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礼拝(サラー、複数形ではサラワート)は、イスラムの5本の柱のうちの1つです。礼拝を有効にするために、預言者(彼に平安あれ)が行ったような正しい方法で1日5回礼拝をすることは、成人のムスリムの義務であり、10歳以上の子どもたちには強く推奨されています。アッラーとのコミュニケーションにより、人生が信心深いものとなり、勇気を授けられると信じられています。ムスリムは、アッラーがコーランを通して自分たちに語りかけ、礼拝はそれに対してアッラーとつながる手段であると信じています。ムスリムがどのように礼拝をするのか、単に興味があって知りたいという人も、自分のために学びたい人も、初めのステップから読み進めていきましょう。

パート 1
パート 1 の 2:

礼拝の準備をする

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    きれいで、不潔なものが一切ない場所であることを確認しましょう。礼拝を行う場所だけでなく、身体と衣服の状態も含みます。
    • ウドゥをしましょう。礼拝を行う前に、儀式的な方法で清められた状態である必要があります。そうではない場合は、礼拝前にウドゥ「沐浴」を行います。前回の礼拝の後に、排尿、排便、放屁、激しい流血のいずれかをした場合やぐっすり眠った場合は、ウドゥをする必要があります。[1]
    • マスジド(モスク)での礼拝をすることは男性に強く推奨されていますが、中で礼拝している他のムスリムの気を散らさないように、静かに中に入りましょう。
    • その場所が清潔かどうかわからない場合には、マットか布を床の上に敷きましょう。このマット(または礼拝用敷物)はイスラムの文化においてとても重要です。
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    必要であれば、グスル(全身のシャワー浴)をしましょう。礼拝前にナジャス(穢れ)を取り除く前後に清めるために、特定の状況下ではウドゥではなくグスルをすることが求められます。性交渉の後、生理や産後の出血の後、出産後、夢精や射精の後に礼拝を行いたい場合は、グスルを行う必要があります。[2]
    • グスルをするには、全身と髪の毛を水で洗う必要があります。3回洗うことが推奨されています。
    • ウドゥやグスルをするときに、洗わなければならない部分に水が触れるのを妨げるものがあれば取り除く必要があります。マニキュアやアクセサリー、ウォータープルーフのマスカラなどを含みます。[3]
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    必要があれば、タヤンムム(水を使わない清め方)をしましょう。ムスリムが水を使うことができない場合は、ウドゥやグスルの代わりにタヤンムムを選ぶことができます。この儀式には、タヤンムムに使われたことのないきれいな土や泥、自然石を用います。[4]
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    キブラの方を向きましょう。これは、すべてのムスリムが礼拝の際に向く聖なるカアバ神殿のある方角のことです。メッカにある聖モスクは、全世界のムスリムに最も崇められている場所です。すべてのムスリムが、日々の5回の礼拝の際にはこのカアバの方角を向くよう求められています。
    • 船や飛行機で旅をしていて、カアバの方角を定められる場所に到着する前に礼拝の時間が終わってしまうのが心配なら、カアバの方角を向かずにサラートを行うことができます。少なくともタクビール・イフラーム(サラートの冒頭に「アッラー・アクバル」と言うこと)の間だけカアバの法を向くのがムスタハブ(推奨)です。[5]
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    正しい時間に礼拝をしましょう。日々の5回の礼拝は明確に示された時間に行います。[6] 異なる太陽の高さに合わせて定められた短い時間帯に、それぞれの礼拝をすることができます。1回の礼拝にかかる時間は始まりから終わりまで5~10分間ほどですが、急いで行ってはいけません。
    • 5つの礼拝は、ファジュル、ズフル、アスル、マグリブ、そしてイシャーです。それぞれ、夜明け、正午、午後の中間、日の入り、そして夜に行われます。それらの時間は、日々通り道が変化する太陽によって定められているため、毎日同じではありません。
    • 5つの義務の礼拝でそれぞれ行われるラクア(単位)は以下のとおりです。ファジュルの礼拝(2ラクア)、ズフルの礼拝 (4ラクア)、アスルの礼拝(4ラクア)、マグリブの礼拝 (3ラクア)、イシャの礼拝 (4ラクア)。それぞれの詳細と任意の礼拝は以下のとおりです。
      • ファジュルー2ラクアのスンナ・ムアッカダ(任意であるが強く推奨)、その後2ラクアのファルド(義務)
      • ズフルー4ラクアのスンナ・ムアッカダ(任意であるが強く推奨)、その後4ラクアのファルド(義務)、2ラクアのスンナ・ムアッカダ(任意であるが強く推奨)、2ラクアのナフル(任意)
      • アスルー4ラクアのスンナ・ガイルムアッカダ(任意であるが強く推奨はしない)、その後4ラクアのファルド(義務)
      • マグリブー3ラクアのファルド(義務)、その後2ラクアのスンナ・ムアッカダ(任意であるが強く推奨)、2ラクアのナフル(任意)
      • イシャーー4ラクアのスンナ、その後4ラクアのファルド(義務)、2ラクアのスンナ・ムアッカダ(任意であるが強く推奨)、2ラクアのナフル(任意)、3ラクアのウィトル(任意であるが強く推奨)、2ラクアのナフル(任意)
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    アラビア語で礼拝の言葉を言えるようにしましょう。コーランが啓示された言語がアラビア語だったことから、礼拝もアラビア語で行う必要があります。こうして、アラビア語圏外に住むムスリムも礼拝の言葉を暗唱することで、どういう意味なのかを理解することができるようになります。礼拝をすべて同じ言語で行うことで、他の言語に翻訳したときに出てしまう違いによる混乱を避けることができます。[7]
    • 義務の礼拝のための発音を身に付けられるように、Rosetta Stone[8] やPangaea Learning によるSalaam Arabic[9] 、Madinah Arabic[10] 、またはYoutube[11] のような、教材となるオンラインの情報を活用しましょう。
    • 地元の大学や語学学校などでアラビア語の授業を受講しましょう。
    • アラビア語の正しい発音を学び、ネイティブ話者と練習をしましょう。
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    身体を覆いましょう。男性も女性も、礼拝中は肌を覆うものを身に付ける必要があります。女性は顔と手を除く全身を覆うようにし、男性の場合はへそから膝までを覆うようにします。[12]
    • 礼拝のどの動作をするときにも、身体が布で覆われていなければなりせん。そのため、例えばかがんだ時に女性の首元があらわになってしまうようであれば、布をはさみ込んで固定するか、礼拝を終わらせる前にさらに布を重ねる必要があるでしょう。
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パート 2
パート 2 の 2:

