X
この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。
wikiHowのコンテンツ管理チームは、編集チームが編集した記事を細心の注意を払って精査し、すべての記事がwikiHowの高品質基準を満たしているかどうかを確認しています。
この記事には11件の参照文献があり、文献一覧は記事の最後に表示されています。
この記事は3,254回アクセスされました。
カリグラフィーとはギリシャ語で「美しい書体」を意味し、その歴史は何千年にも及び、その間に数えきれないほどの文化に影響を及ぼしてきました。西洋、東アジア、南アジア、イスラムといった異なる書法がありますが、美しく書くという理念は共通しています。こうした装飾的な手書き手法を身につけたいと考えている場合は、2~3の手順に従い準備をするだけで簡単に始めることができます。
ステップ
方法 1
方法 1 の 3:基礎を学ぶ
方法 1
-
1ペンを30~60度の角度で持つ カリグラフィー専用のペンの持ち方と通常のペンの持ち方は異なります。書く時にペン先(ニブ)が自分の体から対角線上に左に向くように構えましょう。[1]
-
2書きながらニブをひねらない カリグラフィー専用のペンのペン先はニブと呼ばれています。どのような文字を書いているのかに関わらず、ニブの方向は一定に保つようにしましょう。直線を引く時も円を描く時も、ニブのの向きは変えないようにしましょう。[2]
-
3ニブを後ろ向き(縦)に、さらに横向きに動かす ニブはペン先が向いた方向を起点として後ろ向きにも横向きにも動かすことができます。逆に、前に向かって押し出そうとするとインク染みをつけたり、書体が荒れる原因となります。[3]
-
4軽く力を入れる 力を入れすぎると字が汚くなったり、紙が破れてしまうこともあります。また、強く押すことでニブが破損する場合もあります。こうした事態にならないよう、軽い力を一定に保ちながら、ペン先で紙に触れましょう。同様に、手や前腕に体重をかけてしまうと、堅い印象の文字になるので注意しましょう。[4]
-
5平行線を維持する 縦、横、斜め等、文字の向きに関わらず、文字同士が平行に並ぶように意識しましょう。この点を意識することでバラつきのない仕上がりになり、専門家が書いたような印象を与えます。[5]
- 例えば、アルファベットのBの小文字(b)の直線は縦方向の線に平行になるように書いてみましょう。
広告
方法 2
方法 2 の 3:文字や言葉を書いてみる
方法 2
-
1何度も文字をなぞる カリグラフィーの書体を選び、その書体で書かれたアルファベット一覧などを印刷しましょう。その上にトレーシングペーパーを重ねます。文字をなぞりながら、ペン先使いを再現してみましょう。なぞらなくても再現できるようになるまで練習を続けましょう。[6]
-
2正しい書き順を守る 文字は、一筆で書くことのできる要素(ストローク)が複数集まって構成されています。すらすらとかけるようになるまで上向き、下向きのストロークを練習しましょう。また、文字を書くときはストロークの順序(書き順)も大切です。書き順は書法によって異なります。カリグラフィーの教本等を参考に、それぞれの文字の正しい書き順を確認するようにしましょう。[7]
-
3グリッドを活用する 1枚の紙を用意し2.5センチ四方のマス目ができあがるように線を引きましょう。この線を引く時は鉛筆を使いましょう。マス目に練習している文字を書き込んでいきます。きれいなストロークが書けるようになるまで続けましょう。[11]
-
4テンプレート(ひな形)を活用する カリグラフィーのひな形を使って練習すると、それぞれの文字の書き方だけでなく文字と文字の間隔のとりかたも習得しやすくなります。また、完成した作品を見てみたら、文字列が上に(あるい下に)傾いていた、といった事態も防ぐことができます。インターネットで無料のテキストブックやひな形を検索してみましょう。または実際の本を使ってみても良いでしょう。[12]
-
5下書きや手本なしで書く 書き方のコツが分かってきたら、短いメモ書き、メッセージ、日記などをカリグラフィーで書いてみましょう。書くという動作が含まれるものはすべてカリグラフィーの練習材料となります。異なる文字をつなげて書いてみましょう。[13]広告
方法 3
方法 3 の 3:道具を選ぶ
方法 3
-
1表面が滑らかな中性の記録用紙を選ぶ 表面が滑らかであるほうが、ペン先が動かしやすいので書き損じる回数が減ります。「中性紙」や「記録用紙」と記載されている製品を選べば、年数が経っても書かれた文字は比較的きれいなままでしょう。また、「標準サイズ」となっている製品を選べば、インクがにじみません。[14]
- 水や油をはじく紙は、インクもはじいてしまうので使うことができません。
-
2適した道具をそろえる どのような筆記用具でもカリグラフィーを楽しむことは可能である一方で、道具には品質の差や向き不向きがあるということも事実です。用いる書体や気分に合わせて使う道具を選ぶようにしましょう[15]
- つけペンとはインクをつけて使うペンを意味しています。木製、プラスチック製、あるいは骨で作られた柄の部分と金属製のニブ(実際に紙に触れるペン先の部分)で構成されています。ニブにインクをつけると中にインクが蓄えられる仕組みになっています。つけペンはイスラム書法のカリグラフィーで多く用いられています。
- 万年筆はつけペンと似て言いますが、インクが既に内蔵されています。時々インクを取り替えたり詰め替える必要がありますが、インク瓶の中にペン先をつける方法に比べると簡単です。万年筆は西洋書法のカリグラフィーに多く用いられています。
- 筆は様々な太さや大きさの物があるものの、全体的な形状はほぼ同じです。筆先にインクをつけ、ストロークの力具合や方向を操ることで、線に違いが生まれます。これはアジア書法のカリグラフィーの多く用いられています。
-
