生物の多様性を守る方法

4 方法:地域の生物多様性を促進する農薬の使用を減らす生物多様性の提唱環境の保全

すべての植物や動物は互いに密接な関わりを持ち、相互依存を繰り返しながら生命の網を形成しています。このような生物同士の結びつきは、多種多様な生命に溢れた環境を作り出し、ウイルスや森林火災といった災害から自然界を守ります。この結びつきが崩壊すると、生物の多様性が失われ、人類の健康、生活、生存のすべてが脅かされます。[1] 人口増加、農薬の使用、農業や園芸での単一栽培農法、気候変動などはその典型です。過去40年だけを見ても、世界中で哺乳動物、鳥、爬虫類、両生類、魚の個体数が半減しています。[2] しかし、みなさんの手で生物の多様性を守る方法はたくさんあります。自ら率先して農薬の使用を減らし、日々の消費生活を変えるとともに、地球環境について豊富な知識を身に着けて、心ある人々に改革の必要性を訴えましょう。

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地域の生物多様性を促進する

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    自宅の芝生を見直しましょう。多数の人々が、芝生を所有することによって、知らず知らずのうちに単一栽培の普及に手を貸しています。[3] 広くて青々とした敷地は比較的手入れがしやすく、子供やペットの遊び場にも最適なため、大多数の人が好みます。しかし一方で、芝生の維持のためには、他の植物を駆除しなければなりません。[4]
    • 花を植えるか、野菜畑を作るか、または樹木や様々な灌木を植えて、芝生の一部を菜園に造り替えましょう。
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    自宅の庭で様々な植物を育てましょう。植物の種類が増えるほど、みなさんの菜園や庭は害虫や疫病に強くなります。[5] 花木や低木、そして他の植物や花を植えて花粉媒介者であるミツバチや蝶を呼び寄せましょう。できるだけその地域に自生する顕花植物を植えましょう。あるいは、クローバーやアルファルファといった、花をつける「間作物」を植えれば、ミツバチを引き寄せるとともに、庭土に栄養を補充して、浸食を防ぐことができるでしょう。[6]
    • 取り除きたい害虫や雑草を選別し、その他の微生物や植物はできるだけ残しましょう。庭土の養分を高めて、益虫やその他の小動物に住処を提供します。[7]
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    雑草を受け入れましょう。一見邪魔に見える雑草もまた、私たちの庭の生物多様性に不可欠な存在です。実際に、いくつかの雑草は食用にも使えます。費用も掛からず、みなさんの食事の素晴らしい付け合せとなるでしょう! [8] みなさんが食べなくても、菜園の作物よりも雑草を好む昆虫はたくさんいます!
    • また、雑草の中には、害虫の侵入を防ぐ役割を果たすものもあります。[9]
    • 例えば、ツタウルシを駆除する一方でタンポポやアザミを残すといったように、敷地に残しておきたい雑草を選り分けることもできます。生物多様性を促進するといっても、すべての植物や動物を野放しにするわけではありません。
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    良識ある消費者になりましょう。自宅の庭で生物多様性を促進するだけでなく、地産の様々な果物や野菜を購入するのも、その地域の生物多様性を支援する方法の一つです。[10] 都市部を含め、ほとんどの地域に農産物の直売所(ファーマーズマーケット)があり、農家の人々が持ち寄った作物、パン類、肉類、卵、乳製品などが販売されています。
    • なるべくたくさんの食品を直売所で購入すれば、地域の経済に貢献するとともに、みなさんが普段口にする食材がどのように栽培されたのかを詳しく理解できるでしょう。また、今まで目にしたこともない果物や野菜について勉強するきっかけにもなります。[11]
    • 実際に作物を栽培している人物と仲良くなれば、減農薬または無農薬農法について提案することができます。また、ホルモン剤を使用しない畜産の大切さについて話をしたり、農産物の種類を増やすように働きかけることもできます。
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    都市景観での生物多様性を促進しましょう。農地や芝生そして菜園での生物文化の多様化は生物多様性を守るうえで極めて重要ですが、市街地のいたる場所にも改善の余地があります。[12] 花、顕花植物、アルファルファ、クローバーを街に植える活動は、都市部の生物多様性の促進に大きな役割を果たします。道端、送電地帯、市民農園、車道と歩道の隙間といった場所で栽培できる植物はたくさんあります。顕花植物の品種が増えれば、送粉動物を呼び寄せるとともに、農薬を使用することなく外来種を始めとする有害生物を駆除することができます。
    • 市街地には豊富な樹木が必要です。鳥を呼び寄せるには毛虫が必要です。毛虫を呼び寄せるにはしかるべき樹木を植える必要があります。とりわけ、ナラやカシなどブナ科の樹木や、その地域の自生種が有効です。[13]

