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水上で最適なパフォーマンスを発揮するために、カヤックの船体は薄い素材で作られています。船体は原料(多くはプラスチックまたはFRP素材)を薄く伸ばしたもので覆われているため、保管中にたわんだり歪んだりすることがあります。カヤックを保管する際には、熱、時間、ストレス(負荷)の3つの要素が大敵となると覚えておきましょう。カヤックを安全に保管するためにも、角度をつけるか、立て掛けて保管するようにしましょう。また、カバーをかけ、1点に圧がかからないように船体のバランスを調整して保管しましょう。[1]

方法 1
方法 1 の 4:
カヤックを保管する準備をする

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    カヤックの保管場所を決めましょう。カヤックを保管するためには十分な広さが必要です。カヤックの長さ、幅、保管場所の大きさをあらかじめ測っておき、カヤックがその場所に収まるか確認しましょう。保管する時には、十分な場所を確保し、他のものがカヤックに当たらないようにします。外気から守られた室内で保管するのが最適です。車庫、地下、物置など室内で保管しましょう。外での保管は最終手段にします。
    • カヤックを長期間保管できるスペースが自宅にない場合は、カヤックを保管してくれる業者や艇庫などの貸倉庫を利用しましょう。カヤックスクール、カヤックレンタルショップ、艇庫などに、カヤックを保管してくれるサービスがあるか問い合わせてみましょう。
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    保管場所の温度管理をしましょう。カヤックが高温や氷点下などの低温に晒されないようにしましょう。保管場所の温度が氷点下以下または38度以上にならないようにします。カヤックの本体がもろくなり、傷むことがあるので温度管理は大切です。
    • 直射日光が当たる場所で保管してはいけません。熱が当たると、本体が歪んだり、退色の原因となります。車庫に保管する際には、日が当たらない場所で保管しましょう。
    • また、調理器具や暖房器具など熱源のそばでの保管は避けましょう。
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    カヤックを洗いましょう。何にでも使用できる中性洗剤(植物由来のカスティール洗剤を薄めて使用するなど)を使って、スポンジでカヤックを拭き洗いします。外側と内側、両方洗いましょう。泥や汚れカスが残らないよう丹念に洗い、その後、洗剤が残らないようしっかりと水で洗い流しましょう。[2]
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    カヤックを乾かしましょう。カヤックは水上で使用するものですが、常に濡れていてもよいわけではありません。水がついていると、カヤックの表面が傷んできます。湿気を含んだ状態でカバーをかけてしまうと、内部にカビが繁殖する原因となります。タオルで水気を拭き取り、荷物用のハッチやドレンプラグ(排水栓)の中の水を空にしてカヤックを乾かしましょう。[3]
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    外でカヤックを保管する場合は、柔らかいパーツは外しましょう。シートなどの布や柔らかい素材でできているパーツは外して保管します。カヤックを外で保管するならば、この点が特に重要になります。取り外した柔らかいパーツは、寒すぎず、湿気もなく乾燥しているクローゼットの中などで保管しましょう。[4]
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    カヤックにカバーをかけましょう。室内か外かを問わず、カヤックを保管する際にはカバーをかけるとよいでしょう。カバーをかけておくと、野外からの影響や(外保管の場合)、倉庫内のほこりやネズミなどの生き物からカヤックを守ることができます。カヤック用のカバーを購入するか、ビニールシートを使ってカヤックを包み、カヤックを守りましょう。[5]
    • 外でビニールシートを使用する場合は、カヤックとビニールシートの間に少し隙間ができるようにしておくと、水や雪が直接カヤックの上に溜まらないようになるので、カヤックの中に湿気がこもらずに済みます。ビニールシートを使ってテントを張る場合には、地面から0.5〜1m程度の位置で木と木の間(または柱など)にロープを張りましょう。ビニールシートをロープにかけて小さなテントを作り、その中にカヤックを置きましょう。
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方法 2
方法 2 の 4:
地面の上でカヤックを保管する

