キズの付いたCDを修復する方法

8 方法:ディスクのクリーニング傷ついた箇所を特定するアルミ層の修復データの復旧研磨作業による修復ワックスを使う電球を使う専門家による修復作業

CD(コンパクトディスク)は極めて丈夫な材質でできていますが、それでも引っ掻き傷や擦り傷と無縁ではありません。何度も繰り返し使用すれば、やがて読み取り面に細かいキズが付き、音飛びや文書データの紛失の原因となります。CDの修復のためのキットや各種研磨機が市販されている一方、みなさんの身の回りある生活用品を使って修復することもできます。以下の方法に従って、ぜひやってみましょう。


注意: 不正確に行うとみなさんの大切なCDをさらに損傷する危険があります。実際に修復作業をする前に、以下の対処法及び「注意事項」をよく読んで正しい方法で行いましょう。

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ディスクのクリーニング

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    ディスクの汚れを取りましょう。たとえ引っかき傷や擦り傷が付いていなくても、埃や脂分やその他表面の汚れによってディスクが正しく再生できない場合もあります。どのような修復作業をするにせよ、まずはディスクをきれいにすることから始めましょう。
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    温水を使って損傷を受けたディスクをすすぎます。
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    しつこい汚れや脂分が付着している場合は、軽度の洗剤や石鹸水あるいはアルコールを使って、指で擦ります。この際、さらにCDを傷つけないように、穴のある中心部から外側へ向かって擦りましょう。
    • アルコールを使って表面を拭く場合は、綿棒の使用をおすすめします。ディスクのクリーニングには常に綿製のものを使いましょう。
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    水気を切り、ディスクを空気乾燥させます(タオルや衣類を使うのは避けましょう。また、直射日光も禁物です)。
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    ディスクを再生してみましょう。クリーニングするだけでディスクが元通りの状態になることは珍しくありません。それでもまだ正しく再生できない場合は、別のCDプレーヤーで再生してみましょう。CDプレーヤーによっては、少々のキズでも正しく再生できるものもあります:たとえば、コンピューターの光学ドライブやカーオーディオなどは試してみる価値はあるでしょう。
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    新しいディスクを作りましょう。特定のCDプレーヤーでは問題なく作動する場合は、ディスクの中身をコピーして新しいCDを作りましょう。コンピューターのCD制作ソフトがディスクの中身を問題なく読み取れるようであれば、完璧なコピーを作ることができます。たとえコンピューター上で正しく再生できなくても、ソフトがディスク内のデータをきちんと読み取ることができれば問題ありません。

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傷ついた箇所を特定する

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    キズを見つけましょう。実際にキズが付いている場合は、表面を見れば容易に特定できるでしょう。CDの読み取り面を見て、ひっかき傷や擦り傷が付いている箇所を探しましょう。
    • 読み取り面にある渦状の細かい線に対して垂直にキズが付いている場合は、再生に影響することはほとんどありません。少なくとも、渦線に沿ってキズが付いている場合に比べれば、損傷ははるかに少ないといえます。一方、渦線に沿って付いたキズは、ディスク内の一連のデータが欠損していることを意味します。現在でも多くのデジタル機器のエラー訂正にはリードソロモン符号が使われていますが、ディスクの破損個所が大きくなると、リードソロモン符号が欠損したデータを推測するのがより困難になります。
    • いくつかキズがあっても、音飛びは1、2カ所で済む場合もあるでしょう。その場合、曲順から、音飛びを引き起こしているキズの位置を特定することができます。一曲目のデータはCDの中心に近い場所あり、トラックが進むに従ってデータは外側に向かって保存されています。
    • 本当にディスクにキズが付いているかよく確かめましょう。ディスクに目に見えるキズが付いていない場合は、他に原因が考えられます。表面の汚れや、あるいはCDプレーヤーの故障を疑いましょう。

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アルミ層の修復

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    明るい照明の下で、ディスクの読み取り面を上にして、アルミ層のキズを特定しましょう。わずかでも欠けた部分がないかよく確かめてください。
    • 目立った穴がないか見てみましょう。たとえ専門家でも、アルミ層の穴は修復することができません。
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    盤面(タイトル面)を上にして、マーカーペンなどで欠けた箇所の裏側に印をつけます。
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    2切れのマスキングテープを用意します。印をつけた箇所の裏側から、それらを重ねて貼り付けましょう。プレーヤー上で回転する際の音が少し大きくなりますが、7割以上の確率で欠損箇所を修復できるはずです。

