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新型コロナウイルス感染症のパンデミック下では、わかることよりわからないことのほうが多いのが現状です。身体がふれあう親密な行為に関しては特にそう言えるでしょう。しかし、心配はいりません。あなただけでなく多くの人が同じ悩みを抱えています。コロナ禍において、正しい知識を得ることは最も安全な対策の1つです。以下のQ&Aを読み、あなたの疑問の答えを探しましょう。

Question 1 の 6:

コロナ禍でセックスしても大丈夫?

  1. 1
    同棲中のパートナーとセックスをしても、感染のリスクは低いでしょう。新型コロナウイルス感染症に関しては、確実に安全だと断言することはできません。ただ、すでにパートナーと同居していて、毎日一緒に過ごし、食事を共にするなどしているのであれば、親密な行為に及んだからといって、感染の危険度が上がることはないでしょう。また、外出時にも他人とはソーシャルディスタンスをとるなど、互いに感染しないように気をつけているのであれば、それほど心配する必要はありません。[1]
    • 新型コロナウイルス感染症では、人によって症状が出ない場合もあります。発症していても無症状の場合があることを念頭に置いて、親密な行為に及びましょう。[2]
  2. 2
    パートナーと一緒に暮らしていない場合は、自分できちんと判断しましょう。自慰行為を除き、最も安全なのは同棲しているパートナーとセックスすることです。決まった相手がいないという人は、慎重に相手を選ぶようにします。全く知らない相手ではなく、信頼できて、よく知っている人を選ぶようにするとよいでしょう。[3]
    • 相手の体調や、過去2週間以内に何かしらの症状が出ていないかどうかを、必ず聞くようにしましょう。馬鹿げていると思うかもしれませんが、長い目で見れば、あなた自身のためにもなります。
Question 2 の 6:

自分やパートナーを守る方法は?

  1. 1
    禁欲生活を送ることで、自分とパートナーを守ることができます。専門家の間では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐには、ソーシャルディスタンスをとること、つまり2mほどは周りの人と距離を置くことが、最も効果的であるとされています。残念ながら、2mほどの距離を置いてセックスをすることはできないでしょう。[4]
  2. 2
    常に安全なセックスをするよう心がけましょう。避妊具やコンドームを使用して自分の身を守りましょう。[5] メイヨー・クリニック(アメリカの医療機関)では、パートナーと一緒に住んでいない場合の性行為について、唾液やその他の飛沫が飛び散るのを防ぐため、行為の際に常にマスクを着用しておくことを推奨しています。[6]
  3. 3
    唾液、便、尿、精液などの体液が、互いの体に残らないようにしましょう。セックスの前後には、シャワーを浴びて手を洗い、清潔な状態にします。同様に、常用している大人のおもちゃなども、使用の前後に石けんと水で洗うようにしましょう。自分やパートナーの体に細菌が広がるリスクを避けることができます。[7]
    • 親密な行為の後、除菌ウェットティッシュで体のあちこちを拭いたり、石けんを使って洗い流したりする人もいるでしょう。
  4. 4
    オーラルセックスの際には、デンタルダムを使いましょう。デンタルダムで肛門と膣口を覆い、体液や細菌が互いの体に付着しないようにすることで、あなたとパートナーを守ることができます。[8] デンタルダムをパッケージから取り出し、水性の潤滑剤を片面に薄く塗りましょう。親密な行為に及ぶ前に、潤滑剤を塗った面を自分(またはパートナー)の肛門や膣口に貼り付けることで、互いに細菌をうつし合わずに済みます。[9]
    • パートナーとオーラルセックスをする場合は、身を守るために、インターネットやお店でデンタルダムのセットを購入しましょう。[10]
  5. 5
    自分や相手の体調が悪いときは、セックスをしないようにします。疲労感、咳が止まらない、発熱、筋肉痛、頭痛、悪寒、呼吸困難など、新型コロナウイルス感染症の症状について、常に最新の情報を確認しておくようにしましょう。[11] 親密な行為に及ぶ前に、パートナーの体調を確認します。2人のどちらかが気分が優れないという場合は、セックスを控えるようにしましょう。[12]
    • これは、長い付き合いのパートナーであれ、気軽な付き合いの相手であれ、誰とセックスをする場合でも同じことです。
Question 3 の 6:

新型コロナウイルス感染症は性行為で感染する?

