ウルシかぶれの治療方法

2 方法:速やかに治療するウルシに触れた後の家庭での処置

ウルシの仲間である、ツタウルシ、ヤマウルシ、ポイズン・アイビーには、ウルシオールと呼ばれる不快な発疹を引き起こすオイルが含まれています。ウルシに触れてかぶれてしまった場合は、以下の方法を試して、かぶれの症状を緩和・治療しましょう。

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速やかに治療する

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    皮膚をすすぐ ウルシに触ってしまったら、直ちに対処することが重要です。接触から1~2時間以内に、患部を大量の水で洗浄します。この処置は早ければ早いほど効果的です。ウルシに接触したことが確かであれば、水を求めて川や湖に向かいましょう。そして、ウルシに触れた部分を冷水ですすぎます。この際、その部分を不必要に触らないように注意しましょう。皮膚の毛穴が閉じるように、できるだけ冷たい水で洗います。そうすることで、オイルが体内に侵入せずに洗い流されます。この段階でお湯を使ってはいけません。毛穴が開いてウルシオールが体内に入り込み、さらに深刻なアレルギー反応を引き起こします。
    • 海岸付近でウルシに接触した場合は、その部分を濡れた砂でこすり、その後海水に浸します。[1]
    • 発疹ができた部分をすすごうとして、全身にシャワーを浴びてはいけません。体の他の箇所に発疹が広がる恐れがあります。
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    消毒用アルコールを軽く押し当てる ウルシに触れた(あるいは疑いがある)場合、まずすべきことは冷水での洗浄です。患部の洗浄後、あるいは清潔な水が手元にない場合は最初の処置として、少量の消毒用アルコールをコットンに付け、患部を軽くたたきます。消毒用アルコールをたっぷり付けると、毒素が広がるのを阻止し、後で発疹が悪化するの防ぎます。できるだけ早い段階でこの治療を行い、発疹が広がるの防ぎましょう。
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    食器用洗剤で洗浄する ウルシの毒成分は油性のため、水だけでは完全に洗い流すことはできません。油分を分解する作用のある食器用洗剤で、患部を洗いましょう。食器用洗剤が毒の広がりを最小限に食い止め、発疹を抑制します。
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    アイスパックを当てる 毛穴が閉じると、皮膚は毒性のオイルを吸収できなくなります。冷湿布やアイスパックを発疹に押し当て、毛穴を収縮させます。また、こうすると、水泡による痒みを緩和します。
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    ウルシの毒素が付いた衣服を脱ぐ ウルシのオイルが衣服に付着していたら、後でその部分に触れただけでも発疹ができる場合があります。ウルシに触れた衣服はすべて脱ぎ、他の洗濯物とは分けて直ちに洗濯しましょう。
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    ホウセンカを潰して使う 屋外にいる場合は、ホウセンカを探しましょう。しばしばウルシの近くに自生するホウセンカは、ウルシかぶれに効果がある天然の治療薬になります。たくさんの葉を付けた背の低い植物で、黄色やオレンジのベル型の花を咲かせます。数本のホウセンカを潰してペースト状にし、発疹全体に塗り付けます。できるだけ長時間そのままにしておき、乾いたら新鮮なペーストと取り替えます。[2]

