アメリカンフットボールをプレイする方法

アメリカンフットボールをやってみたい、あるいはルールを知っておきたいと思う人は少なからずいるでしょう。はじめはムキムキな男たちがただただぶつかっているだけのスポーツにしか見えないかもしれませんが、基本的なルールや戦術を理解すればすぐに楽しめるようになります。

パート 1 の 3:
ルールと専門用語

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    試合の主なポイント アメリカンフットボールでは、長さ120ヤード(約110メートル)、幅53.3ヤード(約49メートル)のフィールドを使います。スタート地点から、エンドゾーンと呼ばれるフィールドの両端にある10ヤード幅のエリアにボールを運ぶことで得点していくことが目的となります。各チームは、自陣のエンドゾーンにボールを運ばれないようにしながら、敵陣のエンドゾーンにボールを運んで得点します。[1] また、フィールドゴールと呼ばれるYのような形をしたポールが両サイドのエンドゾーンに配置されています。このポールは、キックで得点する際に使われます。 [2]
    • 守っているエンドゾーン側を「自陣」、攻めているエンドゾーン側を「敵陣」といいます。つまり、あるチームが残り30ヤードで得点する場合、自分のエンドゾーンからは70ヤードの距離にいるということです。
    • ボールの所有権(攻守)は厳しいルールに従って入れ替わります。ボールを保持しているチームは「オフェンス(攻撃)」、もう一方のチームは「ディフェンス(守備)」と呼ばれます。
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    試合時間 アメフトでは通常15分のクォーターを4回繰り返します。第2クォーターと第3クォーターの間には、通常12分の「ハーフタイム」があります。[3]時計が動いている間、さらに短い時間単位の区分として「プレイ」や「ダウン」というものがあります。
    • 1プレイは、ボールが地面から離れて選手の手に渡ることで始まり、ボールが地面に落ちるか、ボールを持っている人がタックルを受けて肘や膝が地面に着くことで終わります。1プレイが終わると、レフリーと呼ばれる審判が、前のプレーでボールを持ったオフェンスの選手が倒された地点に対応するヤードマーカーにボールを置きます。オフェンス中のチームには4回のダウンが与えられており、この4回以内にスタート地点(スクリメージライン)からボールを合計10ヤード前に進めなければなりません。4回以内に10ヤード進めなかった場合は、オフェンスチームは相手に攻撃権を譲りディフェンスに回ることになります。4回以内に10ヤード進めた場合は、オフェンスチームは新たに4回のダウンを獲得し攻撃を継続することができます。1プレイが終わった後、次のプレイをするまでの時間は現在のルールでは40秒となっています。
    • 試合の時計は様々な理由で停止することがあります。ボールを持った選手がサイドラインから外に出た場合や、反則が発生しフラッグが投げられた場合、パスが失敗した場合(パスインコンプリート)などでは、審判が状況を整理するまで時計が停止します。
    • 反則は、その反則を発見した審判が黄色い旗(イエローフラッグ)を投げることで示します。これによってフィールドの誰もが反則の発生を認識することになります。反則があると、通常反則チームに5ヤードから15ヤードほどの後退(罰退)が与えられます。[4] 反則は数多くありますが、主なものとしては「オフサイド」(ボールが地面から離れプレイがスタート(スナップ)するときに、スクリメージラインを越えて相手側に入っている反則)や「ホールディング」(ボールを持っていない選手同士で、正しく相手をブロックするのではなく、相手をつかんで邪魔する反則)、「フォルススタート」(スナップ前にオフェンス側の選手が動く反則)、「アンスポーツマンライク・コンダクト」(スポーツマンシップに反する行為に関する反則)、「クリッピング」(ボールを持っていない選手に対して、後ろから、あるいは下半身にぶつかるという反則)などがあります。
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    試合の流れ アメリカンフットボールは基本的に二つの要素で構成されています。キックオフとダウンです。
    • 開始のキックオフ 試合の初めには、主審がコインを投げ、ホームチームのキャプテンが表か裏かをコールします。コイントスに勝ったチームは、先にキックオフを蹴る(キック)か、相手のキックオフを受ける(レシーブ)かを選択することができます。 キックチームとレシーブチームが決まると、コイントスに負けた方のチームは、第1クォーターに攻めるフィールドの方向を選択することになります。そして始まる初めのプレイがキックオフです。キックオフでは、キックチームが長いキックを蹴り、レシーブチームがボールを受け取り走るため、キックチームはラッシュをかけて長い距離を走られるのを防ごうとします。またハーフタイムの後にもキックオフがあり、後半は最初のキックオフと逆のチームがキックチームになります。また、エンドゾーンが交代するため、攻撃の方向も前半とは逆方向になります。[5]
