診察を受けましょう。
    • 咳に血が混じる、呼吸に支障が出る、発熱が起こる、極度の衰弱や体調不良を覚える、といった場合は、すぐさま医師に連絡を取りましょう。[8] ちなみに、足にむくみが出る場合は、鬱血性心不全を発症している可能性があります。心機能の低下によって逆流した体液が肺へ流れ込み、結果として咳が続くため、気管支炎と間違われることも珍しくありません。直ちに検査の予約を入れましょう。
    • 咳とともに“不味い”体液が出始めたら、かかりつけの医師に連絡を取りましょう。これは通常、睡眠中に胃から逆流した胃酸が肺に浸み込んだために起こる症状です。このような特殊な気管支炎の治療には、制酸薬が処方されるでしょう。
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    抗生物質について医師に相談しましょう。細菌感染の兆しが見えれば、医師は抗生剤を処方するかもしれません。ただし、バクテリアではなく、ウイルスによる急性気管支炎の場合、抗生剤の服用によって症状が改善する保証はありません。[9]
    • 基本的に、医師が抗生剤を処方することはめったにありません。大抵の場合、気管支炎はウイルス感染によって起こります。抗生物質は細菌感染にのみ効力を発揮します。
    • 時間の経過とともに痰の量が増えたり、さらに濃い粘液が出る場合は、細菌感染の疑いがあります。この段階で初めて医師は、本格的な医療処置として、抗生剤の処方を検討します。通常、抗生剤の投与は5~10日間ほど続きます。
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    場合によっては、気管支拡張薬が処方されます。[10] 気管支拡張薬は通常、喘息の治療に使われますが、気管支炎によって呼吸に支障が出る場合にも処方されるでしょう。
    • 一般的に気管支拡張薬は吸入薬として服用します。吸入器で霧状にした薬剤を直接気管支へ送り込み 、気管を広げて、溜まった粘液を排出します。
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    肺リハビリテーションに参加しましょう。[11] 慢性的に気管支炎が起こる場合は、衰えた肺を長期的なセラピーによって強化する必要があります。肺リハビリテーションは、そのための特別な呼吸訓練のプログラムです。段階的に肺活量を増やしながら呼吸を改善するためのトレーニングプランを組み、呼吸器系の療法士とマンツーマンでエクササイズを行います。

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気管支炎について学ぶ

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    気管支炎を理解しましょう。気管支炎は、年齢や性別を問わず、誰の身にも起こる疾患です。気管支炎の特徴として、感染または化学物質による気管支や細気管支の炎症が挙げられます。[12] 炎症はバクテリア・ウイルス・化学物質のいずれかによって起こります。
    • 前述の通り、気管支炎のほとんどは急性気管支炎です。慢性気管支炎の場合は、病状が特殊なため、本格的な医療処置が必要になります。一方、急性気管支炎は極めて一般的な疾患です。実際、ほぼすべての人が、人生で一度は急性気管支炎にかかります。時間をかけて適切に体調管理を行い、休息をしっかり取れば、大抵の場合、急性気管支炎は自宅で自然に治療することができます。[13]
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    治療法について理解を深めましょう。ひとりでに病状が回復する急性気管支炎には、抗生剤治療は必要ありません。ただし、他の症状が治まった後も、数週間にわたって咳が続く場合があります。急性気管支炎の治療は、各症状の軽減と休息が中心になります。私たちの身体に備わった治癒力を使って自然な病状の回復を目指します。[14]
    • 気管支炎を特定するための明確な検査はありません。[15] 通常、医師はみなさんの症状に基づいて気管支炎の診断を下します。
    • 通常、さらなる感染症や合併症がない限り、急性気管支炎の治療や療養は一貫して自宅で行うことができます。
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    気管支炎の症状を理解しましょう。気管支炎の疑いのある患者はみな一様に、最近になって咳が出始めたと訴えます。しかし、まずは診断によって、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎、風邪など、その他の疾患の可能性を排除するのが先決です。[16]
    • 当初は粘液のない乾いた咳(乾性咳、または空咳)が出るのも気管支炎の特徴です。やがて病状が進行すると、咳に粘液が混じります(湿性咳)。不快感を解消するために、絶え間なく激しい咳をするため、のどや肺に痛みを覚えます。[17]
    • ほとんどの気管支炎患者は、のどの腫れ(咽頭感染)を始め、呼吸困難、呼気または吸気時の喘鳴、38℃を超える高熱、疲労感といった症状を覚えます。
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    気管支炎の危険因子を理解しましょう。上記の代表的な症状に加えて、気管支炎を引き起こす要因についても理解しましょう。以下に挙げるように、気管支炎のきっかけとなるものはたくさんあります: 乳幼児・高齢者・大気汚染物質・喫煙または二次喫煙・環境変化・慢性副鼻腔炎(慢性洞炎)・アレルギー性気管支肺疾患・HIV感染・アルコール中毒・胃食道逆流症(GERD)。[18]
    • 他に健康上の問題がなければ、気管支炎は自然治癒型の疾患です。特別な医療処置を必要とせずに、病状はひとりでに回復します。実際、ほとんどの医療ガイドラインは、抗生物質の使用を推奨していません。ただし、いくつかの症状が1か月以上にわたって続く場合や、自身の症状について疑問や不安を覚える場合は、本格的な医療処置が必要になるかもしれません。かかりつけの医師と相談のうえで、臨床検査や画像診断を受けましょう。[19]

注意事項

  • たとえ軽い病状であっても、高齢者にとっては要注意です。とりわけ、すでにインフルエンザや慢性閉塞性肺疾患(COPD)または鬱血性心不全といった疾患を抱えている場合はなおさらです。
  • 子供が急性気管支炎にかかった場合は、他の呼吸器系疾患を併発している可能性も考慮しましょう。気管支炎を繰り返し発症するようであれば、他の深刻な呼吸器系疾患や呼吸器の先天異常が根本的な原因として考えられます。加えて、免疫不全や慢性喘息の可能性も視野に入れた詳しい検査が必要になるでしょう。とりわけ幼児の場合、呼吸器合胞体ウイルス(RSウイルス)による急性気管支炎は、時として命に関わります。[20] 子供に気管支炎の疑いがあれば、まず医師に相談するのが賢明です。

出典と引用

  1. http://www.webmd.com/lung/cold-becomes-bronchitis?page=2
  2. http://www.mayoclinic.com/health/cold-remedies/ID00036
  3. http://www.health.harvard.edu/press_releases/importance_of_sleep_and_health
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カテゴリ: 全般的健康

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