スターターソレノイドの点検方法

共同執筆者 Jason Shackelford

スターターソレノイドは、バッテリーからスターターに電流を伝送するというとても単純な仕組みのものです。キーを回すと、ソレノイドが作動し、スターターの電気モーターを使ってエンジンを始動させます。ソレノイドが正しく機能しなければ、車のエンジンがかからない場合があります。エンジンがかからない原因がスターターソレノイド、バッテリーまたはスターター自体にあるのかを判断することで、自分で修理したり、修理を依頼するのにかかる時間と費用を節約できます。まずはスターターの場所を特定し、不具合の原因を絞り込むように作業しましょう。

方法 1 の 3:
スターターソレノイドの場所を特定する

  1. 1
    車のボンネットを開ける スターターとソレノイドはエンジンの上にあります。スターターにアクセスするには、運転席側のドア付近にあるボンネットレバーを引きます。[1]
    • ボンネットを開くには、車両前方にある安全ラッチも解除する必要があります。
    • 安全ラッチが見つからない場合は、車のオーナーズマニュアルに記載の説明を参照しましょう。
  2. 2
    スターターを探す 一般的に、スターターはエンジンとトランスミッションが交わる場所付近にあります。通常、スターター自体は円筒形で、そこに小さなシリンダーが取り付けられています。バッテリーのプラス端子から直接スターターに来ている線があるはずです。[2]
    • スターターにはさまざまなサイズがありますが、通常どのスターターも形状は同じです。
    • スターターが見つからない場合は、車のサービスマニュアルを確認しましょう。
  3. 3
    スターターの側面にあるシリンダーを探す スターターの上面または側面に取り付けられている小さなシリンダーがスターターソレノイドです。スターターソレノイドの仕組みは電気的にとても単純です。これが故障すると、スターターがモーターを作動または始動させることができなくなる場合があります。[3]
    • スターターソレノイドには、端から出ている2つの端子があります。
    • バッテリーからの線はこれらの2つの端子のいずれかに接続されます。
  4. 4
    キーを回したときにソレノイドがカチッと鳴るのを聞く 友達にイグニッションのキーを回してエンジンをかけてもらいましょう。スターターソレノイドが作動する際に鳴るカチッという音を注意深く聞いてみましょう。カチッという音が聞こえない場合は、スターターソレノイドが正常に機能していない可能性があります。カチッという音が聞こえる場合は、ソレノイドは作動しているかもしれませんが、十分に機能していない可能性もあります。[4]
    • カチッと音がしてもスターターモーターが動かない場合は、ソレノイドは電気を伝えていますが、それが十分でない可能性があります。
    • カチッという音がしない場合は、ソレノイドが正常に作動していないことを意味します。ただし、これはバッテリーが消耗していることが原因である可能性もあります。
    専門家情報
    JS

    Jason Shackelford

    Stingray Auto Repair経営者
    ジェイソン・シャッケルフォードはワシントン州のシアトル市とレドモンド市にある家族経営の自動車修理店、「Stingray Auto Repair」の経営者です。ジェイソンは24年以上自動車修理の仕事に従事しています。ジェイソンの元で働く修理チームのメンバーは皆、10年以上の経験をもつベテラン自動車整備士たちばかりです。
    JS
    Jason Shackelford
    Stingray Auto Repair経営者

    専門家の同意:スターターソレノイドに不具合があるとしても、キーを回したときにカチッという音が聞こえるかもしれません。さもなければ、車のバッテリーが切れている可能性があります。

  5. 5
    バッテリーを点検する スターターが作動しない場合、バッテリーがスターターに十分な電力を供給できていないことが原因である可能性があります。これが原因かどうかを判断するには、電圧計でバッテリーを点検します。バッテリーからの電力供給が不十分だと、ソレノイドはカチッと音がしても、スターターが作動しない場合があります。電圧計のプラスのリード(赤)をバッテリーのプラス端子に、マイナスのリード(黒)をバッテリーのマイナス端子に当てます。 [5]
    • バッテリーの電圧は、エンジンが停止している状態で測定した際に、約12Vであるはずです。
    • 電圧が12V以下の場合は、バッテリーを充電する必要があるかもしれません。
    広告

