コミケに参加する方法

2 パート:事前に準備をするコミケに参加する

コミックマーケット、通称コミケは、東京ビッグサイトにて毎年夏と冬に3日間に渡り開催される、世界最大規模の同人誌即売会です。のべ50万人もの来場者数を記録するイベントだからこそ、混乱を避ける為、数々のルール、禁止事項があり、初めて参加する際は事前の下調べと準備が必要です。コミケの入場料は無料で、来場者は「参加者」と呼ばれています。「お客様」としてではなく、一人の参加者として、安全で素晴らしいコミケを作り上げる努力をしましょう。

パート 1
事前に準備をする

  1. 1
    宿泊施設の予約をする 開場と同時に入場する為に始発で東京ビッグサイトへ向かう場合や、3日間全て参加予定の場合は、宿泊先を確保しましょう。会場である東京ビッグサイト周辺のホテルは、数ヶ月前から予約で埋まってしまいます。参加を決めたら直ぐに予約を入れましょう。
    • アクセスの良いホテルが既に満室の場合は、「りんかい線」と「ゆりかもめ」沿線周辺のカプセルホテル、ビジネスホテル、漫画喫茶、ネットカフェも調べてみましょう。
    • 体力回復のためにも、できるだけ個室で静かな宿泊場所を探すのが得策です。
  2. 2
    カタログを入手し、当日訪れたいサークルを探す まず一番最初に手に入れたい物は、コミックマーケットが作成しているカタログです。書店や通販サイトにて冊子版も販売されていますが、無料でwebカタログを閲覧することも可能です。[1] カタログには、注意事項、入場方法、会場案内図、飲食物販売情報等のお役立ち情報が沢山掲載されています。
    • Twitter等のSNSで普段から気になっている作家、サークルの参加情報を確認し、カタログに含まれているサークル配置図を参考に、当日の周り方を決めておきましょう。
    • 参加サークルは毎日変わります。お目当のサークルの参加日程を把握しておきましょう。企業ブースは3日間変わりません。
  3. 3
    持ち物を準備する 夏に開催されるコミケでは熱中症で倒れる人や、具合が悪くなる人が多く出ます。コミケを良い思い出にする為に、記事の最後にある 「持ち物リスト」 を参考にして、準備万端にしましょう。
  4. 4
    夏のコミケでは熱中症の対策をする 毎年大勢の参加者が熱中症で倒れています。会場内は蒸し暑く、屋外のエリアでは直射日光を浴びることになります。最悪の事態に陥る前に、自分でできる暑さ対策をしましょう。
    • コミケに向けて体力作りを始めましょう。定期的な運動は、気分を向上させて病気を防ぎます。ウォーキング、ジョギング、基本的なストレッチや腹筋、腕立て伏せなどを、まずは2日おきに行ないます。体力がついてきたら無理のないペースで回数を増やしていきましょう。[2]
    • 当日の朝、スタミナたっぷりの朝食を摂りましょう。暑さと疲労で昼食の際、食欲が出ない可能性もあります。
    • 朝起きた時点で、水をたっぷり飲みましょう。
    • 水分をこまめに取りましょう。喉が乾くまで待たずに、定期的に飲みましょう。トイレに行きたくないからと、水分補給を減らすのは絶対に避けましょう。冷却グッズを使って体感温度を下げても、脱水症を防ぐ為、水分補給は忘れないようにしましょう。 
    • 塩分を摂りましょう。汗をかくと体からミネラル分が失われます。塩飴や塩分を含むスポーツドリンクでナトリウムを摂取しましょう。
    • 長時間列に並ぶ際、直射日光を避ける為につばの広い帽子をかぶりましょう。人の多い場所での日傘の使用は、先端部分が周囲の人の目に刺さってしまう可能性があり、危険です。
    • 風通しが良く、速乾性のある服を着ましょう。
    • 体の異変に気付いたら、早急にスタッフや周囲の人に助けを求めましょう。[3]
  5. 5
    冬のコミケでは寒さの対策をする 会場である東京ビッグサイトは海の近くにあります。低体温症に陥る人も多く出ます。暖かい服装に加えて、カイロ、マフラー、手袋があると安心です。水筒にお茶を入れていくのも、有効な防寒対策です。
  6. 6
    交通手段を事前に調べる 一般参加者は駐車場、駐輪場を使用できません。また、タクシーでの来場は東京ビッグサイト周辺の渋滞の原因になります。電車やバスでの来場が基本となっています。当日パニックにならない為にも、乗り継ぎと時刻表を調べておきましょう。
    • 東京駅から東京ビッグサイトまで、直通のバスがあります。
    • 電車の場合は、「りんかい線」の利用が人気です。東京ビッグサイトの最寄駅は「国際展示場駅」です。
    • 「ゆりかもめ」の場合は「国際展示場正門前」、「都営バス」の場合は「東京ビッグサイト」で降りましょう。[4]
  7. 7
    前日はしっかりと睡眠をとる 待ちに待ったコミケ前日は興奮して寝不足になりがち。コミケ当日は体力勝負です。早めに就寝できる様、準備は早めに終わらせておきましょう。
    • どうしても落ち着かない場合は、深呼吸をしましょう。4秒かけて鼻からゆっくりと息を吸います。腹部が上がってきていることを意識しましょう。7秒間息を止め、腹部をへこますことを意識しながら8秒かけて息を吐きます。これを4回繰り返します。[5]
    • お風呂に入ったり、クラシック音楽を聴くのも効果的です。[6]

