ぎょう虫卵を殺す方法

共同執筆者 Mark Ziats, MD, PhD

ぎょう虫症の原因として知られるぎょう虫(あるいは線虫)は、人に感染し腸内に寄生します。子供がぎょう虫症に感染すると深刻な問題となります。自分の子供や家族が感染してしまっても対処できるように、その駆虫方法を学んでおきましょう。

方法 1 の 4:
ぎょう虫症に対処する

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    ぎょう虫症か否かを診断する ぎょう虫症に感染しているかどうかを判断する簡単な方法のひとつは、セロファンテープを用いた検査です。検査用の透明セロファンを1枚用意し、手に持って粘着面をむき出しにします。子供が起床したらすぐに、肛門周辺にセロファンの粘着面を強く押し当てます。ぎょう虫卵があれば付着します。[1]
    • セロファンを貼り合わせ、すぐに袋に入れて封をします。使用済みのものに触れると、卵が他人に移って感染する恐れがあるので気を付けましょう。
    • セロファン検査は、子供がトイレやお風呂に行く前に行うようにします。3日間連続して起床後に行うことを推奨する医師もいますが、1回の検査でおそらく十分でしょう。
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    医師の診断を受ける セロファンに卵が付着しているのが目視できたとしても、子供または感染者に医師の診察を受けさせましょう。その感染症の原因が他ではなく、ぎょう虫によるものであることを医師に確認してもらいます。セロファンを持参して、子供のかかりつけの医師に見せると良いでしょう。[2]
    • セロファンは顕微鏡で検査され、ぎょう虫卵の有無が判定されます。
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    駆虫薬でぎょう虫を除去する ぎょう虫症は、駆虫薬を2回服用することで治療できます。まず、ぎょう虫がいると分かった時点で1回目の服薬をし、その2週間後に2回目の服薬をします。これは、駆虫薬はぎょう虫卵を殺すことはできないので、1回目の服用後に卵から孵化した成虫を全て死滅させるためです。[3]
    • 同居している家族は全員、一斉にぎょう虫処置をする必要があります。
    • ぎょう虫駆虫薬として一般的に使用されるのは、パモキサン錠、コンバントリン錠(一般名、ピランテルパモ酸塩)です。パモキサン錠は薬局で入手できますが、コンバントリン錠は処方箋が必要です。医師と相談し、自分の症状に合った薬を提案してもらいましょう。
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方法 2 の 4:
科学的に未証明の代替療法を用いる

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    自然療法の限界を理解する これからご紹介する自然療法は、科学的な証拠に裏付けされている訳ではなく、有効性の根拠となっているのは、言い伝え、個人的な経験、口コミ等です。有効性が科学的研究によって証明されていない限り、こうした代替療法がぎょう虫の治療に効果的かどうかを知るすべはありません。
    • 代替療法を試したい場合は、まず医師に相談しましょう。代替療法は処方薬と並行して取り入れるべきで、それだけでは薬物療法として捉えるべきではありません。
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    にんにくを使う にんにくはぎょう虫の駆虫に良い家庭療法として知られています。まずは、生のにんにくをたくさん摂取しましょう。そうすることで、ぎょう虫の数を減らしたり殺したりすることができ、便と共に排出される可能性が期待できます。また、ペースト状にして肛門周辺に塗れば、ぎょう虫の卵を殺し、にんにくに含まれる油が痒みを和らげてくれるでしょう。
    • にんにくペーストを作るには、まず、生のにんにく2、3片をすり潰し、そこに、ひまし油や鉱油を小さじ2、3杯加えます。ペースト状の柔らかさになるまで油を十分に加えるようにします。すり潰したにんにくとワセリンと混ぜて、にんにくペーストを作ることもできます。 
    • 使用する前に、かかりつけの医師に家庭療法について必ず相談しましょう。
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    ウコンを試す ウコンが寄生虫を殺すということは臨床実験で証明されていますが、人間の寄生虫を殺す作用があるか否かついては確証が得られていません。ただし、ウコンのような刺激性のある食べ物は、ぎょう虫の治療に効果的であると考えられています。ウコン錠剤300mgを1日3回摂取しましょう。
    • ウコン茶を作って飲むのも良いでしょう。熱湯を注いだカップに小さじ1杯のウコンを入れ、5~10分程待ちます。それを1日に2~4杯飲みましょう。
    • 抗凝血剤を服用している人は、ウコンを摂取しないようにしましょう。出血の危険性が高まります。
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    ニガヨモギ茶を飲む ニガヨモギは、消化管から寄生虫を除去する助けがあるとして伝統的に用いられてきました。カップ1杯のお湯にニガヨモギのチンキ剤を3~4滴垂らします。ぎょう虫症の子供には、このドリンクを1日1杯飲ませましょう。成人は、1日2杯飲むことができます。
    • ニガヨモギを飲用する前に、医師に相談しましょう。
    • 抗けいれん薬を服用している場合は、ニガヨモギの摂取は控えましょう。ブタクサアレルギーのある人は、ニガヨモギにもアレルギー反応が出る可能性があります。
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方法 3 の 4:
再感染を防ぐ