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農薬の使用を減らす

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    農薬について勉強しましょう。「農薬」という言葉は、除草剤、殺虫剤、殺菌剤といった薬剤の総称です。農薬は1960年代に実用化され、農作物、芝生、菜園に被害を与える雑草、昆虫、菌類、齧歯動物の駆除に使用されています。実用化以降、研究者たちは、世界各地での農薬による土壌、水路、地下水、大気の汚染、そして人間を含めた動植物への健康被害の拡大について、数々の調査結果を発表しています。[14][15][16] とりわけ、農薬の使用によって、本来駆除の対象ではないミミズ、クモ、シロアリ、ミツバチ、そしてバクテリアを始めとする微生物までもが死滅する可能性が指摘されています。これらの生物はキーストーン種(中枢種)と呼ばれ、食物連鎖の中で重要な役割を担っています。[17][18][19][20]
    • 例えば、世界の食物供給の90%を占める100の作物品種のうち、71品種の花粉媒介がミツバチ(野生種を含む)によって行われます。しかし2007年以降、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ全域で、毎年20~30%のミツバチのコロニーが消滅しています。[21]
    • 近年、研究者の間では、農作物、芝生、菜園の管理に広く使用されている農薬の一つであるネオニコチノイドが、ミツバチ群の減少の直接的な原因であると考えられています。[22]
    • 2013年にEUは、ミツバチの好物である顕花作物に散布されていたイミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサムという3つのネオニコチノイド系農薬の使用を2年間禁止しました。しかしながら、いくつかの加盟国はすでに特定の作物への使用を解禁しています。[23]
    • 日本にはネオニコチノイド系農薬を禁止する法令はありません(農林水産省や環境省の主導で、トンボを始めとする昆虫への毒性の調査は行われています)。むしろ緩和に向けた動きもあり、環境団体は強く反対しています。環境団体への参加や寄付を通して、ネオニコチノイドの全面禁止を実現しましょう。
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    みなさん自身でも農薬の使用を減らしましょう。アメリカ地質調査所(USGS)の発表によると、都市部の水路は、農村部と同程度か、場合によってはそれ以上に農薬で汚染されています。実際、都市河川で採取された水や魚のサンプルの99%から農薬が検出されています。しかも残留農薬レベルは、しばしば水生生物保護のガイドラインが定める基準値を超えています。[24] しかし、みなさんの手で事態の悪化を食い止める方法はたくさんあります。まずは、芝生の手入れの際に農薬の使用を減らすか、または可能であれば使用を止めましょう。
    • 芝生の管理に農薬を使用してはいけません。大勢の人が芝生の管理を専門の管理会社に委託しています。管理会社は、芝生に大量の農薬を散布して雑草や寄生虫の増殖を抑制します。このような管理方法(芝の単一栽培も含め)を改めることは、長期的に見て、地域の生物多様性の改善につながります。
    • 芝生には定期的な空気の入れ替え(エアレーション)が必要です。固まった土に穴を開け、養分や空気を浸み込ませて根の生長を促進します。エアレーションを行う前に、しっかりと水やりをしましょう。電動エアレーター(穴あけ機)や手動エアレーター、または踏み鋤や熊手を使って、幅0.5~1cm深さ10cm程度の穴を10~15cm間隔で開けていきます。抜いた土は捨てずに、そのまま苗床や肥料に使いましょう。[25][26][27]
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    農薬を使わずに雑草の繁殖を抑えましょう。雑草は手で引き抜けば駆除することができます。あるいは、クローバーのような地被植物を植えるか、または何枚か新聞紙を被せれば、雑草の生長を押え込むことができます。また、雑草に直接酢をかけるのも効果的です。レンガなどで縁や壁を設け、花や園芸作物を植えれば、雑草への日差し、養分、水分を遮断することができます。さらに、芝の密度を上げて雑草を締め出しましょう。[28]