ムスリムの礼拝をする

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    心の中で意図を定めます。礼拝を始める前に、礼拝をするという意図を持つことが重要です。
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    耳と肩の横まで両手を上げ、「アッラーフアクバル(الله أَكْبَر)」と言いましょう。この言葉は、「アッラーは最も偉大です」という意味です。立った状態で(立つことができない場合は座ったまま)行いましょう。
    • 両手を上げた時、指と指は間隔を開けなければなりません。
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    左手の上に右手を重ねます。両手をへそか胸、またはその間の位置に重ねます。これにはイスラムの学派によって異なる見解があります。視線を地面に定めると、後で平伏する時に頭をつける位置をしっかり見定めやすくなります。きょろきょろと見回さないようにしましょう。
    • 任意でイスティフタ―フのドゥアー(礼拝開始の祈願)を唱えます。

      スブハーナカッラーフンマ
      ワビハムディカ ワタバーラカスムカ ワタアーラー
      ジャッドゥカ ワラー イラーハ ガイルカ。
      アウーズ ビッラーヒ ミナッシャイターニッラジーム
      ビスミッラーヒル ラハマーニル ラヒーム

    • その後、開端(アル・ファーティハ)章を唱えます(この章は毎回のラクアで唱えます)。

      ビスミッラーヒル ラハマーニル ラヒーム
      アルハムドゥ リッラーヒ ラッビル アーラミーン
      アッラハマーニル ラヒーム
      マーリキ ヤウミッディーン
      イイヤーカ ナアブドゥ ワ イイヤーカ ナスタイーン
      イヒディナッスィラータル ムスタキーム
      スィラータッラズィーナ アンアムタ アライヒム
      ガイリル マグドゥービ アライヒム ワラッダーッリーン

    • 純正(アル・イフラース)章などの別の章か、コーランの別の部分を唱えます。[13]

      クル フワッラーフ アハドゥ
      アッラーフッサマド
      ラム ヤリド ワ ラム ユーラドゥ
      ワラム ヤクッラフー クフワン アハド
    • 開端(アル・ファーティハ)章の後に別の章を唱えるのは、ファルドの礼拝の最初の2ラクアだけで、スンナ・ムアッカダでは全てのラクアを唱えます。[14]
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    「アッラーフアクバル」と言い、腰を曲げましょう。腰を曲げ、できる限り背中と首が一直線になるようにして視線を地面に定め、地面に指、手のひら、膝を付けましょう。背中と頭部が、脚に対して直角になるようにします。完璧な角度にする必要はないので、身体の力を抜くようにしましょう。この体位は、ルクーウと呼ばれています。
    • お辞儀の体制のまま、「スブハーナ ラッビヤル アジーム」と3回言いましょう。「偉大なるわが主の栄光をたたえます」という意味です。
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    (ルクーウの体制から)上体を起こします。身体を起こしながら「サミアッラーフ リマン ハミダ」と唱えましょう。「アッラーは、たたえる者に、よろこび応えてくださいます」という意味です。
    • 立った状態で「ラッバナ ラカル ハムド」(私たちの主、あなたを讃える)と1回言います。その後に「ハムダン カスィーラン タイイバン ムバーラカン フィーヒ」(この上なく沢山の、素晴らしい、祝福に溢れた賞賛がありますように)という言葉を加えることもできます。[15]
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    「アッラーフアクバル」と言い、ひれ伏します。頭、両膝、両手を床に付けます。「スジュード」(平伏)の間は額と鼻が地面に触れるようにします。この体位はサジダとも呼ばれています。
