コロナウイルスを治療する方法

共同執筆者 Erik Kramer, DO, MPH

この記事には:症状を知る治療を受けるコロナウイルス感染を予防する36 出典

コロナウイルスは軽度から重度の呼吸器症状を引き起こすウイルスであり、種類は多岐にわたります。コロナウイルスに感染すると、一般的な風邪の症状が現れたり、MERSやSARSなどの致死的な感染症にかかることもあります。コロナウイルスの感染者がいる地域に居住している人、もしくは最近その地域に旅行で訪れた人は、高熱や咳、息切れ、体の痛みなどの症状がないか確認しましょう。いずれかの症状がある場合は直ちに医師に連絡し、出される指示に従いましょう。衛生管理に気を付け、病気にかかった人や動物を避けるなどしてコロナウイルスから自分の身を守りましょう。

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症状を知る

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    鼻水や喉の痛み、その他風邪の症状がないかチェックする コロナウイルスの多くは軽度から中度の風邪をひいた時の症状を引き起こしますが、1週間ほどで症状は治まります。以下の症状が見られたら、コロナウイルスに感染している可能性があります。[1]
    • 鼻水
    • 喉の痛み
    • 頭痛
    • 発熱
    • 疲労や体調不良
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    頭痛や体の痛みに注意を払う SARS(重症急性呼吸器症候群)コロナウイルスはインフルエンザにかかった時と同じような痛みを引き起こします。頭痛、関節痛や筋肉痛があり、特に発熱やインフルエンザ、風邪の症状を伴う場合は注意が必要です。[2]
    • SARSに感染すると、他の症状が治まった後も、筋肉や関節の痛みやこりが続くことがあります。[3]
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    発熱しているか確認する SARSやMERS(中東呼吸器症候群)などはコロナウイルスの中でも特に危険であり、感染するとたいていの場合まず熱が出ます。38℃以上の熱が出たら要注意です。[4]
    • 熱に加え、悪寒や発汗などの症状を伴うこともあります。[5]
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    咳や息切れに注意する SARSやMERS、そして最近中国で検出された新型コロナウイルスは、重度の呼吸器症状を引き起こすのが特徴です。咳や息切れなどの症状が発熱に伴って現れます。[6]
    • SARSに感染すると、初期症状(熱や体の痛みなど)が現れてから2~7日間後に咳が出始めます。痰を伴わない乾いた咳が出るでしょう。[9]
    • MERSやSARSに感染した患者の多くは、呼吸時の胸痛、熱、異常な低体温、疲労、痰が絡んだ咳などの症状を含む肺炎を患います。[10]

    注意事項:免疫力が弱まっている人、癌や心臓病、糖尿病などの疾患を以前から患っている人は特にコロナウイルスに感染しやすいと言われています。[7]幼児や高齢者は気管支炎や肺炎などの合併症を伴うリスクもあります。[8]自分だけでなく、大切な人が感染の危険にさらされている場合、感染した人や動物への接触を避けるなどして細心の注意を払いましょう。

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    下痢や嘔吐などの症状に注意する コロナウイルスに感染すると呼吸器症状に加え、消化器症状を伴うことがあります。吐き気、嘔吐、下痢などの症状が見られる場合、コロナウイルスに感染している可能性があります。熱や呼吸器症状が伴う場合は特にその可能性が高まります。[11]
    • SARS患者の10~20%に消化器症状が現れます。
    • MERS患者にも下痢やその他の消化器症状が現れます。[12]

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治療を受ける

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    コロナウイルスに感染した疑いがあれば、すぐに医師に連絡する MERSやSARSに感染すれば、死に至る危険性もあります。コロナウイルスに感染した人や動物に接触した後や、コロナウイルスが蔓延している地域に旅行した後に感染症状が現れた場合、直ちに医師に連絡しましょう。[13]
    • コロナウイルスに感染している可能性があることを病院のスタッフにあらかじめ伝えておきましょう。そうすれば、病院側は何らかの措置を取り、他の患者にウイルスが感染するのを防ぐことができます。
    • 最近旅行に行った、もしくは動物と接触した場合は、その旨を医師に伝えましょう。中東地域に滞在していた人で、MERSの感染源となるラクダと接触した場合は必ず報告しましょう。[15]

    注意喚起:中国の衛生当局は現在、熱やコロナウイルスの感染症状がある人に、直ちに病院へ行き検査や治療を受けるよう呼びかけています。[14]

