エストロゲンは男性も女性も保有する天然ホルモンで、特に妊娠・出産などの女性特有の身体機能に必要なものです。性別を問わず、エストロゲン値を最適に保つのは重要なことですが、女性は更年期になるとエストロゲン値が著しく低下します。以下を読んで、生活習慣や食生活のちょっとした改善でエストロゲンの量を増やす方法を学びましょう。

パート 1 の 3:
医師に相談する

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    症状に気をつける ホルモンバランスの乱れを示す症状や、つらい症状が表れたら医師の診察を受けましょう。ホルモンの変化自体は (更年期の女性は特に) 珍しいことではありません。しかし、通常の更年期、閉経周辺期以外の年代の人や症状が非常に強い人は、医師に相談しましょう。注意すべき症状は以下の通りです。[1]
    • ホットフラッシュ (のぼせ、ほてり、発汗) や不眠
    • 気分の変化やイラつき
    • 性機能の変化や受精能の低下
    • コレステロール値の変化
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    医師に相談する ホルモン補充療法を始める前に、それが身体にどのような影響を及ぼすかを医師に確認しましょう。エストロゲン不足は問題ですが、エストロゲン過多や不適当なタイミングでの長期投与は、生理不順、卵巣嚢胞、乳がんなどの原因となります。[2]
    • ホットフラッシュ、性欲減退などの低エストロゲンの関連症状には、それ以外にも様々な原因が考えられます。そのため、こういった症状の原因がエストロゲン低下だと決めつけてはいけません。エストロゲンを増やす治療 (天然ハーブやハーブのサプリメントも含む) を始める前には、医師に相談しましょう。
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    エストロゲン値の検査をしてもらう ホルモン量を測定する検査には様々なものがあります。受診時には血液検査が行われる可能性が高く、同時に卵胞刺激ホルモン (FSH) の検査も行われることがあります。卵胞刺激ホルモンは、卵巣のエストロゲンとプロゲステロンの分泌調整を司るホルモンです。[3]
    • 検査の前には、服用中の薬やサプリメントについて医師に話しましょう。 ホルモン避妊薬も検査に影響を与えることがあるため、使用経験があれば、そのことを医師に伝える必要があります。また、甲状腺疾患、性ホルモン依存性悪性腫瘍、卵巣嚢胞、性器からの不正出血などの病状も卵胞刺激ホルモン値に影響を与える場合があるため、その旨を医師に伝えましょう。[4]
    • 多くの場合、卵胞刺激ホルモンの検査は月経の2日目か3日目に行われます。
    • エストロゲンには、エストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類があります。[5] 基本的に、血液検査で測定されるのはエストラジオールで、その正常値は閉経前の女性で30-400 pg/mL (月経周期の時期によって異なる)、閉経後の女性で0-30 pg/mLです。[6] エストロゲン値が20 pg/mL以下になると、ホットフラッシュなどのエストロゲン欠乏症状が表れます。
    • エストロゲンは一日を通してその値が大きく変動するため、エストロゲン検査の有用性には賛否両論があります。しかし、 身体検査、病歴、その他の検査などと併せて行うことで、有効性が高まります。
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    ホルモン補充療法を試す エストロゲンホルモン補充療法には錠剤、張り薬 (パッチ)、塗り薬 (ジェルやクリーム) などがあります。膣内に直接挿入する経腟ホルモン薬には錠剤、リング、クリームなどのタイプがあります。[7] 自分に最適な薬剤について医師に相談しましょう。
    • ただし、子宮がある人には、エストロゲンだけの補充は禁物です。同時にプロゲステロンも補充しないと、子宮がんの危険性が高まります。
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パート 2 の 3:
生活習慣と食生活を変える

