馬に乗る方法

4 パート:馬に乗る乗馬の基本(イギリス式)ウェスタン式の乗馬さらに馬について学ぶ

有史以前より人類は馬を乗りこなしてきました。時代とともに乗馬の方法は細部にわたって洗練されましたが、基本的な人と馬とのかかわりはいつの時代でも変わることはありません。今日でも多くの人が馬との親密な関係を築いています。馬を安全に乗りこなすためには最初は指導員や調教師による細かい指導を受けることになりますが、一方で、事前に乗馬の基本知識を身に着けておけば、初めて馬に乗る際にきっと役に立つでしょう。馬に乗るにあたって準備すべきこと、正しい馬の乗り方、イギリス式またはウェスタン式の乗馬テクニックや馬に対する指示の出し方など、この機会にぜひ学びましょう。

パート 1
馬に乗る

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    正しい乗り方を覚えましょう。馬には横から近づきます。落ち着いて、馬にみなさんの存在を知らせましょう。伝統的に、馬には左側(ニアサイド)から乗ります。左手で手綱を持ち、右手で鐙(あぶみ、足をかける輪)を自身の体の方へ引き寄せます。
    • 自身の左足を鐙に入れ、両手で鞍を持ちます。左足を支えにして跳び上がり、右足を馬の上に回して鞍に座ります。優しく腰を下ろしましょう。[1]
    • この際、手綱を強く引っ張らないように注意してください。馬の首を強く引っ張ると、馬が驚き、みなさんが怪我をする危険があります。馬を怖がらせないようにしましょう。
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    馬の上でしっかりバランスを取りましょう。馬の上に座ったら視線を真っ直ぐ前に向け、背筋をしっかり伸ばしましょう。足は、爪先から3分の1まで鐙に入れます。臀部の力を抜いて鞍に座り、体重が均等に分散するようにしましょう。これで乗馬の準備はほぼ完了です。
    • 踵は下へ向けましょう。普段椅子に座る時のように脚を前に出し過ぎてはいけません。これは「椅子坐り」と呼ばれ、正しい姿勢ではありません。むしろ起立するくらいの感じで、肩と臀部と踵が一直線になるようにしましょう。
    • 鞍は車のシートとは違います。バランスよく馬の背に座るには、ある程度の体幹の強さと筋力が必要になります。きっと最初のうちはすぐに疲労感を覚えるでしょう。
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    馬の胴体を両脚で抱きかかえるつもりで座りましょう。脚をバタバタと動かさないように注意してください。そうすることで鞍を安定させ、体の筋肉を使いやすくすることができます。乗り手が安定して座れば、馬も安心して動くことができます。さらに、お腹を引っ込めて背筋を伸ばし、上体が馬の背中に対して垂直になるようにしましょう。
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    手綱は正しい方法で握りましょう。拳を作って親指を上に向けます。薬指と小指の間に手綱を通して掌で握りましょう。さらに親指と人差し指の間にしっかりと挟みます。腕は90度に曲げて、その角度を維持しましょう。
    • 手綱を握った際に、ほんの少し馬の口からの抵抗を感じるくらいが最適です。決して馬の口を引っ張ったり、手綱を使ってバランスを取ったりしてはいけません。銜(はみ)がすでに馬の口を軽く下方向へ押しています。手綱を使って強く引っ張ったり、何度も口に圧力を加えると、馬にとっては大きな苦痛となります。
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    つぎは降り方についてです。まずは鐙を支点にして立ち上がり、降りる方向(通常は左側です)と逆の足を鐙から抜きます。もう片方の足を鐙に入れたまま、降りる方向に向かって体を回します。鞍を手で持って、両手で体重を支えるつもりで素早く体を回しましょう。片足を地面に付けて、もう片方の足を鐙から抜きます。

パート 2
乗馬の基本(イギリス式)

