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ひまわりは堂々とした花です。中央の丸い部分は最大2000個の小さな花(管状花)で構成されています。[1] 一般的な種類の多くは成長が早く、乾燥や病気といった要因にも比較的耐性が高いという特徴があります。風と害虫から守ることができれば、夏の庭に美しい仲間を加えることができるでしょう。

パート 1
パート 1 の 3:

ひまわりを植える

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    種類を選ぶ ひまわりの種類は多岐にわたり、高さが5メートルを超えるものから、ひざの高さのスプレー咲きまで様々です。高さや見た目の他にも、いくつか検討すべき点があります。
    • 最も一般的な種類(黄色い花の一輪咲き)は成長が早く育てる手間もあまりかかりません。サンリッチやプロカットは初心者向きです。[2]
    • 一つの種から枝分かれをするスプレー咲きもあります。こうした種類のほとんどは一輪咲きと比べると成長が遅いという特徴があります。また、育ったひまわりを切り花として使う予定がある場合は、花粉が含まれていない種類(チェリーローズなど)、あるいは少ない種類を選択しましょう。[3]
    • マンモスグレーストライプといった大きく育つ種類は、食べると美味しい種を収穫できるでしょう(小さなひまわりの中には、鳥のエサ用の種が取れるものがあります)。また、周囲のつる性植物を支える役割も担います。[4] [5]
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    植えるタイミングを決める 最後の霜も過ぎた春の終わり頃からが植える時期です。ただ、ひまわりの多くは日光に敏感で、誤った時期に植えてしまうと、ひょろ長くなり、花がつく時期も遅れます。下記の3つの種類があります。[6]
    • 短日性:この種類のひまわりは花をつけさせるためには長い夜が必要です。つまり、夏の終わりごろ(屋内栽培の場合は春の中ごろ)に植えましょう。
    • 長日性:この種類のひまわりは真夏に花を咲かせます。
    • 中日性:生育期であればいつでも植えることができます。
    • 予想される開花期に合わせ前もって計画しましょう。一輪咲きの種類の多くは植えてから60日後に花を咲かせます。スプレー咲きのものは90日を要します。[7]
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    水はけがよく日当たりのよい場所を選ぶ ひまわりは、水はけがよくpH値が中性のローム質の土を最も好みます。[8] また、日照時間は土壌以上に大切です。少なくとも6時間、出来れば8時間以上日光が当たる場所を選びましょう。[9]
    • 土壌が痩せている場合は、7.5~10センチの堆肥を表土に混ぜ合わせましょう。[10]
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    種を植える 一般的な園芸農家では、大きく育つ一輪咲きのひまわりは2.5センチの深さに植えられています。[11] 良質な土壌(乾きすぎておらず、過度な砂っぽさのない土壌)を用いた家庭園芸であれば、1.25センチの深さに植えてみましょう。[12]
    • 場所に余裕があれば、余分に種を植えておきましょう。後で必要に応じて間引くことができます。また、害虫によって何株かが駄目になってしまうこともあります。
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    求める花の大きさ次第で間隔を決める 種を植える間隔が開くほど、花は大きく育つでしょう。
    • ブーケに用いるような小さな花の場合は15センチ間隔、より大きな花の場合は25センチ以上の間隔を目安としましょう。[13]
    • 植える予定のひまわりの高さが1.5メートルを超えることが予測される場合は、少なくとも30センチは離すようにしましょう。巨大な種類は、60センチの間隔を確保しておくと良いでしょう。[14]
    • スプレー咲きの場合は、45センチ程の間隔が必要です。[15]
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パート 2
パート 2 の 3:

