サイコパスを見分ける方法

共同執筆者 Klare Heston, LICSW

この記事には:人格的特徴を観察する感情表現を観察する人間関係を観察する16 出典

サイコパシー(精神病質)とは精神医学の分野で使われる心理学用語で、魅力的で人を巧妙に操り、他人に冷酷で、犯罪を犯す危険性があるといった様々な特性を持つ反社会的人格を表します。サイコパス(精神病質者)という言葉が頻繁にメディアで取り上げられるため、こういった人はどこにでもいると思うかもしれません。しかし、実際には、人口の1%程度であると推定されています。[1]しかし、サイコパスはありふれた風景の中に潜む才能があります。また、見た目は普通で、表面上はとても魅力的な人物が多いのが特徴です。人格的特徴、感情の動き、人間関係を注意深く観察することで、近くにいるサイコパスを見つける方法を学びましょう。

パート 1
人格的特徴を観察する

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    誠意の伴わない魅力をチェックする 俳優が様々な役を演じ分けるように、サイコパスは人好きのする、感じの良い普通の人物を装います。これを専門家は「マスク」と呼びます。サイコパスはパーティーの主役タイプで、一般的にとても人気があります。しかし彼らは、後で相手を自分の思い通りに操作するために自分に好意を持たせるような行動をしているにすぎません。[2]
    • サイコパスは自信がにじみ出ていて、自然に人を惹き付けます。安定した職を持ち、比較的成功していることも珍しくありません。パートナーや配偶者がいたり、子供がいることすらあります。彼らは「理想的な人物」を演じることに長けています。
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    誇大な自己価値観をチェックする 多くの場合、サイコパスは(実際よりも)自分は賢く、力があると思い込んでいます。自分を立派に見せるため、力のある、成功を収めた人にすり寄ることを好みます。また、人とは違って自分は特別扱いされるべき存在であると信じています。[3]
    • 自己重要性があまりにも誇大化されると、普通の人としての「マスク」にひびが入る原因となります。自分に価値や社会的地位をもたらさない人を、彼らは躊躇なく踏みつけます。
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    衝動性や無責任な行動をチェックする これらはどちらもサイコパスの顕著な特徴です。彼らは自分の行動に間違いがあるとはこれっぽっちも思いません。自分の下した決定や、それによって生じた結果に責任を持とうとしないのもその特徴です。実際、素行不良であっても、まるで自分には関係ないといった態度でその結果を認めようとしない「一貫した無責任性」が見られます。また、「仕事に行きたくない」「ミーティングをさぼって飲みに行こうかな」といった考えは、サイコパスにありがちな衝動的な言動です。彼らは信頼や頼りがいとは縁遠い人々です。[4]
    • 彼らは自己中心的で、気持ちの赴くままに、したい時に、したいように思い付きで行動します。そのため「ただ単にそうしたかったから」という理由で浮気、虚言、窃盗などの行為に走ることがあります。また、性的に放逸で、次々に付き合う相手を取り換えたり、浮気を繰り返したりします。さらに、突然仕事をやめてしまうこともあります。理由はもちろん「こんな仕事は自分にはふさわしくないから」です。
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    ルールを破る傾向をチェックする きちんとルールを守れる人には、サイコパス傾向は認められないと言えます。一般的にサイコパスは権力をひどく嫌い、自分はルールなど超越した存在であると考えます。服役中の男性の25%がサイコパスであると推測されるのは、おそらくそれが原因です。[5]
    • また、法の穴を潜り抜けて刑務所行きを逃れ、そのことに心理的な抵抗を感じない人もいます。
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    少年時代の非行歴をチェックする 多くの場合、サイコパシーの要件を満たす成人には、共通して子供時代に他人に暴力を振るうなどの問題行動があったと指摘されています。また、彼らには他の子供と違って脅しや懲罰の効果がないという特徴があります。[6]
    • サイコパシーではないかと思う人がいれば、子供時代の非行歴を調べましょう。非行歴があれば、その人はサイコパス気質の可能性があります。

パート 2
感情表現を観察する

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    道徳律や倫理観をチェックする 疑わしいと思う人でも、良心があれば、おそらくサイコパシーではありません。一般的に、サイコパスには道徳的な指針が根本的に欠乏しています。自分が前進することがとにかく最優先で、そのために人を傷つけることなど意に介しません。[7]
    • サイコパスは普通の人のように「行動規範」に則った生き方など考えられません。例えば、友達の恋人を追いかける、友達と昇進を争って相手をあざ笑うなど朝飯前です。
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    感情や情緒反応をチェックする サイコパスは情動反応が弱く、人の死、怪我、普通なら非常なショックを受けるような出来事にもあまり反応を示しません。
    • サイコパスと典型的な自閉症の人の情緒反応は根本的に異なります。自閉症の人は始めは何も感じないように見えますが、のちに悲嘆からパニックを起こしたり、その出来事の原因や対策について必死で調べたりします。[8]これに対して、サイコパスはただ単に他人には無関心で、心の奥に深い感情が隠されているわけではありません。
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    罪の意識をチェックする サイコパシーの人は、基本的に罪の意識や後悔の念を抱きません。その基本的な特徴として、冷淡であることが挙げられます。彼らは悪行に対して罪悪感を持つかのように装うことがありますが、それは人を怒らせないようにコントロールするためです。
    • 彼らが犠牲者を傷つけたことに対して罪の意識を示すふりをすると、逆に犠牲者が彼らを「慰める」役回りになってしまうことがあります。
    • 面白いことに、サイコパシーは本当の意味での共感はできませんが、共感するふりは非常に上手くやってのけます。彼らは心から人に共感することはできませんが、例えば人を惹き付けるためなら、意図的に芝居をすることはできます。[9]
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    責任感をチェックする サイコパスは自分の失敗や自分が犯した間違い、判断ミスなどを素直に受け入れ、認めることができません。責められれば間違いを認めるかもしれませんが、他人をコントロールして、それに伴う不利益を回避します。[10]
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    被害者のふりをチェックする サイコパスは人の感情や不安感をコントロールして、自分を犠牲者に見せる術に長けています。そうすることで人を油断させ、脆弱にして、将来的に都合よく利用するためです。一見被害者に見えても、サイコパス的な精神構造を持ち、許容できない、不道徳な行動を取る人がいれば、その人物の本性に注意しましょう。[11]