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    ふくらはぎで胴体を締め付けて馬を前進させます。常歩(なみあし、ウォークとも)で歩く場合は、馬の横腹をふくらはぎの筋肉で軽く締め付けます。この際、踵を地面に向けるようにすると、脚の位置を安定させることができます。踵を下に向けると、反射的にふくらはぎの筋肉に力が入るのが分かるはずです。
    • この動作とともに、舌打ち、または「チュッ」というキスの音を出します。乗り手はそれぞれ違いますが、同時に、馬もそれぞれ異なる訓練を受けています。「チュッ、チュッ」という連続したキスの音が必要であったり、別の指示の出し方が必要な場合もあります。
    • 訓練の行き届いた馬に乗る場合は、馬を動かすのにそれほど苦労することはないでしょう。馬を動かすだけであれば、鞭や拍車(乗り手の靴の踵に付けるU字型の金具)を使う必要はありません。
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    腕と臀部の力を抜きましょう。馬が動き出すと、乗り手のみなさんは上下運動を体感するはずです。その動きに合わせて自然に臀部を動かしながら、座っている位置を前後に微調整しましょう。手綱を使って軽く馬の口とコンタクトを取ることになりますが、肘はリラックスさせて、できるだけ馬の動きに合わせましょう。
    • 熱湯がなみなみと入ったカップを持ってこぼさないようにするつもりで手綱を持ちましょう。乗馬はあくまでも馬の動きに合わせるのがコツです。上下、左右の動きに自身の重心を合わせましょう。決して馬と格闘してはいけません。
    • 少し目線を落として馬の肩を見てみましょう。馬が右脚を前に出す時は、同時に右肩も前に出るはずです。それに合わせて、馬と一緒に歩く感覚で、みなさんの右臀部を前に出しましょう。きっと馬は訓練通りの正しい動きができていることを認識するでしょう。
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    重心をやや後ろに下げて馬を止めます。あるいは手綱を軽く引いて止めることもできます。また、「止まれ」と口頭で指示を出して停止させる方法もあります。
    • 優れた乗り手は手綱を使わずに馬を止めます。良く訓練された馬であれば、乗り手の座る位置や口頭での指示にしっかりと反応してくれます。
    • 緊急の場合でない限り、手綱を強く引いてはいけません。手綱はあくまでも補助であって、決してみなさんが馬上でバランスを取るための道具ではありません。
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    右脚または左脚で横腹を軽く押さえつけることで方向転換ができます。方向転換する時は脚で圧力をかけ、ターンした後は真っ直ぐ進みましょう。乗馬に慣れてくると、座る位置を少し変えるだけで方向転換ができるようになります。[2]
    • 円を描くように動く場合は、内側の脚で腹帯の後ろに圧力をかけます(巻乗り、または輪乗り)。これによって馬の臀部を押さえつけ、馬はそこを中心としてターンすることになります。進行方向に視線を向け、腕と上半身を真っ直ぐに保ちましょう。乗り手がしっかりと進行方向に体を向けることで、馬はさらに楽に、のびのびと動くことができます。
    • この際、手綱を引っ張らないように注意しましょう。手綱を引くと馬の動きが制限され、馬は乗り手の思うようにコントロールできなくなってしまいます。また、手の間隔を広げないように注意してください。手の間隔が広くなると、馬の口と銜(はみ)のコンタクトが失われ、乗り手の意思が伝わらなくなります。手は常に一定の場所に置いてコンタクトを取り、脚を使って圧力をかけましょう。
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    速歩(はやあし、トロットとも)を学びましょう。常歩が問題なくできるようになったら、つぎは両脚でさらに横腹に圧力をかけて速足をしてみましょう。鞍に深く座り、両脚を横腹に付けたままにしましょう。肘の力を抜いて、馬の口を強く引っ張らないように気を付けてください。[3]
    • 速歩の仕方は馬によって違います。中には上下動の激しい馬もいます。初心者のうちは、速歩を習得するのは非常に難しく、総じて鞍の上で大きく飛び跳ねることになります。臀部を鞍に付けたまま速歩ができるようになるまでには相当な練習が必要になるでしょう。
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    両脚を後ろにずらして圧力をかけることで、駆歩(かけあし、キャンターとも)をしてみましょう。駆歩とは、全ての馬にとって最も自然な3拍子のリズムの走法のことです。駆歩の最中は、普段の位置に座った状態で余計な動作をせず、馬の動きに身を任せましょう。
    • 身を硬くしないようにしましょう。初心者のうちは、落馬しないように、鞍や鬣(たてがみ)付近の帯を掴みながら駆歩をするのが良いでしょう。
    • 駆歩の指示は、遅めの速歩の最中に出しましょう。通常の速歩の最中に指示を出すと、馬は勘違いをして、さらに速い速歩をしてしまいます。
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    以上の走法を習得したら、つぎは襲歩(しゅうほ、ギャロップとも)を学びましょう。襲歩は4拍子で行う最も速い走法で、他の走法を問題なくできるようになるまでは、避けた方が安全です。襲歩の最中は体勢を維持するのが非常に難しく、適切に行うには、馬上でのきわめて正確なバランスやポジションが要求されます。
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    跳躍(ジャンプ)は入念な指導を受けてから行いましょう。跳躍を行うためには、速歩または駆歩の状態で手綱を強く絞り、鞍から若干腰を浮かせて、いわゆる「2点ポジション」の体勢をとります(要は、鐙を支点にして立ち上がるわけです)。重心を前に傾け、上体が馬の背中に対して45度になるようにします。手綱を持った手を合わせ、馬の首の上に持って行きます。
    • 馬が跳躍する際は、馬の動きに合わせ、決して置き去りにされないようにしましょう。さらに、跳躍後は通常の位置に腰を下ろし、着地の際に重心が後ろに残らないように注意しましょう。
    • 適切な指導を受けない限り、スピードに乗った状態からの跳躍は避けましょう。乗り手だけでなく、馬にとっても非常に危険です。

