スピーチの大筋を書く方法

共同執筆者 Emily Listmann, MA

スピーチの大筋(アウトライン)を準備しておくと自信を持ってステージに上がることができ、正々堂々と落ち着いてスピーチを行うことができます。アウトラインを書くにあたっては、自己紹介、スピーチの導入方法や主要ポイント、更に聴衆の興味や関心事などに焦点を当てましょう。

パート 1 の 3:
スピーチの序論を工夫する

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    挨拶から始める 聴衆はスピーチを聞く前にスピーカーについて知りたいと思うものです。壇上に立つ前に会の主催者などが紹介してくれる場合もありますが、その場合にはスピーチ冒頭で、紹介してくれた人、イベントの主催者、自分をスピーカーとして招待してくれた人たちへの感謝の言葉を丁寧に述べましょう。[1]
    • スピーチの直前には緊張するかもしれません。アウトラインには緊張する可能性があることも加えておきましょう。
    • 自分と聴衆との間、また自分とイベントの主催者との間に何らかの繋がりがある場合には冒頭挨拶にそれを加えましょう。紹介を受けずにスピーチを始める場合には特に、聴衆も含め自分と関係者との繋がりについて触れると効果的です。
    • 例えば、「皆さまこんにちは。青山百合子と申します。私は5年程日本レスキュー協会でボランティアとして活動してまいりました。本日はペットの卵巣摘出および去勢手術の重要性について皆様にお話しさせていただく機会をいただき大変光栄に思っています」などと始めることができるでしょう。
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    スピーチ冒頭で聴衆の心を掴む 講演者なら誰でもスピーチの冒頭で聴衆の心掴み、そのまま最後まで聴衆を引きつけておきたいものです。最初に冗談や面白い経験談、あるいはトピックに直接関係ないけれども聴衆が興味を引きそうなエピソードなどで始めると良いでしょう。[2]
    • インパクトのある言葉を選ぶ際には聴衆の視点に立って考えることが大切です。聴衆が注意を払って聞いてくれる内容を考えましょう。個人的に面白いと思えなくても構いません。
    • 聴衆の心を掴めるかどうかが不確かな場合には、聴衆と年齢的に近く且つ同じような興味を持っている友達や家族の前で練習してみましょう。
    • 郊外に住んでいる人たちを対象にペットの卵巣摘出または去勢手術について話す場合には、ディズニー映画の「101匹わんちゃん」に触れると良いかもしれません。
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    聞くに値する理由を説明する 聴衆の心を掴むインパクトのある言葉を述べた後にトピックの重要性を説明します。ここは1〜2つの文章でまとめましょう。[3]
    • トピックの重要性または現状の問題点などを簡単に説明します。
    • 聴衆にとって新しい情報が豊富で勉強になりメリットにもなると考えるなら、その理由または聴衆に関連のある事柄を説明しましょう。
    • 説得型スピーチの場合には、行動を起こさなければどんな結末になるかを説明しましょう。
    • 例えば「地元の動物保護施設では、一時的にペットを預かってくれるボランティアや里親が見つからない場合、犬や猫を毎年500匹処分しなければなりません。しかし、すべてのペットが卵巣摘出または去勢手術を受けていれば、この数は100未満に減少すると推定されています」などと訴えることができます。
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    スピーチの主題文を提示する 主題文とはスピーチの全容を聴衆に大まかに伝えるもので、その構成や内容はスピーチの種類によって異なります。[4]
    • 説得型スピーチであれば、情報や証拠を提示しそれを基に正しいと証明したい究極のポイントを伝えます。
    • ペットの飼い主全員がペットに卵巣摘出または去勢手術を施すべきだということを主張したい場合には、主題文として「すべてのペットに卵巣摘出または去勢手術を施すことが私たちの町全体の利益につながります」などが考えられます。
    • 情報伝達型のスピーチであれば、スピーチを通して聴衆に提供する全ての情報を要約したものになります。
    • 科学的見地に基づくスピーチの場合には、科学的研究の仮説を提示します。
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    信頼を確立する 自分の主張を述べただけでは不十分です。スピーチが聴くに値することを聴衆に訴えなくてはなりません。信頼を得るために特定の学位や、研究に費やしている年数といった形式的あるいは正式なものを必ずしも提示する必要はありません。個人的な経験談でも十分です。[5]
    • 学校の授業でクラスメートにスピーチをする場合であれば、自身がその授業を受けていること、またトピックについて調査研究をしたという明確な事実が「信頼」の元になるでしょう。
    • トピックに個人的な興味や思い入れがある場合には、ここでそれを説明しても良いでしょう。
    • 説得型スピーチの場合、トピックに個人的な関わりや思い入れ、興味などがあれば自身の信頼性を高めることができます。例えば、賃貸住宅を借りていた家族が立ち退きを求められたことがきっかけとなり、地元の都市住宅政策について興味を持つようになり、そのテーマでスピーチをすることになったなどという場合です。トピックへの個人的な強い繋がりの方が広範囲に及ぶ専門的経験よりも聴衆には重要な意味を持ちます。
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    主要ポイントを再確認する 聴衆はこの時点であなたが何を話すのか、何故それを話したいのか、加えて自分たちが何故それを聴く必要があるのかが理解できています。次に、スピーチの主要ポイントを分かり易くまとめて伝えましょう。[6]
    • スピーチの構成に厳格な規則はありませんが、主要ポイントを3つに絞るのが一般的です。序論で主要ポイントとそれをどのような順番で話すかを伝えましょう。説明する主要ポイントの順番はスピーチの種類によって異なります。
    • ペットの卵巣摘出または去勢手術に関するスピーチであれば、最初にペットにもたらされるメリットについて述べ、次にペットの飼い主やその家族に、最後に町全体にもたらされるメリットを説明しましょう。つまり聴衆に考えてもらう問題として身近なものを取り上げ、徐々に範囲を大きくして行きます。
    • 説得型スピーチの場合は逆に、最も強調したいアイディアを最初に訴え徐々に重要性の低いものへと進めて行きます。
    • 情報伝達型スピーチで歴史的な出来事に基づくテーマで話す場合には、主要ポイントを時系列で説明すると効果的でしょう。その他の情報伝達型のスピーチでは、広範囲を網羅する情報から徐々に身近なものへと範囲を狭めていくと効果的かもしれません。
    • 究極的には自分にとって最も自然で、且つポイントから次のポイントへ移行しやすい順番で説明すると効果的しょう。
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パート 2 の 3:
スピーチの本論を組み立てる

