クマを寄せ付けない方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

クマが出没する場所に住んでいる場合、また遊びに行く場合は、身の安全を考えることがとても大切です。食べ物やゴミなど匂いが強いものは、キャンプ場、車、家から遠い場所に置きましょう。しかし、クマに遭遇してしまっても、慌ててはいけません。クマがいた場所から安全な所に避難します。クマが襲ってきたら、クマの種類にかかわらず、クマ撃退スプレーを使って攻撃を阻止します。

方法 1 の 4:
家のクマ侵入防止対策

  1. 1
    ゴミ箱をベアプルーフ(クマが開けられない仕組みの)のゴミ箱収納棚で隠す クマは食べ物の匂いに引き寄せられ、ゴミ箱をあさります。ベアプルーフのゴミ箱収納棚は、蓋に鍵がついているため、クマはゴミ箱を開けられません。また、他のゴミ箱よりも頑丈にできています。[1]
    • 別の方法として、ゴミ箱を倉庫に入れて鍵をかけるという方法もあります。
    • ゴミ収集車が来る時間まで待ってゴミを出します。
    • 匂いが漏れないようにゴミ袋を二重にします。ゴミ箱に臭いが残らないようこまめに洗います。ゴミにアンモニアをかけておくと、クマがゴミをあさる可能性が低くなります。[2]
    • アンモニアと漂白剤を混ぜると有害な煙が発生するため、混ぜてはいけません。
  2. 2
    夏に庭に置いた鳥の餌箱を片付ける クマは雑食動物のため、肉も植物も食べます。食べられるものであれば、野鳥のために置いておいた種だって構わないのです。暖かくなってクマが冬眠から目覚めたら、美味しいおやつを求めて餌箱のある庭にやって来るでしょう。[3]
    • 鳥に餌をやる場合は、餌箱は高い所に置きましょう。近くに木がない所で地面から3m以上離れた所に置きます。また、餌箱からこぼれた種をこまめに取り除いておきましょう。
    • 餌箱の近くでクマを見た時は、少なくとも1カ月は餌を置くのをやめましょう。[4]
  3. 3
    果樹を植える場合は家から離れた所に植える 鳥の餌と同様、果物はクマを引き寄せます。タイミングよく収穫していない時は特に注意が必要です。果樹を植える場合は、家のすぐ近くは避け、できるだけ離れた所に植えます。家の敷地や庭の端に植えるとよいでしょう。[5]
    • また、熟したらできるだけ早く、またはまだ熟していない青い状態でも収穫してしまいましょう。地面に落ちたものや腐ったものは片付けます。
  4. 4
    特に夜間はペットの餌を外に置かない ペットや家畜の餌も含め、クマはどんな食べ物にも寄ってきます。外に餌を置かなければいけない場合は、クマがうろついたり、餌をあさったりする可能性が高い夜間には餌を屋内にしまいます。[6]
    • 屋外で餌を保管しなければいけない場合は、匂いが漏れない密閉容器を使いましょう。[7]
  5. 5
    堆肥や木くずは敷地の端に置く 堆肥場に積み上げた食べ物(特にメロンやパイナップルなど強い香りがする果物)もクマを引き寄せます。木くずには虫や小動物が寄ってくるため、それを食べにクマがやって来ます。[8]
    • 香りの強い果物を堆肥場に置くとクマを引き寄せてしまうため避けましょう。
  6. 6
    バーベキューグリルは使用したらきれいにする グリルに残った食べ物は、燃やして処分します。グリルが温かいうちに専用ブラシを使ってこすり落とします。グリルが手でさわれるくらいの温度まで下がったら、硬めのブラシ、食器用洗剤、温水で残った焦げをこすり落とします。火格子の両面を集中的に洗います。[9]
    • 特に肉汁が溜まる底の部分などに洗い残しがあるとクマを引き寄せる原因になります。バーベキューグリルはクマが侵入できない鍵がかかる場所に保管します。[10]
  7. 7
    家の周りに食べ物を置いたままにしない 屋外で食事をした時は、夜には料理を全て家の中に入れましょう。食べこぼしや食事の残りは、鳥が食べるだろうと思って放っておいてはいけません。クマが寄ってくる可能性があります。[11]
    • テーブルを拭き、床に落ちた食べこぼしをほうきで掃き、食事を摂っていた場所をきれいにしましょう。
  8. 8
    ミツバチの巣箱やニワトリなどは電気柵で囲む 蜂蜜やニワトリはクマにとってはごちそうです。このため、クマはこうした場所に出没します。家から離れた所で飼っている家畜を守るため、電気柵を使って囲いを建てます。[12]
    • 電気柵一式はホームセンターで入手可能です。各隅と12mごとに杭を建て、電気柵を設置します。絶縁体を取り付け、隅に沿ってワイヤーを張ります。ワイヤーを装置本体につなぎ、ワイヤーに電気を通します。
  9. 9
    クマが家や庭に出没するのを防ぐ装置を設置する 電気柵や動くものに反応するセンサーライトの設置はクマを庭から追い出す効力があります。また、クマがガラスを割って侵入してこないよう家の窓に柵や格子を取り付けるとよいでしょう。[13]
    • 動物の動きに反応する散水機は、様々な動物の侵入を妨げる目的で作られているため、設置すればクマの侵入を阻止することもできます。
  10. 10
    冬の間は床下や玄関に鍵をかける こうした場所はクマが身を隠すには絶好の場所です。このため、特に冬は鍵をかけておきましょう。このような場所を覆うことができる大きさの木材を用意し、適所に釘を打って固定します。また、縁の下など狭いスぺースの入り口も羽目板でふさぎます。[14]
    • このほか、納屋のドアを固定したり補強したり、窓に重厚なシャッターを取り付けたりします。時々、クマは夏の別荘の小部屋に侵入していることがあります。特に、人がそこにいないことを知っている場合は可能性が高くなります。[15]
    広告