パート 3
ウェスタン式の乗馬

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    イギリス式とウェスタン式の乗馬の基本的な違いを覚えておきましょう。乗馬愛好家の多くが、その2つのスタイルは大きく違うと主張しますが、基本的には用語の違いと若干の技術的な違いがあるだけです。上記のとおり、イギリス式が頻繁に乗り手の脚を使ったり、座る位置を微妙に変えることで馬に指示を出すのに対して、ウェスタン式は手綱の使い方や口頭での指示に重点を置きます。双方の乗馬スタイルに必要な技術は共通しています。[4]
    • 例えば、速歩(トロット)はウェスタン式では「ジョグ」と呼ばれます。さらに細かい用語については以下の項目をご覧ください。
    • このように、乗馬スタイルに多少の違いがあるため、やはり指導員による個人レッスンを受けることは大切です。乗馬方法は、それぞれの馬が受けた訓練の違いによって、少しずつ異なります。これから乗る馬の特徴を理解するためにも、必ず個人レッスンを受けましょう。
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    ルーズレインを覚えましょう。イギリス式と同様に、ウェスタン式の訓練を受けた馬は、乗り手の体の動きによってコントロールすることができます。また実際のところ、それほど手綱を使う必要もありません。ただ、ウェスタン式の場合、手綱を片手で持って馬の首を前後に微調整し、もう片方の手は鞍の先に置くか、あるいは体の横にだらりと下げておきます。このテクニックは「ルーズレイン」と呼ばれます(※馬上で投げ縄を使うカウボーイにとっては不可欠なテクニックです)。
    • イギリス式のように、脚を使って指示を出すこともできます。体や重心の位置、そして両脚を使って方向転換をしましょう。脚で横腹を押さえて指示を出し、手綱を使ってしかるべき方向へ導きます。
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    馬を歩かせましょう。背筋をまっすぐ伸ばして鞍に座り、両脚を前に出します。そうすることで馬は頭を下に向けて伸ばすことができます(屈頭)。歩くことに慣れたら、次の段階へ進みましょう。
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    ジョグをしましょう。ジョグは速歩とほとんど変わりはありませんが、もう少し歩幅を大きく取り、遅いペースで走ることになります。2拍子で蹄を刻む走法で、西部劇でよく見かける駅馬車が駆け抜ける時の音を想像するとわかりやすいでしょう。
    • ジョグをする時は、若干鞍の後ろ側に腰を下ろします。
    • ウェスタン式に調教された馬は口頭による指示に敏感です。ジョグの際は、「チッ、チッ」と舌打ちをしながら指示を出すのが習わしです。
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    ロープ(大股走り)をしましょう。ジョグを問題なくできるようになれば、つぎはロープに進むことができます。これはジョグよりも少し速い走法で、駆歩と同じく3拍子を刻みます。
    • ロープの際は、大きなキスの音で指示を与えましょう。