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    検査を受けて感染を確認する 重度の症状に見舞わている場合や、MERSやSARSまたは新型コロナウイルスに感染している疑いがある時は医師に検査を勧められるでしょう。血液検査、喀痰検査(咳をして吐き出す唾液や痰の検査)、咽頭・鼻腔ぬぐい液の検査などが含まれます。[16]
    • 地域によっては検便検査を求められる場合もあります。
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    医師の指示に従い自宅療養する コロナウイルスの特異的な治療法は確立されていません。コロナウイルスに感染していると医師に診断されると、入院を要するほどの重度な症状がない限り、ほとんどの場合は自宅療養を指示されます。自宅療養に関しては医師の指示に従い、ウイルス感染の拡大を防ぎましょう。[17]
    • 治療のための薬を医師に処方されたり勧められることがありますが、コロナウイルス自体を殺す薬はありません。自宅療養し、回復するのを待ちましょう。
    • どのような症状を予期すべきか、さらなる治療が必要になるのはどういった症状が現れる時(症状が悪化する、新しい症状が現れるなど)なのか医師に尋ねましょう。
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    自宅療養に徹する 感染症状と戦い、回復するにはしっかりと休養することが必要不可欠です。外出を避け自宅で療養することで、ウイルスの感染拡大防止にもなります。ウイルスに感染している間は、仕事や学校は休み、激しい運動は避けましょう。できるだけ多く睡眠を取ることが大切です。[18]
    • 通常の生活を開始して良いのはいつ頃か医師に尋ねましょう。症状が治まった後でも、10日間またはそれ以上、様子を見るよう言われるかもしれません。[19]
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    熱や痛みには市販薬を服用する 体の痛み、頭痛、熱などの症状にはタイレノールA、バファリン、ナイキサンなどを服用するとよいでしょう。15歳以上であれば、バファリンAを鎮痛剤や解熱剤として服用することも可能です。[20]
    • 15歳未満の子供にバファリンAを服用させてはいけません。アスピリンを含む薬の服用はライ症候群発症のリスクを高めます。
    • 薬を服用する際は、常に説明書の指示、または医師・薬剤師の指示に従いましょう。妊娠中・授乳中の場合は、薬を服用する前に必ず医師に伝えましょう。
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    加湿器を使い、咳やのどの痛みを和らげる 加湿器を使用すれば、喉や肺、鼻腔の症状を和らげることができるでしょう。就寝時にベッドのそばに置いたり、日中を過ごす場所に置くとよいでしょう。[21]
    • 熱いシャワーを浴びたり、シャワーのお湯を出した状態で浴槽に入ると、症状を和らげて肺や鼻の中の粘液を緩める効果があります。
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    水分補給する 風邪の時は脱水症状に陥りやすくなります。水、ジュースなどの水分を摂取し、脱水症状を予防するとともに鼻づまりを和らげましょう。[22]
    • 温かいだし汁やお茶類、温めたレモン水なども、咳や喉の痛みを和らげる効果があります。
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    重度の症状が現れたら救急治療を受ける SARSやMERSなどのコロナウイルスは致死的感染に発展する可能性があります。[23] 呼吸困難、呼吸時の胸の痛みなど、重度の症状が現れたら救命救急センターを受診するか、救急車を呼びましょう。
    • コロナウイルス感染による最も一般的な合併症は肺炎です。肺炎の症状として、胸の痛み、咳、震えや悪寒を伴う高熱、呼吸困難、疲労、吐き気や嘔吐などが挙げられます。[24]
    • コロナウイルスの中でも重い症状を引き起こすMERSは腎不全の原因となることもあります。[25]尿量が減る、足が浮腫む、呼吸が浅くなる、倦怠感に襲われる、体がだるい、意識が朦朧とするなどの症状が現れたら要注意です。[26]

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コロナウイルス感染を予防する

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    感染者との接触を可能な限り避ける コロナウイルスの多くはヒトからヒトへ感染します。コロナウイルス感染者だと分かっている場合だけでなく、感染の疑いがある人との接触はできるだけ避けましょう。感染者と接触する際はマスクを着用し、接触後はしっかりと手を洗いましょう。コロナウイルスに感染している人と次のような接触があると、自分も感染する可能性があります。[27]
    • 感染者が咳やくしゃみをする際に飛び散る飛沫を吸い込む
    • 感染者と抱き合う、キスをする、握手をする、長時間一緒にいる(バスや飛行機で隣に座るなど)
    • コップや食器類、私物を共用する
    • 感染者に触れた後に自分の目、鼻、口に触る
    • 感染者の排泄物に接触する(感染している乳幼児のオムツ交換など)
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    家畜や野生動物には近づかない コロナウイルスの多くは動物からヒトに感染します。コロナウイルスを保有する一般的な動物はジャコウネコ(中国)やヒトコブラクダ(中東)などです。[28]コロナウイルスが拡散している地域の動物との接触は言うまでもなく、どんな種類の動物であれ、接触した後は必ず手を洗いましょう。
    • 明らかに感染が疑われる動物とは接触しないよう、細心の注意を払いましょう。
    • MERSの多くは感染したラクダとの接触によって起こります。[29]
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    肉や動物性食品は十分に加熱する 感染した動物の肉や調理が不十分な肉やミルクを摂取することでコロナウイルスに感染する恐れがあります。生肉や低温殺菌されていないミルクの摂取は避け、手洗いを忘れずに行い、生または無殺菌の肉やミルクに触れた箇所や食器類も必ず洗いましょう。[30]