方法 2 の 4:
キャンプ時はクマの興味をそらす

  1. 1
    クマが出没する可能性がある場所から離れたキャンプ場を選ぶ クマは遊歩道や鮭がいる川に出没します。近くに動物の死体を見かけることもあります。また、人気が少なく、以前にキャンプをした人が食べ物を残していったような場所は、火を起こすとクマを引き寄せてしまうことがあります。キャンプする場所を選ぶ場合は、このような場所は全て避けましょう。[16]
    • クマの出没に気付くことができ、クマも自分たちを見ることができるような広く開けた場所をキャンプ場にしましょう。
  2. 2
    調理場はテントから100mほど離れた所に設ける 寝る場所と調理する場所はラグビーコートほどの距離をとりましょう。寝る場所から120歩ほど歩いて距離をはかってもよいでしょう。こうすることで寝る場所からクマからできるだけ離れることができ、可能な限り安全に過ごすことができます。[17]
  3. 3
    匂いを抑えるため、缶詰や乾燥食品を食べる 食べ物の匂いはクマを引き寄せる主な原因のひとつです。生の食材を使って調理すると、キャンプ場にクマが寄ってくる可能性が高くなります。火を起こしてホットドッグを焼くのは避け、ビーフジャーキー、ドライフルーツ、缶入りのスープや鶏肉料理を食べましょう。
    • しかし、クマは鼻がとても良いため、こうした匂いが出にくい食品だけを食べているだけでは、クマを抑止することはできません。
  4. 4
    食料はベアプルーフコンテナに保存する キャンプ用のベアプルーフコンテナを選び、食料を保存します。ベアプルーフコンテナは頑丈なためクマは開けられません。キャンプ用品店やスポーツ店で入手可能です。また、食べ物の匂いが漏れにくいため、クマが寄ってくる可能性が低くなります。または、密閉容器に食料を入れて匂い対策をしてもよいでしょう。
    • テントの中に食料を保管してはいけません。寝ている間にクマが来て、ひっかき回す可能性があります。食料はキャンピングカー、トレーラー、車の中などクマが入って来にくい場所に保管します。[18]
    • 人気の少ない所でキャンプをする場合は、食料をベアプルーフコンテナに入れて鍵をかけ、地面から3mのところにぶら下げておきます。他の木の枝や幹から1.2m以上離します。[19]
    • また、調理中に着ていた衣類は寝る前に着替えましょう。食べ物の匂いがついた衣類はベアプルーフコンテナの中に入れます。
  5. 5
    クマを引き寄せる香りのついた製品は隠す クマを引き寄せるのは食べ物だけではありません。クマは香水や石けんなど強い匂いのあるものは、ほぼ何でもひっかき回します。石けん、デオドラント、虫よけスプレー、歯磨き粉などは食料と同じ場所に保管します。[20]
    • できれば、キャンプに持って行くものは香りのついた製品ではなく、無香料のものにします。
  6. 6
    食べ終わったら調理した場所をきれいに片付ける 食事をした場所に食べ物を残しておいてはいけません。クマを引き寄せてしまいます。また、地面に落ちた食べかすは拾ってゴミ箱に入れます。[21]
    • 洗剤と温水で調理道具を拭き、きれいな水ですすぎます。
  7. 7
    ゴミ箱は寝る前にキャンプ場から離れた所に置く 他のグループとキャンプ場を共有する場合、ゴミは寝る前にキャンプ場指定のゴミ箱に持っていきます。こうすることでクマが寄ってくる可能性が低くなります。
    • 食器を洗った際に出た食べ物のゴミは、水分を切った後、汚水は捨て、食べ物の残りはゴミ箱に入れます。
    • 人気が少ない場所や他に人がいない場所でキャンプをする時は、ゴミは食料と一緒に木につるします。地面から3m以上の高さにつるし、他の木の枝や幹と離します。
    • 食べ物を埋めたり燃やしたりしてはいけません。クマはそれに気付きます。[22]
    広告

