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インフルエンザは呼吸器系を攻撃するウィルスであり、重症化や時には死に至ることもある疾患です。[1] 非常に高い感染力を持ちますが、ほとんどの場合薬による治療や合併症を伴わずに治癒します。近年では多くの人が年に1度インフルエンザワクチン接種を受けて発病や重症化の予防を図っています。インフルエンザワクチンは一般的に安全であるとされていますが、ワクチン接種の副反応が生じる場合もあります。[2] アレルギー反応が現れた場合は医療機関で治療を受けましょう。副反応の症状が軽い場合は自宅で治療することも可能です。

パート 1
パート 1 の 2:
重篤な副反応は医療機関を受診する

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    重度のアレルギー反応が現れたら至急医療機関を受診する 稀に、インフルエンザワクチンが生命に関わる重篤なアレルギー症状を引き起こすことがあります。[3] 通常ワクチン接種後数分から数時間以内に発症します。以下の副反応が生じ、症状が重い場合は、救急車を呼ぶか、近くの病院を直ちに受診しましょう。[4]
    • 呼吸困難
    • 嗄声、喘鳴
    • 目・唇・喉まわりの腫れ
    • じんましん
    • 顔面蒼白
    • 筋力低下
    • 動悸、めまい
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    アレルギー反応かどうか医師に相談する 深刻なアレルギー反応が現れなくても、重度の副作用が生じる場合があります。この場合も医療機関を受診する必要があります。以下の重度な副作用を認めたら医師に相談しましょう。[5]
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    副反応に対する治療を受ける 副反応の症状に応じて治療方法が異なります。医師から治療薬が投与されるか、経過観察のため入院が必要な場合もあるでしょう。重度の副反応に対して以下のような治療が施されます。[8]
    • アナフィラキシーに対してエピネフリン注射投与
    • じんましん、かゆみに対して抗ヒスタミンの経口もしくは注射投与
    • 心臓血管反応もしくは意識喪失の場合は入院
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    症状を注意深く観察する 多くの場合ワクチンに対する副反応は自然に消失します。しかし、予防接種後や副反応の治療後に出る症状には注意することが重要です。症状が消えない場合や悪化する場合は、主治医に連絡するか速やかに医療機関を受診して、副反応や重篤な合併症のリスクを最小限に抑えましょう。[9]
    • 少しでも気になる症状がある場合は、念のため医師に相談しましょう。用心するに越したことはありません。
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パート 2
パート 2 の 2:
軽い副作用を自宅で緩和する

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    一般的な副反応を知る インフルエンザワクチンの接種によって重篤な症状が出ることは非常に稀ですが、注射型や経鼻スプレー型ワクチンの接種後に副反応が現れる場合があります(現在、点鼻型ワクチンは日本では承認申請中です)。インフルエンザワクチンの一般的な副反応を知っておくことで症状の対処に役立つでしょう。よく現れる副反応として以下が挙げられます。[10]
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    痛みや腫れの症状にイブプロフェンを服用する インフルエンザワクチンによる副作用のほとんどが2日以内に消失します。接種部位に最も多く発現し、赤み、痛み、軽い腫れなどの症状が出ます。イブプロフェンなどの鎮痛剤を服用することで不快感や腫れの軽減に効果的でしょう。[12]
    • アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウムなどのNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)を服用しましょう。痛みの緩和や腫れ、炎症の抑制に効果があります。
    • 用量・用法は使用説明書または医師の指示に従いましょう。
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    患部を冷やす 接種部位にかゆみ、痛み、不快感が出たり、頭のふらつきや脱力感を認めることもあります。冷たいタオルなどを患部もしくは顔に当てると副反応の症状を和らげる効果があります。[13]
    • 接種部位に腫れ、不快感、赤みが現れたら、冷たいタオルやアイスパックを当てましょう。1回につき20分を限度とし、症状が改善するまで必要なだけ行いましょう。
    • めまい、ふらつき、発汗がある場合は、冷たい水で濡らしたタオルを顔や首に当てましょう。[14]
    • 肌が冷え過ぎたり、肌の感覚がなくなったら、タオルやアイスパックを肌から離しましょう。[15]
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    少量の出血には包帯で圧迫する 予防接種後に注射部位から出血することがあります。中には少量の出血が接種後数日続く場合もあります。出血が続く場合は、出血が止まるまで患部を粘着包帯で巻きましょう。[16]
    • 数日経っても出血が止まらない場合や、出血が悪化する場合は医師に相談しましょう。
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    めまいには安静にして軽食をとる インフルエンザワクチン接種後にめまいもしくは失神を経験する人もいます。通常これらの症状は1~2日以内に消失します。めまいの対処および失神の予防には安静が一番であり、安静にしている間軽くおやつをとると血糖値が上昇し、症状の改善につながります。[17]
    • めまいを感じたら数分間座るか床に横になりましょう。服を緩め、座っている場合は両膝の間に頭を入れるとめまいの解消に役立ちます。[18]
    • 軽いおやつを食べることで血糖値が上昇し、めまいの症状を最小限に抑えられます。[19] ストリングチーズ、ピーナッツバタートースト、りんごなどの健康的なおやつを選びましょう。
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    アセトアミノフェンやイブプロフェンで熱を下げる 予防接種後に微熱(38度以下)が出ることもよくみられる副作用であり、通常1~2日で消失します。発熱を抑えたい場合には、イブプロフェンやアセトアミノフェンが解熱に効果があり、筋肉痛などの不快症状の軽減にも効果が期待できます。[20]
    • 発熱の症状にイブプロフェンやアセトアミノフェンを服用する際は、使用説明書または医師の指示に従いましょう。
    • 2日以上熱が続く場合、38度以上になった場合は直ちに医師に連絡しましょう。
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    かゆみ止めを使用する 接種部位のかゆみもインフルエンザワクチンの副反応として一般的に起こります。通常かゆみも数日で解消しますが、不快感を感じる場合はかゆみ止めを使用して局所のかゆみを緩和することができます。[21]
    • ヒドロコルチゾンクリームを4~6時間毎に塗りましょう。かゆみが強い場合はプレドニゾン錠やメチルプレドニゾロン錠が処方されることもあります。
    • ジフェンヒドラミンやヒドロキシジン(アタラックス)などの抗ヒスタミン剤を4~6時間毎に使用してかゆみを鎮めましょう。
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ポイント

  • 以前は卵アレルギーの人に対してインフルエンザワクチン接種後30分間は医療機関で経過を見る必要がありましたが、現在は必要なくなりました。中軽度の卵アレルギーであれば接種後すぐに帰宅が可能です。重度の場合でも予防接種は受けられますが、重篤なアレルギー症状に対応できるよう接種後観察する必要があるでしょう。[22]
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注意事項

  • 生後6か月未満の乳児にはワクチンを接種しないようにしましょう。
  • 過去に中軽度の副反応が出たとしてもインフルエンザワクチンの接種を受けるのをやめないようにしましょう。予防接種に使われているワクチンは毎年異なるため、以前副反応が生じた場合にも予防接種は受けられます。
  • ワクチン接種後に気になる症状が出てきた場合は、主治医に連絡しましょう。用心するに越したことはありません。
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このwikiHow記事について

Janice Litza, MD
共著者 ::
学会認定家族医
この記事の共著者 : Janice Litza, MD. リッザ医師はウィスコンシン州在住の認定家庭医です。1998年にウィスコンシン大学医学部にて博士号を取得した後、13年間開業医として患者の治療に当たるかたわら、臨床学の教授として授業を行っています。
カテゴリ: 全般的健康
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