蛇に遭遇した経験のないみなさんも、蛇の噛み傷やその治療法にまつわる数々の迷信は耳にしたことがあるでしょう。中でも、ガラガラヘビの噛み傷は命に関わるため、適切な治療が必要です。日本はガラガラヘビの生息地ではありませんが、北米または南米大陸に滞在中にガラガラヘビに噛まれた場合は、一刻も早く病院へ行くのが先決です。ただし、救急サービスに通報してから救急車が到着するまでの間に、みなさん自身でもできる処置がいくつかあります。

パート 1 の 4:
ガラガラヘビに噛まれたら

  1. 1
    ガラガラヘビから離れましょう。脅威を感じた蛇は再び襲いかかります。したがって、噛まれた際は速やかに蛇の攻撃範囲から離れましょう。[1] 少なくとも6mは間合いを取りましょう。
  2. 2
    医療処置を受けましょう。できる限り速やかに医療処置を求めることが大切です。ほとんどの病院は、毒蛇用の抗毒素(血清)を用意しています。病院に到着する前の応急手当だけでは、あまり症状の改善にはつながりません。被害現場からすぐさま救急サービスに通報できれば不幸中の幸いです。救急車を呼べない場合は、何としても助けを求め、みなさんまたは被害者を最寄りの病院へ搬送しなければなりません。[2]
    • みなさんに噛みついた蛇がガラガラヘビかどうかが分からない場合でも、すぐに病院へ直行しましょう。実際に毒が体に回り、症状が出始めたとしても、病院にいれば安心できるでしょう。[3]
  3. 3
    決して患部を心臓よりも高い位置に置いてはいけません。噛まれた箇所を心臓よりも上に置くと、毒を含んだ血液が猛スピードで心臓に流れ込みます。[4]
  4. 4
    体を動かさずにじっとしましょう。救助が来るまでの間、できれば被害者の体を静止させましょう。体を動かすと血流が増大し、あっという間に毒が回ります。したがって、毒蛇に噛まれた際は体の動きを最小限に抑えて安静にすることが大切です。[5]
    • もちろん、みなさんの周りに誰もいなければ、じっとしている場合ではありません。すぐに助けを求めましょう。[6]
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パート 2 の 4:
噛み傷の応急処置

  1. 1
    衣類やアクセサリーを外しましょう。噛み傷の周囲は大きく腫れ上がります。傷口の周りの衣類はすべて取り除きましょう。また、患部に付けているアクセサリー類も取り外しましょう。アクセサリーを付けたままにすると、患部が腫れた際に血管を締め付けてしまうため、場合によっては大切なアクセサリーを切断する羽目になります。[7]
  2. 2
    傷口の出血はしばらくそのままにしましょう。30秒ほど噛み傷からそのまま出血させましょう。出血とともに、ある程度は毒が傷口から排出されるでしょう。[8]
  3. 3
    吸引ポンプを使いましょう。毒を少しでも吸引できればそれに越したことはありません。ただし、必ず毒蛇用の吸引器を使いましょう。吸引ポンプには詳しい取扱説明書が付属しているはずですが、基本的にポンプを直接噛み傷に当てて毒を吸い出します。[9]
  4. 4
    傷口に清潔な包帯を当てましょう。傷口を水で洗ってはいけません。皮膚を洗い流してしまうと、後で毒の種類を特定しにくくなります。医療者は皮膚に残った毒からガラガラヘビの種類を特定し、みなさんの症状に最適な治療法を決定します。[10]
  5. 5
    患部は添え木で固定するか、または三角巾で吊るしましょう。添え木または三角巾で固定すれば、患部の血流を抑えることができます。できるだけ血流を抑えて毒の回りを遅らせましょう。[11]
    • 腕を吊るす場合は、衣類を三角形に折り畳むか、または三角形に切りましょう。肘を中心にして腕を三角巾で包みます。みなさんまたは被害者の肘を布の形に合わせて曲げましょう。三角巾の端同士を肩口で結び合わせます。肘から先を三角形の底辺で固定したら、手を外に出します。 [12]
    • 板切れや丸めた新聞紙を添え木にして腕や脚を支えましょう。それらが手元になければ、衣類を丸めて使いましょう。添え木を腕や脚の側面に当て、傷口の上下の関節を伸ばして固定します。ベルト、テープ、包帯といった手元にあるものを使って添え木をしっかりと縛り付けましょう。ただし、直接傷口の上から縛ってはいけません。傷口の上下いずれかの側で縛りましょう。患部の腫れが酷い場合は、添え木の圧迫を緩める必要があります。 [13]
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パート 3 の 4:
救助を待つ間