方法 2 の 3:
ソレノイドの通電を確認する

  1. 1
    検電テスターをソレノイドの出力端子に当てる スターターソレノイドの表面から2つの小さな端子が突き出ています。上部端子は、バッテリーから来ている+12Vです。スターターソレノイドが作動すると、その内部で下部端子と上部端子が接続されて、スターターモーターが作動します。[6]
    • ソレノイドの上部端子には、継続的に電力が供給されている必要があります。
    • 検電テスターの赤いリードを上部端子に押し当て、そのまま保持します。
  2. 2
    検電テスターの黒いリードをアースに接続する 通電検査を行うには、検電テスターの黒いリードをアースに接続して回路を完成させる必要があります。車のボディは、地金であればどこの部分でもアースの役割を果たします。[7]
    • 黒いリードはボディの地金部分のどこに接続しても構いません。
    • 黒いリードはバッテリーのマイナス端子に接続することもできます。
  3. 3
    検電テスターのランプを確認する スターターソレノイドの上部端子に検電テスターを当て、もう一方のリードをアースに接続したときに、ランプが点灯する場合は、バッテリーからスターターソレノイドに電気が流れていることを意味します。このことは、問題の原因は単なるバッテリー切れではなく、ソレノイドの不具合である可能性を示しています。[8]
    • ソレノイドに電力が供給されていることを確認したら、ソレノイドが電力を適切に伝送しているかどうかを検査できます。
  4. 4
    赤いリードをソレノイドの下部端子に移動する ソレノイドに電力が供給されていることを確認したら、次にすべきことは、ソレノイドが電力を適切に伝送しているかどうかを確認することです。赤いリードをソレノイドの下部端子に当てます。ソレノイドの下部端子は、エンジン始動時にのみ通電します。[9]
    • 赤いリードは下部端子に当てたままにしておきます。
    • 黒いリードはアースに接続します。
  5. 5
    友達にイグニッションを回してもらう 2本のリードを所定の位置に保持しながら、友達にイグニッションを回してもらいましょう。こうすることで、ソレノイド内部で接続をブリッジして、ソレノイドの下部端子に電気を伝送させます。[10]
    • エンジン始動時に、可動部に手や服が触れないように注意しましょう。
    • 検電テスターのケーブルがエンジンベルト周辺に垂れ下がらないようにしましょう。
  6. 6
    検電テスターのランプを確認する ランプが点灯する場合は、ソレノイドがバッテリーからの電力をスターターに伝送していることを意味します。ランプが点灯しているのにスターターが作動しない場合は、スターターを交換する必要があるかもしれません。ランプが点灯しない場合は、ソレノイドが電力を伝送できていないため、ソレノイドを交換する必要があることを意味します。[11]
    • スターターとスターターソレノイドを一度に交換する方が簡単な場合があるため、両方まとめて購入してもよいでしょう。
    • 適切な交換部品を購入するには、地元のカー用品店の店員に正確な年式、メーカー名、車種を伝えましょう。
    広告

方法 3 の 3:
電圧降下を確認する

  1. 1
    電圧計をバッテリーのプラス端子に接続する 電圧計は現在回路にかかっている電圧を表示します。まずは、電圧計のプラスのリード(赤)をバッテリーのプラス端子に接続します。[12]
    • プラスの端子には、「POS」や「+」(プラス記号)などの表示があります。
    • 電圧計によっては、端子に接続するためのクリップがついているものがありますが、それ以外の電圧計を使用する場合は、リードをバッテリーに当てたまま保持する必要があるかもしれません。
  2. 2
    マイナスのリードをアース端子に接続する この検査は、エンジンを始動しようとする際に、スターターソレノイドがバッテリーからどれだけの電圧を引き出しているかを判断するためのものです。電圧計のマイナスのリード(黒)をバッテリーのマイナス端子に接続し、回路を完成させます。[13]
    • プラスとマイナスのリードをバッテリーに接続すると、電圧計がオンになるはずです。
  3. 3
    電圧計の測定値を確認する 電圧が全く引き出されていない場合は、バッテリーの出力電圧は約12Vであるはずです。電圧計の表示を読み、バッテリーの出力電圧が適切な水準であることを確認しましょう。[14]
    • 電圧計の表示値が12V未満の場合は、バッテリー切れが原因でエンジンがかからない可能性があります。
    • 電圧の測定時にリード線が少しでも動くと、数値が安定しない場合があります。数値が安定するのを待ってから、基準電圧の測定値を読みましょう。
  4. 4
    友達にイグニッションを回してもらう バッテリーのプラス端子とマイナス端子にリードを当てた状態で、友達にイグニッションのキーを回してエンジンをかけてもらいます。 エンジンが実際に始動した場合に動く可能性のある箇所に、体や物が触れていないように注意しましょう。[15]
    • スターターがエンジンを始動させようとする際に、バッテリー電圧の測定値は約0.5V低下するはずです。
    • 電圧が低下しない場合は、バッテリーからスターターまでの接続に問題があります。
  5. 5
    電圧計のリードをスターターソレノイドに移動させる 電圧計のプラスのリードをソレノイドの下部端子(スターターに近い方の端子)に当てます。続いて、マイナスのリードをバッテリーから来ている上部端子に当てます。再び友達にキーを回してもらいます。[16]
    • 正確な測定を行うために、リードがソレノイドの端子にしっかりと接触している、または接続されていることを確認しましょう。
  6. 6
    適切な電圧降下を確認する ソレノイドの電圧降下は、バッテリーの電圧降下と同じはずです。通常、電圧は0.5Vよりも降下しません。電圧を全く測定できない場合は、ソレノイドの交換が必要です。[17]
    • 電圧降下が0.5V未満であれば、ソレノイド内部に不具合があります。
    • 電圧が下がりすぎる場合は、バッテリーからソレノイドへの圧着線など、接続のどこかに障害がある可能性があります。
    広告

このwikiHow記事について

JS
Stingray Auto Repair経営者
この記事はJason Shackelfordが共著しています。 ジェイソン・シャッケルフォードはワシントン州のシアトル市とレドモンド市にある家族経営の自動車修理店、「Stingray Auto Repair」の経営者です。ジェイソンは24年以上自動車修理の仕事に従事しています。ジェイソンの元で働く修理チームのメンバーは皆、10年以上の経験をもつベテラン自動車整備士たちばかりです。
カテゴリ: 自動車
このページは 477 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告