地球上には約400種のオーク(ブナ科コナラ属の落葉性の樹種の総称)が自生しており、そのほとんどが北半球に分布しています。[1] オークには、冬になると葉を落とす落葉樹もあれば、樫のように一年中葉を保つ常緑樹もあります。オークの葉や樹皮は種類が豊富で、見た目はバラエティに富んでいますが、全てのオークはどんぐりと呼ばれる実をつけます。実と殻斗(どんぐりの頭の鱗状のお椀)には様々な種類があるので、どんぐりを見ればほとんどの場合、樹木を特定することができます。

パート 1
パート 1 の 2:
どんぐりの特徴

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    どんぐりの殻斗(かくと)を観察しましょう。どんぐりの堅果(実)は、帽子のような形をした、木のお椀の部分から大きくなります。殻斗の殻の部分は、薄くツルツルしているか、厚みがあるこぶ状(結節)になっています。この殻斗の違いから木の種類を絞り込むとよいでしょう。[2]
    • 北米とヨーロッパに分布しているオーク(日本ではブナ科コナラ属に分類される樹木)は、殻斗の鱗片が螺旋状に瓦重ねのように重なり合っています。全てではありませんが、東アジアに分布するオークは、殻斗の模様が同心円状になっているものもあります。この種類のどんぐりは、アラカシ(樫)と呼ばれ、アカガシ属に属します。[3]
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    どんぐりの形を観察しましょう。どんぐりの形は様々ですが、大まかにいって2つのグループに分けることができます。[4] 1つは球状または、球に近い形で先端が少し尖った形をしています。もう1つは細長く、卵型または楕円形で先端に向かって細く(紡錘状)なっています。
    • どんぐりの中には、縦に平行に筋が走っているものもあります。同種の樹木でもどんぐりの筋の出方には幅があるので、ツルツルしたどんぐりだからといって木の種類を特定することはできません。
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    色を見てみましょう。成熟したどんぐりの色は、薄茶色、こげ茶色、黒、または赤茶色です。緑や緑がかった灰色のどんぐりは、熟す前に落下してしまったものでしょう。
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    堅果の長さを測りましょう。どんぐりは1.3cm程度の小さなものから、手のひらほどの巨大なものまで大きさに幅があります。同じ地域帯にある単一種の木に実るどんぐりの大きさはほぼ同じで、個体差は1.3cm以内です。しかし、地中海地域に自生するコルクガシは例外で、秋に大きなどんぐりを落とし、冬になると小さなどんぐりを落とします。[5]
    • どんぐりのお椀の形や大きさも役立ち、目視で比べるだけで簡単に判別できます。例えば、ノーザンレッドオークの殻斗は実の上部に水平ついていますが、オーバーカップオークやバーオークは殻斗が実全体を包み込むように覆っています。
    • 殻斗の上についている軸枝の長さも樹木の種類を特定するのに役に立ちます。
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    どんぐりの毛を見てみましょう。どんぐりのお椀の内側か外側に毛が生えているものもあります。どんぐりを割って、実の内側に毛が生えているかみてみましょう。この毛を植物学的に分類すると以下の通りです。[6]
    • 羊毛状:長く絡まっている。種類によってはどんぐりの先にしか毛がないものもあるので先端を確認すること
    • 軟毛状:短く細い毛質
    • 無毛:毛がなくツルツルしている
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    芽が出ているどんぐりを探してみましょう。地面に落ちているどんぐりから芽が出ている場合は、その時期に発芽する種類の樹木であることがわかります。北米では、オークはどんぐりが地面に落ちてすぐに発芽するホワイトオークと、冬の間は冬眠して春に発芽するレッドオークに分けられます。[7]
    • ここでは、ホワイトオークとレッドオークに属する樹木について言及しています。「ホワイトオーク」と「レッドオーク」という特定の樹木以外にも、オークに属する樹木はたくさんあります。
    • ほとんどのどんぐりの殻斗は発芽する前に取れてしまいます。ですが、アジアに自生する、殻斗に同心円状に線が入っているタイプのどんぐりは除きます。[8]
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パート 2
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アメリカに自生する一般的なオークを見分ける

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    可能であれば特定の地域を対象とした植物図鑑を探しましょう。オークは世界中に400種あるとされ、北米だけでも200種あります。[9] 大きな植物図鑑には、一般的な数種類のオークしか紹介されていません。州や地域を限定した植物図鑑があれば、狭い範囲にしか自生していない、あまり一般的ではない樹木を見分けるのに役立ちます。
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    調べたい地域を選びましょう。オークが自生する地域ごとに項目が別れているかみてみましょう。同じ地域でも、さらに限定された場所にしか自生しないオークもあります。
    • アメリカ中部とアメリカ東部:北はミネソタ州、南はテキサス州よりも東側の地域を指します。フロリダも含まれますがフロリダ州に自生しているオークは多くありません。
    • アメリカ西部:中西部から西海岸までのエリアを指します。
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アメリカ中部と東部

