カッピングとは熱したカップを肌にあてて血液を表面に吸い寄せるという代替医療の手法です。この手法の効能は、はっきりとは理解されておらず、科学的な実証もされていませんが、慢性的な痛みを和らげることを目的として多くの人に用いられています。また、スポーツに起因する怪我や筋肉痛に対処する方法としてアスリートの間でも人気があります。カッピングは自分で自分に施術を行うことはできませんが、方法を学び誰かに施術を行うことは可能です。

パート 1 の 4:
体とカップを清潔な状態にする

  1. 1
    患者の承諾を得る カップリングを行うことで痛みや痣が生じるということを伝え理解させたうえで施術の承諾を得るようにしましょう。熱したカップを肌に置くとき、実際にカップが触れる箇所に痛みが生じます。また、施術後は円形の痣が1週間ほど続き、触れると不快感や痛みがあります。[1]
    • 経験豊富な鍼灸師がカッピングを行うべきだと主張する声と、家庭で手軽に行っても大丈夫だろうという声の両方が存在しています。あなた自身カッピング施術の経験が浅い場合は、その点も踏まえて患者の承諾を得ることが大切です。[2]
  2. 2
    施術を行う部位を把握する 患者が痛みを感じている体の部位を把握しましょう。背中、腕、脚が特にカッピングに適しています。顔や性器、足、あるいは手にはカッピングは行うことができません。また、潰瘍や深部静脈血栓症を患っている部位も避けましょう。とても危険です。[3]
    • カッピングによって血液が凝固する可能性があるため、出血性疾患を抱えている人や抗凝血剤を服用している人に対しても行うことはできません。カッピングを行えるのかどうか患者本人が分かっていない場合は、主治医に相談させましょう。[4]
  3. 3
    施術部位を石鹸と水で洗う 石鹸のついた濡れタオルで施術部位を洗いましょう。石鹸を残さず洗い流し、清潔なタオルで水分を拭き取ります。
    • 施術部位の体毛を剃ると良いかもしれません。施術中に生じる吸引力で体毛がひきつってしまい痛みが生じることがあります。
  4. 4
    肌にローションを塗る 施術箇所に少量のローションを塗りこみましょう。こうしておくことで施術中のカップの移動や置き直しが、より容易に行えるようになります。[5]
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    カップを洗う 清潔なカップで施術を行えるよう、お湯と洗剤で洗っておきましょう。カッピングに用いられるカップは一般的にガラス製で、60~125ミリリットル程の容量で作られています。また、食洗器で洗うことも可能です。[6]
    • ガラス以外にも、シリコンやプラスチック製のカップを使うこともできます。[7]
    • 口の直径が小さいカップの方が大きいものよりも適しています。
    • しっかりと乾いて水気が残っていないカップを用いましょう。
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パート 2 の 4:
カップを熱する

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    コットンボールを消毒用アルコールに浸す 減菌されたコットンボールを長めの医療用ピンセットでつまみます。コットンボールを消毒用アルコールに浸し、よく染み込ませましょう。
    • 可燃物であればコットンボール以外の素材で代用することも可能です。例えば、紙や乾燥ハーブなどを使ってみても良いでしょう。
    • コットンボールにアルコールを浸したら、紙にぽんぽんとつけて余分な水分を落としましょう。滴っている場合は多すぎます。
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    火を用意する 長いピンセットでコットンボールをつまんだ状態を維持します。ライターやキャンドルを使って、注意深くコットンボールに火をつけましょう。この際、火事にならないよう消毒用アルコールの入った容器は離しておきましょう。
    • 消毒用アルコールのボトルは、フタもしておきましょう。開いたままの状態で火を扱うととても危険です。
    • 火事や火傷を防ぐためにも、その他の可燃物も遠ざけておきましょう。
    • 火が大きくなりすぎた時は、不燃容器で上から覆って酸素を断ち消しましょう。
  3. 3
    燃えているコットンボールをピンセットでつまんだままカップの中に入れる 3秒程経過するか、あるいはカップが温かくなったら取り出しましょう。火によってカップ内側から酸素が吸い取られ、肌に吸着するようになります。熱したカップは、素手で触れることができる程度の温度である必要があります。[8]
    • 熱しすぎると患者が火傷をしてしまいます。
    • 複数のカップを一度に用いる場合は、続けて他のカップにも同じ処理を行いましょう。全てのカップを熱し肌に吸着させるまで火を置かないようにしましょう。カップが1つのみであれば、コットンボールをカップの中に置き、燃え尽きるのを待っても良いでしょう。
    • 火は危険を伴います。万が一の事態に備え、消火用の水をボウルに入れて用意しておき、木ではなく耐火性のある台の上で準備を行うようにしましょう。
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パート 3 の 4:
カップを吸着させる