    • しっかりとひれ伏した状態で、「スブハーナ ラッビヤル アアラー」(荘厳崇高なわが主の栄光を讃えます)と3回言いましょう。
    • 前腕は床に付かないようにしましょう。[16]
    • 指は揃えます。[17]
  7. 7
    サジダから身体を起こし、膝を曲げて座ります。左足は、母指球からかかとまでを床に付けます。右足は、つま先だけが床に付いているようにします。伸ばした掌を両膝の上に乗せます。「アッラーフンマグフィル リー ワルハムニー ワジュブルニー ワルファアニー ワ アーフィニー ワルズクニー」(アッラーよ、私を赦し、私にお慈悲をかけ、私を導き、私の位階を上げ、私を慰め恩恵を与えて下さい)と唱えることもできます。
    • 例えば「アッラーフンマグフィルリー」(アッラーよ、私をお赦し下さい)を2回唱えるなど、他にもこの体位の時に唱えるドゥアーがあります。
    • サジダの体制に戻り、「スブハーナ ラッビヤル アアラー」と3回言いましょう。
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    「アッラーフアクバル」と言い、立ち上がります。これで1ラクア目の終了です。礼拝によって、多くてあと3ラクア行います。
    • 2ラクアごとに、2度目のサジダの後は再び膝を曲げて座り、次の言葉を唱えます。
    • タシャッフド「アッタヒーヤートゥ リッラーヒ ワッサラワートゥ ワッタイイバートゥ。アッサラーム アライカ アイユハンナビーユ ワ ラハマトゥッラーヒ ワ バラカートゥフ。アッサラーム アライナー ワ アラー イバーディッラーヒッサーリヒーン。アシュハドゥ アッラー イラーハ イッラッラーフ ワ アシュハドゥ アンナ ムハンマダン アブドゥフ ワ ラスールフ」
      • 「全ての賞賛と祈りとよき行いはアッラーのためです。預言者よ、あなたの上に平安とアッラーのご慈悲と祝福がありますように。私たちに、そしてアッラーの敬虔なしもべたちに平安あれ。私はアッラー以外に神は無いことを証言します。私はムハンマドがアッラーのしもべであり使徒であることを証言します」
    • ドゥルード「アッラーフンマ サッリ アラー ムハンマディン、ワ アラー アーリ ムハンマドゥ、カマー サッライタ アラー イブラーヒーマ、ワ アラー アーリ イブラーヒーム、インナカ ハミードゥン マジードゥ。アッラーフンマ バーリク アラー ムハンマディン、ワ アラー アーリ ムハンマドゥ、カマー バーラクタ アラー イブラーヒーマ ワ アラー アーリ イブラーヒーム、インナカ ハミードゥン マジードゥ」
      • 「アッラーよ、あなたがイブラーヒームと彼の一族に至福をお与えになったように、ムハンマドとムハンマドの一族にも至福をお与え下さい。あなたこそ全ての讃美と栄光の主です。アッラーよ、あなたがイブラーヒームと彼の一族を祝福されたように、ムハンマドとムハンマドの一族を祝福して下さい。あなたこそ全ての讃美と栄光の主です」
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    タスリームで礼拝を締めくくります。タシャッフドとドゥルード、そして唱えたいドゥアーの後に、次のようにして礼拝を終えます。
    • 頭を右方向に向け、「アッサラームアレイクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥフ」と言います。右側には、あなたの善い行いを記録している天使がいます。
    • 頭を左方向に向け、「アッサラームアレイクム ワ ラフマトゥッラーヒ ワ バラカートゥフ」と言います。左側には、あなたの悪い行いを記録している天使がいます。これで礼拝は終わりです。
    • タスリームの他の方法には、「アッサラームアレイクム ワ ラフマトゥッラー」というものがあります。
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ポイント