パート 2
コミケに参加する

  1. 1
    身だしなみに気をつける コミケの人混みの中では、他の参加者と密着状態になります。周囲の人が不快にならない様、清潔感を大切にしましょう。
    • 前日はシャワーを浴び、当日は汗の臭い対策に制汗スプレーや汗拭きシートを使用しましょう。出発前にデオドラントをつけ忘れたら、消毒ハンドジェルで腋の下を拭きましょう。体臭の元となるバクテリアを殺菌できます。[7]
    • 体臭が気になるならコロンを少々つけましょう。
      • 香水の香りが苦手な人もいます。香りが強すぎるより、弱すぎる方が周囲の人の迷惑になりません。
    • ファッションとしての髭ではないなら、出発前に髭を剃りましょう。髭の生え方と反対方向に向かってカミソリを動かすと、綺麗に剃れます。
    • 歯をしっかりと磨いて口臭を防ぎましょう。歯がどんなに綺麗でも、舌が汚いと、口臭の原因となります。歯ブラシで数回、撫でる様に優しく舌を磨きましょう。
    • 髪の毛がだらしなく伸びているのなら、数日前に床屋へ行き散髪をしてもらいましょう。
    • 当日着ていく服は洗濯をしておきましょう。しつこい体臭が洋服に染み込んでいる場合は、洗濯機で洗う前に、服を重層入りのぬるま湯に浸すと臭いが軽減されるはずです。[8]
    • 良い姿勢は好印象を与えます。背筋を伸ばして胸を張り、足を引きずらずに自信を持って歩きましょう。下を向いて歩いたり、手をポケットに入れたままにしていると、シャイで神経質な印象に映ります。
  2. 2
    会場入りの時間を決める コミケの一般参加者入場開始時間は午前10時となっていますが、常連の参加者は始発で会場へと向かいます。到着後列に並び、午前8時30分からの待機列の誘導を待ちます。誘導前であれば、前後の人に声を掛け、短い時間であれば列から離れることができます。一旦待機列の移動が始まってから列を離れてしまうと、また最後尾から並ぶことになります。トイレ休憩はそれまでに済ましておきましょう。
    • コミケの雰囲気を体感することが目的の初心者は、午後から来場すると、長時間列に並ばなくても入場できます。
    • 列を一旦離れる際は、元の場所に戻ってこられる様、目印を探しておきましょう。
    • 目当ての限定品を完売する前に手に入れようと、深夜から会場周辺で待機する「徹夜組」が毎年問題になっています。徹夜組を狙った恐喝、スリ等の犯罪が発生しており、徹夜行為は固く禁止されています。18歳未満の青少年は、条例に基づき補導対象となる場合もあります。
  3. 3
    携帯に頼らない 数十万人が一箇所に集まるコミケでは、携帯でのインターネットへのアクセス、通話、メールが大変困難になります。友人と後で合流したい場合は、携帯での連絡のやり取りを当てにせず、待ち合わせ場所を決めるのが賢明です。また、webカタログに頼って当日行動する予定の場合は、インターネットへのアクセスができなくなる可能性を考慮して、事前にカタログ上の必要な情報をスクリーンショット等で保存しておきましょう。
  4. 4
    スリに気をつける 苦労して手に入れた戦利品が盗まれてしまうこと程、悲しいことはありません。混雑している会場では、残念ながらスリや盗難が多数発生します。気を取られている時や、荷物を一時的に床に置いた際に盗まれる事があるので、常に荷物から目を離さない様に気をつけましょう。予備の財布を準備しておくことに加え、貴重品はしっかりと隠しましょう。[9]
  5. 5
    予算を守る コミケに参加する前に予算を決めておきましょう。会場内にATMが設置してありますが、できるだけ利用は避けましょう。下調べの際に、お気に入りのサークルのTwitter等で当日販売される物をチェックし、あらかじめ購入する物を決めておくのが賢明です。
  6. 6