  1. 1
    カップの口を肌にあてる コットンを取り除いたら、すぐにカップを上下逆さまにし、口の部分を施術箇所にあてましょう。1秒経過したら押さえていた手を離します。カップはそのままま吸着しているはずです。カップが冷めてくると内部の空間が真空状態になります。真空状態になることで、コップを固定させるだけに充分な吸引力が生まれます。
    • 患者の背中に施術を行う場合は、うつ伏せに寝てもらいましょう。脚や腕に施術を行う場合は、無理のない姿勢で腰かけてもらいましょう。
    • カップの内部に引き込まれるように肌が盛り上がります。
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    1つずつカップを置いていく 燃えているコットンボールで1つずつカップを熱し、上下を逆にして肌の上に置いていきます。数センチずつ離しながら置いていくようにしましょう。全てのカップが置かれるまで同じ手順を繰り返します。
    • 骨ばった関節部分には60ミリリットルの小さなカップを用いましょう。
    • より範囲が広い部分には125ミリリットルの大きなカップを用いましょう。
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    火を消す すべてのカップを熱し肌に置くことができたら、耐火性のある容器の中に燃えているコットンボールを置き火を消しましょう。容器の上からフタをすると火は消えます。すでに火が弱くなっている場合は、息を吹きかけたり、水に浸しても良いでしょう。[9]
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    10~20分間カップを置いたままにする カップの内側の肌が赤あるいは紫色に変わるまで、10~20分間待機しましょう。手でカップを取り外します。吸引力によって患者が痛みを感じている場合は、少し早めに取り外しましょう。
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パート 4 の 4:
回復させる

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    痣が1週間経過しても消えない場合は医師の診断を受ける カッピングを行うと、ほとんどの場合、円形の痣が残ります。ただし、激しい痛みは伴わないはずです。こうした痣は何もせずに3~4日で消えていきますが、最大1週間ほど残ることもあります。1週間を過ぎても痣が消えていなかったり、逆に悪化している場合は医師の診断を受けましょう。
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    水ぶくれは靴擦れ用パッドなどで覆う 稀にカッピングによって水ぶくれのような状態になることがあります。このような場合は、靴擦れ用の粘着性のパッドを用いて覆い、治癒するまで保護しましょう。中央を切って穴をあけ、ドーナツ状にして水ぶくれの上から貼りましょう。こうすることで治癒するまでの間、衣類がこすれて刺激することを防ぎます。[10]
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    たっぷりの水分を摂らせ、激しい運動をさせない カッピング後はたっぷりの水分を摂り体の回復を助けることが大切です。患者には、冷たい水をたっぷり飲ませましょう。カッピング直後は激しい運動を行わないよう伝える施術者もいますが、アスリートの中には直後に競技会に参加する人もいます。[11]
    • どのような過ごし方が適しているのかは患者1人1人異なるので、自分に合った状態を見つける必要があります。
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    カッピング直後の24時間は過度の熱を避ける 痣の痛みを悪化させるのでサウナ、湯船、日光浴は避けるよう患者に伝えましょう。痣を過度の熱にさらすと治癒が遅れます。[12]
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    カッピングを受けさせるのは1週間に1度までとする カッピングは定期的に行うことが可能ですが、頻度が高すぎると害になる恐れがあります。まず1週間に1度の施術から初めて、問題がなければ2~3回に増やしてみましょう。1回の施術では必ず10分でカップを取り外しましょう。[13]
    • 患者がアスリートの場合、大会や競技会の直前にのみカッピングを行うのはやめましょう。突然慣れない方法が取り入れられてリズムが狂うだけでなく、痛みが伴うため負担となってしまいます。大事な試合の直前に体を驚かせることがないよう日頃からカッピングを行いましょう。
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ポイント

  • カッピングとの相性が良い人は、「エアカッピング」の道具を一式揃えると良いかもしれません。これには特殊な吸引カップと空気ポンプが含まれていて、火を用いずにカップを肌に吸着させることができます。

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注意事項

  • 「ウェットカッピング」は流血させることが含まれるので、絶対に家庭では行わず、訓練を受けた専門の施術者による施術を受けるようにしましょう。 危険な手法であるだけでなく、効果も科学的に実証されていません。
  • 火の取り扱いには充分注意しましょう。いざという時にすぐに火を消すことができるよう、水、砂、消火器などを備えておきましょう。
  • 消毒用アルコールは使用後はフタをしましょう。口が開いたままになっていると引火する恐れがあります。
  • 木製の台の上でカッピングを行わないようにしましょう。火事になる恐れがあります。
  • カッピングの効果は科学的に実証されていません。効果を実感している人はいるものの、効くという確証はありません。
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必要なもの

  • 石鹸
  • ぬるま湯
  • ペーパータオル
  • ローション
  • カッピングのカップ1~6個(60ミリリットル)
  • カッピングのカップ1~6個(125ミリリットル)
  • コットンボール
  • 消毒用アルコール
  • 長めの医療用ピンセット
  • 耐火性の容器

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カテゴリ: 代替医療
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