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この記事の共著者 : Simon Miyerov. サイモン・ミイェロフはニューヨーク市にある自動車教習所「Drive Rite Academy」の社長兼教官で、自動車教習所の教官として8年以上の経験があります。一般ドライバーの安全を確保すると共に、ニューヨーク市の運転環境を安全で効率的なものにすることを目標に掲げ、受講者の指導にあたっています。
この記事には8件の参照文献があり、文献一覧は記事の最後に表示されています。
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ガソリンを節約する方法はいくつもありますが、最も効果的な方法はガソリンを使う量を減らすことです。目的地にたどり着くために自動車を使わなければならないときでもガソリンの消費量を抑える方法をご紹介します。
ステップ
パート 1
パート 1 の 3:
運転を改善する
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1
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2前方の車にぴったりくっ付いて走って、ブレーキを頻繁に踏まないようにしましょう。前方の車を煽ることを止めるとガソリンを節約できます。前方の車にぴったりとくっ付いていると、前車との間隔を調整するためにブレーキを踏んで、今度は落ちたスピードを回復するためにアクセルを踏んでと、悪循環に陥りがちです。常にスピードを上げたり落としたりする走り方は、安全な車間距離を保って一定のスピードで運転するよりも多くのガソリンを消費します。
- 頻繁にブレーキを踏むと、推進力が不必要な熱に変換されてしまい、ブレーキ部品の寿命が大きく縮みます。将来的には全ての車にブレーキで失われるエネルギーを再利用する機能が装備されるかもしれませんが、お持ちの車がハイブリッド車でない限り、この機能は付いていないでしょう。
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3ゆっくり加速しましょう。いつも停止する度に急発進をしていると、余分にガソリンを消費しているだけでなく、自動車本体にも負担がかかっています。ゆっくりと加速するようにすると、必要最小限のガソリン消費で巡航速度に到達できます。
- 要約すると、アクセルとブレーキのペダルを踏む回数が少なければ少ないほど良いということになります。運転時にはこのことを心に留めておくと、ガソリンの消費量を最小限に抑えることができます。
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4車線を替えずにスムーズな運転を心がけましょう。落ちた速度を元に戻すためにアクセルを踏むと、ガソリンの消費が増えます。アクセルを一定に保つと、ガソリンの消費を最小限に抑えられます。上り坂では自然に減速させ、また下り坂では加速するのに任せると燃費が向上します。
- くねくね走らないようにしましょう。車線を頻繁に変更すると常に加速と減速を繰り返すことになり、前述の同じ理由でガソリンの消費量が増えます。リラックスして同じ車線を走るようにしましょう。[3]
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5対向車線を横切るカーブを避けましょう。可能であれば、なるべく右折(右側通行の国では左折)をしないように目的地を目指しましょう。交差点で止まり、対向車線を横切って右折するために信号待ちをする間はエンジンがかかったままなので、ガソリンの無駄になります。また、右折する際に再度加速するため、これもガソリンの無駄です。[4]
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6高速道路ではオーバードライブ(最高速ギア)とクルーズコントロール(オートクルーズとも)を使いましょう。ブレーキとアクセルを踏む回数を減らすもう一つの方法は、高速道路ではオーバードライブとクルーズコントロールを使うことです。オーバードライブ使用時は高速を維持したままエンジンの出力を抑えるので、エンジンの寿命が延びる効果もあります。[5]
- クルーズコントロールを使用すると車が一定の速度で走行するので、アクセルの踏み過ぎ・踏まな過ぎを避けることができます。また、クルーズコントロールは長距離を走る際に効果的な機能です。街中の走行時には停止と発進が増えるので、燃費の違いはないでしょう。
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7ギアを賢く使いましょう。低速運行時に高速ギアに入れたり、また反対に高速運行時に低速ギアに入れていると、より多くのガソリンを消費します。走行したい速度に合わせて注意深くギアを変更しましょう。エンジンへの負担も軽減します。広告
パート 2
パート 2 の 3:
習慣を変える
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1ガソリンタンクがほぼ空になってから補給しましょう。科学的に考えれば、軽い車はより少ないガソリンで走ります。どうすれば車を軽くできるでしょう?積載するガソリンを減らしましょう。ガソリンの残りが1/3を切っても、補給するのを2~3日我慢しましょう。ガソリンタンクの最後の1/3は最初の1/3より長持ちすることがあります。
- しかし、一般的にガソリンの値段は木曜日の午後から週末にかけて高騰する傾向にあります。もし土曜日に長距離を走る予定があるならば、ガソリンを今補給しておいたほうが賢明でしょう。今ガソリンを補給したほうがよいかどうかを判断するために、ガソリンンの値下げ情報に気を配るようにしましょう。[6]
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2過剰なアイドリングは止めましょう。1分間以上アイドリングを続けるのならば、エンジンを切ってしまったほうがガソリンの節約になります。また新しい車は冬の寒い日に「暖気運転」をする必要がありません。数秒のアイドリングで充分です。
- 誰かを待っている時にはエンジンを切りましょう。ドライブスルーのできるレストランでも、車を駐車してお店の中で注文をしましょう。エンジンを切ってもラジオは聴けます!