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    平らな場所を探しましょう。地面が平らだと、カヤックのバランスを均等に取ることができます。また、カヤックを寄り掛からせる壁が必要です。外で受ける影響からカヤックを守るためにも、本来は室内保管が最適です。[6]
    • 倉庫、地下、物置などがカヤックの保管場所として一番適しています。
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    カヤックを横にして水平に置きます。カヤックを傾けて水平にし、コックピット(操縦席)が外を向くようにして壁に寄り掛からせます。底ではなく側面が下に来るようにし、壁に寄り掛からせます。その際、少し角度をつけましょう。[7]
    • カヤックの側面は一番強度があるので、簡単に凹んだり傷ついたりすることはありません。しかし、1年中外に置いておくと、カヤックの素材(プラスチックは凹みやすい)によっては、凹んだり傷が付くことがあります。凹みや傷がつかないようにするためにも、1ヶ月に1度は逆側の側面が下にくるように入れ替えましょう。
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    カヤックを立て掛けて保管しましょう。横に水平に置く代わりに、コックピットが外を向くようにして、壁に立て掛けて保管しましょう。その際に、カヤックが安定するように少し角度をつけましょう。船尾を地面に着けて、船首を空に向けるようにします。
    • カヤックの下にクッションとなるパッドなどを敷き、傷や位置ずれからカヤックを守りましょう。タオル数枚またはクッションを木箱の中に入れて、その中に船尾を入れるとよいでしょう。
    • カヤックがずれないようにするために、カヤックの船首の両側に棚用のブラケットやペグを打ちつけ、カヤックを挟むようにして立て掛けるのもよいでしょう。[8]
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    カヤックを直置きするのはやめましょう。短い時間であればまだしも、コックピットの上下の向きを問わずカヤックを直置きしてしまうと船体に強い負担がかかります。カヤックを地面に直置きするのはできる限りやめましょう。[9]
    • 天井からカヤックを吊るすこともやめておきましょう。カヤックを吊るすと邪魔にならなくて便利ではありますが、しっかり固定する場合に比べて不安定であり、またカヤックは平な場所で保管するものなので、天井から吊るすことで船体に大きな負荷がかかってしまいます。天井から吊るすのではなく、壁を利用して保管した方がよいでしょう。
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方法 3
方法 3 の 4:
壁にラックを打ち込んでカヤックを保管する

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    梁などの強度がある柱を見つけましょう。ドライウォールや木板でカヤックを支えようとしてはいけません。梁や柱、金属製のパイプなどカヤックを支えることができるだけの強度のある支柱が必要です。カヤックと壁の安全を考慮し、カヤックを取り付けるのに適している場所を選びましょう。[10]
    • 壁に取り付けるラック収納システムの多くは間柱に打ち込んで固定します。
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    ロープ又はブラケット(棚受け)を使ってカヤックを保管するラックシステムを購入しましょう。ロープ収納の場合は、壁にロープを張って、ロープをカヤックに巻きつけます。ブラケットを使ったラックシステムの場合は、壁に打ち込んだブラケットを使ってカヤックを支えます。ロープ式、ラック式どちらも安全にカヤックを支えることのできる良い方法ですが、ラック式の方が費用がかかります。
    • カヤック用の斜度のついたウォールラックは1万円程度で購入することができます。このカヤック用のラックは、2つの大きなブラケットを壁に取り付けて使用します。しっかりと安全にカヤックを支えることができ、使っていない時は折り畳むこともできます。[11]
    • ロープ式で保管する際に使用するストラップ(カヤックホイスト)は5000円程度で購入することができます。フックと一緒にロープを壁に取り付けて使用します。取り付けも簡単で、ロープをカヤックに巻き付けて固定します。強度のあるロープが手元にあるのなら、費用をかけずに自作することもできます。[12]
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    壁にラックを取り付けましょう。購入したラックシステムの説明書の指示に従って取り付けましょう。ラックの種類によって取り付け方が異なります。
    • 斜度のあるカヤック用のラックを取り付ける場合は、壁の中の間柱を探し、間柱の真ん中にドリルで穴を開けます。ブラケットをひとつずつ取り付け、それぞれが完璧に平行になっているか確認しましょう。ブラケットの上部から取り付け、その後下部を付けましょう。ブラケットの距離はカヤックのサイズに合わせます。最低でもコックピットの長さ以上離すようにしましょう。[13]
    • カヤック用のロープを取り付ける場合は、まず間柱か天井の梁を探しましょう。アイボルト用の穴をドリルで開けます。アイボルト同士の距離はカヤックの全長の3分の1にしましょう。ドリルで開けた穴にねじ込むようにしてアイボルトを取り付けます。アイボルトにフックを掛けます。フックからロープをたらし、ロープをカヤックに巻き付けます。[14]
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    カヤックを横にしてラックに乗せます。カヤックを横に傾けます。コックピットを外側にして、水平になるように置きます。底面を壁に対して平らにして寝かすように置きます。[15]
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    コックピットの両端部分を支点にラックまたはロープに乗せるようにしましょう。コックピットはカヤックの中でも最も強度があります。ロープ又はラックでコックピットの外端を支えるようにしましょう。[16]
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    カヤックのバランスを均等に取りましょう。ロープやラックがカヤックの船首と船尾から等間隔になるように調整するとカヤックのバランスが取れるようになります。コックピットの端すぐの位置にラック又はロープがくるようにすると、真ん中でバランスが取れるはずです。船体が前か後ろどちらかに傾かず、完全に水平になるように位置を調整してみましょう。[17]
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    ハンドルを軸にカヤックを吊るすことはやめましょう。持ち運び時用のハンドルにロープをかけて吊るすと便利なように思えますが、ハンドルは保管をするためのパーツではありません。弱い部分を軸にしてカヤックを支えようとするとカヤックに負担がかかり、凹んだり変形しやすくなります。[18]
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方法 4
方法 4 の 4:
ラックを自作する

