サクランボの種を蒔く方法

共同執筆者 Andrew Carberry

この記事には:サクランボの種を準備するサクランボの種を蒔くサクランボの若木を育てる27 出典

市販のサクランボは接ぎ木された木から収穫されるため、生産者はどのような実が生るかを把握できます。サクランボの種から育てた木は、苦い実を付ける場合があります。そのため、サクランボの木を種から育てるプロジェクトは、その可能性を知ったうえで挑戦したい人や、単に観賞用のサクランボの木を育てたい栽培者に向いています。サクランボの種を蒔くには、初秋、乾燥した種を屋外の水はけの良い中性の土壌に蒔きます。日当たりの良い区画を選び、深さ3 cmほどに種を蒔き、土を軽く押し固めます。または、最初は室内で育て、後で屋外に植え替えることもできます。サクランボの木は8 mほどに生長する場合もあり、必ずしもたくさんの実が生るとは限らないため、よく検討してから植えましょう。

パート 1
サクランボの種を準備する

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    結果を考慮する 種から育った木に生る実は、元のサクランボと同じ品種ではありません。[1]栽培する木がお住いの地域の気候に合わなかったり、地域特有の病気に耐えられなかったり、おいしい実をつけないかもしれません。もしくは、違うタイプや美しい樹木に生長する場合もあり、どちらにしても楽しい経験になるでしょう。
    • 成功の確率を高めたければ、若木を植えましょう。お近くの園芸店で、地域の気候と土壌に合う挿し木のサクランボを購入することができます。
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    サクランボを選ぶ 真夏から晩夏にかけて、新鮮なサクランボを近所の木から収穫したり、直売所で購入するのが理想的です。早生種のサクランボには実が生らない品種があり、スーパーマーケットのサクランボはあまり成功率が高くありません。[2][3]発芽しない種もあるため、一握りほどのサクランボが必要です。一般的に、以下のような2種類のサクランボがあります。[4]
    • 市販されている生のサクランボのほとんどは、スイートチェリーです。食用には最適ですが、大抵の品種はUSDA(米国農務省)が作成したハーディネスゾーン(植物の越冬可能地域)の5(最低気温の平均が約-23~-29度)から7(-12~-18度)の地域でしか栽培できません。
    • サワーチェリーは比較的栽培が簡単で、品種によっては3(-34~-40度)から8(-7~-12度)の地域で栽培可能です。これらの品種は、生のサクランボを入手するのが難しい場合があるため、直売所の販売員に問い合わせましょう。
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    果実を食べる うれしいことに、サクランボの種を蒔く前に、果肉を取り除く必要があります。果実を楽しんだ後、種に残った果肉を湿ったペーパータオルで拭き取ります。
    • まだ初夏から真夏の時期であれば、種をペーパータオルの上で2~3日乾燥させてから、密閉容器に入れて涼しい場所で保管します。[5]そして、晩夏に種を取り出して次の手順に進みます。
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    初秋、屋外に種を蒔く サクランボの種を発芽させるためには、3~5ヵ月間、常に湿った低温の環境におく必要があります。お住いの地域の冬の低温期が、これほど長く続き、しかも-30度を下回らない場合は、秋にサクランボの種を蒔くことができます。この方法をとる場合は、パート2に進みます 。お住いの地域の気候がこれに該当しない場合や、成功の確率がより高い方法で種を蒔きたい場合は、次の手順に従いましょう。
    • スイートチェリーは、寒くなる前に暖かい気候が2~3週間続くとうまく発芽します。そのため、晩夏または初秋に種を蒔くとよいでしょう。しかし、寒冷期が始まってから急に暖かくなると、種は再び休眠してしまうことがあります。[6]農事暦を参照したり、天気の長期予報を参考にして対策をとりましょう。
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    暖かく湿ったミズゴケで、スイートチェリーの種を2週間包みます(任意)。この作業を省く栽培者はたくさんおり、それでもいくつかの種は発芽します。しかし、この作業を行うと、スイートチェリーの発芽率は増加します。[7]高温湿層処理と呼ばれるこの作業は、以下の要領で行います。[8]
    • 新鮮で殺菌済みのほぐしたミズゴケを購入します。このミズゴケには、この過程において大敵であるカビが発生しません。ミズゴケを扱う際、カビ菌を付着させないように、清潔な手袋を着用しましょう。
    • ミズゴケをポリ袋かプラスチックの容器に入れ、室温の水(20度)を加えます。[9]8~10時間おいてミズゴケに水を吸収させ、余分な水を絞ります。
    • 容器の蓋に空気穴を数箇所空けます。ポリ袋を使う場合は、口を少し開けておきます。
    • サクランボの種を入れ、温度を保って2週間おきます。初日または翌日に確認し、水が溜まっていたら捨てましょう。また、1週間おきに種を確認して、カビが生えていたら捨てましょう。
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    種を冷たく湿った素材に移す 次に、室内のサクランボの種を越冬環境におきます。これは低温湿層処理と呼ばれ、以下のような多少の違いはありますが、上記で行った処理に似ています。
    • 再びミズゴケを使うこともできますが、ピートモスまたは同量のピートモスと砂を混ぜで使うのが理想的です。[10]バーミキュライトを使う手もあります。[11]
    • 水浸しにならない程度に素材を湿らせ、種を加えます。
    • 種を冷蔵庫に入れるか、温度が0.5~5度(この範囲内で高いほど効果的)の場所で保存します。[12]
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    およそ90日間低温で保存します。大抵のサクランボの種は、蒔く前に3ヵ月間低温処理をする必要があり、なかには5ヵ月必要な品種もあります。種を毎週確認し、溜まっている水は捨て、素材が乾燥し始めていたら水を加えます。
    • 処理の後期には、さらに頻繁に状態を確認しましょう。種の硬い外皮が割れてきたら、直ちに蒔くか、種蒔きの準備ができるまで温度を0度に下げます。[13]
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    春に種を蒔く 最後の霜が降りた後、サクランボの種を蒔くことができます。[14]種蒔きの詳細は次のセクションでご紹介します。
    • さらに早い時期に種を蒔きたい場合は、室内の大きめの鉢に蒔いてもよいでしょう。