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3給油時にガソリン給油ノズルを逆さまにしましょう。給油ノズルはただのホースに繋がれているだけですので、給油が終わってもホースの中にまだガソリンが残っていることがあります。最後のカップ半分ほどのガソリン(100mlの無料のガソリンです!)を出すために、給油ノズルをガソリンタンクから外す前に、逆さまにしてよく振りましょう。
- ホース内に残っているガソリンを排出するためにホースを少し持ち上げましょう。重力の働きによりガソリンが下に流れていくので、ホースを持ち上げると残っているガソリンがガソリンタンクに流れていきます。
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4高速で走行している時には窓を閉めましょう。またエアコンの使用も控えましょう。高速道路走行時の車内の最適な冷却方法は車種によって異なります。窓を開けていると風の抵抗を受ける上に、エアコンの使用はエンジンにより多くの負荷がかかります。しかし、街中を走行している際には窓を開けても良いでしょう。[7]
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5日陰に駐車しましょう。これも科学です!車の温度が低いほど、タンクから蒸発するガソリンの量も少なくなります。[8] 空に向かってお金をばら撒くようなことは止めましょう。
- 車を日陰に駐車しておけば、シートのお尻に触れる部分も熱くなりません。車だけでなく、自分も助かることになります。またハンドルが触れないほど熱くなっている時に運転をするのは困難です!
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6渋滞と悪天候を避けましょう。渋滞や、雨、強風、高気圧は燃費を低下させます。雨や向かい風、高気圧は車に対して抵抗を生むので、より多くの燃料を走行に費やすことに繋がります
- 逆に、追い風は燃費を向上させます。どの方向から風がふいているか見極めましょう。
- 渋滞時に燃費が悪くなる原因は明白です。渋滞時には、頻繁な発車と停止、アイドリングや車線変更や、その他の燃費を悪化させる習慣をしてしまっているでしょう。
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7エンジンを切る「前」に、全ての電子機器やエアコンの電源を切りましょう。エンジンを切れば全ての機器の電源も一緒に切れますが、エンジンを始動させる時はどうでしょう?全ての機器の電源を切っておけば、次にエンジンをかけた時に、より少ないガソリンで車を始動させることができます。エンジンをかけた後に、使用する機器の電源を一つずつ入れていけば、車にかかる負担を軽減できます。
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8計画を立てて、運転する回数を減らしましょう。用事や約束をまとめて済ますようにしましょう。用事を一度にまとめて済ませば、自由に活用できる時間が増えます。また、特定の曜日に運転することを止めて渋滞を避ければ、次の週に高いガソリン代を払わなくてもすみます。
- 例えば、傷まない日用品(ペットフード、トイレ用品、乾物や缶詰など)をまとめて購入すれば、必要になる度に買い物に行く頻度を減らせます。
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パート 3
パート 3 の 3:
車を改善する
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1車を軽くしましょう。車やトラックからゴルフクラブや使わない道具類や部品を降ろして、不必要な重量を減らしましょう。軽トラックのテールゲートを開放しておくと、空気抵抗が軽減して燃費も悪くなります。テールゲートを閉めておくと、運転席の後ろに空気が流れる低抵抗の膜ができます。
- しかし、荷物がある時はルーフの上の棚ではなく、トランクを使いましょう。車の上に荷物があると、大きな空気抵抗が生まれて車を減速させるので、加速がより難しくなります。
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2エアフィルターを交換しましょう。エアフィルターが汚れていると、エンジンの力と効率が悪化します。綺麗なフィルターを使っている時より、ガソリン消費が大きくなります。前回エアフィルターを交換してから暫く経っているようであれば交換しましょう。数分で、しかも自分で交換することができます。
- 車の交換部品の中では、エアフィルターは高価ではありません。殆どの製品は3,000~4,000円程度で購入できます。
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3タイヤの空気圧を適正に保ちましょう。適切な空気量のタイヤは燃費を向上させます。タイヤゲージを手元に用意して、空気圧を測りましょう。タイヤの空気は時間が経つとともに抜けていくので、複数のタイヤの空気圧が低くなっていても心配はありません。
