1日5回の礼拝、サラートは、イスラム教における重要な教えです。ファジュルサラートは夜明け前の礼拝とも言われ、1日の最初に行うサラートです。イスラム教の礼拝は、一連の動きや祈りの句が厳格に決められているため、どうやって行うのか自信がなかったり不安に感じたりするのは当然と言えます。しかし心配ありません。この記事を読めば、ファジュルサラートを正しく行う方法が分かります。

方法 1 の 9:
ファジュルとは何か

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    ファジュルはイスラム教の1日5回行う礼拝、サラートの1つです。コーランの中で、アラーを崇めるのに必要な儀式として書かれています。各礼拝は1日の間で行う時間が決まっており、ファジュルは夜明け前に行うものです。ムスリムの人々は、1日5回の礼拝をイスラム教の五行の1つとして考えています。[1]
    • その他の礼拝は、ズフル、アスル、マグリブ、イシャーといいます。
    • 成人のムスリムにとって、毎日正しい時間に5回の礼拝を行うことが義務であり、非常に限られた場合にのみ免除されます。
    • 子供は7歳になると親からサラートの唱え方を教わり、10歳までに5つ全ての祈りを捧げられるように厳しく教育されます。
    • コーランによると、最後の審判の日にまず審査されるのは1日5回のサラートをどれだけ忠実に行っていたか、という点です。これが天国に行くか地獄に行くかをアラーが決める鍵となるのです。
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方法 2 の 9:
ファジュルを行う時間

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    ファジュルは日が昇る直前に行うので、季節によって時間が変わります。ムスリムの伝統では、ファジュルは夜明け前の礼拝とされています。季節や地域によって日の出の時間は異なります。自分がいる場所の日の出の時間を調べ、その直前に礼拝を行いましょう。[2]
    • ムスリムの1日は日の入りから始まるので、ムスリムの暦に従うとファジュルは1日の間で3番目に行う礼拝ということになります。しかし、一般的には夜中を基準に日付が変わるので、ファジュルは1日の間で最初の礼拝として考えられます。
    • ファジュルを行う時間を調べるのが大変な場合、自分がいる場所の時間を把握し、正しい礼拝の時間を教えてくれるアプリやウェブサイトがあるので活用しましょう。

方法 3 の 9:
毎日ファジュルを行うべきか

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    ムスリムの伝統では、5回の礼拝を毎日正しく行う必要があります。これはイスラム教にとって不可欠なことであり、ムスリムの人々は厳格に従っています。[3]
    • 1日5回よりさらに自主的に礼拝の回数を増やしても構いません。
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方法 4 の 9:
どの方向を向くべきか

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    キブラの方向、すなわちメッカの方向を向かなくてはいけません。これはイスラム教の全ての礼拝に共通する重要な決まりです。メッカはイスラム教の聖地で、ムスリムの人々はその方向に向かって祈ります。例えば東京から見るとキブラは北西にありますが、今いる場所によってその方角は変わります。正しい方向を確認し、礼拝中は体の向きを変えてはいけません。[4]
    • どの方向を向いたらいいか分からない場合、調べられるアプリやウェブサイトがあるので活用しましょう。

方法 5 の 9:
ファジュルではラカートを何回行うか

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    ファジュルはラカートを2回行います。ラカートはイスラム教の礼拝の単位で、祈りの言葉と動きが決められています。ファジュルはラカートを2回行うので、同じ動きと祈りの言葉を2回繰り返すこととなります。[5]
    • マグリブは3ラカート、その他の3つの礼拝では4ラカート行います。
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方法 6 の 9:
1回目のラカートを行う方法