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    喫煙をやめる 喫煙は内分泌系に悪影響を及ぼし、エストロゲンを効果的に分泌する身体の働きを阻害します。[8] 閉経前の女性の喫煙は月経不順、不妊、早発閉経などの原因になります。[8]
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    適度な運動を始める 運動はエストロゲン値を低下させる作用があります。過剰な運動は避け、適度な運動を心がけましょう。適度な運動は健康に良いだけでなく、女性の乳がんの危険性を減らし、結果として寿命を伸ばします。[9]
    • 体脂肪の少ない女性はエストロゲンが分泌されにくいため、女性アスリートにはエストロゲン値の減少が見られることがあります。アスリートや体脂肪率の低い人は、適切なエストロゲンの増加方法を医師に相談しましょう。[10]
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    健康的な食生活を維持する 内分泌系が正常に機能し、正常な量のエストロゲンを分泌するには、健康な身体が必要です。女性は食事からエストロゲンを摂取することはできませんが、様々な種類の新鮮な食べ物を食べると、身体が自然にエストロゲンを分泌する可能性が高まります。[11]
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    大豆や豆乳を摂る 大豆製品、特に豆腐は、エストロゲンと似た働きをするゲニステインという成分を含みます。大量に食べると更年期の症状の緩和が期待できますが、大豆の摂取では大幅なホルモン値の上昇は望めません。[12] 大豆製品を食事に取り入れるには、以下のものが良いでしょう。[13]
    • 枝豆 
    • 少量のみそ 
    • 炒り大豆 
    • テンペ 
    • 加工大豆製品や大豆粉使用食品 
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    糖分の摂取を減らす 糖分はホルモンのバランスを崩す原因になることがあります。[14] 単炭水化物の食品よりも、低炭水化物や全粒粉使用の食品を選びましょう。
    • 精白小麦粉の代わりに全粒粉を、また、全粒粉パスタや玄米を選びましょう。
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    コーヒーを飲む 一日に2杯 (カフェイン200mg) 以上のコーヒーを飲む女性は、飲まない女性よりもエストロゲン値が高いという研究結果があります。カフェインはエストロゲン値を上昇させますが、受精率を高めるわけではないようです。排卵促進のためにエストロゲン値を上げたい場合は、コーヒーやカフェインはあまり役に立たないでしょう。[15]
    • オーガニックのコーヒーを選びましょう。一般的に、コーヒー豆の栽培には化学薬品が多く使われます。オーガニックのコーヒーを選ぶことで除草剤、殺虫剤、化学肥料などの摂取を減らせます。また、フィルターは無漂白のものを使いましょう。多くの場合、白いコーヒーフィルターの製造過程には漂白剤が使われ、最終的に製品に残留します。そのため、安全な無漂白のフィルターでコーヒーを抽出しましょう。
    • コーヒーやその他のカフェインを含む飲料の摂取は適量にしましょう。一日に400mg以上のカフェインを摂取することは避け、なるべくそれより少ない量の摂取に留めましょう。[16]
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パート 3 の 3:
ハーブ療法を試す

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    チェストベリーサプリメントを摂取する ドラッグストアなどで、錠剤のチェストベリーサプリメントが販売されています。摂取の際は、外箱に書かれた用量を守りましょう。チェストベリーは月経前症候群 (PMS) の症状緩和に効果があるとされていますが、現時点では科学的な根拠は限られています。[17] また、チェストベリーには更年期障害の症状緩和、母乳分泌の促進、受精率向上といった効果はありません。[18]
    • チェストベリーのエストロゲン値上昇効果は認められています。[19] しかし、その働きと効果の程度は、はっきりしていません。[20]
    • 低用量ピル、向精神薬、パーキンソン氏病の薬、 メトクロプラミド(ドーパミン作用薬)を服用している人は、チェストベリーの摂取を避けましょう。
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    フィトエストロゲンの豊富な食べ物を選ぶ フィトエストロゲンは体内でエストロゲンと同様の働きをするもので、ある種の植物やハーブに元来含まれています。エストロゲンの減少による体の不調や更年期障害の症状を緩和するために、フィトエストロゲンの摂取を検討しましょう。ただし、フィトエストロゲンの摂取は適量に留め、特に妊娠を希望する人は摂取しない方が良いでしょう。フィトエストロゲンは不妊や発達障害との関連が指摘されていますが、実際に効果が認められる量のフィトエストロゲンを摂取するには、それを含む食品を大量に食べる必要があります。[21] フィトエストロゲンを含む食品やハーブには以下のものがあります。[22] [23]
    • 豆類:大豆、エンドウ豆、ウズラ豆、ライ豆
    • 果物:クランベリー、プルーン、アンズ 
    • ハーブ:オレガノ、セージ、リコリス 
    • 全粒粉 
    • 亜麻の種子 (フラックスシード)
    • 野菜:ブロッコリー、カリフラワー
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    ハーブティーを淹れる ある種のハーブティーにはエストロゲン値を上げたり、エストロゲン値には関係なく更年期障害や月経前症候群の症状を緩和する作用があります。カップにハーブを入れ、お湯を注いで5分程度浸しましょう。[24]
    • 紅茶や緑茶にはフィトエストロゲンが含まれます。 [25]
    • トウキ (当帰) は漢方薬として使われ、月経前症候群の症状を和らげる可能性があります。ワルファリンなどの抗凝血剤を服用している人はトウキを摂取してはいけません。[26]
    • 赤クローバー (ムラサキツメクサ) はイソフラボンを含み、更年期障害や月経前症候群の症状を和らげる効果があります。[27]
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    亜麻の種子 (フラックスシード) を食べる 亜麻の種子はフィトエストロゲンの濃度が非常に高い食品の一つです。その効果を最大限にするには、フラックスシードをすりゴマのようにすって食べます。カップに半分以上食べることは避けましょう。また、フラックスシードに豊富に含まれるオメガ3脂肪酸は心臓病、がん、脳梗塞、糖尿病のリスクを軽減します。[28]
    • 朝食のシリアルや栄養豊富なスムージーなどにフラックスシードを加えると、手軽に食べられます。
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ポイント

