この記事の共著者 : Kelli Miller, LCSW, MSW. ケリ・ミラーはカリフォルニア州ロサンゼルス在住の心理療法士、著者、テレビ・ラジオ番組司会です。 家族・夫婦関係、鬱病、不安症、性別の在り方、育児に関する個人カウンセリングを専門に行うかたわら、ヴィラ治療センターにてアルコール・薬物依存症およびアンガーマネジメントのグループカウンセリングを開催しています。「ケリ教授が教える夫の探し方」の著書でもあり、多動性障害をとりあつかった本「多動性障害ともに成長‐子供用問題集」は新世代インディー本賞を獲得しました。 LA Talk Radio放送の「The Examiner」では人間関係を専門とするの司会者としても活躍し、世界に向けメッセージを発信。YouTubeチャンネル<https://www.youtube.com/user/kellibmiller>や、Instagram-アカウント名@kellimillertherapyにこれまでの業績を投稿しています。フロリダ大学にて社会学・健康学の学士号を、ペンシルバニア大学にて社会福祉学の修士号を取得。
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時には「自分は誰からも大切にされない」と感じることがあるかもしれません。とても人気がある有名人でさえ、周りの人々が本当に自分を大切に思ってくれているのか、疑わしく思うことがあるものです。こんな不信感は乗りこえ、ありのままの自分を大切にする方法を学びましょう。自分には価値がない、誰からも愛されないと常に思うのであれば、人生をもっと良くするために対策を講じましょう。
ステップ
パート 1 の 2:
自尊心を持ち、サポートを求める
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1自分を思いやる 自分を思いやる心を育てると、自分について全般的に自信を持つことができます。また、他人の良いところがよく見えるようになります。自分を思いやる心を育てるには、以下の方法があります。
- 小さい子供に接するように自分を取り扱う
- マインドフルネスを練習する
- 自分は一人ではないことを思い出す
- 完全でなくてもいいと自分を許す
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2自分が無価値であるという考えに抗う 自分が無価値だと思っている人は、誰かが自分を大切に思ってくれているということを受け入れないものです。自分がどう思うか、他人に何を言われたかに関わらず、自分は人から大切に思われる価値があるということを思い出しましょう。ネガティブな考えに飲み込まれそうになっても、それに反論する練習をしましょう。[1]
- 誰かが支援を申し出てくれた時に、自分がどう対応するかを考えてみましょう。あなたがどんなに無価値であるかを証明しようとでもしたかのように、相手に口論を吹っかけてはいませんか? これでは自分の気分も悪くなり、周りの人もあなたを助けようとする気持ちがなくなってしまいます。こういった状況での自分の対応に注意しましょう。そのような反応をやめ、かわりに「ありがとう」と言えるようにしましょう。
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3昔の友達や知人と連絡を取る 親しい友達や家族があてにできない時は、過去に自分に親切にしてくれた人を思い出し、連絡先を探します。家族ぐるみの友人、先生、知人など聞き上手な人に自分の気持ちを話しましょう。
- メールやチャットよりも、直接会ったり、電話で話す方が効果があります。[2]
- ただし、あなたがその人にしてあげたことしかしてもらえないということを覚えておきましょう。自分から人に連絡して呼び出さないのなら、同じことをしてもらおうと期待してはいけません。
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4「思いやりがない」対応を理解する ひどく落ち込んだ時には、「周りの人は意地悪で、不親切で、思いやりがない」と思ってしまいがちです。しかし、ほとんどの場合、人は自分のことに集中しすぎているだけなのです。だからと言って彼らがあなたのことをどうでもいいと思っているわけではありません。「きっと良くなるよ」「そんなの無視すればいいよ」といった反応は真剣に考えていないように思えるかもしれませんが、言った本人は本当に助けになりたいと思っています。しかし、この人たちは他の方法であなたを励ますこともできたかもしれません。自分が落ち込んでいる時に人と話す時は、注意が必要です。[3]
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5新しい趣味や友達のグループを見つける あまり友達や仲のいい家族がいない場合、一度喧嘩をしてしまうと一時的にでもサポートネットワークがすべて途絶えてしまうことになります。もっとたくさんの人に出会うために新しい活動を始めると、新たに自信の源ができます。
- ボランティアに挑戦してみましょう。人の役に立つと、自分に自信を持つことができます。
- クラブや宗教団体に参加したり、地域の大学の公開講座などを受講しましょう。
- 人のことを良く知るために、よく知らない人と話す練習をしましょう。
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6オンラインでサポートを見つける 誰も話し相手がいない時は、匿名で話を聞いて手助けしてくれる人を見つけましょう。
- 精神疾患があり、危機的状況にある人は、自殺防止ホットラインに電話をしましょう。自殺防止のためのオンラインのチャットやライン、電話などが世界中にあります。Befrienders.org、suicide.org、iasp.infoはいずれも英語サイトですが、世界中様々な国の自殺防止ホットラインの番号が紹介されています。探してみましょう。