  1. 1
    被害者を落ち着かせましょう。被害者に話しかけましょう。次々に質問を投げかけ、できる限り被害者の意識を噛み傷から逸らしましょう。[14] 不安やパニックは心拍を上昇させ、毒の回りを速めます。[15]
    • みなさん自身が噛まれた場合は、とにかく落ち着きましょう。何度かゆっくりと深く息をして緊張をほぐしましょう。
    • アメリカに滞在中のみなさんは、できれば救急車を待つ間、アメリカ中毒情報センター(1-800-222-1222)に連絡を取りましょう。
  2. 2
    患部の腫れや変色に注意しましょう。噛まれた箇所が腫れ上がれば、一目でそれは毒蛇によるものと判断できます。それと同時に皮膚の変色が起こるでしょう。[16]
    • また、一連の細かい刺傷が残る無毒蛇の噛み傷とは違い、毒蛇の噛み傷は1カ所ないしは2カ所に目立った刺傷が残るのが特徴です。これは毒牙の発達に伴い、歯が退化しているためです。[17]
    • さらに、めまい、患部の激しい痛み、視覚障害、他の箇所のチクチクした痛み、そして極度の発汗といった症状も、毒蛇による噛み傷のサインです。[18]
  3. 3
    ショック症状のサインに注意しましょう。皮膚が青ざめるのはショック症状の典型です。[19] 他のサインとして、心拍の上昇、過呼吸、吐き気、めまいなどがあります。また、被害者の瞳孔が拡大していないかをチェックしましょう。[20]
    • 被害者がショック症状を起こしつつある場合は、仰向けに寝かせて足を30cmほど浮かせましょう。さらに、毛布や上着などで体を包んで温めましょう。[21]
    • 呼吸、咳、または体の動きといった生体反応が見られない場合は、直ちに心肺蘇生が必要です。[22]
  4. 4
    アルコールやカフェインを避けましょう。これらの物質は毒の回りを加速させます。したがって、ガラガラヘビに噛まれた直後にアルコールまたはカフェイン飲料で水分補給をするのは禁物です。[23]
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パート 4 の 4:
避けるべきこと

  1. 1
    傷口を切除してはいけません。[24] 世間によくある誤解の一つが、噛み傷を切り取れば毒を取り除けるというものです。しかし実際のところ、この方法には全く効果がないことが証明されています。むしろ汚れた刃物を使えば、傷口が感染を起こす危険があります。[25]
  2. 2
    口で毒を吸い出してはいけません。口で吸い出せば、口から毒が体に入り込みます。一方、口内は細菌だらけです。そのため、噛み傷を細菌感染させる危険もあります。[26]
    • 実際、15分も経てば毒はすでにリンパ系に侵入しています。その後で吸引しても効果はありません。[27]
  3. 3
    止血帯で患部を縛ってはいけません。止血帯(タニケット)は腕や脚の血行を遮断します。かつては、この方法で全身への毒の回りを止めることができると考えられていたため、盛んに奨励されていました。しかし大抵の場合、血行を遮断すると病状は悪化します。[28]
  4. 4
    患部に氷を当てたり、傷口を水に浸してはいけません。[29] 応急処置で肝心なのは、できる限り生きた体組織を残すことです。氷や水を使うと患部の血行が阻害され、体組織を温存することができません。[30]
  5. 5
    噛み傷に尿をかけてはいけません。尿をかければ毒素を中和できるというのも、よくある迷信の一つです。尿をかけても噛み傷に効き目はありません。むしろ、そのような時間があれば、一刻も早く病院へ向かうのが先決です。[31]
  6. 6
    救助を待つ間は被害者に一切飲食をさせてはいけません。[32] 薬剤やアルコールの摂取も例外ではありません。できる限り代謝を下げましょう。[33]
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ポイント

  • 蛇の出没する区域を散策する際は、一人で足を踏み入れてはいけません。 また、できればスネークバイトキットを購入しましょう。
  • 蛇の姿を見かけたら、決して触ろうとしてはいけません。ゆっくりと後ずさりしながら距離を取りましょう。[34]
  • 蛇は瓦礫を始めあらゆる物陰に潜んでいます。さらに、水中を泳ぐこともできます。油断は禁物です。[35]
  • 安全確認をしないまま、窪みや岩の下に手足を差し込んではいけません。蛇が待ち構えているかもしれません。[36]
  • ハイキングをする際は、サンダルではなく登山靴を履いて足周りを保護しましょう。[37]

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注意事項

  • ガラガラヘビに噛まれた場合は、直ちに緊急通報用電話番号(米国では911番)に連絡しましょう。または、場合によっては、他の人に電話をしてもらいましょう。
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  3. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000017.htm
  4. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000040.htm
  5. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000031.htm
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  10. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000031.htm
  11. http://www.mayoclinic.org/first-aid/first-aid-shock/basics/art-20056620
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  13. http://www.mayoclinic.org/first-aid/first-aid-shock/basics/art-20056620
  14. http://www.mayoclinic.org/first-aid/first-aid-snake-bites/basics/art-20056681
  15. http://emergency.cdc.gov/disasters/snakebite.asp
  16. http://preppingtosurvive.com/2012/10/29/survival-myth-you-should-suck-poison-from-a-snake-bite/
  17. http://preppingtosurvive.com/2012/10/29/survival-myth-you-should-suck-poison-from-a-snake-bite/
  18. http://www.wlf.louisiana.gov/resource/snakebites
  19. http://www.betterhealth.vic.gov.au/bhcv2/bhcarticles.nsf/pages/Bites_and_stings_first_aid?open
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  23. http://www.wildbackpacker.com/wilderness-survival/articles/treating-a-snake-bite
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  26. http://emergency.cdc.gov/disasters/snakebite.asp
  27. http://www.wlf.louisiana.gov/resource/snakebites
  28. http://www.wlf.louisiana.gov/resource/snakebites

このwikiHow記事について

Laura Marusinec, MD
共著者
学会認定小児科医
この記事の共著者 Laura Marusinec, MD. マルシネック医師はウィスコンシン小児科病院の小児科医で、病院内の臨床実務評議会に参加しています。1995年にウィスコンシン医科大学医学部にて医学博士号を取得後、1998年に同大学病院小児科にて臨床研修を修了。全米医療ライター協会と小児緊急治療学会の会員です。 この記事は3,713回アクセスされました。
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