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    茶色で細長いどんぐりの樹木を絞り込みましょう。いわゆるどんぐりらしい細長い形、または丸い形をしています。実の色は薄茶色または濃い茶色で、赤みはほとんどありません。アメリカ中部と東部でこの特徴に当てはまる一般的などんぐりは以下の通りです。[10] [11]
    • ホワイトオーク(学名Quercus alba):殻斗は短く、薄い灰色で、うろこが重なり合うような立体的な模様をしている。殻斗がどんぐりの全体の1/4を覆っている。[12]
    • チンカピンオーク(学名Quercus muehlenbergii): 殻斗は薄く、細かい灰色の毛が生えている。お椀の模様はほどよくうろこ状で、殻斗がどんぐりの全体の1/4から1/2を覆っている。[13]
    • スカーレットオーク(学名Quercus coccinea):殻斗には艶があり、色は濃い赤茶色。実の先端は少し尖っている。
    • ウィローオーク(学名Quercus phellos):殻斗は浅く平らで、内側と外側に毛が生えている。どんぐりの大きさは1.5cm以下。
    • ノーザンレッドオーク(学名Quercus rubra):殻斗は赤茶色で、毛があり、色の濃い部分があるものが多い。殻斗の内側は滑らかで、お椀を剥がした面に円状に毛が生えているものもある。どんぐりの実の部分に灰色の線があることも。[14]
    • シュマードオーク(学名Quercus shumardii):ノーザンレッドオークに似ているが、殻斗の色が薄い場合が多い。お椀の部分が深くボウル状になっているものもある。[15]
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    この地域の他のどんぐりを見分けましょう。以下に紹介する樹木に実るどんぐりは、丸い形をしているか、色または形に特徴があります。[16]
    • バーオーク(学名Quercus macrocarpa): 北米大陸で一番大きなどんぐり(4cm以上)。殻斗がとても深く、少なくとも実の半分以上を覆っている。
    • ウォーターオーク(学名Quercus nigra):殻斗は浅く、細かい毛が生えている。実は丸く、黒っぽい。
    • サザンレッドオーク(学名Quercus falcata):殻斗は薄く、赤茶色で細かい毛が生えている。実に線が入っているものや、先端付近に毛があるものもある。
    • ピンオーク(学名Quercus palustris):殻斗は薄く、滑らかで、色は赤茶色。薄茶色の実には縦縞があり、卵型もしくは丸型。
    • ポストオーク(学名Quercus stellata):殻斗は薄く灰色で毛が生えている。薄茶色の実の大きさは2cm程度で、こげ茶の縦縞がまだらに入っているものもある。どんぐりの形は球状か卵型。[17]
    • ブラックオーク(学名Quercus velutinar):殻斗は赤茶で、毛があり、裾がフリンジ状になっている。お椀の上部に持ち手のような節がある。殻斗の内側にも毛があり、実は卵型で薄い赤茶色。まだらな縦縞がある。
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アメリカ西部