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    まずアラーに祈りを捧げる意思表明を行います。「ファジュルの祈りをアラーに捧げます」などと言います。これは好きな言語で心の中で唱えて構いません。次に、両手を耳の高さまで上げて、手のひらをキブラの方向に向けます。そして、以下の手順で祈りましょう。[6]
    • 体の前で右手を左手の上に重ねて立ちます。これはキヤームの姿勢と言います。この姿勢のまま以下のとおり祈りましょう。アッサナー(「スブハーナカッラーフンマ ワビハムディカ、ワ タバラ カスモーカ ワ ターアッラ ジャッドゥーカ、ワ ラー イラーハ グェイルカ」)、アッタアウズ(「アウズビッラーヒ ミナッシャイターニッラジーム」)、アル・ファーティハ(「ビスミッラーヒッラフマーニッラヒーム、アルハムドゥ リッラーヒ ラッビルアーラミーン、アッラフマーニッラヒーム、マーリキ ヤウミッディーン、イッヤーカ ナァブドゥ ワ イッヤーカ ナスタイーン、イヒディナッスィラータルムスタキーム、スィラータッラズィーナ アヌ アムタ アライヒム、グェイリルマグズービ アライヒム ワ ラッズアーリーン」)。 
    • コーランから短いスーラつまり章を選んで唱えて終わります。
    • 「アッラーフ アクバル」と唱えて手を膝に当ててお辞儀します。頭を下げたまま「スブハーナ ラッビヤル アズィーム」と3回唱えます。
    • 体を起こして「サミアッラーフ リマヌ ハミダ、ラッバナー ワ ラカル ハムドゥ」と言います。
    • 「アッラーフ アクバル」と言いながらひざまずいて手のひらと顔を床につけ、「スブハーナ ラッビ ヤルアーラ」と3回唱えます。
    • 「アッラーフ アクバル」と言いながら起き上がり、太ももに手を当てて正座します。再度体を倒して「アッラーフ アクバル」と言いましょう。そして手のひらと顔を床について、「スブハーナ ラッビ ヤルアーラ」と3回唱えたら体を起こします。これで1回目のラカートが終了です。

方法 7 の 9:
2回目のラカートを行う方法

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    「アッラーフアクバル」と言いながら、立ってキヤームの姿勢に戻ります。1回目のラカートと同様に繰り返し、コーランから別の短いスーラを選んで唱えます。上記の手順を2回目のラカートとして最後まで行います。[7]
    • 1回目のラカートと全く同じ手順を繰り返します。
    • 1回目のラカートが終わってまだひざまずいた状態で、タシャハッドの祈りを唱えます。最後の言葉を唱えながら、右の人差し指をまっすぐ伸ばしましょう。
    • 膝をついた状態のまま、ムハンマドとその後継者に対する祈りの句を唱えます。そしてアラーに向けて再度短く祈ります。
    • 顔を右に向けて「アッサラーム アライクム ワラハマトゥッラー」と言います。次に左を向いて同じ言葉を唱えます。これでファジュルの礼拝は終了です。
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方法 8 の 9:
アラビア語で祈る必要があるか

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    ムスリムの伝統で、礼拝はアラビア語でなければいけないとされています。難しく思えるかもしれませんが、練習すれば慣れていきます。何回も繰り返すうち、間違えずに唱えられるようになるでしょう。[8]
    • 祈りの言葉を記憶し理解する手助けとして、日本語訳を見ても構いません。
    • イスラム教の指導者イマームは、通常アラビア語が分からない人たちに対して理解を示してくれます。ただし、アラビア語で祈るための努力は求められます。より寛大なイマームの場合、最初は祈りの言葉を読んだり、日本語で話したりすることを許してくれる人もいます。[9]
    • ファジュルを含め、1日に5回礼拝することはイスラム法で定められた義務であり、非常に限られた理由でのみ免除されます。

方法 9 の 9:
男女ともファジュルを行うか

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    ファジュルは性別に関係なく皆が行うものです。イスラム教の礼拝の中には対象の性別が決まっているものもありますが、ファジュルは違います。男性も女性も、毎朝行う必要があるものです。[10]
    • ムスリムの伝統で、女性は男性に先行して祈ることはできず、ファジュルも例外ではありません。[11]
    • ファジュルの時間は早朝で、特に北の地域の夏の期間は非常に早くなります。しかし、決められたとおりの時間に行わないと、礼拝が無効になってしまいます。
    • 何かの理由でファジュルやその他の義務化された礼拝をしそびれてしまった場合、心から反省し、アラーに対して自分の過ちを認め、許しを求め、同じことを繰り返さないことを誓い、しそびれた分の礼拝を行います。
    • 故意にファジュルを行わないと、この世において罰則を受ける可能性や来世で神からの懲罰を受ける可能性があるとされています。
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ポイント

  • ファジュルやその他のイスラム教の礼拝の手本を見たい場合、参考になる動画がインターネット上にたくさん投稿されています。
  • 恥ずかしからず、ムスリムの友達やイマームに礼拝の方法を教えてもらいましょう。喜んで協力してくれるはずです。
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カテゴリ: 宗教
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