    予期せぬ事態への対応 自然災害はいつでも起こり得ます。地震の際は頭部を守り、その場に待機してスタッフの指示を待ちましょう。会場アナウンスが聞こえる様、騒がず冷静に対応しましょう。また、慣れない人混みの中に長時間いることで、パニックに陥る可能性もあります。パニック発作(不安発作)は閉鎖空間や人混みの中といった、危険だと認識されやすい状況で、人体の「闘争・逃走反応」によって引き起こされます。突然発症し、不安に押しつぶされそうな気持ちと共に、心拍数が急激に上がります。パニック発作が起こりそうだと気づいたら、平静さを保ち、実際には何の危険も迫っていないという事実を、数分間心の中で自分に言い聞かせましょう。呼吸法も有効な対策です。5秒間息を吸い、5秒息を止め、5秒かけ息を吐きましょう。また、体の緊張をほぐす事でストレスレベルを下げる、漸進的筋弛緩法 (PMR) も効果的です。息を吸いながら力を入れて筋肉を緊張させ、数秒そのままに保ってから、一気に力を抜きリラックスしましょう。[10]
  7. 7
    敬意を持って参加する サークル無しではコミケは実現できません。サークルブースでは、「客」としてではなく、「参加者」として感謝の気持ちを持って利用しましょう。作品を見せてもらう際は一言声を掛け、丁重に扱いましょう。また、自分の好みではないからといって、作家やサークルの目の前で、大切に作られた作品を貶すことは禁止です。コミケの素晴らしさは豊かな多様性から成り立っているということを忘れない様にしましょう。
    • 人気のサークル・企業ブースでは行列が必須です。「好きで並んでいる」という事を忘れずに、イライラした態度を出さないよう気をつけましょう。
  8. 8
    コスプレ、撮影のルールを守る レイヤー(コスプレをする人)は会場に着いたら更衣室へ向かい、更衣室入り口にて登録料を支払いコスプレ登録をします。コスプレをしたまま来場、帰宅する行為は禁止されています。必ず会場内の更衣室を利用して着替えましょう。更衣室の利用時間は決まっています。あらかじめ確認しておきましょう。[11]
    • 撮影の際は必ず被写体に許可を得ましょう。また、強いフラッシュやライトの使用は避けましょう。
    • しつこくレイヤーの連絡先を聞く行為や、ポーズの強要、ローアングルもマナー違反です。
    • 三脚の使用は一部のエリアのみで許可されています。
    • 撮影の許可が下りていない場所での撮影は禁止されています。撮影の際は必ず確認しましょう。
    • 武器を模したアイテムは移動中、袋にしまいましょう。
    • 過度な露出は控え、移動の際に周囲の人や物を傷つけないコスプレをしましょう。
  9. 9
    子連れで参加する コミケの人気が上昇するにつれ、子連れの参加者も増えてきています。人混みの中では簡単に離れ離れになってしまいます。必ず「迷子札」を付けましょう。また、小さな子供にとっては人混みは恐怖になります。自分の事に夢中にならず、常に子供の体調、様子に気を配り、決して無理をさせない様にしましょう。将来コミケ好きに育って欲しいのなら、辛い経験をさせてはいけません。
  10. 10
    宅配便を利用する 大量の戦利品を購入したり、ネットカフェや漫画喫茶等に宿泊予定で、荷物を置くスペースがない場合は、コミケ会場内の宅配業者の窓口を利用し、荷物を送ることができます。段ボール箱も販売されているので、予定外に荷物が増えてしまった際も安心です。
    • 2時頃になると利用者が増え始め、大行列になります。できるだけ早く行きましょう。
  11. 11
    コミケの後は銭湯で疲れを取る コミケでの戦いの後、最寄りの銭湯で汗を流すのが伝統となりつつあります。電車やバスを利用して帰路につく前に、体臭対策のエチケットとしてシャワーを浴びる人もいます。特に人気の施設は「大江戸温泉物語」。[12] 銭湯でリラックスし、一日の余韻に浸りましょう。