パート 2
サクランボの種を蒔く

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    良質な土壌の区画を選ぶ サクランボの生育には、十分な日射量と空気の循環が必要です。サクランボは栄養豊富で水はけが良い、中性または弱酸性の砂質土壌を好みます。[15]
    • 若木には主根が生長できる余裕が必要です。鉢植えの場合は、少なくとも20 cmの深さの鉢を使いましょう。
    • サクランボは粘土質の土壌ではうまく生育しません。手間をいとわないのであれば、30 cmほどの高さのレイズドベッド(立ち上げ花壇)を作る手もあります。
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    種を3~5 cm以下の深さに蒔く 指で第一関節までの深さの穴を掘り、サクランボの種を入れます。種は30 cm間隔で蒔きますが、後で6 m間隔に植え替えます。[16]
    • さらに狭い間隔で種を蒔くこともできますが、芽が5 cmほどに生長した段階で間引く必要があります。[17]
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    季節によっては覆いをする 秋に種を蒔く場合は、3~5 cmの高さの砂を被せます。こうすると、氷が新芽を妨害するのを防ぎます。春に種を蒔く場合は、周囲の土と同じ高さまで、穴に土を入れます。[18]
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    げっ歯類から種を守る 鉢ではなく直接地面に種を蒔く場合は、動物に掘り返されて食べられる危険性があります。そのため、種を蒔いた箇所を金網で覆います。金網の端を折り曲げ、数センチ土に埋めて囲いを作りましょう。[19]最初の芽が顔を出したら、この囲いを外します。
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    最後の霜が降りた後、時々水やりをする 春に最後の霜が降りたら、サクランボの芽に軽く水を与えます。土が乾燥した時に限り水やりをしましょう。サクランボは水浸しの土を嫌いますが、乾燥した状態が長く続いてもうまく育ちません。
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    発芽を待つ サクランボは発芽するまで時間を要します。高温と低温の湿層処理を施した種は、数ヵ月で発芽するはずです。とはいえ、発芽するまで丸1年かかり、翌春に芽を出す種もあります。