    • ダウン ダウンという言葉は、アメフトにおいては「チャンス」や「プレイ」と似たような意味を持っています。オフェンスチームはエンドゾーンに向かってボールを10ヤード進めるために4回のチャンスを与えられているということです。1プレイごとに1ダウンを消費します。第4ダウンが終わる前に合計10ヤードボールを進めることができれば、ダウンはまた第1ダウンにリセットされ、新たに10ヤード進むことが必要になります。この状況は普通、「1st down & 10 (ファーストダウン・アンド・テン)」などと称されます。[6] リセットされないとき(10ヤード獲得せずファーストダウンを更新していないとき)には、ダウンが1から4まで順に進んでいきます。ファーストダウンを更新できず4回の攻撃が終わった場合、攻撃権は相手チームに移ります。
      • つまり、毎プレイ10ヤード以上ボールを進めるようなチームには第2(セカンド)ダウンは来ない場合もあります。また、10ヤード以上前に進めた場合、それが何ヤードであっても次のプレイは10ヤード進むことを目的とした第一ダウン(1st down & 10)となります。
      • ファーストダウンを新たに獲得するためには、合計で10ヤード進むことが必要です。例えばファーストダウンで4ヤード、セカンドダウンで3ヤード、サードダウン(第3ダウン)で3ヤード進めば合計10ヤードに達するため、新たにファーストダウンを獲得することができます。
      • プレイがスクリメージライン(スタート地点)よりも後ろで終わった場合、新たなファーストダウン獲得のために必要な距離はその分伸びることになります。例えば、クォーターバック(後述)がスクリメージラインから7ヤード後ろでタックルされ倒された場合、次のプレイは「2nd down & 17」のように表記されます。これは、ファーストダウン獲得のためには残り3つのプレイで17ヤード進まなければならないということを示しています。
      • オフェンスチームは、フォースダウン(第4ダウン)をプレイする代わりに、パントキックというものを選択することができます。これは、早めに攻撃権を放棄する代わりに、相手チームの次の攻撃が後ろの方から始まるように長いキックを蹴ることを言います。
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    チームの構成 両チーム11人の選手を1プレイに参加させることができます、それぞれの選手が異なるポジションを担当します。強いチームであれば、チーム内に目的ごとに分かれた3つの小チームがあるというのが一般的です。オフェンスチーム、ディフェンスチーム、スペシャルチームがその3つです。[7]
    • オフェンスチームのポジション
      • クォーターバック(QB):ランニングバックやワイドレシーバー、タイとエンドなどにボールを渡したりパスをするポジションです。
      • オフェンスライン(OL):センター1人、ガード2人、タックル2人で構成され、他の選手がボールを渡したり、パスしたりする時に相手から守るポジションです。センターはクォーターバックの真ん前にセットし、プレイのスタート時にクォーターバックに向かってスナップ(ボールを後ろに投げる)を行います。ガードはセンターの両サイドにセットし、タックルがさらに両ガードの外側にセットします。
      • ワイドレシーバー(WR):スクリメージラインから前に走り、投げられたパスをキャッチするポジションです。
      • ランニングバック(RB): クォーターバックからボールを受け取り、エンドゾーンに向かって走るポジションです。
      • タイトエンド(TE):オフェンスラインの端にセットして彼らを助け、さらにパスもキャッチすることができるポジションです。
    • ディフェンスチームのポジション
      • ラインバッカー(LB):パスプレイ、ラン(走る)プレイの両者を守りつつ、クォーターバックにも攻め入ることのあるポジションです。
      • ディフェンスライン(DL):オフェンスラインにプレッシャーを与え、クォーターバックにも迫っていくポジションです。
      • コーナーバック(CB)とセーフティ(SF):パスを取ろうとするワイドレシーバーなどを邪魔したり、ディフェンスラインの壁を越えて走ってきた選手を止めるポジションです。稀にクォーターバックに迫ることもあります。
    • スペシャルチーム:スペシャルチームはボールがキックされる時だけに登場する特別なチームです。相手に邪魔されないようにし、キックを成功させることがこのチームの仕事です。[8]
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    得点 試合においては、相手チームより多く得点した方が勝利となります。同点の場合、通常15分の延長(アディショナルタイム)が与えられます。得点の方法は以下の通りです。[9]
    • タッチダウン:ボールがエンドゾーンに運び込まれたり、あるいはエンドゾーン内でパスがキャッチされると、6点が入ります。
    • エキストラポイント:タッチダウン後のボーナスポイントで、キックをポールの間を通し成功させると1点、キックの代わりにプレイ(ツーポイント・コンバージョンと呼ばれる)によってエンドゾーンにボールを運べた場合、2点がボーナスとして加算されます。
    • フィールドゴール:タッチダウン後以外の状況でキックを成功させると3点が入ります。フィールドゴールは一般的には、タッチダウンやファーストダウンが見込めない場合に第4ダウンに取る最後の手段のようなものです。
    • セーフティ:攻める方向と逆の、自陣のエンドゾーン内でボールを持っている選手が倒されてしまった場合、相手チームに2点が入ります
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パート 2 の 3:
試合の基本