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    農薬を使わずに害虫の侵入を防ぎましょう。多様性豊かな庭園には、おのずと害虫が寄り付かなくなります。また、庭の内側だけでなく、周辺部分にも様々な植物を植えて寄生虫を追い払いましょう。天然の虫除けとして代表的な植物には以下のようなものがあります: マリゴールド、エゾギク(アスター)、コスモス、ニンニク、エゾネギ、キダチハッカ、ローズマリー、ペチュニア、タイム、ヘンルーダ、キンレンカ、ヨモギギク、ダリア、トウダイグサ(ユーフォルビア)。
    • 害虫の天敵であるテントウムシ、オサムシ、カマキリといった益虫の助けも借りましょう。
    • 天然の忌避剤を使って害虫に対処しましょう。タール紙を筒状に丸めてホッチキスで留め、被害を受けた植物の根元周辺に置きましょう。また、木灰を水に溶いてペーストを作り、木の根元に散布すれば、寄生するフナクイムシを撃退できます。
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    家庭用品を使って雑菌や害虫を追い払いましょう。台所にある数々の日用品は、植物の害虫駆除にも使えます。例えば、大さじ1杯分のペパーミント石鹸と小さじ半分のカイエンペッパーを2リットルの水に溶いて、害虫の発生した植物に散布しましょう。さらに、チリパウダーを使って蟻を駆除することもできます。または、蟻塚に熱湯をかけて水浸しにするのも効果的です。[29]
    • 害虫は手で取り除くことができます。さらに、植物に石鹸水を散布したり、ホウ酸などの不揮発性薬品を餌箱に入れて害虫を誘い込みましょう。裂け目や隙間にもホウ酸を吹き付けて、蟻、ゴキブリ、シミを撃退しましょう。
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    近所の農業者に農薬の使用について尋ねましょう。地域の生物多様性の促進を考えて直売所で買い物をしているみなさんは、作物の栽培に使用している農薬の性質や、その使用量について栽培者に直接尋ねましょう。[30] 減農薬栽培を心掛けている農家から優先的に食材を購入し、無農薬作物を求めていることを理解してもらいましょう。自身が支援している商品にお金を使うことは、財布を使った意思表示といえます。きっと生産者は、良識ある消費者のニーズに合わせて、生産方法の改善に取り組むでしょう。
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    自然食品を購入しましょう。直売所で買い物ができない場合は、食料品店で自然食品を探しましょう。自然食品は必ずしも無農薬というわけではありませんが、JAS(日本農林規格)の定める基準に従い、減農薬(化学肥料や農薬の使用量が従来の50%以下)で栽培されています。[31]
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    遺伝子組み換え作物が事態をさらに悪化させています。遺伝子組み換え作物(GM作物)の実用化の背景には、世界各地で増え続ける天然資源の需要があります。中でも、ラウンドアップ除草剤の有効成分である有毒物質グリフォセートへの耐性を備えたラウンドアップレディ作物は、1996年に開発され、瞬く間に普及しました。2008年までに、アメリカ産大豆の90%以上がラウンドアップレディとなりました。また、同国産トウモロコシと綿花の60%以上に同様の遺伝子組み換え操作が行われました。このような単一栽培農法は、大規模農業経営に大きな利益をもたらす一方、個人農家に大打撃を与え、生物多様性の減少を招きました。
    • 生物多様性の減少のもう一つの要因は、ラウンドアップ耐性を身に着けたラウンドアップレディ作物のおかげで、この強力な除草剤の使用が飛躍的に増加したことです。1996年時点ですでに年間1,1000トンのラウンドアップ除草剤が大豆、トウモロコシ、綿花の栽培に使用されていましたが、2007年には、年間6,1700トン以上にまで急増しました。[32]
    • ネオニコチノイドと同様に、グリフォセートは水路、土壌、大気、地下水、そして私たちの食物を汚染することが研究で明らかになっています。
    • また、グリフォセートの使用は益虫の著しい減少を引き起こしています。加えて、内分泌系障害、癌、肝臓疾患、さらにDNA損傷まで含めた人体への悪影響が指摘されています。[33]