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    塩ビパイプ(PVCパイプ)と継手(PVCジョイント)を購入しましょう。直径2.5cmの塩ビパイプを3mとパイプに合う継手を4つ、また塩ビパイプを30cmx1.2mの長方形にするので2.5cm幅の樹脂バンドクリック(塩ビ管を固定する器具)を6つ購入しましょう。カヤックを壁に立て掛ける際に固定することができます。[19]
    • 念の為、塩ビパイプは多めに購入しましょう。
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    塩ビパイプで枠を組み立てましょう。鋸で塩ビパイプを切り、継手を使って枠を作りましょう。パイプを長さ30cmのパイプ2本と長さ1.2mのパイプ2本に切り出します。塩ビパイプ用の接着剤を使ってそれぞれをくっつけましょう。大きな長方形の枠が出来上がるはずです。出来上がった枠を壁に取り付ける前に、接着剤が完全に乾くまで待ちましょう。[20]
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    作成した塩ビパイプの枠を壁に取り付けましょう。地面から高さ1.5mの位置に樹脂バンドクリックを使用して枠を壁に固定します。樹脂バンドクリックを間柱に真っ直ぐに打ち込みます。間柱1つにつき樹脂バンドクリック1つを打ちこみ(一般的なツーバイフォー工法だと間柱の距離は406mmとなり、1.2m辺を固定するのに6つの樹脂バンドクリックが必要になります)長方形の枠の長い辺を樹脂バンドクリックにパチッとはめ込みます。これで枠がしっかり壁に固定されるようになります。[21]
    • カヤックのサイズに合わせてフレームの取り付け位置(高低)を調整しましょう。
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    フレームの枠内に立て掛けるようにしてカヤックを縦に置きましょう。船尾を下にして船首が長方形の枠の中に入るように置きます。船尾を壁に押し当てるようにすると、船首が枠の中に入り、船尾が地面に接地します。コックピットが外側を向くようにします。このラックでカヤックを固定し、壁にもたれかかるようにしておきます。
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    定期的にカヤックを点検しにいきましょう。最低でも1週間に1度はカヤックがズレていたり、たわんでいたりしないか点検しましょう。
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ポイント

  • カヤックを縦置きで保管できない場合は、カヤックの側面を下にして床に置いて保管しましょう。
  • 室内でカヤックを保管できない場合は、水と紫外線に強いカヤックを覆うカバーを購入しましょう。カヤックにカバーをかける際には、カバーにたわみや凹みがあると雪や雨が溜まってしまうので、凹みができないようにカバーをかけましょう。
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注意事項

  • カヤックの持ち手を軸に船体を吊るしてはいけません。変形の原因になります。
  • 天井からカヤックを吊るしてはいけません。たとえしっかり固定できたとしても、天井から吊るすとカヤックに大きな負荷をかけることになります。
  • いかなる時も、固い地面の上にカヤックを直置きして保管してはいけません。船体の傷、たわみ、変形の原因になります。
  • カヤックを持ち上げたり出し入れすることが難しくなるような、ラックや装置は取り付けないようにしましょう。
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