  1. 1
    新型コロナウイルス感染症は、性感染症(STD)ではなく呼吸器系の病気です。精液からも新型コロナウイルスが検出されてはいますが、セックスでパートナーにウイルスが感染するという確たる証拠や研究結果は出ていません。また、2020年10月現在、医療関係者によって膣内の体液からウイルスが確認されたという情報もありません。
  2. 2
    パートナーが新型コロナウイルス感染症に感染している場合は、セックスで感染する危険性があります。新型コロナウイルス感染症は、咳やくしゃみ、鼻水、唾液、息を吐くなどの呼吸器系の飛沫を介して感染する病気です。親密な行為の際、特にキスをしたり噛みついたりといった行為をしている場合は、パートナーと唾液を交換することになるでしょう。[13]
    • 新型コロナウイルス感染症は、糞便を介して感染する可能性があることが研究で明らかになっています。あなたとパートナーがオーラルセックスなどを楽しんでいる場合には、感染の危険があるかもしれません。
    • 大人のおもちゃを使用した場合も使用後に洗うようにしないと、細菌を広げてしまう危険性があります。
Question 4 の 6:

隔離された状況での性生活を充実させる方法は?

  1. 1
    1人でオナニーをしましょう。石けんとぬるま湯で手をよく洗い、心ゆくまで楽しみます。手がきれいなら、細菌が体に付着する心配はありません。[14] 大人のおもちゃを使っても構いませんが、行為の前後に必ず、石けんとぬるま湯で洗うようにしましょう。[15]
  2. 2
    バーチャル・セックスについてパートナーと話し合ってみましょう。実際に会ってするセックスとは違いますが、セクシーなメールや写真、動画があれば、1人で家に籠らなくてはいけないときも性行為を楽しむことができます。パートナーに、2人が離れている期間にバーチャル・セックスをしてみたいかどうか尋ねてみましょう。[16]
    • パートナーがいない人は、家に籠っている期間にアダルトチャットを利用するのもよいかもしれません。[17]
    • バーチャル・セックスは長く付き合っている2人でも、気軽な付き合いの2人でも楽しめる行為です。
Question 5 の 6:

パートナーが重要な仕事に就いている場合は?

  1. 1
    パートナーが健康で、2人とも衛生面に気をつけて生活していれば、セックスをして構いません。その際には、気分を尋ねるなど、パートナーの体調を確認するようにしましょう。相手に症状が出ていない場合でも、慎重に行為を行う必要があります。新型コロナウイルスは新種のウイルスであるため、確立されたガイドラインがまだありません。[18] 親密な行為に及ぶ前には、石けんとぬるま湯で手を洗い、飛沫が飛ばないようにフェイスマスクを装着するようにしましょう。
  2. 2
    多くの細菌を互いの体に残さずに、親密な行為を行えるよう工夫しましょう。多量の体液を互いの体に付着させないようにしながらでも、こうした行為を楽しむ方法はたくさんあります。セックスをせずにパートナーを喜ばせることも可能です。[19]
    • 行為の最中、自分や相手の口、鼻、目に触れないようにしましょう。触れることで細菌を広げてしまいます。
Question 6 の 6:

パートナーの発症後、どのくらい経てばセックスできる?

  1. パートナーの症状が収まってから、最低でも1週間は待ちましょう。最初に症状が出始めてから少なくとも1週間が経過し、症状が改善し、3日間発熱がなければ、再び親密な行為に及んでも問題はないでしょう。[20]
    • より安全にセックスをしたいなら、症状が出なくなって2週間経つまで待ちます。
    • パートナーが、解熱剤などの薬を飲んでいない状態が望ましいでしょう。
    • これは、親密な行為を行う相手が、とても大切な人でも気軽な関係の相手でも同様です。

ポイント

注意事項

  • パートナーとの付き合いが長くても、性行為は双方の同意の上で行うことが何よりも重要です。必ず相手に、親密な行為に及ぶ意思があるか確認するようにします。ウイルスのこともあり、相手が不安になっているようであれば、その意思を尊重し性行為は控えましょう。[22]

このwikiHow記事について

Jacqueline Hellyer
共著者 ::
性心理セラピスト
この記事の共著者 : Jacqueline Hellyer. 性心理セラピストのジャクリーヌ・ヘリヤーは、クリニック「The Love Life」とThe Love Lifeブログの創立者です。セックスに関するアドバイスやポイント、恋愛関係に関するアドバイスを専門として、経験は20年以上。オーストラリア性科学学会 (SAS)認定性心理セラピストであり、国際コーチ連盟(ICF)認定コーチでもあります。オーストラリア国立大学にて生化学と人間科学の学士号を取得。キャンベラ大学にて応用化学の準修士号を、ニューイングランド大学にて言語学と文学の学士号を、シドニー大学にて性健康の修士号を、アレフ・トラストにて意識心理学、宗教心理学、トランスパーソナル心理学の修士号を取得。その業績と専門知識はAustralian Men’s Health、Cosmopolitan、Australian Women’s Health、Marie Claire、60 Minutesで紹介されました。 この記事は2,270回アクセスされました。
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