アトピー性皮膚炎を治療する方法

共同執筆者 Venessa Peña-Robichaux, MD

この記事には:アトピーを治療するアトピーがひどくなるきっかけを探る症状を予防する15 出典

アトピー性皮膚炎の特徴は、肌の乾燥や赤みとかゆみの慢性的な症状です。アトピー性皮膚炎の根本的な原因はまだわかっていませんが、遺伝性のものと考えられており、アトピー性皮膚炎の患者には家族の中に喘息やアレルギーを罹患した人がいることが多いようです。この病気はなんらかの誘因にさらされると、症状がよりひどくなる傾向があります。誘因を確かめ、避ける方法はあります。また症状をコントロールするための治療もあります。[1]

パート 1
アトピーを治療する

  1. 1
    ステロイド軟膏を使う 治療のために最初にためしてみるべくは、軟膏を使った局所的な治療です。副腎皮質ステロイドの軟膏はアトピーからくるかゆみを抑えます。臨床研究では、80%の被験者のアトピー性皮膚炎がヒドロコルチゾンの塗布で快方に向かいました。かかりつけ医に副腎皮質ステロイドの軟膏かそれ以外の軟膏を使うべきかどうか聞いて見ましょう。[2]
    • かかりつけ医は副腎皮質ステロイドの軟膏を処方してくれるかもしれません。または、1%濃度のヒドロコルチゾンの軟膏のような市販薬を試してみましょう。
    • 市販のヒドロコルチゾンの軟膏を使う場合、1週間の間、1日に2〜3回塗布してみましょう。1週間のうちにかゆみの軽減がみられなかったら、使用をやめてかかりつけ医に相談しましょう。[3]
    • 1%濃度のヒドロコルチゾンより強力で、効き目も強いのがステロイドです。ステロイドの処方が必要なら医師に相談しましょう。
    • 処方されたステロイドの軟膏で改善が見られなかったら、全身性コルチコステロイドを勧められるかもしれません。
    • 市販のステロイドの用量が少なくても、箱の説明書きのとおりか医師の説明のとおりの用量を守るようにしましょう。コルチコステロイドを過剰に使用すると、皮膚が薄くなる、赤みが出る、白うきする、にきびが出るといった副作用を起こしかねません。
  2. 2
    抗生剤について医師に相談する アトピー性皮膚炎により、肌がかゆくなりますが、肌を掻いてできた傷から細菌に感染するリスクが高まります。感染症の治療に抗生剤の服用が勧められるかもしれません。[4]
    • たとえ細菌感染がおさまったように見えても、医師にしたがって抗生剤を飲み続け、投薬の計画を守るよう努めましょう。
  3. 3
    カルシニューリン阻害剤について医師に相談する カルシニューリン阻害剤を含む軟膏はかゆみと炎症を抑えます。処方薬であり、他の薬の副作用で治療がうまく行かなかった場合にのみ用いられます。[5]
    • カルシニューリン阻害剤にはタクロリムス(プロトピック)があります。
  4. 4
    光療法を試す 光療法では、免疫システムの過剰反応を抑制し肌の炎症を抑えるために、自然光や人工の紫外線を照射し、発疹やかゆみを和らげます。アトピー性皮膚炎の治療にもっともよく使われるのがナローバンドUVBと呼ばれる治療で、安全性が高く効果的な治療法です。
    • 光療法を長期間続けると、肌の加齢が進んだり、がんのリスクが増したりするため、光療法を開始する前にかかりつけ医に相談しましょう。[6]
    • 光療法は日焼けサロンなどで提供されている、日焼けベットを使う方法とは異なります。光療法は医師のもとでしか受けることができません。
    • 小児アトピーにもナローバンドUVBは安全であるとされています。かかりつけ医に聞いてみましょう。
  5. 5
    漂白剤につかる 希釈した漂白剤を浴槽にいれて浸かれば、肌への細菌の感染を抑えることができます。数週間の間、1週間に2〜3回浸かってみて症状がよくなるかを確かめてみましょう。[7]
    • カップ2分の1の分量の漂白剤(家庭用のもので、濃縮型ではないもの)を水で満たしたバスタブに入れます。症状が出ている肌の部分を10分間つけます。顔はつけないようにします。ぬるま湯で洗い流したあと十分に保湿します。
    • オートミール浴もよいでしょう。オーツ麦の中の成分に抗炎症作用とかゆみを抑える成分が含まれており、肌を落ち着かせます。
  6. 6
    冷湿布を使う かゆみを抑えるために、アトピー症状の出ている皮膚にアイスパックをあてましょう。冷水で冷やして絞った清潔なタオルを使っても良いでしょう。[8]
    • 冷湿布をすることで掻いてしまうことがなくなるでしょう。
  7. 7
    掻かない かゆみがあると掻いてしまうものですが、できるだけ掻かないようにしましょう。掻いてしまうと肌が傷つき、細菌に感染してしまいます。[9]
    • 爪をできるだけ短くして、肌を傷つけてしまうリスクを最小限にします。
    • 寝ている間に掻いてしまわないように、睡眠中は手袋を着用するのも一案です。
    • 掻いてしまわないように、寝ている間は患部を包帯やガーゼで覆ってしまってもよいでしょう。