- 気温の変化が大きい時は、タイヤの空気圧を頻繁にチェックしましょう。熱められたタイヤは膨張した空気により空気圧が高くなりますが、適正な空気圧に戻すために空気を抜いた後に気温が下がると、今度は空気圧が足りなくなってしまいます。その際は再び空気を注入する必要があります。空気圧が低すぎたり、サイズが大きすぎるタイヤは燃費を悪化させるとともに、過剰な摩擦により消耗が早まります。
- 新しくタイヤを替える時は、ラジアルタイヤを選びましょう。ラジアルタイヤは摩擦が少なく、走行時の空気特性を高めてくれます。
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4最適な燃費性能を得るために、メーカーに推奨された期間ごとに車のメンテナンスを行いましょう。スパークプラグやワイヤー類を定められた期間で交換したり、イグニッションコイルの調子が悪く(内部ショートなど)なってきたら交換すると、良い燃費を維持できます。エンジンの状態が良ければ、少ないガソリンでより多くの力を生み出すことができます。
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5化学合成油を使って燃費性能を改善しましょう。燃費が良くなるだけでなく、オイルの交換頻度も減るので、整備士のところへ出かける時間も節約できますし、使うオイルを減らすことは環境への負荷の軽減にもつながります。
- 燃費を改善するためにはどのオイルを使ったらよいか、車の整備時に整備士にアドバイスを求めましょう。もしかすると良いオイルを注入してくれるかもしれません。
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6既にあるタイヤを使いましょう。新しいモデルのタイヤに替える前によく考えましょう。幅が広ければ広いほど摩擦も増えるので、それにともなってガソリンの消費量も増えます。広告
ポイント
- ガソリンのオクタン価に注意しましょう。ガソリンにも種類があり、エンジンによっては合わないものもあります。
- 燃費の変化の記録をつけましょう。記録があれば車の状態がわかり、いつ整備やその他のメンテナンスが必要か判断できます。ガソリンを3~4回ほど満タンにする間に燃費が悪い状態が続けば、メンテナンスが必要だというサインかもしれません。
- 気候に合った服装をしましょう。適切な服装をしていれば車の乗り心地が良くなるので、エアコンを使ったり窓を開けたりして、ガソリンの無駄遣いを減らすことができます。
- 可能なときは目的地へ歩くか、自転車に乗って行きましょう。
- 車の同好会に入るもの良いかもしれません。他のドライバーから車の燃費性能を向上させる整備方法を学んだりできるでしょう。
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注意事項
- ガソリンを節約するために、前方の車の後ろにぴったり付いて走るのはやめましょう(レースではドラフティングと呼ばれるテクニックです)。前方の車が風を防いでくれるのであなたの車の受ける空気抵抗は確かに減るかもしれませんが、違法であると同時に大変危険な行為です。
- 車を定期的に整備するとともに、購入時に付属してきたオーナーズマニュアルを精読しましょう。定められた期間ごとにオイル類を交換するのはお金がかかるように思えるかもしれませんが、長期的にはガソリンを節約できますし、エンジンの消耗の軽減につながります。
- 多くの人は過剰に加速したり、車間距離を詰め過ぎたり、ブレーキを「踏み過ぎる」傾向があります。
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出典
- ↑ http://auto.howstuffworks.com/question477.htm
- ↑ Oak Ridge National Laboratory (ORNL): Predicting Light-Duty Vehicle Fuel Economy as a Function of Highway Speed, SAE 2013-01-1113.M
- ↑ http://www.fueleconomy.gov/feg/motorweektranscript.shtml
- ↑ https://priceonomics.com/why-ups-trucks-dont-turn-left/
- ↑ http://www.fueleconomy.gov/feg/driveHabits.jsp
- ↑ http://www.forbes.com/sites/cateyhill/2012/07/02/10-savvy-ways-to-save-on-gas/
- ↑ http://articles.chicagotribune.com/2010-08-05/classified/sc-cons-0805-trans-20100805_1_windows-mileage-ac
- ↑ http://consumerist.com/2010/10/04/park-in-the-shade-and-save-gas/
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