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皆さんはメラビアンの法則を知っていますか。これは話し手が聞き手に与える影響に対する法則で、1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱しました。法則のもとになっているのは「話している内容や顔の表情などに矛盾するやり取りがあった場合に、どの情報を参考にするか」という調査で、その要素を「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」に振りわけました。ここでいう言語情報とは、話し手が発する言葉そのものの意味や言葉で構成される話の内容、聴覚情報は話し手が発する声のトーンや大きさ、話し方、話すテンポ、視覚情報は話し手の表情や目線、態度、仕草、見た目などのことです。結果は、もっとも多かったのは視覚情報で、その割合は55%にも及んだということです。[1] これはコミュニケーションにおいて、話し手の仕草や表情が大切ということを示しているといえるでしょう。私たち日本人がよく行う仕草の一つにお辞儀がありますが、社会人の作法として正しく、美しいお辞儀をすると相手によい印象を与えることができます。適切なお辞儀の方法を身に付け、コミュニケーション上手を目指しましょう。

パート 1
パート 1 の 4:
お辞儀を知る

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    お辞儀の意味や歴史を知る まずは基礎知識としてお辞儀の歴史や意味を知りましょう。それらを知り、納得したうえでお辞儀の方法を学ぶことは、より勉強に身が入り、スムーズに身につけることにつながります。お辞儀は以前は身分の上下を表していて、身分の高い人を迎える側は自分が相手にとって脅威でないことを示すために姿勢を低くしていたと考えられています。[2]
    • お辞儀は、自分の首を差し出して相手に対して敵意がないことを表現したことに由来するという説もあります。[3]
    • お辞儀が行われるようになったのは、中国から仏教が伝わった500~800年頃だといわれています。
    • 同じような挨拶の文化として西洋には握手があります。挨拶として行う握手は相手の目を見て行うのが基本なので、握手とお辞儀を同時にしないように気をつけましょう。[4]
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    状況に応じたお辞儀の違いを知る お辞儀には大きくわけて立って行う立礼と座って行う座礼があります。また、立礼は場面と腰を曲げる深さに応じて、会釈、敬礼、最敬礼という三つのタイプにわけられます。[5] 場面に応じて、適切なお辞儀を使いわけましょう。
    • 座礼は和室で人と合うときのほか、華道や茶道、柔道、剣道などでも用いられます。ビジネスシーンで使われることは多くありません。流派などによって正しい方法が異なり、立礼ほどビジネスマナーは確立されていません。
    • 会釈は廊下ですれ違ったときなどに行うお辞儀です。軽く頭を下げます。
    • 敬礼はもっともよく使うお辞儀です。お客さまや目上の人に対する敬意を表すもので、背すじをまっすぐ伸ばした状態から、30度くらいの角度で上体を倒します。
    • 最敬礼は深い感謝や謝罪、お客さまのお見送りや葬儀の際に行うお辞儀です。背すじをまっすぐ伸ばした状態から、45度くらいの角度で上体を倒します。
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    お辞儀のポイントを知る 会釈、敬礼、最敬礼という三つのお辞儀のタイプは、基本的には腰を曲げる角度が違うだけで、その他のポイントは共通しています。例えば、お辞儀と挨拶の順番については、「お世話になります」という挨拶や所属、名前を伝えたあとにお辞儀をします。
    • お辞儀をするときは踵(かかと)とつま先はそろえるか、つま先は少し開きます。左右、どちらかに重心が偏らないように気をつけましょう。
    • 手の位置は男女で異なり、男性は両脇に手をまっすぐ伸ばして添わせ、女性は片方の手でもう一方の手を覆って重ねるのが基本です。
    • 男性が手を重ねてお辞儀をしても誤りではありません。その場合はグーに握った右手を左手で覆うようにします。多数派の利き手である右拳を覆うことは攻撃をしないというメッセージを意味するとされています。[6]
    • 手を組む位置についてはさまざまな考え方がありますが、一般的にはおへそ付近がよいとされています。
    • 背すじはまっすぐ伸ばして上体を前に倒します。頭だけを前に倒さないように気をつけましょう。
    • もとの姿勢に戻るときはゆっくり戻ります。倒すときのペースを1とすると、起こすときは2くらいのカウントで起こすとよいでしょう。
    • 基本的にお辞儀をするのは1回の機会につき一度です。一度で気持ちが伝わるように、丁寧なお辞儀をしましょう。
    • 頭だけをペコペコと動かすお辞儀をしないように気をつけましょう。
    • 通常、お辞儀は立って行います。先に着席している場合は、相手が入ってきたときに起立します。ただし、訪問先でお茶を運んでくれた人などには着席したまま「ありがとうございます」などと声をかけ、少し頭を下げます。
    • 応接室や会議室などイスがある場合、イスの横であいさつやお辞儀をしてから着席します。
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パート 2
パート 2 の 4:
会釈をする