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    カリフォルニ州のオークについて学びましょう。カリフォルニアは様々な種類のオークが多く自生しており、ハイブリット種も自然発生しています。[18] カリフォルニア州で最もよく見られるオークは以下の通りです。[19]
    • カリフォルニア・ブラックオーク(学名Quercus kelloggii): カリフォルニア州全域に分布している。どんぐりの長さは最低2.5cmで、殻斗には様々な種類があるが、実から外れやすく、鱗のような模様が立体的に盛り上がっているものもある。[20] [21]
    • コーストライブオーク(学名Quercus agrifolia):海岸沿いに自生するオーク。様々な種類があるのでどんぐりから特定するのは容易ではない。殻斗の殻の部分は剥がれやすく、ぼこぼこと立体的な模様にはなっていない。[22] [23] [24]
    • ブルーオーク(学名Quercus douglasii):主にカリフォルニア州北部と中部に自生している。殻斗は浅く、模様も薄め。[25] [26]
    • エンゲルマンオーク (学名Quercus engelmannii):カリフォルニア州最南に自生している。実の色は薄茶色で、形は楕円状。殻斗には灰色の毛が生えていて、裾の部分が立体的な鱗模様になっている。[27]
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    グレートプレーンズ(アメリカ中西部の大平原) に自生するオークについて学びましょう。この地域でもまばらにオークを見ることはできますが、まとまって自生しているのは森林部のみです。[28]
    • バーオーク (学名Quercus macrocarpa):グレートプレーンズの北東部に自生している。どんぐりは4cm程度で、殻斗が実の半分以上を覆っている。
    • ポストオーク(学名Quercus stellata):クロスティンバーズ地域(東部森林地帯と中西部グレートプレーンズの境目にある領域)に自生している。どんぐりの大きさは2cm以下で、実の色は薄茶色。殻斗は灰色で薄く、毛が生えている。[29]
    • ブラックジャックオーク(学名Quercus marilandica):この種もクロスティンバーズ地域に自生している。実の横幅は1.5cmほどで、殻斗が実の半分を覆っている。
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    北大西洋地域のオークを見分けましょう。この地域のオーク生息地の多くは今は消えてしまいました。今も残っているオークは以下の3種類です。[30]
    • オレゴン・ホワイトオーク/ガリーオーク(学名Quercus garryana):ワシントン州に自生している唯一のオークで、オレゴン州では最も一般的なオーク。実は2.5cm以上と大きく、殻斗は浅く、色は黄色もしくは赤みがかった茶色をしている。[31]
    • カリフォルニア・ブラックオーク (学名Quercus kelloggii):オレゴン州南部に自生している。詳しくは上述のカリフォルニアオークを参照。
    • キャニオンライブオーク(学名Quercus chrysolepis):オレゴン州南部に自生している。この木のどんぐりはバラエティに富んでいるので、この地域のどんぐりは「なんでもあり」だと考えておくとよい(カリフォルニア州やニューメキシコ州にも自生しているので、他の種と混同されやすい)。[32]
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ポイント

  • オークを特定している時に、オークの総称であるブナ科コナラ属には属さない種類の木や灌木にも「オーク」という名がついていることに気がつくかもしれません。そういった樹木も、どんぐりによく似た実をつけるものもあります。ポイズンオークはコナラ属ではなく、ウルシ属の植物です。
  • 皮が幾重にも折り重なり、節があるような奇妙などんぐりを見かけたら、タマバチが中に卵を産んでいるかもしれません。[33]
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  1. http://www.fs.fed.us/foresthealth/technology/pdfs/fieldguide.pdf
  2. http://www.na.fs.fed.us/spfo/pubs/silvics_manual/volume_2/vol2_Table_of_contents.htm
  3. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501007
  4. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=242417084
  5. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501079
  6. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501082
  7. http://www.fs.fed.us/foresthealth/technology/pdfs/fieldguide.pdf
  8. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501087
  9. http://www.fs.fed.us/psw/publications/documents/psw_gtr184/001_Nixon.pdf
  10. http://www.laspilitas.com/groups/oaks/california_oak1.html
  11. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501052
  12. http://ucanr.edu/sites/oak_range/Californias_Rangeland_Oak_Species/California_Black_Oak/
  13. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501005
  14. http://www.laspilitas.com/groups/oaks/california_oak1.html
  15. http://ucanr.edu/sites/oak_range/Californias_Rangeland_Oak_Species/Coast_Live_Oak/
  16. http://ucanr.edu/sites/oak_range/Californias_Rangeland_Oak_Species/Blue_Oak/
  17. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501022
  18. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501029
  19. http://plainshumanities.unl.edu/encyclopedia/doc/egp.pe.070
  20. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501087
  21. http://www.fs.fed.us/pnw/pubs/pnw_gtr804.pdf
  22. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501033
  23. http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=233501018
  24. http://www.thewoodlandfarm.co.uk/2013/09/unusual-acorns/

このwikiHow記事について

Michael Simpson, PhD
共著者 ::
認定生物学者
この記事の共著者 : Michael Simpson, PhD. マイケル(マイク)・シンプソン博士は、カナダのブリティッシュコロンビア州認定の生物学者です。イギリスと北米で20年以上にわたり、 植物と生物多様性を中心とした生態学の研究と実務に携わっています。また、科学コミュニケーションを専門とし、さまざまな生態学プロジェクトの教育的・技術的サポートを行っています。イギリスのランカスター大学にて優秀な成績で生態学学士号、および社会・科学・自然学の修士号を取得し、アルバータ大学にて博士号を取得。イギリス、北米、南米の生態系、先住民族のコミュニティ、非営利団体、政府機関、学界、産業界などで活動しています。 この記事は1,913回アクセスされました。
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