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    ランプレイでボールを運ぶ アメフトで最も頻繁に現れる一般的なプレイはランプレイです。ランプレイは、パスプレイよりも1回のプレイで進める距離が短い傾向にありますが、ボールを相手に渡して攻撃権を失うリスクが低くなります。また、ボールが手渡しでクオーターバックからランニングバックにすぐに渡されるため、クォーターバックに対して迫ってくる積極的なディフェンスに対しても効果があります。ランプレイ中にボールを落とすことをファンブルと言います。ファンブルされたボールはどちらのチームが取ることもでき、取ったチームが攻撃権を獲得できます。[10]
    • ランプレイでは通常、クオーターバックは他の選手(普通はランニングバック)にボールを手渡し(ハンドオフ)しますが、クオーターバック自らがボールを持って走ることもできます。素早く状況判断を行うことができるクオーターバックは、渡すか自分で走るかという選択が巧みにできます。
    • ランプレイは、何が行われているかがディフェンスラインの後ろからでは確認しづらいのが利点の一つです。そのため、オフェンスは2人、ときには3人の選手にボールを渡すふりをするなどしてディフェンスを混乱させます。これがうまくいけば、ディフェンスチームが状況を把握する前にボールを持った選手が走り抜け、いとも簡単にタッチダウンを取ってしまうこともあるのです。
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    パスプレイで一気に進む パスプレイは、ランプレイより少し使われる頻度は低いものの、パスが成功さえすれば、1回のプレイで長い距離を獲得できる作戦です。ショートパスプレイは、ディフェンスを食い止めるためにランプレイとの組み合わせで使われることもあります。パスプレイの大きな利点は、前に前に迫るディフェンスのプレッシャーを回避できることにあります。[11] パスが失敗した場合(投げられたパスを誰もキャッチできなかった場合)、プレイが終了し時計が停止します。
    • パスプレイでは、クオーターバックがパスを投げるため、ランプレイよりも時間が必要になります。そのためオフェンスラインは、クオーターバックがパスを投げられるワイドレシーバーを探している間、ディフェンスを食い止め、クオーターバックがサックされる(ボールを持ったままスクリメージラインより後ろでタックルされる)のを防がなければなりません。あいているレシーバーが見つかれば、クオーターバックは、レシーバーが走りながらボールをキャッチできるポイントを見定めパスを投げることになります。
    • パスがディフェンスの選手にキャッチされることをインターセプトと言います。ファンブルとは、ボールを持っている選手が落球し、それをディフェンスチームが抑える(そして攻守が交代する)ことです。また、プレイはボールがインターセプトされただけでは終わらないということも重要です。インターセプトをしたディフェンスの選手は、そのまま逆にタッチダウンを目指し相手陣に向かって走り出すことができ、実際そうなることがほとんどです。
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    ランプレイとパスプレイの組み合わせ オフェンスチームは、ディフェンスの戦術をコントロールするためにも、ランプレイとパスプレイを併用するようプランを立てる必要があります。いくつかの異なるフォーメーションでプレイを練習し、実行していくのです。[12]
    • 特にクオーターバックは、パスを正確に投げるということに加え、ランニングバックにボールを渡すふりが上達するよう練習しなければなりません。
    • 試合の序盤には、相手チームがどのようなディフェンスをしてくるかがわかるまでは、ランプレイを何度か実行していく方が安全だと考えられています。パスをインターセプトすることに優れたディフェンスチームはランプレイに弱い場合があり、その逆もあり得るからです。
    • 作戦を状況に応じて変えましょう。ディフェンスをプレイする際には、相手プレーヤーのセットしている位置を注意深く観察し、その後のプレイがランプレイなのかパスプレイなのか、あるいはショートパスなのかロングパスなのかを予測して最大限効果的にディフェンスを行うことが重要です。また、クオーターバックにサックするのが最も早くプレイを終わらせる方法なので、スキがあれば飛び込むことが良い作戦となります。
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    とにかく練習 一にも二にも、上達の近道は毎日の練習に尽きると言って良いでしょう。試合では日常生活では使わないような特別な技術が求められるため、上達には毎日の練習の積み重ねが欠かせません。
    • できる限りチーム全体で練習しましょう。ボールの持ち方やキャッチ、持って走る方法などを練習する際にも、他の選手を見ることで、フィールドの自分の周辺以外の場所で何が起こっているかを把握し、それに基づいて自分のプレイも変えていくことができるためです。
    • 筋力や持久力のトレーニングもまた非常に重要です。
    • 戦術や、フィールドゴールなどといったスペシャルプレイを合わせて練習することを忘れてはいけません。そうすることで、試合の時にフィールドでそれぞれが自分の役割を理解し、遂行できるようになります。
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    戦術を学ぶ  フォーメーションや戦術は、すべて列挙するには多すぎるため、ここでは最も基本的なプレイの要素だけを紹介しています。これらをいくつか読み通し、どのような戦術を使えば有利に戦うことができるかを考えてみましょう。[13]
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パート 3 の 3:
ポジション