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    立ち止まってまっすぐ立つ 会釈はお客さまや目上の人に廊下ですれ違ったとき以外にも、お客さまにお茶を出すときにも行います。廊下などで会釈で挨拶をする場合は、立ち止まり、背すじを伸ばしてまっすぐ立ちましょう。
    • 状況にもよりますがお辞儀は立ち止って行うのが基本です。
    • 他のお辞儀と同じように踵(かかと)とつま先はそろえるか、つま先を少し開きます。また、手は男性は体の横でまっすぐに伸ばし、女性は前で組むのが基本です。
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    上体を前に倒す 背すじは伸ばしたまま、腰から上体を前に倒します。角度の目安は15度くらいです。視線は1.5mほど先に落とします。
    • 上体を倒している目安は1秒が目安です。
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    もとの姿勢に戻る ゆっくりと上体を起こして、もとの姿勢に戻ります。倒したときよりも、ゆっくりとしたペースで戻ると美しい会釈になります。
    • 状況にもよりますが、一般的に会釈をするときは「こんにちは」などの声をかけなくてもOKとされています。
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パート 3
パート 3 の 4:
敬礼をする

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    まっすぐ立つ 敬礼は使用する場面が多いお辞儀です。対面でお客様や目上の人に挨拶をするときや応接室や面接室への出入りのときに行います。まずは背すじを伸ばしてまっすぐに立ちしょう。
    • 他のお辞儀と同じように踵(かかと)とつま先はそろえますが、つま先は少し開きます。また、手は男性は体の横でまっすぐに伸ばし、女性は前で組むのが基本です。
    • 敬礼というと消防士や警察官などが行う、右手を額に当てる動作をイメージする人もいるかもしれませんが、それは正しくは挙手注目の敬礼といいます。[7]
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    上体を前に倒す 背すじは伸ばしたまま、上体を腰から前に倒します。角度の目安は会釈よりも深く、30度くらいです。視線は60cmほど先に落とします。
    • 上体を倒している時間は3秒が目安です。
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    もとの姿勢に戻る ゆっくりと上体を起こして、もとの姿勢に戻ります。他のお辞儀と同様に、倒したときよりも、ゆっくりとしたペースで戻ると美しい敬礼になります。
    • 全体的に会釈よりもゆっくりとした動作で行いましょう。
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パート 4
パート 4 の 4:
最敬礼をする

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    まっすぐ立つ 最敬礼は深い感謝の意志を伝えるときや謝罪のときに行う、会釈や敬礼よりも深いお辞儀です。まずは背すじを伸ばしてまっすぐに立ちます。
    • 他のお辞儀と同じように踵(かかと)とつま先はそろえるか、つま先を少し開きます。また、手は男性は体の横でまっすぐに伸ばし、女性は前で組むのが基本です。
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    上体を前に倒す 背すじは伸ばしたまま、上体を腰から前に倒します。角度の目安は敬礼よりも深く、45度くらいです。視線は自分の足が視界に入るくらいまで落とします。
    • 上体を倒している時間は3秒が目安です。
    • 深いお辞儀を意識するあまり、頭だけが下がらないように注意しましょう。
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    もとの姿勢に戻る ゆっくりと上体を起こして、もとの姿勢に戻ります。他のお辞儀と同様に、倒したときよりも、ゆっくりとしたペースで戻ると美しい敬礼になります。
    • 全体的に敬礼よりもゆっくりとした動作で行いましょう。
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ポイント

  • 対面した相手にお辞儀をする場合の距離は1メートルくらいが目安です。それよりも近いと、名刺や書類などを受け渡しにくくなりますし、あまり離れすぎると不自然になります。
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注意事項

  • 頭だけをペコペコと動かすお辞儀をしないように気をつけましょう。
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