  • ホットフラッシュや性欲減退などの原因には多くの可能性があり、エストロゲン値の低下だけがこういった症状の原因と決めつけることは禁物です。原因の特定は医師にしかできません。気になる症状が続く場合は、医師に相談しましょう。

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注意事項

  • フラックスシードを推奨量以上摂取すると、特定の薬剤の効果を低下させることがあります。
  • まず医師に相談してからサプリメントの摂取を始めましょう。
  • 女性は妊娠するとエストロゲン値が通常の100倍程度に跳ね上がります。[29] 妊娠中の人はエストロゲン値を上げようとしてはいけません。また、服薬やサプリメントの摂取は、医師に相談しましょう。
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  1. http://www.webmd.com/women/guide/normal-testosterone-and-estrogen-levels-in-women#4
  2. http://www.healthline.com/health/menopause/diet-hormones
  3. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1480510/
  4. http://www.ucsfhealth.org/education/a_guide_to_foods_rich_in_soy/index.html
  5. http://www.sciencedaily.com/releases/2007/11/071109171610.htm
  6. http://www.nih.gov/news/health/jan2012/nichd-26.htm
  7. http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/nutrition-and-healthy-eating/in-depth/caffeine/art-20045678
  8. http://www.aafp.org/afp/2005/0901/p821.html
  9. http://www.webmd.com/vitamins-supplements/ingredientmono-968-chasteberry.aspx?activeingredientid=968&activeingredientname=chasteberry
  10. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25878948
  11. https://www.mskcc.org/cancer-care/integrative-medicine/herbs/chasteberry
  12. http://e.hormone.tulane.edu/learning/phytoestrogens.html# health_risks
  13. http://academicsreview.org/reviewed-content/genetic-roulette/section-6/6-3-endocrine-disruptors/
  14. http://www.newhealthguide.org/Normal-Estrogen-Levels.html
  15. http://umm.edu/health/medical/altmed/condition/menopause
  16. http://www.webmd.com/vitamins-supplements/ingredientmono-997-herbs%20with%20estrogenic%20activity%20(black%20tea).aspx?activeingredientid=997&activeingredientname=herbs%20with%20estrogenic%20activity%20(black%20tea)
  17. http://umm.edu/health/medical-reference-guide/complementary-and-alternative-medicine-guide/herb/dong-quai
  18. http://umm.edu/health/medical/altmed/herb/red-clover
  19. http://www.webmd.com/diet/features/benefits-of-flaxseed
  20. http://www.newhealthguide.org/Normal-Estrogen-Levels-In-Women.html

このwikiHow記事について

Lacy Windham, MD
共著者 ::
学会認定産婦人科医
この記事の共著者 : Lacy Windham, MD. ウィンダム医師はテネシー州在住の認定産婦人科医です。メンフィスにあるテネシー大学医学部に学び、2010年にイースタン・バージニア大学医学部にて臨床研修を修了。同大学より最優秀母体胎児医学科研修医賞、最優秀研修医賞、最優秀腫瘍学科研修医賞を受賞しました。 この記事は4,389回アクセスされました。
カテゴリ: 健康
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