パート 4
さらに馬について学ぶ

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    お住まいの地域でしかるべき厩舎を探しましょう。みなさんが初心者であれば、まずは馬と馬場が必要になります。良い厩舎は、経験豊富な指導員とともに、みなさんのレベルに合った訓練馬を揃えています。また、乗馬レッスンに最適な馬場が併設されているはずです。
    • 基本事項は教則本を読んで覚えることもできますが、乗馬を学ぶにはやはり指導員から直接レッスンを受けるのが最適でしょう。厩舎を選ぶ際は、1、2度レッスンを受け、そこの指導員や訓練馬がみなさんに合ったものかよく確かめましょう。
    • 経験を積んだ指導員を探すとともに、最初はおとなしい馬から試しましょう。落ち着きがあり、よく訓練された、8歳以上の馬が良いでしょう。
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    乗馬のための準備をしましょう。馬に乗る前に、まずは時間をかけて馬の毛並みを整え、指導員の助けを借りて馬具を取り付けましょう。適切な場所へ馬を引き出して、各種帯や馬具を取り付けていきます。もちろん、最初のうちは、とても一人でできる作業ではありません。ほとんどの厩舎や乗馬学校では、みなさんが馬の傍で落ち着いて安全に行動できるようになるまで、馬に乗せてはもらえないでしょう。
    • 「馬上の人」になるまでに、みなさんは多くの作業をすることになります。すぐに乗馬を許可されることもあるかもしれませんが、多くの場合、馬に乗る前に、帯締め、餌やり、毛づくろい、そして馬具や馬勒(ばろく)の装着について学びます。
    • 初めて馬と触れ合う時は、落ち着いて、できるだけリラックスしましょう。馬はとても敏感な動物です。みなさんに緊張や不快感があると、それは馬にも伝わります。深呼吸をして、気分を楽にして馬との信頼関係を築きましょう。
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    毛づくろいの方法を学びましょう。馬が厩舎の中にいるか、それとも屋外にいるかによって手入れの仕方は多少変わります。馬の毛づくろい自体はかなりの重労働です。必ずその厩舎によって定められた方法に従って行いましょう。基本的な毛づくろいは以下の方法で行います:
    • まず、ボディブラシを使って馬の毛を体の隅々までといていき、埃や汗や表面の抜け毛を取り除きます。鬣(たてがみ)と尻尾は馬毛ブラシを使ってときます。[5]
    • つぎに、ダンディブラシを使って体と脚をとき、泥や汗を取り除いていきます。ダンディブラシは毛先が固いため、顔または鬣や尻尾に使うのは避けてください。
    • 蹄ピックを使って、蹄に付着した泥を取り除きます。この作業を怠ると、乗馬の際に馬は足に痛みを感じてふらつくことになります。
    • 仕上げとして、ゴムまたはプラスチックの櫛を使ってさらに体をとき、残った抜け毛や泥を全て取り除きます。金属製の櫛を使って抜け毛や泥を取り除く場合もありますが、体全体をとくには不向きといえます。
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    馬具や馬勒を取り付けましょう。馬に乗る前に、まずは馬に馬具を装着する必要があります。「馬具」とは、乗り手を馬に乗せやすくするための装備一式のことです(裸馬に乗る方法もあるにはありますが)。馬具には、鞍、鐙(あぶみ)、ブランケット、胸掛けなどが含まれますが、乗馬方法によっては他にも必要な装備があるでしょう。「馬勒」とは、通常馬の顔に取り付ける装備を意味します。手綱、面繋(おもがい)、銜(はみ)といった、馬を操縦するための道具のことです。
    • 鞍を取り付けるために、まずはブランケットを肩甲骨の間に置き、そこから毛並みに沿って、後ろ脚へ向かってずらしていきます。適度な位置にブランケットを置いたら、その中央に鞍を乗せます。
    • 鞍帯を取り付け、軽く締め付けながら鞍を固定します。この際、締め付けすぎると馬の呼吸に支障を来たすことになるので注意しましょう。その他にも必要に応じて鞍の付属品や腹帯を取り付けましょう。
    • 馬勒は馬のサイズに合ったものを用意しましょう。餌を使って馬に口を開けさせ、銜をしっかりと咥えこませます。面繋を耳に被せ、顎紐やノーズバンドを調節してすべての馬勒をしっかり装着しましょう。