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生物多様性の提唱

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    遺伝子組み換え作物への依存を減らしましょう。上記の現状や将来の惨事を危惧する科学者、環境活動家、教育者たちは、長年にわたって遺伝子組み換え作物の撲滅を訴えてきました。しかしながら、農業関連産業からは猛反対を受けています。科学者や政治家の中にも、世界的な人口増加に対応するには、遺伝子組み換え作物による食料生産の拡大が不可欠だと主張する人が少なくありません。1970年から倍増した世界人口は、現在70億人を数え、2050年までに90億人に到達すると予想されています。[34] そのため、憂慮する科学者同盟(UCS)は以下の活動を推奨しています。それらの活動はいずれもみなさんの投票や資金援助そして生活習慣の改善を通して支援することができます。
    • 公共用の作物育種に関する研究に資金投資をしましょう。育種学の発展によって、農業者は今後さらに多種多様な作物を栽培するとともに、環境に優しい方法で害虫、雑草、干ばつなどの災害に対処できるでしょう。
    • 農業生態学に基づく農場経営の採用・発展のための研究資金や奨励金を増やしましょう。栄養物やエネルギーの再利用、多様な農作物の栽培、輪作、作物と家畜の共存といったテーマで日々研究が行われています。[35]
    • 特許法の改正を含めた措置を制定し、遺伝子組み換え技術がもたらす危険と恩恵についての独自研究を支援しましょう。
    • みなさん一人一人が率先して遺伝子組み換え作物の認可に厳しい目を向けましょう。安全性についてさらに研究が進むまでは、安易に遺伝子組み換え作物を市場に流通させてはいけません。
    • 食品表示に関する法律を改正しましょう。現在、消費者の大半が知らず知らずのうちに遺伝子組み換え作物を口にしています。遺伝子組み換え作物が含まれたすべての食品に表示義務を徹底しましょう。
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    説得力のあるメッセージを考案しましょう。ほぼすべての人が、次世代を担う子供たちに多様性豊かな自然環境を残したいと考えているはずです。そうはいっても、「これはそれほど深刻な問題なのか?そのためになぜ自分たちが犠牲を払わなければならないのか?」といった疑問が湧くのも無理はありません。生物多様性の大切さを訴える際には以下のポイントを強調しましょう:
    • 生物多様性は地域経済のみならず、世界経済に影響を与えます。私たち人間は生物多様性に富んだ生態系から多大な利益を生み出しています。医薬品、嗜好品、特定の食品、観光による外貨獲得は、いずれも世界各地の多様性に溢れる生態系の保全なしには成立しません。
    • 私たちの食物供給は自然界の多様性に守られています。世界の大半の人々が日々の食事を限られた種類の食料源(小麦、トウモロコシ、または米)から得ています。今日では、科学者はそれらの穀物に様々な野生植物の遺伝子を掛け合わせて、疫病や干ばつを始め災害に強い品種を開発しています。同様に、食肉用の家畜にも遺伝子改良が盛んに行われています。
    • 人間の手で自生地に持ち込まれた外来種は、その地域の生態系を破壊し、生物多様性の著しい減少を引き起こす危険があります。[36]