パート 3
人間関係を観察する

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    トラブルメーカーかをチェックする サイコパスは劇的な出来事や波乱を巻き起こすことを好みます。退屈しやすい彼らにとっては、物事が「面白い」ことが重要なためです。人を怒らせて口論を起こしておいて、最終的に自分は被害者になります。大混乱を巻き起こしておいて、自分は何食わぬ顔で傍観を決め込むのがサイコパスです。[12]
    • 周囲にサイコパスがいる人は、おそらく彼らとの会話の後で、本当に自分が正しいかを疑問に思った経験があるでしょう。例えばサイコパスが職場で「同僚の一人が陰で君の悪口を言っている」とある人に警告します。サイコパスはその同僚と対決するようにその人を焚きつけます。大論争の末に、結局同僚もその人と同じようにそそのかされていたことが明らかになるという具合です。
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    人をコントロールするかをチェックする 自分の求める目的を達成するために行動するのは、誰でも同じです。しかし、サイコパスは抜け目なく人を操作することに非常に長けていて、普通ならしない行動を人にさせることができます。芝居をする、人の罪悪感を刺激する、強制するなどの手段を使って、被害者を自分の指示に従わせます。[13]
    • 例えば、会社の重役がいるとします。サイコパスはその人の「友達」になり、その弱みを探し出します。ある日その人が出勤すると、スキャンダルにより職場は大混乱しています。そのスキャンダルとは、その人がサイコパスに話した機密情報がマスコミに漏洩したものでした。その重役は解雇されます。さて、その役職は誰に転がり込むでしょう?
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    恋愛・結婚関係をチェックする サイコパスには短期間の結婚・離婚を繰り返す人がいます。彼らは結婚生活の問題を元配偶者のせいにし、結婚生活が失敗に終わった原因が自分にあるとは絶対に認めません。
    • サイコパスがパートナーを理想化するところから恋愛関係が始まります。しかし彼らにとってパートナーの価値は次第に低下し、より興味をそそる新しい相手が見つかるとパートナーはもう用済みになります。彼らはパートナーと心の絆を結ぶことは決してないため、結婚生活や恋愛関係を捨て去るなど苦もないことです。[14]
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    病的な嘘をチェックする サイコパスは、相手の揚げ足を取るような小さな嘘から、人を欺くための完全な作り話まで、あらゆる種類の嘘をつきます。本当のことを言っても問題ない場合でさえも、彼らは基本的に嘘をつきます。しかも驚くべきことに、それを恥じることはなく、むしろ自分の嘘に誇りを持っています。嘘を指摘しても、もっともらしく見えるように事実を捻じ曲げるだけです。[15]
    • さらに、彼らはポーカーフェイスで嘘をつきます。落ち着き払って口先だけで上手いことを言い、その場を切り抜けます。彼らはいかなる状況でも動揺を表に出しません。
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    謝罪に誠意があるかをチェックする サイコパスは追い詰められ、謝罪を求められると、その要求に応じるためだけにひと芝居打つことがあります。しかし、彼らは人の気持ちを考慮することができないため、説得力のある謝罪はできません。[16]
    • うすら笑いを浮かべながら、全く誠意のない口調で「いやほんとに、君を傷つけるつもりはなかったんだ」などとぬけぬけと言うこともあるでしょう。
    • 相手がその謝罪を信じないと見るや、いきなり怒り出したり、「君は本当に神経質だな」「謝れば前に進めると思ったのに!」などと相手を責める場合もあります。

出典

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記事の情報

wikiHow共著者の一人、Klare Heston, LICSWがこの記事を共著しています。wikiHow共著者は、可能な限り正確でわかりやすい記事を提供するため、wikiHow編集者と緊密に協力しあっています。

カテゴリ: 心の健康・心理バランス

他言語版:

English: Identify a Psychopath, Español: identificar a un psicópata, Português: Identificar um Psicopata, Deutsch: Einen Psychopathen identifizieren, Italiano: Identificare uno Psicopatico, Русский: распознать психопата, Français: identifier un psychopathe, 中文: 识别一个精神病患者, Nederlands: Een psychopaat herkennen, Bahasa Indonesia: Mengidentifikasi Psikopat, Čeština: Jak poznat psychopata, ไทย: สังเกตลักษณะของผู้ที่มีอาการทางจิต, العربية: التعرف على الشخصية السيكوباتية, हिन्दी: मनोरोगी की पहचान करें, Tiếng Việt: Nhận diện Kẻ Thái nhân cách, 한국어: 사이코패스 구분하는 방법, Türkçe: Bir Psikopat Nasıl Anlaşılır

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