ポイント

  • 馬に乗る際は、常に左側から乗りましょう。
  • 馬の蹄の掃除は欠かさず行いましょう。これを怠ると、馬は真っ直ぐに進めなくなります。ちなみに、手入れの際は、蹄の真ん中にある「蹄又」と呼ばれる柔らかい部分は避けましょう。この部位に蹄ピックを突き立ててしまうと、馬は驚いてみなさんを蹴飛ばす危険があります。また、最悪の場合、二度とまともに歩けなくなることもあります。
  • 馬に乗っている時は常に手綱を適度に絞って馬の口とコンタクトを取りましょう。決して強く引っ張ったり、あるいは緩めすぎてもいけません。
  • みなさんが馬を信頼すれば、ほとんどの場合、馬もそれに応えて指示に従ってくれるでしょう。
  • 落馬を覚悟しておきましょう。たとえ落馬をしても、すぐさま乗れば問題ありません。落馬は不快な経験ですが、それをきっかけに乗馬を恐れてしまっては面白くないでしょう。
  • 馬は乗り手の気分に敏感に反応します。みなさんが緊張していれば、馬はそれを感じ取り、同じく緊張してしまうでしょう。常にリラックスして、不測の事態にも落ち着いて対処しましょう。
  • 常に背筋をまっすぐにして座り、馬の耳の間に視線を向けましょう。怖がってはいけません。
  • 正しい服装や装備を身に着けましょう。安全のためにも、適切なズボン、踵の頑丈なブーツ、そして乗馬用のヘルメットを用意しましょう。
  • ヘルメットはASTMまたはSEI認証のものを使いましょう。バイク用のヘルメットは不可です。ひとたび落馬したり、あるいはヘルメットを5年以上使用した場合は、ヘルメットを買い替えましょう。
  • 銜(はみ)は丁寧に制御しましょう。決して強く引いてはいけません。たとえ馬が暴れ出しても、落ち着いて対処し、力任せに押さえようとしてはいけません。また、輪乗りをする時は、徐々に円を小さくしていきましょう。円が小さくなるほど、馬のスピードは自然と遅くなります。その際、一方向に向かって手綱を強く引っ張らないように気を付けましょう。必ずと言って良いほど、馬はバランスを崩します。
  • 速歩をする際は、手綱ではなく、脚を引き上げるようにしましょう。手綱を引き上げてしまうと、速歩を続けることができなくなります。
  • 訓練馬の多くはあまり主体性を持たないため、乗り手は頻繁に脚で指示を出すことになります。一方、その他の馬は基本的に蹴られることを嫌うため、指示に従わないことがしばしばあります。訓練馬に慣れたみなさんは、一般の馬に乗ると、その違いにきっと驚かれることでしょう。訓練馬は総じておとなしく、乗り手の失敗にも寛容なため、初心者が乗るには最適といえます。
  • 落馬を防ぐために鞍頭を掴んでバランスを取ってはいけません。むしろ鞍のすぐ先にある鬣(たてがみ)を掴みましょう。
  • 最初のレッスン(あるいは最初の一年でも!)で細かいテクニックを試そうとしてはいけません。まずは乗馬の基本を覚え、リラックスすることを学びましょう!
  • 常に指導員を信頼して指示に従いましょう。
  • バランスが取りにくい時は、鬣を掴みましょう。ただし、決して引っ張ってはいけません。
  • 乗り手は決してボスではありません。現実には、みなさんの馬に対する権限は限られているといって良いでしょう。乗り手の希望通りにいくかどうかはあくまでも馬次第です。馬は生身の生き物であり、みなさんに支配されているわけではありません。ただ、さすがに全ては馬次第というわけにもいきませんから、馬とみなさんは一つのチームと考えると良いでしょう。極力手綱は使わないように心がけてください。馬(みなさんのパートナーでもあります)を無理矢理みなさんの行きたい方向に進ませるのは明らかに逆効果となります。馬に対して要求があれば、その都度丁寧に頼み、決して自分自身をボスだと考えてはいけません。
  • 乗馬は非常に難易度の高いスポーツで、それなりの忍耐と時間を必要とします。馬は危険で時として予測のつかない動物だということを忘れてはいけません。馬は生きるために必要だと判断すれば、人に危害を与える行為に及ぶこともあります。馬を混乱させたり動揺させた場合は、後ろ脚で立ち上がってみなさんを振り落とそうとするかもしれません。
  • 乗馬は1か月、1年、あるいは5年やそこらで習得できるようなものではありません。長い歳月が必要になります。プロの騎手ですら完璧ではありません。馬にはそれぞれ個性があり、常に新たな発見があります!
  • 坂道を登る際は重心を前に傾け、下る際は重心を後ろに傾けましょう。平坦な場所では背筋を垂直に伸ばして重心を安定させましょう。
  • 視線を真っ直ぐ前に向けてバランスを取ることで、常に緊張をほぐしましょう。
  • 乗馬は高価なスポーツでもあります。まともな装備を新品で一式揃えようとすると非常に高くつきます。例えば、乗馬用のブーツは10,000円以下のものから100,000円を超えるものまであります。