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データの復旧

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    データを復旧させましょう。CD制作プログラムは、エラー箇所があっても読み取りを続けることができます(例えば、読み取り面のキズによって特定の箇所が読み取れない場合など)。プログラムは、読み取れない箇所があれば、ランダムなデータによって埋め合わせをします。また、時間をかけて何度も問題のある箇所の読み取りを試みることもあります。
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    Windowsの場合、Neroがこの作業にはうってつけです。Linuxをお使いのみなさんは、Ddrescueを試してみましょう。[1] これらのプロフラムによって、しばしばCDの損傷を修復することができます。とりわけ、音楽CDには効果的です(音楽CDはデータCDに比べて、それほどの正確性は要求されません)。
    • この方法はCDに物理的損傷を与える危険がないため、後述のような少々手荒な方法を使う前に試しておきましょう。また、他の修復方法でCDを傷つけてしまった場合でも、上記のプログラムによってデータを復旧することはできます。ただし、プログラムによる読み取り速度は遅いため、完了までに相当な時間がかかります(CPUやRAMにもよりますが、Windows XPの場合、2時間はかかるでしょう)。

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研磨作業による修復

注意: ここでご紹介する方法は、ディスクにさらなる損傷を与える危険があります。以下の項目を注意深く読み、最後の手段と心得てください。

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    CDを磨きます。表面のプラスチックのコーティングを削り、キズを浅くすることによってCDを修復します。この作業には様々な家庭用品を使うことができますが、中でも歯磨き粉(特に重曹でできた歯磨き粉)や金属用研磨剤を使うのが一般的です。また、車のキズ消し・艶出し用の研磨剤を使うこともできます。
    • 金属用研磨剤を使う場合は、必ず通気性の良い場所で扱い、蒸気を直接吸い込まないようにしましょう。化学薬品を扱う時は、常に使用上の注意をよく読んでください。消毒用のアルコールなどは直接触れると、肌荒れや目のかゆみ、場合によっては呼吸困難を引き起こします。
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    少量の歯磨き粉(ジェルではなくペースト状のもの)または研磨剤を、柔らかく清潔で毛羽立たない衣類(古いシャツなど)に付けます。眼鏡用の磨き布は研磨作業には最適です。
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    ひっかき傷や擦り傷を布で丁寧に放射線状に擦っていきます(ディスクの中心から、車輪のスポークを描くように、外側へ向かって擦りましょう)。これを10~12回繰り返して読み取り面のすべてを磨きます。円を描くように擦ると、無数の細かいキズを付けることになり、プレーヤーのレーザーがデータを読み取れなくなってしまいます。できれば、問題を引き起こしているキズを集中的に擦りましょう。
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    このまま数分間磨きます。必要であれば、研磨剤または歯ブラシを布に付けなおしましょう。ディスクの表面にあまり力を加えないように注意してください。布で優しく擦りながら読み取り面を磨きあげましょう。
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    ディスクに残った研磨剤を取り除きます。歯磨き粉を使用した場合は、温水で洗い流して乾かします。すべての歯磨き粉を洗い流して、完全に乾くまでは、プレーヤーで再生してはいけません。金属用研磨材を使用した場合は、残りを拭き取ったうえで、空気乾燥させます。そして、清潔な布を使って、もう一度丁寧にディスクを拭きます。
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    ディスクを再生してみましょう。引き続き問題が起こるようであれば、もう一度、15分ほどかけて、目立ったキズが消えるまで磨き直しましょう。キズ周りの表面は細かい無数の擦り傷によって輝いて見えるはずです。数分間磨いても問題が解決しない場合は、おそらくキズが深すぎるか、または、間違った箇所のキズを磨いていることが考えられます。
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    どうしてもディスクが正しく作動しない時は、ゲーム店などの専門家の元に持って行きましょう(後述を参照のこと)。