    • 生物多様性は大きな自然災害から私たちを守ります。例えば、ある研究によると、野草地を農地または放牧地に開拓した場合、その土地は火災や干ばつの被害を受けやすくなります。[37] また、別の研究によると、生物多様性の豊かな島は、熱帯低気圧による被害が比較的小規模で済むことが分かっています。
    • 単一栽培農法は自然体系に大きな被害をもたらします。多様な作物を植えて輪作を奨励するとともに、大規模な伐採を減らせば、生態系を強化して災害による被害を食い止めることができます。
    • 19世紀半ばのアイルランドで起こった「ジャガイモ飢饉」は、単一栽培農法による被害の典型です。当時のアイルランドでは、アイリッシュランパーと呼ばれる品種のジャガイモに極度に依存した農業が行われていました。やがて国内に疫病が蔓延し、さらに環境変化が拍車をかけた結果、ほとんどのジャガイモは壊滅し、人々は深刻な食糧不足に陥りました。[38]
    • 生物多様性の豊かな土地には、往々にして「遺伝的多様性」もあります。すなわち、同じ生態系の同一種内に遺伝子の多様性があるということです。同一種内の多様性は進化の源です。多様な遺伝子を持った種は、自然淘汰や遺伝子交換を経て、やがて新たな種を生み出します。
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    みなさんの地域で何が起こっているのかを理解しましょう。すでに実施されている対策を提案しても意味はありません。生物多様性の保全・促進のために、みなさんの街で現在どのような取り組みが行われているのかを把握しましょう。そのうえで、最も緊急の課題は何かを見極め、その課題に集中しましょう。そうすれば、地域の企業や自治体に向けて、豊富な知識に基づいた説得力のある議論を展開することができます。
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    人とのつながりは何よりも大切です。生物多様性を守る活動をさらに推進しようとする際、地域社会の特定の人々がみなさんの心強い味方となるでしょう。一般的にそれらの人々は、環境問題について専門的な知識を持つ人々、組織作りの経験のある人々、そして一定の政治力を持つ人々です。例えば:
    • 政治活動家: 有権者にメッセージを広め、集会を開き、地方議員にも顔が利きます。
    • 生命科学の教員や教授: 具体的な生物多様性の保全活動について、専門的な知識や技術を提供します。
    • 環境弁護士:みなさんの環境活動を実現するために、調停などを通して法律上の問題を解決します。
    • 町内会長や自治会長: 各コミュニティーに影響力を持ち、みなさんに地域のサポートを約束します。
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    政府に働きかけましょう。環境問題の大半は、最終的に社会の中で権力を行使する人々の手に委ねられます。とりわけ、市議会議員や県議会議員そして国会議員は、生物多様性の保全に大きな責任を負っています。これらの人々は、環境問題に関する法律を作成し、解釈し、実施する立場にあります。そのため、みなさんが求める環境政策を直接政治家に訴えるのは、とても効果的な方法です。すなわち、みなさんの環境活動が考慮に値するものであると納得してもらう必要があります。
    • その地域の住民からできる限り多数の署名を集めて自治体に提出するのも効果的な方法の一つです。インターネット上でも、Change.orgなどのウェブサイトを使って署名活動ができます。