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ウルシに触れた後の家庭での処置

キッチンの棚にある物を使う

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    重曹のペーストを作る ほとんどの家庭に常備されている重曹は、皮膚から毒素を抜き、既にできた発疹を鎮めます。重曹と少量の水を混ぜ合わせてペーストを作り、発疹に塗りましょう。ペーストが乾くまでそのままおき、乾いたら冷水で洗い流します。発疹が消えるまで、この処置を日に数回繰り返します。
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    酢で洗う 生活のあらゆる面で活躍する酢は、ウルシかぶれにも効果を発揮します。一般的な酢またはリンゴ酢を患部に掛けます。酢が蒸発するまでそのままにしておきます。酢をコットンに浸み込ませ、患部に集中的に塗布してもよいでしょう。
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    冷たいコーヒーを掛ける いつも通りにコーヒーを淹れ、そのまま冷ますか、冷蔵庫で冷やします。患部にコーヒーを掛けるか、コットンに浸して塗布します。コーヒーに含まれる酸には抗炎症作用があり、発疹を抑えて腫れや赤みを緩和します。
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    オートミールバスに浸かる オートミールは長年にわたり、皮膚の炎症や発疹を鎮めるために使われており、お風呂に入れても効果があります。オートミールの入浴剤を購入するか、1カップのオートミールをブレンダーで細かく砕き、湯船に入れます。20分ほどお湯に浸かると、発疹による痒みを和らげます。
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    ティーバスに浸かる 湯船に6~8袋の紅茶を入れます。紅茶に含まれるタンニン酸には抗炎症作用があり、ウルシによる発疹を抑えます。湯船に20分以上浸かるのが理想的です。
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    食器用洗剤とオーツ麦を使う 油分を分解する成分を含む食器用洗剤で患部を洗います。ぬるま湯ですすいだ後、毛穴が閉じるように冷水ですすぎます。患部が乾いたら、ウイッチヘーゼル蒸留液(ハマメリス水)を塗布します。次に、ハイソックスかストッキングにオートミールを詰めて口を閉じます。少量の水を1分ほど熱し、オートミールを詰めたソックスを端からお湯に入れます。ソックスを2分ほどお湯に浸し、絞り汁を患部に塗ります。これは、患部を乾燥させるのに効果的な方法です。

浴室の棚にある物を使う

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    抗ヒスタミン薬を服用する アレルギー反応であるウルシかぶれには、抗ヒスタミン薬が効果的です。ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む薬(レスタミンなど)は、薬局などで市販されており、痒みを緩和し、発疹が広がるのを防ぎます。[3]
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    副腎皮質ステロイド軟膏を塗る ステロイド軟膏は薬局で販売されており、アレルギー反応による発疹を鎮めます。最初の数日間は日に数回軟膏を塗り、発疹が治まるのに伴って塗る回数を減らしていきます。[4]
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    カーマインローションを使う 耐えられない痒みを伴う場合は、痒みの緩和に効果的なこのローションを塗りましょう。米国食品医療品局は、ウルシによる発疹の治療にカーマインローションを推奨しています。日に数回塗って痒みを和らげましょう。[5]
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    痒み止め軟膏を塗る 痒み止めにウルシのオイルを分解する働きはありませんが、掻いて発疹が広がるのを防ぎます。発疹を完治させるには、掻かないことが肝心です。軟膏を日に1~3回塗ります。痒み止め軟膏は、お近くの薬局またはドラッグストアで購入できます。

ハーブ療法を試す

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    ウイッチヘーゼル(ハマメリス水)を使う ウイッチヘーゼルは高い収れん作用のある西洋ハーブです。皮膚に塗ると、毛穴を引き締めて痒みを緩和する働きがあります。毎日少量のウイッチヘーゼルを塗布すると、ウルシかぶれの治癒を促します。
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    ティーツリーオイルを試す ティーツリーオイルにも抗炎症作用があり、少量の純粋ティーツリーオイルを発疹に塗ると、腫れと赤みが治まります。ティーツリーオイルを日に数回、または痒みを感じたら塗り、痒みを鎮めましょう。[6]

自然療法を試す

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    冷たい硫黄を塗る 河川の底に白や青みがかった色の硫黄を見かけることがあります。また、緑色から白色に変色したメヒシバを探し、それを見印に硫黄を見つける方法もあります。硫黄の作用でメヒシバの色素が排出され、白く変色するためです。または、湧水付近に硫黄が見つかる場合もあります。硫黄は鉱石の一種で、ウルシのオイルを分解します。痒みが激しくなったら、硫黄を日に2~3回塗りましょう。
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    アロエベラを塗る この多肉植物は葉の中に多量のジェルを含み、一般的に日焼けの治療に使われます。ウルシかぶれが引き起こす痛痒い症状を緩和します。アロエベラの葉を切り開き、ジェルを絞り出します。あるいは、お近くのドラッグストアでボトル入りのアロエベラを購入しましょう。少なくともアロエベラが95%以上含まれた製品を求めましょう。患部にアロエベラを塗ると、肌がひんやりとします。[7]
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    マンザニータの葉の抽出液を塗る 北米太平洋岸に生息するマンザニータは、低木で赤っぽい滑らかな樹皮を持ち、濃緑色の葉を付けます。沸騰した鍋に葉を入れ、5~10分煮出します。葉を濾して、冷ました抽出液を患部に塗ります。ただし、日本ではフラワーアレンジメント用の枝は販売されていますが、生の葉を手に入れるのは難しいかもしれません。