パート 2
アトピーがひどくなるきっかけを探る

  1. 1
    生活の中で何が因子となっているかを見分ける アトピーがひどくなる要因(服の素材、化学品、食べ物等)は人によって違います。 だからこそ、自分のアトピーは何が因子となっているのかを理解することがとても重要です。
    • 普段使用している製品や食べているものについて日記に記録しましょう。アトピーが再発したときに日記を読み返せば、何が原因となりえているかを考えることができます。
    • ある食品の摂取を控えるのであれば、アトピーの原因の判定がしやすいように一度に一つだけ控えるようにします。
  2. 2
    刺激性のある素材の服を着ない 素材によっては肌を刺激し、アトピーのきっかけになったり状態を悪くしたりするものがあります。症状を観察し、服の素材がアトピーの原因となっているとわかったら着るのをやめましょう。[10]
    • チクチクしたウールやタイトに締め付けるタイプの服などは肌を刺激し、アトピーのきっかけになる可能性があるので、避けましょう。綿や絹、竹布など、軽くて通気性のよい服を着ましょう。
    • 風合いを柔らかくし、刺激物質を洗い落とすため、新しい服は一度洗ってから着るようにしましょう。
    • 素材が原因でお気に入りの服を手放さなければならなくなったら、まずは洗剤を自然なものや違う種類のものに変えてみて、症状が治まるかどうかを確認しましょう。素材のせいでなく、服に残留した洗剤のせいである可能性もあります。
  3. 3
    化粧品や生理用品をチェックする 化粧品や生理用品のなかには、アトピーの原因になりうる成分を含むものがあります。アレルギー反応を起こしそうな成分を含まず、低刺激で無香料の化粧水、クリーム、石鹸や化粧品を選びましょう。
    • アトピーの症状を引き起こさないかを調べるために数週間は使ってみましょう。もしアトピー症状が出れば、他の製品に変えましょう。
    • ラウリル硫酸ナトリウムとパラベンの含まれる製品を避けましょう。これらの成分は肌の乾燥を招き、炎症を再発させる刺激物として知られています。
  4. 4
    食生活を振り返る とても稀ではありますが、食品や添加成分がアトピー性皮膚炎の原因となることがあります。症状のきっかけになったものを調べるために、食生活を日記につけるのもよいでしょう。
    • 食べ物がアトピーの原因になっているか確証がもてないようであれば、数日間食べ続けてみて、症状が悪化するかを観察してみましょう。そのあと、食べるのをやめてみて、症状が治るかどうかを確認します。アトピーの原因になっているかもしれないすべての食品で同じことを行ってみましょう。[11]
    • アトピー性皮膚炎の原因としてよく知られている牛乳とグルテンを食生活から取り除いてみましょう。[12]