3書法や道具に合わせてインクを選ぶ インクには様々な種類があるので、使う道具に合わせるなどして最も適したものを選ぶことが大切です。色も豊富にそろえられていますが、どの書法においても黒が最も一般的です。[16]
- その中でも最も一般的な例がインク壺です。ガラス瓶に入ったインクは、すでに混ぜ合わされて使える状態になっています。イスラム書法で書くときなどは、つけペンの先をこの瓶の中に入れます。インクとして墨(墨汁)が広く使われています。
- 万年筆には染料を元にした特殊なインクが用いられています。西洋式カリグラフィーで特に好まれています。万年筆には万年筆専用のインクを使うことが重要です。それ以外のインクを使うとペンが詰まる恐れがあります。既にインクカートリッジが内蔵されているものと、別途インクを購入し自分でつけるものがあります。
- 墨と硯を用いることも可能です。墨は硯のなかで水と合わせて「磨る」ことでインクとして使えるようになります。同じ墨を使っても、混ぜ方次第で様々な色合いに仕上がる為、カリグラフィーのインクとして非常に優れています。アジア書体で多く用いられています。
-
4定規などを使って直線を維持する 定規やTガイドを使って、自分の書く文字が斜めに傾かないようにしましょう。曲線上や円を描くように文字を書こうとしている場合も基準となる線があると書きやすいでしょう。高い技術を兼ね備えた人でも、こうした道具を用いて、できる限り美しく統一感のある仕上がりになるよう工夫しています。[17]
-
5紙をテープや文鎮で固定する 養生テープや文鎮を使って紙を固定しましょう。紙が動いて斜めになったり、シワなどの凹凸があると、きれいに書けません。クリップボード(紙ばさみ)や画版も便利です。[18]広告
ポイント
- 紙、インク、その他の道具は画材、クラフト用品、あるいは文具の専門店、さらにオンラインストア等で購入可能です。
- カリグラフィー専用のペンを使いましょう。スーパーの文具コーナーで取り扱っていることもあります。
広告
出典
- ↑ http://www.calligraphy-skills.com/how-to-write-calligraphy.html
- ↑ http://www.calligraphy-skills.com/how-to-write-calligraphy.html
- ↑ http://www.calligraphy-skills.com/how-to-write-calligraphy.html
- ↑ http://www.calligraphy-skills.com/how-to-write-calligraphy.html
- ↑ http://www.calligraphy-skills.com/how-to-write-calligraphy.html
- ↑ https://thepostmansknock.com/beginners-guide-modern-calligraphy/
- ↑ https://calligraphypen.wordpress.com/2009/01/16/stroking-the-rules/
- ↑ https://design.tutsplus.com/articles/mastering-calligraphy-how-to-write-in-roundhand-script--vector-25652
- ↑ https://www.smashingmagazine.com/2010/05/the-beauty-of-typography-writing-systems-and-calligraphy-of-the-world/
- ↑ https://www.smashingmagazine.com/2010/05/the-beauty-of-typography-writing-systems-and-calligraphy-of-the-world/
- ↑ https://thepostmansknock.com/how-to-practice-calligraphy/
- ↑ https://jakerainis.com/blog/calligraphy-guide-calligraphy-guides/
- ↑ https://thepostmansknock.com/how-to-practice-calligraphy/
- ↑ http://calligraphypen.wordpress.com/2009/03/09/papers-for-calligraphy/
- ↑ https://calligraphypen.wordpress.com/2009/01/23/selecting-calligraphy-inks-tests-and-reviews/
- ↑ https://calligraphypen.wordpress.com/2009/01/23/selecting-calligraphy-inks-tests-and-reviews/
- ↑ https://calligraphypen.wordpress.com/2009/01/08/basic-calligraphy-tools/
- ↑ http://www.wmuconfucius.org/workshop/calligraphy
このwikiHow記事について
他言語版
English:Write in Calligraphy
Español:escribir en caligrafía
Français:écrire en calligraphie
中文:写书法
Italiano:Scrivere in Bella Grafia
Русский:писать каллиграфическим почерком
Bahasa Indonesia:Menulis Kaligrafi
한국어:캘리그라피 쓰는 법
このページは 3,254 回アクセスされました。
この記事は役に立ちましたか?
広告