    • 政治を動かすもう一つの優れた方法は、みなさんの考えに賛同する政治家のために選挙資金を募ることです。支援を受けた政治家は、次の当選に向けて、みなさんに有利な法案の可決に尽力する義務を負います。
    • 注意: ほとんどの政治家は票のために動きます。最終的には、みなさんが支援する政治家に、環境活動をサポートすれば得票につながると確信させることが大切です(当然それに反対すれば票を失います)。
    • みなさんの活動に共感する政治家が見当たらないでしょうか?それでは、みなさん自ら環境政策を掲げて立候補しましょう!
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    メッセージを共有しましょう。大勢の人にメッセージが浸透すれば、それだけみなさんの提唱する生物多様性の改善が現実のものとなります。できるだけたくさんの人々に、みなさんの活動について知ってもらうことが成功のカギです。幸いなことに、以下に挙げるように、みなさんの考えを広める方法はいくつもあります。
    • ソーシャルメディアを活用しましょう。人々は今日フェイスブックやツイッターにかなりの時間を割いています。ソーシャルメディアを使ってキャンペーンを展開すれば、何千ものインターネットユーザーの注意を引くことができます。それによって、生物多様性への人々の関心を高め、広く支持を集めましょう。ぜひActionなう などのサイトを参照しながら、SNSを通して改革の必要性を訴えましょう。
    • イベントで発言しましょう。地域の集会(宗教行事、公民館での集会、公式行事など)は、みなさんの日頃の立派な活動について話をする絶好の機会です。費用もほとんど掛かりません。できる限りすべての集会で発言の機会を設け、地域の人々に生物多様性の大切さを直接訴えましょう。
    • 戸別訪問をしましょう。一軒一軒訪ねてビラを配るのは実に古典的な方法ですが、今でも有効です。根気強く住民に生物多様性への注意を呼びかけましょう。
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    環境団体を支援しましょう。すでにこれらの問題に取り組んでいるNGO団体がいくつもあります。その大半が熱意にあふれる団体です。しかし、それらの環境団体がこの先も満足に活動を続け、政治面でも影響力を発揮するには、財政的な援助やボランティアの存在が不可欠です。各NGO団体の名称や連絡先情報は、以下のサイトで閲覧できます: https://www.erca.go.jp/jfge/ngo/html/main.php
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    自ら環境団体を立ち上げましょう。地域が抱える生物多様性の問題を理解したみなさんは、さらに大きな規模で行動を起こしたいと考えるでしょう。みなさんが最も深刻であると考える問題の改善を目指す環境団体を設立しましょう。賛同者を募れば、みなさんの活動に力と正当性が生まれます。数の力に勝るものはありません。組織の会員が増えれば、権力者も真剣に耳を傾けるはずです。
    • 環境団体に“正しい”目標といったものはありません。団体設立の目的は小さなもの(企業による開発から近所の湿地を守る、など)から大きなもの(世間一般の人々に環境問題への関心を促す、など)まで様々です。
    • それなりに達成可能な目標を設定することが大切です。例えば、会員100名のローカル団体で、世界規模の炭素税の改正に取り組んでも限界があるでしょう。