注意事項

  • 馬の周りで大きな音や高い音を出さないように気を付けましょう。馬を怖がらせてしまいます。
  • 馬は草食動物です。袋がばたつく音や羊のような些細な事にも恐怖を覚えます。決して馬を機械のように扱ってはいけません。
  • 乗馬の際は必ずヘルメットを装着しましょう。さもないと、落馬をした際に脳に障害が残る危険があります。
  • 決して馬の傍で座ったり、跪いてはいけません。
  • 馬の真正面に立たないようにしましょう。馬の視野は我々人間のそれとは大きく異なります。馬の目は側頭部にあるため、真正面のものが見えにくくなっています。しかしながら一方で、視力は非常に高く、真後ろを除いて、あらゆる方角を遠くまで見渡すことができます。馬には横側から近づき、怖がらせるようなものや注意を引きそうなものは視界に入る場所に置いておきましょう。
  • 決して真後ろから馬に近づいてはいけません。みなさんの存在に気付かず、怖がらせることになります。
  • 乗馬の最中は適切な服装を身に着けましょう。
  • 万一の場合に備えて、他の人と一緒に乗馬をしましょう。
  • 馬に乗る前に、馬具がしっかりと装着されているか、乗馬経験が豊富な人にチェックしてもらいましょう。

必要なもの

  • 馬具
  • 適切な服装
  • 乗馬用ヘルメット
  • 毛づくろいキット


記事の情報

カテゴリ: ペット・動物

他言語版:

English: Ride a Horse, Français: faire du cheval, Italiano: Andare a Cavallo, Español: andar a caballo, Português: Montar num Cavalo, Deutsch: Ein Pferd reiten, Русский: ездить верхом, 中文: 骑马, Čeština: Jak jezdit na koni, العربية: ركوب الخيل, Nederlands: Paardrijden, 한국어: 말 타는 법, हिन्दी: घुड़सवारी करें

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