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    手を洗う 同居者は全員、頻繁に手を洗うことが必要です。特に、セロファンによるぎょう虫検査を行った後や、ぎょう虫症に感染している子供に接触した後は、必ず手を洗いましょう。食事の前や手が口に触れてしまう前に洗うことも大事です。たっぷりの石鹸で念入りに洗います。[4]
    • まず、手を水で濡らしたら、石鹸の泡を十分に手に塗ります。指と指の間、爪の周りにも石鹸を行きわたらせましょう。
    • 柔らかいブラシで爪の下をゴシゴシ洗います。感染者が痒みのある肛門付近を掻きむしった場合は特に、爪の下に卵が付着している可能性があります。
    • 洗い終わったら、お湯で十分にすすぎ、しっかりと乾かします。
    • 痒みのある部分を刺激せず、感染拡大の可能性を抑えるためにも、爪は短く切っておくようにしましょう。
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    朝シャワーを浴びる 自分または自分の子供がぎょう虫症に感染している場合、起床後にシャワーを浴びるようにします。ぎょう虫は夜卵を産み付けるため、肛門付近には、朝方、何千という数の卵が付着しています。これらの卵は他人に移ったり、孵化する可能性もあります。したがって、起床後すぐに、ぎょう虫卵の付着している衣類を脱ぎ、シャワーを浴びる(浴びさせる)ことが必要です。[5]
    • 浴槽に浸かるのではなくシャワーを浴びるようにします。浴槽に浸かると、ぎょう虫卵がお湯の中に流れて、体の表面に付着したり口の中に入って、再感染に繋がる恐れがあります。
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    下着や寝具を清潔に保つ ぎょう虫は肛門に卵を産み付けるため、感染者は、必ず毎日下着を変える必要があります。使用した下着を、他の衣類と一緒に洗濯籠に入れてはいけません。感染者の使用した下着は別にして、ぎょう虫やぎょう虫卵の感染が拡大する危険性を抑えましょう。[6]
    • 全ての衣類、シーツ、タオルをできるだけ熱いお湯で洗います。毎日洗うのが面倒であれば、洗う時までプラスチック袋に入れて口を閉じておきましょう。洗濯物は全て、最低2回はゆすぎましょう。
    • 家庭内に感染者がいる間は、ぎょう虫卵の感染拡大のリスクを減らすために、同じタオルを繰り返し使うのは避けましょう。
    • 卵が付着している可能性のあるものに触れる時は、使い捨ての手袋を使うと良いでしょう。
    • 卵が付着している可能性のある衣類や寝具は、適切な方法で洗って清潔にするまでは、振り広げないようにしましょう。付着している卵が飛び散って、再感染に繋がる恐れがあります。
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方法 4 の 4:
ぎょう虫について理解する

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    どのようにしてぎょう虫に感染するか知る ぎょう虫は、食事の際や、ぎょう虫卵に感染した人やものに接触した後に指が口に入ってしまった場合に感染します。卵はいったん腸内に入ると、そこで成熟し孵化します。メスのぎょう虫は、腸を出て肛門付近の皮膚に卵を産み付けます。[7]
    • 成虫のぎょう虫は、白色で大きさは2~3cm以下、またはホッチキス針の長さ程です。夜中に肛門付近まで移動してきてそこで卵を産みます。最大約10,000個の卵を産むことができ、[8]孵化して感染力を持つようになるまで、ほんの2、3時間しかかかりません。
    • 衣類、寝具、食べ物、その他の表面に付着したぎょう虫卵は、最長で2週間生き延びることができます。ペットの毛の中でも2週間生き延びることができますが、感染する可能性があるのは人間だけです。
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    危険因子を特定する 18歳未満の子供はぎょう虫症への感染リスクが最も高く、世界では全体のうち10~40%の子供が、いずれかの時期に感染したことがあると推定されています。[9]幼い子供とその同居する家族や世話人は、ぎょう虫症に感染する危険性が最も高いと言えます。[10]
    • 子供が本人の知らないところで、家庭内で感染を広めていることがあります。子供がぎょう虫症に感染している場合、知らないうちに感染を広めている可能性が高いので、同居する家族は全員、治療する必要があります。
    • また、学校や保育所等でも子供から感染が広がる可能性があります。
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    ぎょう虫症の症状を認識する 残念なことに、ぎょう虫症にかかってもほとんどの場合は症状がありません。ですので、感染した人は感染していることに気づきません。感染による症状や兆候があるとしたら、主なものは肛門周辺の痒みです。この痒みは特に、雌のぎょう虫が卵を産み付け、それが孵化する夜中に起こります。痒みが深刻になることもあり、子供にとってはかなりの不快感になり得ます。その他の症状としては、尿路感染や睡眠不足等があります。[11]
    • 痒い部分を強く掻きむしって皮膚を傷つけると、そこから感染が起こる場合があります。
    • 自宅でセロファン検査をして、ぎょう虫症に感染しているか診断することもできますが、子供をかかりつけの医師に連れて行くのが最善策でしょう。
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このwikiHow記事について

医学博士
この記事はMark Ziats, MD, PhDが共著しています。 ジアッツ医師は内科医、研究者、そしてバイオテクノロジー起業家です。2014年にケンブリッジ大学にて遺伝学の博士号を取得しています。翌年の2015年にはベイラー医科大学から医学博士号を授与されています。
カテゴリ: 全般的健康
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