方法 3 の 4:
ハイキング中のクマとの遭遇を避ける

  1. 1
    食材(おやつ)保管用にベアバッグ(背の高い木に吊るして保管する袋)を購入する クマの嗅覚は非常に優れています。そして、夏から秋の数カ月にわたってずっと食べるものを探しています。ベアバッグは食料の匂いを漏らさず、クマの出没防止に役立ちます。
    • ベアバッグは非常に強いポリエチレンで作られています。食料をアルミニウム製の薄い板(別売品)で囲むようにして包み、それをベアバッグの中に入れます。こうすればクマはバッグを破いて食料を取り出すことはできません。匂いができるだけ漏れないように食料は全て耐水性のある密閉できるポリ袋に入れます。
  2. 2
    しゃべったり、歌ったり、音を立てたりしながらハイキングをする クマが人が近づいていることに気付いていない時が最も危険です。音を出してクマに自分の存在を知らせれば、クマはあなたを避け、近寄ってくる可能性は低くなります。[23]
    • しゃべりたくない場合は、衛星ラジオでトーク番組を流しながら歩きます。
  3. 3
    グループでハイキングをしてクマを抑制する グループでいる時より1人でいる時の方がクマと遭遇する可能性が高くなります。1人でいる時よりグループでいる時の方が騒がしいため、クマにばったりと遭遇する前にクマはこっそりと立ち去ります。[24]
  4. 4
    遠くにクマを見かけたら、別の道から引き返す クマを見かけたら、ゆっくり引き返し、自分の動向と同様にクマに注意を向けます。別の道へ逃げるか、来た道を戻ります。クマを刺激せずそっとしておけば、クマも危害を加えてくることはないでしょう。[25]
    • しかし、クマを見かけた周辺に立ち入ることは決して安全なことではありません。クマを見かけた時は、その周辺を離れましょう。
    広告

方法 4 の 4:
クマの戦意を喪失する

  1. 1
    クマが襲ってきたら適切な自己防衛を行う クマは人よりも走るのが速く、走って逃げれば、クマを刺激してしまうため追いかけてくる可能性が高くなります。逃げるのではなく、腕を大きく振って大声を出します。こうすれば、クマは襲撃せず引き返すとよく言われています。[26]
    • しかし、この時クマの目を見てはいけません。目を見るとクマは威嚇されていると感じるのです。[27]
    • 木に登ろうとしてはいけません。木に登ってクマから逃れるためには、登る木がすぐ近くにあり、10m位の高さまで一気に登らなければ間に合いません。ツキノワグマなどの黒いクマは木を登って後を追ってきます。ハイイログマは木を登って後を追って来る可能性は低いですが、登ってこようとします。[28]
  2. 2
    クマが襲ってきたらクマ撃退スプレーを使う クマ撃退スプレーは平均的なスプレーよりも噴霧力に優れた唐辛子スプレーの1種です。通常、10m程離れた所から噴霧できます。クマが近づいてきたら、スプレーを噴霧し、クマとの間に噴霧空間を作ります。[29]
    • スプレーを使う時は、安全ストッパーを外し、ノズルを押します。クマと10~20mほど離れた所からスプレーを噴霧します。もっと近づいてきた時は、クマの顔めがけて噴霧します。
    • スプレーを正しく使うには多少の練習が必要です。訓練用のスプレー缶で練習しましょう。向かい風、追い風、横からの風など様々な風向きの中で練習しましょう。
    • クマ撃退スプレーは専用ホルスター(携帯ケース)などすぐに手に取れる場所に備えます。リュックサックに入れておくと、すぐに取り出すことができません。
    • 自分自身や自分の持ち物に噴霧してはいけません。自分の顔に噴霧しない限り、危険ではありませんが、衣類や持ち物に噴霧しても、香気成分が急速に劣化するため、クマを制御する効果はありません。
  3. 3
    クマが襲ってきたら死んだふりをする 万一クマが襲ってきた場合は、胎児のように体を丸めて体の力を抜きます。この体勢は臓器をかばうことができるほか、人と遭遇して最初は驚いたクマも、この体勢を見て威嚇されていないと気付いて攻撃をやめる可能性があります。[30]
  4. 4
    それでもクマが攻撃してくる場合は戦う 数分間、死んだふりをしてもクマの戦意を抑えることができなかった場合は、クマと戦わなければいけません。蹴る、石を投げる、棒を使うなど使えるものは何でも使って攻撃しましょう。クマが怯んで逃げだすよう威嚇します。[31]
    広告

注意事項

  • クマの抑制にアンモニアの風船を使ってはいけません。クマはアンモニアが原因で目が見えなくなってしまう可能性があります。このため、アンモニアを風船に詰めて食材置き場の近くに置くのは残酷な方法です。
  • アンモニアと漂白剤を混ぜてはいけません。混ぜると有害な煙が発生します。瓶やゴミ箱の洗浄に使う際はどちらか一方だけを使用し、同時に使ってはいけません。
広告

このwikiHow記事について

共著:
wikiHowスタッフ編集者
この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。
カテゴリ: 動物
このページは 192 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告