    ポイント:しっかりと殺菌されたラクダのミルクは栄養価が高く健康的ですが、MERSを引き起こす原因にもなり得ます。ラクダのミルクが手に入る地域にいる場合、摂取する前に必ず低温殺菌されているか確かめましょう。

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    石鹸とお湯で定期的に手を洗う コロナウイルスや伝染病の感染拡大を防ぐためには、手洗いが最も効果的な方法の1つです。石鹸とお湯で1日を通してこまめに手を洗いましょう。人が頻繁に触れるもの(公共トイレのドアノブや電車・バスのつり革など)を触った後、感染している疑いのある人や動物と接触した後は手洗いがかかせません。最低20秒間は石鹸で手をこすり、指と指の間もしっかり洗いましょう。[31]
    • 手洗いに十分な時間かけているか確かめるには「ハッピーバースデートゥーユー」を歌いながら手を洗うとよいでしょう。
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    目、鼻、口に触らない コロナウイルスのような呼吸器感染ウイルスは、目や鼻、口の粘膜から体内に入り込みます。最後に手を洗ってから時間が経っている場合は特に、手は顔から離しておくようにし、感染を防ぎましょう。[32]
    • ウイルスが拡散している地域ではマスクを着用するなどして、さらなる予防策を講じましょう。[33]
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    病人が触れたあらゆるものを消毒して清潔に保つ 自分または家族の誰かがコロナウイルスに感染している場合、その人が接触するものは全て消毒し、感染の広がりを防ぎましょう。石鹸とお湯、除菌ウェットティッシュ、除菌スプレーなどを使い、全てのものを清潔に保ちましょう。[34]
    • 皿などの食器類はお湯と洗剤を使い、直ちに洗いましょう。
    • シーツや枕カバーなど、細菌が付着している可能性のあるリネン類もお湯で洗濯します。
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    咳やくしゃみをする時は口を押さえる コロナウイルスの感染者による咳やくしゃみが原因でウイルスが拡散されます。感染者が咳やくしゃみをする場合、ティッシュやハンカチ、マスクを使用して口と鼻を覆うことで、感染拡大の予防につながります。[35]
    • 使用済みのティッシュは直ちに捨て、お湯と石鹸で手を洗いましょう。
    • 急に咳やくしゃみが出そうになったり、手元にティッシュがない時は、手ではなく肘の内側で鼻と口を押さえましょう。こうすると、ウイルスが拡散されるのを防ぐことができます。
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    海外旅行する際には渡航情報を確認する 海外旅行を予定しているのであれば、外務省などが提供する海外安全情報を参考に、渡航先の地域でコロナウイルスが発生していないか確認する必要があります。また、WHO(世界保健機関)のウェブサイトでも情報を入手することができます。海外旅行の際に自分の身を守る方法なども知っておくとよいでしょう。
    • アメリカの疾病管理予防センターを含む、世界各地の保健機関は現在、中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスの監視を続けています。感染地域へ旅行する際は、動物、野生動物が売られている市場、病人との接触は避けましょう。[36]

出典

  1. https://www.cdc.gov/coronavirus/about/symptoms.html
  2. https://www.cdc.gov/sars/about/fs-SARS.html#symptoms
  3. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3044805/
  4. https://www.cdc.gov/sars/about/fs-SARS.html#symptoms
  5. https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/sars/symptoms-causes/syc-20351765
  6. https://www.cdc.gov/coronavirus/mers/about/symptoms.html
  7. https://www.cdc.gov/coronavirus/mers/about/symptoms.html
  8. https://www.cdc.gov/coronavirus/about/symptoms.html
  9. https://www.cdc.gov/sars/about/fs-closecontact.html
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記事の情報

この記事はErik Kramer, DO, MPHが共著しています。 かかりつけ医のクレイマー医師は、コロラド大学にて内科疾患、糖尿病、体重管理の治療を専門的に行っています。2012年にタウロ大学ネバダ校整骨医学部にて博士号を取得。

他言語版:

English: Treat Coronavirus, Tiếng Việt: Điều trị virus Corona, 한국어: 코로나바이러스 치료법, 中文: 治疗冠状病毒感染, Español: tratar el coronavirus, Bahasa Indonesia: Menyembuhkan Virus Corona, Deutsch: Eine Infektion mit Coronavirus behandeln, Türkçe: Koronavirüs (Corona Virüsü) Nasıl Tedavi Edilir, Nederlands: Het coronavirus behandelen, Português: Tratar o Coronavírus, Français: traiter le coronavirus, हिन्दी: कोरोना वायरस का इलाज करें (Tips for Coronavirus Treatment), العربية: علاج فيروس كورونا, Русский: лечить коронавирусную инфекцию, Italiano: Trattare il Coronavirus, ไทย: รักษาเชื้อไวรัสโคโรน่า

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