  • 特に成人であれば自分の行いに責任があるため、毎日すべての礼拝をすることを心がけましょう。学校や職場にいて礼拝できる環境にない場合には、帰宅後にその分の礼拝をすることができます。
  • 礼拝の時間がわからないときは、太陽の位置と時刻から判断しましょう。太陽が東側にあり水平線から顔を出していなけれは、ファジュルでしょう。太陽が真上にある場合は、ズフルでしょう。太陽が西側にありまだ水平線に沈んでいないときは、アスルでしょう。太陽が西側にあり水平線に沈んでいたらマグリブでしょう。真っ暗であれば、おそらくイシャーでしょう。
  • 礼拝を逃さないようにスマートフォンかコンピューターのアプリケーションを使うことを検討しましょう。
  • ラクアの説明のために使われる用語がいくつかあります。ファルドは義務のものを指し、スンナは預言者が行っていたもので強く推奨されているもの、ナフルは義務ではないが行えば報奨があるもの、ウィトルはイシャーの後に強く推奨される礼拝のことを指します。
  • モスクにいる時間はいつでも有効に使いましょう。親睦会のように使うことは控えましょう。
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注意事項

  • 5回の礼拝を軸にして日々の計画を立て、それが逆にならないようにしましょう。
  • 礼拝中には話をせず、常に集中を保つようにしましょう。
  • 礼拝中の人がいるときは邪魔をせず、またその人の前で立ったり歩いたりすることは避けましょう。それは預言者が禁じた行いです。[18]
  • モスクの中で大声で話さないようにしましょう。礼拝をしている他の人たちの邪魔になってしまう可能性があります。モスクは崇拝や服従、知識を求めるための場所なので、世俗の出来事に関して話をすることはその目的に反し、実際のところ嫌がられる行為です。.[19]
  • モスクに行く前や礼拝をする前に、身体と衣服が清潔で良い香りがするようにしましょう。不快な臭いを漂わせながら礼拝をすることは嫌がられるだけでなく、他の崇拝者を煩わせる程度の場合は禁じられています。特に、にんにくの臭いは嫌がられます。[20]
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カテゴリ: 哲学・宗教
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