ポイント

  • 発疹にアルコールを塗ってはいけません。
  • 発疹は掻くと悪化します。子供がウルシにかぶれた場合は、新レスタミンコーワ軟膏(ジフェンヒドラミン塩酸塩2%配合の軟膏)かワセリンを患部に塗り、ガーゼを巻きます。こうすると、子供が誤って患部を掻くことがありません。この処置はいつ施しても構いませんが、夜間が理想的です。発疹は大抵数日で治まりますが、症状によってはさらに日数がかかる場合があります。
  • アロエベラを使う場合、患部を掻いてしまう前に塗るのが理想的です。掻いて破れた水泡にアロエベラを塗ると、患部を刺激して痛みが生じます。
  • カーマインローションを塗った1時間後に、無香料のローションを塗って皮膚に潤いを与えましょう。
  • ペットがウルシに触れてしまったら、直ちにペットを洗いましょう。この厄介なオイルが被毛に付着すると、ペットが触れる物にオイルを広げてしまう恐れがあります。
  • 痒みを我慢できない場合は、オートミールを水に浸してペーストを作り、体に塗りましょう。
  • ウルシを燃やしてはいけません。煙が目や肺に入り、発疹と痛みを引き起こします。
  • ウルシの見分け方と生息地を知りましょう。ウルシはしばしば、森林の入り口付近の木漏れ日がさす場所に生息します。直射日光が当たる場所や、半日陰または日陰ではうまく生長できません。そのため、森林の境目から数十メートルの範囲に多く生息しています。このゾーンをウルシに注意して抜け出たら、森林を存分に散策して楽しむことができます。
  • ウルシに極力触れないようにしましょう。体が徐々にウルシのオイルに敏感になり、ある日突然重度の発疹が現れます(過去にウルシにかぶれたことがなくても)。むちゃはせずに、可能な限りウルシとの接触を避けましょう。
    • 浅い地下を這う根をショベルで掘り起こし、所有地からウルシを排除しましょう。作業後、ホースで水を掛けてショベルを洗います。
    • ウルシを完全に排除するには、根をすべて掘り起こす必要があります。しかし、新しく生長した部分を優先的に除去し、時間をかけて徐々に根を掘り起こしても構いません。
    • 手で引き抜くしか方法がない場合は、パン用などの長い袋で腕を覆ってウルシを引き抜きます。袋を裏返してウルシとオイルを袋の中に閉じ込めます。そして、ウルシが入った袋を廃棄し、冷水を流しながら腕をよく洗います。石鹸を使って2度洗いしましょう。

注意事項

  • ウルシを燃やしてはいけません。ウルシを燃やす際に出る煙にはオイルが含まれおり、肺に侵入した場合は深刻な問題を引き起こします。煙が肺に入った疑いがある場合は、直ちに医師の診察を受けましょう!
  • ウルシによる発疹は、大抵家庭での治療が可能で、自宅療法でほとんどの場合は治癒します。しかし、重度の症状が見られる場合は、医師による治療が必要です。以下の症状がある場合は、病院での診察を受けましょう。[8]
    • 顔や性器に発疹が出る
    • 水泡から膿が出ている
    • 38度以上の熱が出る
    • 発疹が2週間以上続く

記事の情報

カテゴリ: 健康

他言語版:

English: Get Rid of Poison Ivy Rashes, Español: eliminar el salpullido por hiedra venenosa, Português: Se Livrar de Uma Dermatite de Contato Causada Por Hera Venenosa, Italiano: Trattare un'Eruzione Cutanea da Edera Velenosa, Deutsch: Giftefeu Ausschlag loswerden, 中文: 处理接触毒漆藤而引发的皮疹, Русский: лечить сыпь от контакта с ядовитым плющом, Français: soigner des éruptions cutanées après un contact avec du sumac vénéneux, Čeština: Jak se zbavit vyrážky od břečťanu, Nederlands: Van uitslag van gifsumak afkomen, Tiếng Việt: Điều trị phát ban do cây thường xuân độc, ไทย: แก้อาการผื่นแพ้ต้นพอยซั่นไอวี่ (Poison Ivy), 한국어: 덩굴옻나무로 인한 발진 치료하는 법, العربية: التخلص من طفح اللبلاب السام

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