ひまわりの世話をする

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    若苗には毎日水やりをする ひまわりの種は根付くまでの間たっぷりの水を必要とします。芽が出るまでの間、地面は、濡らし過ぎに注意しつつ湿った状態を維持しましょう。植えてから5~10日が発芽の目安ではありますが、寒冷な気候条件下では、さらに日数がかかるかもしれません。芽が出てきたら、その場所から7.5~10センチの範囲に水やりをすることで根の成長を促しましょう。[16]
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    土壌が痩せている場合は肥料を与える ひまわりには特に肥料が必要なく、窒素を与えすぎると、ひょろ長くなり開花も遅れる可能性があります。土壌が痩せている場合は、堆肥やスローリリース肥料を表面に加えましょう。[17] こうすることで適度に栄養を与えることができます。
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    害虫からひまわりを守る ひまわりを ナメクジやカタツムリから守ることが重要になります。園芸店などでナメクジ駆除剤を購入し周辺に撒きましょう。自前のワナを設置しても良いでしょう。
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    黄色くなった葉を探す 粘土質あるいは水浸しになった土では、フワフワとした白カビに気をつけなければなりません。この白カビが発生すると、名前通りの症状が見られる他にも葉が黄色くなって縮みます。こうした様子が見受けられたら、水やりを減らして土を乾かし、直ちに防カビ剤を用いましょう。白カビに感染しすると花が咲く可能性が低くなるので、さらに感染が広がらないよう取り除いてしまった方が良いかもしれません。[18] [19]
    • 色が抜けて黄色になった以外、葉に特に異常が見られないという場合は、白カビでなく細菌に感染しているのかもしれません。この場合も土を乾燥させることが効果的です。恐らくそのまま無事に成長するでしょう。
    • 葉が黄色くなっていても葉脈が緑色の場合はミネラル不足が原因でしょう。原因を特定するのは難しいものの、肥料を薄めて加えることで改善するかもしれません。
    • ひまわりの場合、本格的に成長し始めると双葉が落ちるのが一般的です。双葉が黄色くなり落ちてしまったからといって焦る必要はありません。本葉に注意しましょう。
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    成長したら水やりを減らす 主根が育てば、ひまわりはかなり乾燥に強くなります。蕾や花が育つ間は特に、定期的に根までたっぷりと水を与えても良いですが、次の水やりまでの間に、一旦、土を完全に乾燥させましょう。水が不足するよりも、水のやり過ぎの方が生育に悪影響を及ぼすでしょう。[20]
    • 花を濡らさないよう注意しましょう。傷んでしまいます。[21]
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    風が強い場合は支柱をたてる スプレー咲きの種類や高さが90センチを超える種類は風に弱いので注意が必要です。頑丈な支柱に布などの柔らかな素材で固定しましょう。[22] 特に背の高いひまわりには、別途風よけを設置する必要があるかもしれません。
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パート 3
パート 3 の 3:

花や種を収穫する

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    鑑賞用であれば4分の1まで開いた時に切る 花びらは中央の丸い部分に対して垂直に立っているような状態です。このタイミングで切ると花瓶に生けたあとの持ちが最も長くなります(一般的に5日間で、種類によってはさらに持つ場合もあります)。[23]
    • 早朝あるいは夕方に切りましょう。
    • 清潔なナイフあるいはハサミを用いましょう。
    • 水に浸かる葉はすべて取り除きましょう。
    • すぐに花瓶に生けましょう。
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    切ってドライフラワーにする この場合は、花が半分ほど開き、花びらが外側に傾いてきた段階で切りましょう。[24] 様々な方法でドライフラワーにすることができます。茎をより糸でしばり、温かく換気の良い部屋で上下さかさまに吊すとという方法が最も簡単でしょう。
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    種を鳥やリスから守る 種を収穫したいのであれば、野鳥や動物から守る必要があります。花が萎れ始め花びらが落ちるようになったら、頭の部分をチーズクロスや紙袋で覆いましょう。
    • 蜂が授粉すると種の数はぐっと増えます。
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    シードヘッドを収穫する 中央の丸い部分の色が緑から黄色に変化し始めたらシードヘッドを収穫しましょう。さらに濃い茶色になるまで、乾いた暗い場所で保管します。種はそのままでも食べても、ローストして食べても良いでしょう。
    • 保管する際は、空気が通るよう布袋に入れましょう。こうすることでカビの発生を防ぎます。
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ポイント

  • ひまわりをできる限り大きく育てたいのであれば、育ちの悪い芽を間引きます。
  • ひまわりは大量の種を落とします。注意を怠ると、これが翌年、問題となる可能性もあります。ひまわりが大量に生えないよう、花が萎れてきたら種が落ち始める前に切り取りましょう。
  • ひまわりは、自らで周りの雑草に対処します。ただし、芽が出て成長している間は、雑草を取り除くようにしましょう。
  • 剪定は通常は必要ありません。1番下にある葉が萎れ始めた時や、スプレー咲きに萎れた花が見られる場合は、ハサミで切りましょう。[25]
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必要なもの

  • ひまわりの種
  • 支柱

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Artemisia Nursery
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種苗店・ガーデンショップ
この記事の共著者 : Artemisia Nursery. 「Artemisia Nursery」はロサンゼルス北東部にてカリフォルニア州の先住植物を専門に取り扱っている種苗店です。全従業員が経営に携わっており、現在の中小企業体系から労働者協同組合体系の会社へと成長させる計画を進めています。 同店ではカリフォルニア州の先住植物にくわえ、多肉植物、伝播作物、ハーブ栽培キット、観葉植物、植木鉢や陶器、ガーデニングツールや園芸用品を販売し、設立者の豊富な専門知識をもとに植物の植え方やデザインのアドバイスも提供しています。
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