お酒を断つ方法

アルコール依存症はあなただけでなく、周りの人も傷つける衰弱性の病です。特に友人や家族は、その有害な影響を受けやすいでしょう。お酒をやめると繰り返し宣言するのは簡単です。しかし、自らが率先して飲まないようにし、一生お酒に無縁の生活を手に入れるにはかなりの困難がともないます。断酒に挑戦して何度も失敗している方は以下のステップに従い、お酒にコントロールされない人生を目指しましょう。[1]

ステップ

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    身の回りから心を惑わす物を一切排除する 一つ残らず排除します。自分に有益な環境にだけ身を置くようにしましょう。自らを律するのです。また、断酒を始めてすぐに町のバーや居酒屋、クラブへと出かけるのは良い考えとは言えません。ましてや目の前にお酒がある場所にいるなどもってのほかです。
    • 今すぐ家中の酒類を全て排除しましょう。高価なスコッチや高級なカベルネのワインを所有していたとしても、この先何一つとして良いことがありません。高いお酒を捨てることに抵抗があるのであれば、友人や家族に譲ってしまいましょう。
    • お酒をよく飲む友人と一緒にいる時は、できるだけ控えめに飲んでもらうように頼んでみましょう。聞き入れられなかった場合は、その友人が飲んでいる間は一緒にいるべきではないでしょう。お酒と接触する機会を減らすほど、断酒の誓いを破る可能性を下げることができるのです。
    • あなたの前ではお酒を一切飲まないよう友人にお願いしても良いでしょう。これが一番お酒に誘惑されない方法です。
    • お酒が大量に振る舞われる可能性がある行事は避けましょう。この行事とは、結婚式やコンサート、何十周年の誕生日パーティーなど、人々が集って大騒ぎするものを指します。こういった行事に参加しても、一日であればお酒を我慢できるかもしれませんが、現在断酒で苦しんでいるのであれば無理をして参加すべきではありません。
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    周りのサポートに頼る アルコール依存症は一人で克服できません。友人や家族、自助グループへの参加など、周りのサポートを受けましょう。断酒のサポートをしてくれる人が見つかったら、自分に課した目標をその人に伝えます。誘惑に負けてお酒を飲む、または誓いを破る行為に走りそうになった時は、ただちにサポートしてくれる人に電話をかけ、その飲みたい気持ちについて話しましょう。彼らはきっとあなたを落ち着かせ、負けそうな気持ちを奮い立たせ、更なる自信を与えてくれるでしょう。
    • 断酒会など、自助グループへの参加も効果があることでしょう。他のアルコール依存者と繋がりを持てば、彼らから思いやりのある言葉を聞くことができるでしょう。それは依存症を克服する励みとなるはずです。断酒会は大いに助けとなってくれますが、一方で万人に適しているわけでもありません。こういったグループに参加しないと決断した場合は、他から断酒を達成するための強力なサポートを受けられるようにしましょう。[2]
    • 近しい友人や、またはただの知人でも、かつて断酒をして苦しんだ経験を持つ人を探し、アドバイスを受けてみましょう。
    • 家族に問題を打ち明けましょう。家族の無償の愛は、断酒を進める上で大いに助けとなります。
    • 批判的、または否定的な人間は、むしろあなたの邪魔になるため、関わらないようにしましょう。飲酒を促してくる人物とは特に距離を置きます。
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    取り組み続ける 誓いを破る言い訳は探さないようにしましょう。最初の断酒では、気持ちが簡単に揺らぎがちです。しかし、自信を無くしてはいけません。「断酒できる」と心から信じれば実現します。真の自己改善を実現するためにも、自身の能力を疑わないようにしましょう。
    • 飲酒をしていた時に抱えていた問題を忘れず、断酒して健康になったあなたを見て家族や友人がどれだけ喜ぶのかを常に頭の片隅に入れておくことが重要です。
    • 挫けそうな時は、一人で抱えこむべきではありません。素直な気持ちを友人に打ち明けましょう。
    • 断酒をしたい理由を書き出し、額に入れてベッドや机の上にかけておきましょう。
    • 飲酒していた頃に起こしたひどい過ちも書き出しましょう。アルコールに誘発されたからなのかどうかに関わらず、過ちは過ちとして受け入れます。そして、そのような振る舞いは二度とせず、自分や近しい人たちを傷つけないためにお酒も断つ、と自分に言い聞かせます。ここで書き出したリストを貼りだす必要はありませんが、目につきやすい場所にはしまっておきましょう。
    • 飲酒してしまっても諦めないようにしましょう。1,2回はお酒に手を出してしまった夜もあるかもしれません。ですが、それを理由に断酒への挑戦を諦めるべきではありません。失敗はつきものです。そして重要なのは挑戦し続けることです。
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    断酒のご褒美を用意する アルコール中毒の克服は大変な偉業です。成し遂げたことの難しさを認識すべきでしょう。自身が本当はどれだけ強い人間なのかを思い起こさせるためにも、自分へのご褒美を忘れないようにしましょう。
    • お酒に使うはずだったお金を別に貯めておきましょう。断酒によって貯まった金額を見れば、この厳しい戦いの中でも決意を強められるでしょう。そのお金は娯楽に使っても、あるいはずっと欲しかった物を買うために貯えておくのも良いでしょう。
    • 週に一度だけ贅沢をしてみましょう。1週間しらふでいた時は、チョコレートサンデーやお気に入りのレストランのステーキなど、ご褒美として好物を食べましょう。ただし不健康な食事ばかりとなってはいけません。たまのご褒美が自分を強くするのです。
    • カレンダーの、しらふでいた日に印をつけましょう。しらふでいた日が30日を超える毎に、何か特別なことをしてみるのも良いでしょう。例えば、お気に入りの山でハイキングや、日曜日を丸々使って子供時代に好きだったテレビ番組全話を一気に見るなどです。
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    暇な時間をつくらず、活動的に過ごす 仮に真っ暗な家の中で一人で一日中過ごせば、孤独と憂鬱を感じてお酒も飲みたくなってしまいます。それ以外にすることがないからです。好きなことで時間を埋めれば、お酒を飲みたい気持ちも減少するでしょう。以下のことを試してみましょう。
    • 健康に気を遣いましょう。1日3回のバランスの良い食事をとり、1日30分以上の運動を行います。
    • 1つのスポーツに真剣に取り組むのも手です。週に数回ランニング練習を行い、5kmマラソンや10kmマラソンに挑戦してみるのも良いでしょう。身体が健康になれば、精神面も向上します。
    • 新しい趣味を探しましょう。語学に加え、陶芸や文芸の教室に通うなどです。視野が広がり、新たな友人もできるでしょう。
    • 目標を設定すれば無為な時間を減らせます。1ヵ月で24kmを走破する、2週間で20の詩を書く、夏までに初めての油絵を完成させる、などです。スケジュールを決めてそれに従いましょう。
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    二度と「ビールを2,3杯だけ」はできないことを覚えておく アルコール無しで5年も過ごせば、美しい肉体と強い精神を兼ね備え、健全な交友関係を保っていることに誇りを感じているでしょう。そんな時に誰かから一杯のワインを勧められ、あなたは肩をすくめながらもそれに応じてしまったとします。一杯なら大丈夫だろうと思いながら。これが全てを台無しにするでしょう。
    • 今まさに最高の気分を味わっているかもしれません。しかし、アルコールとは二度と関わらないようにしましょう。大変な思いをして築きあげたものを、危険に晒す必要はないはずです。
    • 飲酒とはまるで坂道を転がり落ちるようなものです。1杯のワインが数杯に、数杯のワインは記憶を無くす量へと変化します。
    • スーパーヒーローでもない限り、周りにいる多くの人たちの様にアルコールを嗜むといったことは、あなたには二度とできません。ですが、それは問題ではないのです。その頃にはあなたは色々な分野に精通し、多くのことに強い興味を持った人間となっているからです。

