燃料タンクからガソリンを抜き取ろうとする際に、微量のガソリンを飲み込んでしまう事故がときどき発生します。これは不快で潜在的に恐ろしい経験ですが、適切な処置をおこなえば、病院に行かなくてもよいかもしれません。しかし、一定量以上のガソリンを飲み込んでしまった場合には、人体が極めて危険な状態に陥る恐れがあります:成人は、約30mlのガソリンで中毒症状を引き起こし、子供の場合には、その半分以下の量が致死量となる可能性があります。[1] ガソリンを飲み込んでしまった人には細心の注意を払って対応し、決して吐かせようとしてはいけません。たとえささいなことでも懸念や心配があれば、すぐに救急医療センターに電話したり、119番に通報しましょう。

パート 1 の 2:
微量のガソリンを飲み込んでしまった人を助ける

  1. 1
    当事者に寄り添い、当人が冷静さを保てるように手助けをする 微量のガソリンを飲み込む事故はよくあることで、それは通常健康に害はないということを当事者に伝えて安心させます。当人に深呼吸をさせて落ち着かせましょう。[2]
  2. 2
    決して飲み込んでしまったガソリンを吐かせようとしない 微量のガソリンは胃に入ってもほとんど害にはなりませんが、たとえ微量でもそれを肺に吸引してしまうと、深刻な呼吸障害を発症する恐れがあります。嘔吐はガソリンが肺に吸い込まれる可能性を飛躍的に高めるため、決して当事者を吐かせようとしてはいけません。[3]
    • 当事者が吐き気を抑えられない場合には、当人がガソリンを吸引しないように前屈みになる手助けをします。嘔吐後は、水で口をゆすがせて、救急相談センターや119番に通報しましょう。[4]
  3. 3
    当事者が水で口をゆすいだ後に、コップ1杯の水やジュースを与える 当事者が咳をしたり、むせないように、ゆっくりと飲むように促します。当人に意識がなかったり、自分で飲料を飲むことができない場合には、何も飲ませずに、すぐに119番に通報しましょう。
    • 牛乳はガソリンが体に吸収されるのを早める可能性があるため、救急相談センターや119番の担当者からの指示がない限りは、当事者に与えてはいけません。[5]
    • 炭酸飲料はげっぷの症状を悪化させるため、同様に与えないようにしましょう。
    • 最低24時間はアルコールを摂らせないようにします。
  4. 4
    地元の救急相談センターに連絡して状況を説明する 咳、呼吸困難、眠気、吐き気、嘔吐、その他の深刻な症状等の急迫症状が当事者に現れている場合には、すぐに119番に通報します。[6]
  5. 5
    当事者の肌に付着したガソリンを取り除くのを手伝う 当事者はガソリンが付着した衣類をすべて脱がなければなりません。衣類を脱がせて、ガソリンと接した箇所の皮膚を水道水で2~3分間洗い流して、それから低刺激の石鹸で洗います。再び水でよく洗い流してから乾かします。[7]
  6. 6
    最低72時間は、当事者本人の喫煙、および当事者周辺での喫煙をやめる ガソリンとその揮発したガスは高可燃性であるため、喫煙が発火につながる恐れがあります。また、タバコの煙はガソリンによる肺の損傷を悪化させる可能性もあります。[8]
  7. 7
    ガソリンの臭いがするげっぷが出るのは(ガソリンを飲んだら)当然のことだと当事者に伝えて安心させる げっぷはおそらく1日~数日間続きます。多めに水分をとることで、当事者の症状が緩和されて、ガソリンが早く体外に排出されやすくなるかもしれません。
    • いかなるときでも当事者の容態が悪化すれば、すぐに病院に連れていき診察を受けさせましょう。
  8. 8
    ガソリンが付着した衣類をすべて洗濯する ガソリンが付着した衣類は火災の原因となるため、洗濯前に最低24時間外に干し、空気に晒して、付着したガソリンを揮発させましょう。汚染した衣類を他の衣類と別にしてお湯で洗います。アンモニアや重曹を添加して洗濯すると、ガソリンが落ちやすくなるかもしれません。洗濯した衣類を自然乾燥させて、ガソリンの臭いがするかどうかを確かめます。必要に応じて、繰り返し洗濯しましょう。[9]
    • 発火の恐れがあるため、ガソリンらしき臭いが残っている衣類を乾燥機に入れてはいけません!
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パート 2 の 2:
大量のガソリンを飲み込んでしまった人を助ける

  1. 1
    ガソリンを当事者の傍から離す まず始めにしなければならないことは、当事者がこれ以上絶対にガソリンを体内に取り込まないようにすることです。当事者が意識を失っている場合には、そのままステップ3へと進みます。
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    子供のガソリン誤飲はたとえ少量でも危険だと考える 子供がガソリンを飲み込んだ疑いがあり、その量が定かでない場合には、これを緊急事態としてとらえてすぐに119番に通報します。
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    119番に通報する できるだけ詳細に状況を説明します。当事者が子供であるならば、緊急対応が必要であることを明確に伝えましょう。
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    当事者の容態をよく観察する 当事者に意識があれば、当人にすぐに助けが来ると伝えて安心させましょう。決して吐かせようとしてはいけません。当人の容態が許せば、飲み物を与えたり、ガソリンが付着した服を脱ぐことや皮膚に付着したガソリンを落とすことを手伝いましょう。
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    当事者の呼吸や咳、動作が止まったり、呼びかけても返事がない場合には、すぐに心肺蘇生法を行う 当事者を仰向けにして、胸部圧迫を開始します。胸を圧迫する際は、胸の中心を5cmまたは胸の厚さの1/3~1/2まで沈むように押します。毎分100回の速さで30回圧迫を行います。次に当事者の頭を後ろに傾けて、顎を持ち上げます。当事者の鼻をつまみ、胸が膨らむのを確認するまで当人の口に息を吹き込みます。1回につき1秒を2回行い、再び一連の胸部圧迫動作を行います。[11]
    • 当事者が意識を取り戻すか、救急隊が到着するまで、この30回の胸部圧迫と2回の人工呼吸のサイクルを繰り返します。
    • 119番と電話がつながっているならば、オペレーターから心肺蘇生法を施す手順を教えてもらえるでしょう。
    • 赤十字は現在、乳幼児を除く子供については、胸部圧迫の深さを5cmではなく4cm弱にして、成人に行うのと同じ方法で心肺蘇生術を施すことを推奨しています。[12]
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注意事項

  • 絶対にガソリンを飲み込んでしまった人を吐かせようとしてはいけません。これはさらに容態を悪化させる恐れがあります。
  • 必ず ガソリンは安全な容器に入れ、子供の手の届かないところに内容を明記して保管しましょう。
  • 決して飲料水のボトルのような飲料用の容器にガソリンを保管してはいけません。
  • 何があっても決してガソリンを故意に飲んではいけません。
  • 絶対に口を使ってタンクからガソリンを抜いてはいけません。サイフォンポンプや空気圧によるサイフォン作用を利用しましょう。[13]
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ポイント

  • 上記の方法はガソリン、石油、ベンゼン、ベンズなどの液体の誤飲時に実施できます。

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このwikiHow記事について

Laura Marusinec, MD
共著者 by
学会認定小児科医
この記事の共著者 by Laura Marusinec, MD. マルシネック医師はウィスコンシン小児科病院の小児科医で、病院内の臨床実務評議会に参加しています。1995年にウィスコンシン医科大学医学部にて医学博士号を取得後、1998年に同大学病院小児科にて臨床研修を修了。全米医療ライター協会と小児緊急治療学会の会員です。 この記事は11,395回アクセスされました。
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