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    クオーターバック オフェンスの要です。プレイ開始のときにスナップを受けるのがクオーターバックです。このポジションの選手は、ボールをランニングバックに渡すか、自分で走るか、チームメイトにパスするかの選択を迫られることが多くあります。[14]
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    ランニングバック ランニングバックの仕事は、ボールをもって走る、あるいはパスプレイの際にクオーターバックを守ることです。ランニングバックには、ディフェンスの選手のタックルから逃れるための足の速さと下半身の強さが求められます。[15]
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    ワイドレシーバー 足の速さと敏捷性を活かして相手選手から逃れ、パスをキャッチするポジションです。毎回のプレイで、2人から4人のワイドレシーバーが出ます。
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ポイント

  • ボールをキャッチする際には、体から遠いところで手でキャッチし、その後体に持ってくると良いでしょう。こうすることで、ボールを取るときに体にあたって跳ねてしまうことがなくなります。
  • ランプレイの際はボールをしっかりと持ちましょう。片手の平をボールの一端に置き、もう一端は腕を曲げたときの肘の内側に付けてホールドします。それから、ボールを持っている腕を体にしっかり付けましょう。相手選手からヒットやタックルを受けるときには、あいているもう一方の手でボールをがっちりと守りましょう。より長い距離を稼ごうとしてファンブルしてしまうよりは、少し距離は稼げなくともボールを失わない方がマシです。
  • アメフトは危険なスポーツなので、強いヒットを受けケガなどをしたと感じた場合はすぐに助けを求めましょう。
  • アメフトのフィールドは、全体で長さ120ヤードですが、プレイに使うのは100ヤードだけです。残りの20ヤードは二つのエンドゾーンの合計です。[16]

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注意事項

  • アメフトは危険なスポーツなので、常にヒットを受ける準備をしている必要があります。フルコンタクトの(ヒットやタックルを思いきりする)通常のアメフト以外のフットボールが良ければ、タッチでタックルとみなされるタッチフットボールや、腰に付けた旗やリボンを取られるとタックルされたことになるフラッグフットボールも検討してみると良いでしょう。
  • アメフトの試合中にあざや擦り傷ができるのは珍しいことではありませんが、痛みがひどかったり長く続く場合には、プレイをやめ医師に診てもらうようにしましょう。
  • アメフトのプレイにより、認知症やうつ病、攻撃性の原因となる慢性外傷性脳症(CTE)を発症する可能性があることが証明されています。
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このwikiHow記事について

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カテゴリ: チームスポーツ
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