ポイント

  • 誰かにお酒を勧められても、丁寧におことわりしましょう。そのことで他人に気を遣う必要はありません。
  • 社交上の理由で飲みの場に出席した時は、手には常にソフトドリンクを持つようにしましょう。これで他人からお酒を勧められずに済みます。
  • 日誌を身近に置き、進捗を記録しましょう。
  • 誘惑する声によってお酒を飲んでしまったという人は多くいます。お祝いのため、悲しみを分かち合うため、酒に溺れる快楽に身を委ねるためなど、この声は様々な言い訳をして飲酒を促すのです。
  • どんな形であれ、厄介ごとや攻撃性を示す人からは距離を取るようにしましょう。ここでは、逃げてはいけないという考えや強迫観念は捨てましょう。
  • 常に前向きでいましょう。アルコールの代わりにソフトドリンクを飲み、飲酒をしない人たちの中に混じりましょう。また、運動して健康を保ち、バー通いからジム通いの趣味へと切り替えます。他には、映画を観てたくさんスナック菓子を食べるのも良いでしょう。アルコールから気を逸らすようにするためです。

注意事項

  • アルコール依存症は深刻な病です。何度も断酒に挑戦したのに上手くいかない場合には、医師に相談するか、専門機関を訪ねることも検討しましょう。いずれにせよ、断酒は一人で行うべきではありません。
  • 自助グループに参加する際、特に苦痛にあえぎ、混沌とした状態で答えを探し求めているような状況では注意しましょう。こういった状況下では、簡単に被害を受ける、または洗脳されやすい人も存在するからです。
  • 「12ステッププログラム」(AA<アルコホーリクス・アノニマス>が提唱する回復プログラム)にならった自助グループの多くが宗教的な色合いを持ち、抜け出すことが難しいカルト団体だとさえ言う人もいます。飲酒にまつわる話を多くの人と共有すればするほどお酒への渇望が高まり、グループに参加する前よりひどい状態になるというのが彼らの主張です。

記事の情報

他言語版:

English: Stay Sober, Español: mantenerte sobrio, Deutsch: Vom Alkohol loskommen, Português: Permanecer Sóbrio, Italiano: Rimanere Sobrio, Français: rester sobre, Русский: Оставаться Трезвым, 中文: 保持清醒, Bahasa Indonesia: Menjaga Diri agar Tidak Kembali Mabuk

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