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ワックスを使う

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    ワックスをかけてみましょう。上記の研磨作業が上手くいかない場合は、ワセリン、リップクリーム、液体カーワックス、中性の靴磨きワックス、または家具用ワックスを使って、読み取り面を薄くコーティングしてみましょう。
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    清潔で柔らかく毛羽立たない布で放射線状に(内側から外側へ)塗り込んでいきます。ワックスを使う場合は、メーカーによる使用上の注意をよく読んでください(製品によっては拭き取る前に空気乾燥が必要なものがあり、また一方で、乾燥する前に拭き取りが必要なワックスもあります)。
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    もう一度ディスクを再生してみましょう。ワックスやワセリンで問題が解決する場合は、直ちにそのCDのコピーを作りましょう。ワックスの効果は長くは続きません。

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電球を使う

注意: この方法はあまり確実とはいえませんが、とても簡単にできます。

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    60ワットの白熱球を点けます。
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    人差し指をCDの穴に差し込んで持ち、読み取り面を電球に近づけます。電球からの距離は10cm程度が良いでしょう。
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    そのまま20秒ほどCDを照明に当てます。人差し指を中心にして、ゆっくりディスクを回しましょう。そして読み取り面がまだ熱いうちに、CDドライブで再生します。
    • ディスクを20秒以上電球に近づけてはいけません。60ワットの電球でも、30~40秒以上当てていると、熱によってCDの表面を溶かすことになります。

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専門家による修復作業

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    専門家に研磨作業をしてもらいましょう。どうしてもディスクが正しく作動しない場合は、ミュージックストア(特に中古CDを販売している店)あるいはDVDのレンタル店に持ち込んで、修復できるか尋ねてみましょう。とりわけ、そのディスクに大切なデータが入っている場合は、上記の研磨作業を試した後に、専門家の元へ持って行くことを考えましょう。まずは、自身で修復作業をした際に、さらに損傷を与えていないか確かめてください。
    • 多くの専門店は優れた研磨機を用意しています。おそらく、修復費用は500円程度で済むでしょう。
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    多くのCDを修復する必要がある場合は、CD用の研磨機を購入しても良いでしょう。一般的な研磨機は3000円ほどで購入できますが、業務用の強力な機材となると30000円を超えるものもあります。オンラインで研磨機のメーカーや販売店を調べてみましょう。あるいは、オンラインオークションに中古品が出品されているかもしれません。

ポイント

  • Xbox用のディスクは、Microsoftに直接返品すれば、2000円ほどで新しいものに交換できます。[2]
  • Xbox 360のディスクの場合、上記の方法で修復作業をした後、ハードディスクにインストールすることもできます。ゲームライブラリーを参照し、そのゲームをクリックしてインストールしてください。ただし、Xboxはディスクにアクセスして認証確認をする必要があるため、常に上手くいくとは限りません。
  • 決して円を描くように磨いてはいけません。あくまでも、内側から外側へ向かって磨きましょう。
  • 損傷を避けるために、常にCDのへりを持ちましょう。
  • 上手くいかない時は、お近くのビデオ・ゲーム店に持ち込んで修復してもらいましょう。
  • ディスクのポリカーボネート層はレンズとしての役割を果たします。広範囲に照射されるレーザーを一か所に集め、データが保存された層の渦線を読み取るわけです。このポリカーボネートの働きにより、レーザーは読み取り面にある渦線よりも大きなキズを通り抜けることができます。そのため、研磨作業の際に読み取り面のプラスチックを削りすぎてしまうと、レンズの屈折率に影響を与え、データが読み取れなくなります。つまり、たとえ大きな擦り傷、またはクモの巣状の引っかき傷があったとしても、確かに見た目には美しくありませんが、レーザーがキズを通り抜ける限りCDは問題なく作動するということです。その意味では、ワックスによるコーティングはとても有効といえます。読み取り面は必ずしも完璧に磨き上げる必要はありません。
  • 大きな損傷を受けたCDは修復が不可能になります。深いキズや裂け目がアルミ層にまで達している場合は、おそらくそのCDは使い物にならないでしょう。意図的にCDを損傷するのにそれほどの労力は必要ありません。ディスクシュレッダーを使えば確実にCDやDVDを使用不能にすることができます。人目に触れると困るようなデータを削除するのには有効でしょう。
  • ディスク用のキズ消しクリーナーはほとんどのゲームストアで購入できます。軽いキズであれば、これで十分に対応できるでしょう。
  • デスクトップコンピューターの上質なCDドライブを使いましょう。両面式のディスクやキズの付いたディスクを、差し込み式のCDドライブで再生しようとすると、読み込みが上手くいかないことが多々あります。安価なCDドライブはレーザーの調整能力が低く、新しいCD以外は正しく再生することができません。多くの技術者の意見が一致するところです。
  • お気に入りのCDを修復する前に、破損しても構わないCDを使って練習しておくのも良いでしょう。
  • ディスクが損傷する前に、データのバックアップを取っておくことはとても大切です。
  • 深い溝は修復が不可能です。しかしながら、余剰データや破損したデータがディスクの渦線の各所に散在しているため、キズ以外の場所をクリーニングすることによってデータの復旧が上手くいく場合もあります:データが内蔵された渦線の各所に細かいキズがあると、大きなキズと同様の問題を引き起こします。
  • キズが付いていても問題なく作動する場合は、データのバックアップを取っておきましょう。問題なく作動している限り修復作業は必要ありません。