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7楽しい思い出のコレクションを作る 気持ちが落ち込んでしまった時は、自分の人生にもいい出来事があると思うのは難しいものです。人とのハグや心温まる会話ですら現実のように思えなかったり、数時間後には忘れ去ってしまうかもしれません。[4] 気分がいい時に、思いつく限りの幸せな思い出をなるべくたくさん書き留めておきましょう。日記帳に書いたり、紙に書いて箱に入れておきます。人からうれしいメッセージをもらったり、何かいいことをしてもらったら、その都度コレクションに追加します。次に「誰も自分のことを大切に思ってくれない」と感じる時があったら、これを読み返しましょう。
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8楽しいテレビ番組や映画を見る 悲しい映画やテレビ番組は、見た人にネガティブな影響を与えがちです。ニュース、悲しい映画、気持ちが落ち込むようなテレビ番組などの、ネガティブな内容のものや悲しいものは避けましょう。かわりに、コメディーやお笑いなど、笑える映画や番組を見ましょう。
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9動物と一緒に過ごす つらい時、ペット(特に犬)は素晴らしい味方になってくれます。ペットを飼っていない人は友達や近所の人に犬の散歩をさせてもらえないか、猫と遊ばせてもらえないか頼んでみましょう。広告
パート 2 の 2:
うつ病の治療をする
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1うつ病について理解する 頻繁に「希望がない」「自分には価値がない」と感じるようであれば、おそらくうつ病かもしれません。これは深刻な心の病気で、治療が必要です。早く気付くほど早くサポートを受けられ、心の平安を回復することができます。
- うつ病の見分け方について調べてみましょう。
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2うつ病のサポートグループに参加する グループに参加する人は自分の経験を人に話す、お互いに励ましあう、対処法をアドバイスしあうなどします。[5] 参加してみると、自分のつらい状況を分かってくれる人がたくさんいることに驚くかもしれません。
- 近隣のサポートグループなどを探してみましょう。
- インターネット上にも多くのサポートグループやうつ病掲示板があります。検索してみましょう。また、YouTubeにはうつ病の対処法を紹介した動画もあります。そこから、同じ状況にある人たちのコミュニティを見つけることができるでしょう。
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3日記をつける 毎日数分、自分の思考や感情を紙に吐き出す時間を作りましょう。こうして自分の経験を「シェアする」場があるとずいぶん楽になると感じる人は少なくありません。日記をつけることで、自分の気持ちに影響を与えるものや、効果のある対処法、逆に効果のない対処法などが次第にはっきりしてくるでしょう。[6]
- 日記の最後は感謝する物事について書き、締めくくります。コーヒーがおいしかった、知らない人がニッコリしてくれたといった些細なことを思い出すと、気持ちが前向きになります。
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7瞑想や祈りを練習する 気持ちが動揺したら、静かで邪魔されない場所へ行きましょう。自然環境は特に効果的です。腰をかけ、深く、ゆっくりと呼吸をすることに集中します。多くの人が瞑想や祈りによって気持ちを前向きにする方法を学んでいます。広告
ポイント
- あなたの価値は他の人からの承認や承諾によるものではありません。自分自身の承認で満足しましょう。そして、自分自身の人生を生きましょう。
- 人のせいであなたがこのような状況に追い込まれたり、足を引っ張られることはありません。あきらめないこと、しょぼくれた態度を見せないことで、彼らにどちらが人として優れているかを示しましょう。
- 仕事や興味のあるスポーツを始め、忙しく過ごしましょう。
- あなたを大切にしてくれないのが両親であれば、先生やカウンセラーに話しましょう。しかるべき人や機関に紹介をしてもらえます。
注意事項
- 幸せだった時や自分を誇りに思った時のこと、問題がなかった頃のことすら思い出せないことがあるかもしれません。しかし、心配はいりません。それは、あなたが今うつのトンネルに入り込んでいるからです。気分が上向きになれば、きっといいことを思い出せる時が来ます。
- 「誰にも大切にされない」という気持ちが長く続き、自殺したい思いが深刻であれば、直ちに自殺防止ホットラインに電話をかけましょう。
- 同情の言葉は大きな慰めにはなりますが、ある時期を過ぎたら人生を好転させるための会話を持つべきです。ネガティブなことをいつまでも引きずるタイプの人は、友達にうつ病のことを話したとしても、うつが長引く傾向にあります。[12]
出典
- ↑ http://psychcentral.com/lib/worthlessness-and-depression/000339
- ↑ http://www.everydayhealth.com/health-report/major-depression/depression-feeling-lonely.aspx
- ↑ http://www.healthcentral.com/depression/c/4446/126535/talk-depression
- ↑ http://www.healthcentral.com/depression/c/4446/130369/support-friends
- ↑ http://www.webmd.com/depression/guide/depresssion-support
- ↑ http://www.depressiontoolkit.org/takecare/journaling.asp
- ↑ http://www.webmd.com/depression/guide/depresssion-support?page=2
- ↑ http://psychcentral.com/lib/depression-treatment-psychotherapy-medication-or-both/0001521
- ↑ http://psychcentral.com/lib/depression-treatment