パート 3
症状を予防する

  1. 1
    日常的に保湿する 肌を保湿し乾燥を防ぐために、保湿剤を1日に2回は使いましょう。クリームや軟膏を使うと、肌の水分を保ち、乾燥を防ぎ、アトピー由来のかゆみも抑えます。[13]
    • 化粧水よりもクリームや軟膏を使いましょう。化粧水は水分がほとんどですが、クリームや軟膏は油分を多く含み、肌のバリア機能を修復し、より水分を保つように調整することができます。
    • 肌に水分を閉じ込めるために入浴後に保湿剤を塗りましょう。
    • 香料が入っていない、保湿成分入りの石鹸を選びましょう。
    • 刺激を与えないようにするため、肌をごしごしと拭くのではなく、優しく押さえるようにして水気を拭き取るようにします。
    • ワセリンやココナッツオイルのような、肌のバリア機能を修復させる保湿剤を使ってみてもよいでしょう。
  2. 2
    アトピーの要因となりうる環境要因を避ける アトピーの要因を突き止めたら、これらを避け、刺激のない製品で代替するようにしましょう。
    • アトピーの要因となりうる化学品、化粧品や生理用品などを避けましょう。製品中にアトピーによくない、刺激のある成分が入っていることを意識して、これが入っている製品をすべて避けたほうが良いかもしれません。
    • アレルギー症状を引き起こす成分を含まず、敏感肌の人のために作られたマイルドな石鹸を使いましょう。
    • アトピー症状を誘発する製品を使わなければならないときは、肌を守るための服や手袋を身に着けましょう。
  3. 3
    入浴時の習慣を変える 熱いお湯ではなく、ぬるま湯を浴びるようにし、10分以内にシャワーを終わらせるようにします。長時間水で肌を洗い流すと肌の乾燥を招きやすいものですが、熱いお湯も同様に肌の乾燥を招きやすいものです。[14]
    • シャワーと同様に入浴も10分以内を心がけ、バスオイルを使いましょう。
    • 入浴後の肌が水分を帯びているうちに保湿しましょう。
  4. 4
    気候による肌への影響に注意を向ける 暑くて汗をかくことはアトピー症状の引き金になり、症状の悪化を招くこともあります。[15] 一方、夏に調子が良くて、冬の寒さと乾燥で調子が悪くなる人も多いようです。アトピー症状への気候の影響に注意を向け、室内にいるべきときや保湿になおさら力を入れるべき気候を見極めましょう。
  5. 5
    冬や乾燥しがちな地域に住んでいるなら、加湿器を使う 暑くて湿度の高い天候は発汗作用を招き、それによりアトピー症状のきっかけとなることがありますが、乾燥した空気も症状を悪化させる一因になることがあります。
    • 夜の間中、肌のために加湿器を使いましょう。
    • 水中に微生物が繁殖しないように加湿器を定期的に洗うようにしましょう。
  6. 6
    ストレスのかからない生活をする ストレスは、アトピーの再発の原因になります。ストレスのせいで他の合併症にかかるリスクも上がります。だからこそ、ストレスを減らすのがとても大事です。ストレスを減らせるように生活を最適化し、心配事との付き合い方を覚えましょう。[16]
    • ストレスを軽減するために、リラックス療法やヨガ、 深呼吸を試してみましょう。
    • エクササイズを取り入れると、ストレスに対処しやすくなります。

ポイント

  • 自分の肌にとってなにが一番よいかがわかるように、複数の治療法を試してみましょう。
  • 自然療法でアトピーを治療したいのであれば、こちらの記事を読みましょう。
  • アトピーは一晩で治るものではありませんが、加齢とともに治まってくるものです。
  • 長時間、直射日光下で過ごすのは避けましょう。

注意事項

  • 軟膏であれ飲み薬であれ、必要以上のステロイドの使用はやめましょう。強いステロイドを長期間使うと肌が薄くなるなどの副作用が起きる可能性があります。
  • 症状がおさまっているとき以外、アトピーを化粧で隠すのはやめましょう。症状がおさまっているときは、アトピーの炎症を避けて無香料の化粧品を使いましょう。
  • 軟膏がひりひりするようであれば、使用をやめ皮膚科医に相談しましょう。

記事の情報

この記事はVenessa Peña-Robichaux, MDが共著しています。 テキサス州在住のペーニャロビショー医師は、皮膚科医として患者の治療に当たるかたわら、臨床学の教授として授業を行っています。2010年にハーバード大学医学大学院より医学博士号を授与されています。

カテゴリ: 健康

他言語版:

English: Treat Eczema, Español: curar el eczema, Italiano: Curare l'Eczema, Português: Tratar Eczema, Français: traiter l'exéma, Deutsch: Ein Ekzem behandeln, 中文: 治疗湿疹, Nederlands: Eczeem behandelen, Русский: вылечить экзему, Bahasa Indonesia: Mengobati Eksem, Čeština: Jak léčit ekzém

このページは 421 回アクセスされました。
この記事は役に立ちましたか?