持ち物リスト

  • カタログに含まれている会場案内図
  • 財布
    • 同人誌の価格帯は大体100円から1,000円です。スムーズに会計が進む様、100円玉、500円玉、千円札を多めに用意しましょう。
    • 500円玉と形状の似た500ウォンを使用した詐欺も過去に起きています。お釣りとして500円玉を受け取る際は、裏面を確認しましょう。
  • 予備の財布 
    • 財布を落とす、または盗まれる場合を想定して、予備の財布を用意しましょう。興奮して帰りの交通費分も使い果たしてしまっても安心です。
  • 交通機関のICカード
    • 当日貴重な時間を無駄にしない様、あらかじめ往復にかかる交通費をチャージしておきましょう。
    • 現金を使い切ってしまった場合も、PASMOやSUICAはコンビニ等で使用できるので非常時にも役に立つはずです。
  • 人混みでの臭いや、感染症を防ぐためのマスク
  • 身分証明書
  • 具合が悪くなった時の為に、健康保険証とお薬手帳
  • 常備薬、頭痛薬、絆創膏、下痢止め
  • 女性は生理用品
    • 当日はトイレが混み合います。長時間トイレに行けない際にはタンポンが安心です。[13]
  • プラスチック袋
    • 戦利品がバッグに入りきらなくなった際や、ゴミ入れとして、さらに雨天の場合は濡れた雨合羽を入れることもできます。
  • 同人誌を傷つけない為のクリアケース
  • 携帯電話
  • 小型のバッテリー
    • 通信の混み合う会場では、通常以上のバッテリーを消費します。列に並んでいる間、残りのバッテリーを心配することなく情報収集もできます。
  • 列に並んでいる間に必要な暇つぶしアイテム
  • 夏は冷却グッズ
    • 体感温度を下げても、脱水症状の危険はあるので、水分補給は忘れない様にしましょう。
  • 夏は塩タブレット等の塩分で熱中症対策
  • 水分
    • 最低でも1リットルは持って行きましょう。暑い夏はスポーツドリンクが安心です。
  • 食料
    • コミケ会場でも食べ物は販売されていますが、割高な値段設定の店が多くなっています。ウイダーinゼリー、ヴァームゼリー、カロリーメイト、1本満足バー等の手軽に食べられる食料でこまめに栄養補給をしましょう。
  • タオル
    • 汗を拭くのにも、被って直射日光を避けるのにも使用できます。
  • 帽子
  • 雨対策 
    • レインコート、もしくはポンチョが人気です。傘は周囲の人に刺さる危険があります。
  • 冬は手袋、カイロ等の防寒アイテム
  • 入場時間前から列に並ぶ予定の場合は、コンパクトで棒状に畳めるタイプの椅子を持っていくと安心です。
  • 履き慣れた靴と動きやすい服装
    • 人混みで足を踏まれる危険があります。指先が露出しているサンダルは避けましょう。高いヒールやピンヒールも、他の人の足を踏む危険がある為、遠慮しましょう。
  • 作家やサークルに差し入れをしたい場合は、気持ちを込めた手紙や、相手のお気に入りの店のギフトカードが喜ばれます。
  • 長時間トイレに行けない場合を想定して、大人のオムツを履いていく強者もいます。
  • カバン
    • 家から持ってきた必需品を入れる両手が空くタイプのカバンと、戦利品を入れる手提げタイプのカバン。最低でも二つのカバンが必要です。
    • キャリーバッグは人混みの中で周りの人の足を轢いてしまう危険があります。可能な限り避けましょう。

記事の情報

カテゴリ: 祝祭日・年中行事 | アート・エンターテイメント

このページは 3,929 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?