パート 3
サクランボの若木を育てる

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    土を少し湿った状態に保つ 土の湿気を保ちますが、水浸しにしてはいけません。サクランボの主根が育ったら、8 cmほどの深さの土の湿気を確かめ、乾燥していれば水やりをします。水を少しずつ垂らし、根の深さまで湿らせます。[20]始めはそれほど時間はかかりませんが、生長するに従って水の量を増やしましょう。
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    ある程度まで生長したら植え替える 苗が15 cmほどに生長した場合や、根を十分に張るか、鉢の底まで到達したら、さらに生長するための余裕が必要です。最も背の低い苗を間引くか、さらに間隔をあけて植え替えます。それぞれの苗の間隔を6 mほどあけて植えましょう。植え替えに最適な時期は、休眠期の冬期間です。生長期に植え替えると、苗にストレスがかかって枯れてしまうことがあります。
    • サクランボの木は、品種によっては8~15 mまで生長します。それでも、剪定をして5 m以下に保つことができます。[21]
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    毎年、マルチを施す 毎年早春に、熟成したコンポストを施します。[22]マルチが新芽を遮ってしまうため、発芽の翌年から始めましょう。
    • 若木に肥料を与えるのは控えましょう。肥料焼けを起こしてしまう場合があります。コンポストが十分な栄養を与えます。
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    害虫・害獣から守る サクランボは害虫や病気の被害を受けやすく、世話をするうえで特に注意が必要な問題です。サクランボの木がある程度まで生長したら、以下の要領で木を守りましょう。[23]
    • 苗の周りに金網を張り、シカの害を防ぎましょう。発芽したら直ちにこの作業を行います。
    • 月に1度、幹を調べて樹液やのこくず状の粉が出ていないかを確認します。穴が空いていたら、針金を挿し込んで害虫を駆除します。
    • 春に防虫ネットを幹に巻き、害虫が幹に穴を空けて産卵するのを防ぎます。
    • 晩秋、木の周囲の土中に金網を5 cmほどの深さまで埋め、げっ歯類の被害から守ります。金網は、冬に雪が積もってもげっ歯類が木に届かない高さにします。
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    強い冬の陽射しから守る 初秋、南側の幹に無害の白いラテックス塗料を水で薄めて塗ります。幹は冬期間に日光によるダメージを受けやすくなります。[24]
    • 南半球にお住いの場合は、北側の幹を白く塗ります。
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    生長に合わせて枝を剪定する サクランボの木の剪定はそれほど難しくはなく、少しの手間で実付きや見かけが向上します。一般的にサワーチェリーは、釣り合いの取れた姿にする程度の剪定で十分です。一方、スイートチェリーの剪定は、ある程度生長したら主幹を切り戻し、側枝が横に伸びるように促します。
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    接ぎ木を検討する サクランボの木に何も手を加えないと、実を付けたとしても5年以上かかる場合があります。種から育てた木は品種が分からないため、接ぎ木をしても実を付けないリスクがあります。お近くの園芸店に尋ねると、実の生る品種を教えてもらえるかもしれません。その枝を樹齢が2年以上の木に接ぎ木してうまく融合すれば、3~4年目には実を付けます。
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    花を受粉させる サクランボの木は美しい花を観賞するだけでも価値があります。それでも、花の後に実を付けさせたい場合は、花を受粉させる必要があります。大抵のスイートチェリーには、近くに同じ時期に開花するもう1本のスイートチェリーの木が必要です。ミツバチはサクランボにとって最も一般的な花粉媒介者です。害虫駆除剤を散布する場合は、この重要な昆虫に害を与えないように注意しましょう。[25]
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    鳥を追い払う サクランボは常に鳥の格好の餌になります。幸運にもサクランボの木が実を付けたら、熟す前に防御しましょう。鳥を追い払うには、桑の木(鳥はサクランボより桑の実を好む)を植えたり、光る物を枝に吊るすなど、いくつかの方法があります。
    • 栽培農家では、木にネットを被せて鳥などの害獣から果実を守っています。

ポイント

  • サクランボの果実を実らせるには、通常2品種のスイートチェリーを交配させる必要があります。[26]サワーチェリーは一般的に自家受粉を行います。
  • サクランボの木が実を付けるまで7~8年かかる場合があるため、毎年新しく木を植えるのもひとつの手です。こうすると、たとえ何本かの木が枯れてしまっても、すべてを失わずに済みます。
  • イエローチェリーは鳥をあまり寄せ付けませんが、実を付けるまでに6年以上かかる場合があります。[27]

注意事項

  • サクランボの種を春や夏に直接地面に蒔いてはいけません。種は冬を越せても、直前に湿層処理をしていなければ春に発芽しません。

必要なもの

  • サクランボ
  • ほぐしたミズゴケ
  • ピートモス
  • 冷蔵庫
  • プラスチックまたは金属の容器
  • 植木鉢またはガーデンベッド
  • 良質な培養土

出典

  1. http://aces.nmsu.edu/ces/yard/2001/071401.html
  2. https://books.google.com/books?id=EuQ4eWtUGlwC
  3. http://www.gardeningknowhow.com/edible/fruits/cherry/grow-a-cherry-tree-pit.htm
  4. http://www.motherearthnews.com/organic-gardening/try-your-luck-with-cherries.aspx
  5. http://extension.psu.edu/plants/gardening/fact-sheets/home-orchard-production/growing-new-fruit-tree-plants-from-seed
  6. https://books.google.com/books?id=EuQ4eWtUGlwC
  7. https://books.google.com/books?id=EuQ4eWtUGlwC
  8. https://www.treeshrubseeds.com/treatseeds
  9. https://books.google.com/books?id=EuQ4eWtUGlwC
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記事の情報

この記事はAndrew Carberryが共著しています。 アンドリュー・カーベリーは2008年より、学校の菜園や農場、そしてそれらに関する教育プログラムに携わってきました。現在は非営利団体、「Winrock International」において、地域社会に基づくフードシステム計画の開発に取り組んでいます。

カテゴリ: 園芸・ガーデニング

他言語版:

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