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環境の保全

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    見識の豊かな消費者になりましょう。地球規模で進行する生物多様性の喪失に対抗する手段の一つが、みなさんの“財布”です。製造の過程で地球環境に配慮した商品やサービスのみを購入するように心掛けましょう。地球の生物多様性を脅かす活動をしている企業の製品は避けましょう。企業は常に消費者の希望する製品を販売したがるものです。生物多様性に被害を与えない製品を求めていることを企業に理解させましょう。
    • 大きな買い物をする前に、そのメーカーが環境に配慮しているかどうかを調べましょう。手始めに、日経BP社が2014年に発表した「環境ブランド調査」の結果を参考にしましょう。[39]
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    「3R運動」を推進しましょう。ゴミ問題を避けて通ることはできません。確かに、有史以前より人類は大量のゴミを排出してきました。[40] しかし今日では、大量の廃棄物が地球規模で生み出され、生物多様性に大きな脅威を与えています。“3つのR”に従い、ゴミの影響を最小限に止めましょう。“3つのR”とは:
    • リデュース: 消費を減らしましょう。必要のない商品を購入してはいけません。商品を購入する際は、できるだけゴミの出ない製品を選びましょう。例えば、何層もの箱や容器に梱包された製品ではなく、なるべく包装が簡素な(または無包装の)製品を購入しましょう。みなさんの出すゴミが少量で済めば、野生地がゴミ処理施設として埋め立てられることもなく、ひいては生物多様性の減少を食い止めることにつながります。
    • リユース: 製品を何度も使用することによって、無駄なゴミを減らしましょう。身近な例として、食料品店で買い物をする際はバックパックや再利用できる買い物袋を持参しましょう。そうすれば、新たなビニール袋や紙袋を使わずに済みます。繰り返しになりますが、ゴミが少なければ少ないほど、ゴミ処理地の拡大を抑えて生物多様性の減少を防ぐことができます。
    • リサイクル: 製品を処分する際はリサイクルに出しましょう。回収された廃棄物は、ゴミ処理地へ送られることなく、再生資源として新たな製品の加工に利用されます。まずは環境省の「リサイクル対策」をチェックしてリサイクルの基本的な仕組みを学びましょう。[41]
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    環境に優しい食料対策を実践しましょう。地球の生物多様性を促進する方法はたくさんあります。しかし何よりも、その大半はみなさんの家庭で実践できるものです!例えば、商品作物への依存を減らせば、農地開拓による野生地の破壊に歯止めをかけることができます。ぜひ以下に挙げる対策を実践しましょう:
    • 家庭菜園や市民農園を作りましょう。大規模農業の需要を減らすことは、野生生物の生息地を守り、その地域の自生種の減少を防ぐことに他なりません。
    • 家庭で堆肥を使用しましょう。堆肥を家庭菜園または市民農園で使用すれば、さらに収穫を上げることができます。菜園での収穫が増えれば、ますます商品作物への依存を減らすことができます。さらに、有機廃棄物や台所の生ゴミを次から次へとリサイクルできます!
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    二酸化炭素の排出を減らしましょう。もはや大半の人が聞き飽きたフレーズです。石油の燃焼は環境に悪影響を与えます。人工的な二酸化炭素の排出は、間違いなく世界的な気候変動と密接な関係があります。一方で、どの程度の人々が、二酸化炭素の排出がこの惑星の生物多様性に直接影響を与えていることを理解しているでしょうか? [42][43] 気候変動は野生地の荒廃を招き、すでに個体数が激減している種はストレスのかかる環境下で絶滅の危機に瀕しています。したがって、排気ガスを減らして気候変動を緩和するのも生物多様性を保全する有効な手段です。大抵の場合、排気ガスの制限は消費エネルギーを減らすことによって実現できます。例えば、以下の方法を試してみましょう:
    • 次に車を購入する際はエコカー(CO2排出量を制限した車種、またはCO2を一切排出しない車種)を選びましょう。
    • 通勤時にはできるだけ家族や同僚とタクシーの相乗りをして、自家用車のガソリンの使用を減らしましょう。
    • 車を運転する代わりに、徒歩または自転車を利用しましょう。
    • 省エネ型電化製品を使用して、二酸化炭素の排出を減らしましょう。日本では、JIS(日本工業規格)によって 省エネ型電化製品には “e”というラベルが表示されています。電化製品を購入する際は必ず確認しましょう。 [44]
    • 家屋に断熱材を入れるとともに、省エネ型暖房器具を購入してエネルギーの節約に励みましょう。[45]
    • 太陽光発電を始めとする代替エネルギー源の導入を検討しましょう。かつては高価なため大半の人が敬遠していた家庭用ソーラーパネルも、現在では年々価格が下がっています。

ポイント

  • 単一栽培が庭土に与える影響を詳しく理解するために、芝生の土を検査に回して、近所の森を始め野生地で採取した土と比較してみましょう。

出典と引用

  1. http://education.nationalgeographic.com/education/encyclopedia/biodiversity/?ar_a=1
  2. http://wwf.panda.org/about_our_earth/all_publications/living_planet_report/living_planet_index2/
  3. http://www.losethelawn.com/lose_lawn_article.php
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カテゴリ: 生態学 | 生物学 | 自己啓発

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