注意事項

  • あらゆる溶剤はポリカーボネートの化学構成を変化させるため、決して使用しないでください!
  • 上記の作業を不正確に行うと(例えば、強い力をかけながら円状にCDを磨いたりすると)、CDの寿命を縮めることになります。
  • CDに触れる際は、CDをプレーヤーで再生する時のように円を描くように触れてはいけません。中のデータを破損しないためにも、正確に内側から外側に向かって放射線状に擦りましょう
  • CDのデータそのものは、実際には、薄くて固い盤面(タイトル面)のすぐ下の溝に保存されています。盤面にはあらゆるラベルを貼り付けることができます。[3]. 通常は、盤面には問題がなく、レーザーが照射される分厚いプラスチック面を磨くことで、データの読み取りを改善します。
  • 歯磨き粉を研磨剤として使うことで、さらにディスクを損傷する場合があります。
  • CDは再生する前に、必ず乾燥させて、残った研磨剤やワックスを取り除きましょう。CDプレーヤーを損傷する危険があります。
  • ディスクを磨く際は、表面が平らで安定した、それでいて硬すぎず滑らかな台の上に置きましょう。CDのデータはアルミ層または盤面(タイトル面)に保存されています。盤面は、これから磨こうとするポリカーボネート製の読み取り面に比べて、はるかに薄い材質でできているため、容易にキズが付いたり穴があくことがあります。盤面にキズが付くと、データは永遠に失われ、修復が不可能になります。また、台の表面が柔らかすぎると、ディスクを押さえつけた際に、盤面が割れることもあります。
  • 上記の方法をDVDに試す際は、決してタイトル面を磨いてはいけません。DVDを完全に破損することになります。読み取り面だけを磨きましょう。
  • 指紋を付けないためにも、CDの表面には触れないようにしましょう。指紋が付くと、再び汚れた状態になり、音飛びや不意の一時停止の原因となります。CDは中心の穴に指を入れて持ちましょう。
  • 明るい照明の下でアルミ層の穴を探す時は、長時間照明を注視しないように気を付けましょう。60~100ワットの電球であれば、十分にアルミ層のキズを特定することができます。太陽光を使ってはいけません!

必要なもの

  • 清潔で柔らかく毛羽立たない布(マイクロファイバーの布巾など)
  • 水(または消毒用アルコール)
  • 金属用研磨剤、艶出し剤、歯磨き粉
  • 液体カーワックスまたはワセリン(お好みで)
  • 軍手またはゴム手袋(CDの表面に指紋を付けないため)
  • 照明


記事の情報

カテゴリ: パソコン・エレクトロニクス

他言語版:

English: Fix a Scratched CD, Español: reparar un CD rayado, Deutsch: Zerkratzte CD reparieren, Português: Consertar um CD Arranhado, Nederlands: Een gekraste cd repareren, Français: réparer un CD rayé, Русский: удалить царапины с диска, 中文: 修复划伤的光盘, Čeština: Jak opravit poškrábané CD, Bahasa Indonesia: Memperbaiki CD Yang Tergores, Italiano: Aggiustare un CD Graffiato, العربية: إصلاح الخدوش الموجودة على قرص CD, Tiếng Việt: Khắc phục Đĩa CD bị Xước, ไทย: ลบรอยขีดข่วนบนแผ่นซีดี

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