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    最初の主要ポイントを説明する 本論のアウトラインは最初の主要ポイントから始めます。また、序論から自然に移行できるように工夫することも重要です。[7]
    • 最初の主要ポイントをアウトラインに加える際には大項目の1番目として算用数字を割り当てるのが一般的です。
    • そのすぐ下にポイントの裏付けとなる説明、統計、その他の証拠などを加えましょう。その書き方はアウトラインの形式に応じて異なりますが、文章書きにする、あるいは括弧付きの算用数字を割り当てた中項目を設けて箇条書きにするなどがあります。
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    裏付けとなる証拠や論拠を提示する 最初の大項目、すなわち最初の主要ポイントの下には日付、統計、または情報源からの引用文など主要ポイントを裏付ける具体的証拠や事実を加えましょう。[8]
    • 文章でも中項目を設けて箇条書きにする場合でも、大項目と同様に、証拠として重要性の高いものから低いものへと順番に書きましょう。そのメリットは、制限時間内にスピーチを収めることができそうにない時に重要性の低い証拠などを省略することで簡単にしのげ、更に大事なことを言い忘れてしまう危険も防げる点にあります。
    • 文章であろうと箇条書きであろうと、主要ポイントを支えるために挙げる証拠の種類はスピーチの種類によって異なります。
    • 大きな数字や複雑な統計などで聴衆を混乱させないようにしましょう。一般的に私たちは複雑で長い情報を覚えておくことができません。大量の数値データや統計がある場合には、画像などを作成して説明すると分かりやすいかもしれません。
    • 主要ポイントの説明として個人的なエピソードなどを加えると、より明確に主旨を伝えることができるでしょう。
    • ペットの卵巣摘出または去勢手術のスピーチで最初の大項目となる最初の主要ポイントが「手術がペットにとって大きなメリットとなる」というものであれば、その証拠として、手術を受けたペットは長生きする傾向にあること、特定のがんにかかるリスクが低くなること、またより健康的に生きられることなどが挙げられるかもしれません。
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    2番目の主要ポイントに移る 1番目の主要ポイントを裏付けるための証拠や情報を全て挙げたら、2番目の大項目として次の主要ポイントを導入します。導入には1〜2つの文章で最初の大項目からの移行をスムーズに行いましょう。[9]
    • 移行のための文章を深く考え過ぎてはいけません。洗練されたものである必要はありません。良い文章が思いつかなければ簡単なフレーズで2番目のポイントを紹介しましょう。
    • 「これまで、ペットの卵巣摘出および去勢手術がペットに与える健康上のメリットについてお話ししました。次に手術が飼い主に及ぼす影響について述べたいと思います」などというフレーズで次のポイントに移ることができるでしょう。
    • インパクトのある言葉やフレーズを使うと移行がより効果的です。上の例で言えば「影響」という言葉がそれに当たります。
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    残りの主要ポイントについても最初のポイントと同様の形式で書く 残りの主要ポイントも最初の主要ポイントの書き方に則って加えましょう。まず大項目として主要ポイントを書き、その下に主張を裏付ける証拠や事実などを文章で、あるいは中項目を3〜4つ設けて箇条書きにします。[10]
    • 強調したい事実を文章で書く場合、あるいは主要ポイントを裏付ける証拠などを箇条書きにする場合には、聴衆やスピーチ全体の趣旨をよく考えましょう。聴衆にとって大切なもの、あるいは彼らが驚くような、興味深いと思うような内容を考えましょう。
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パート 3 の 3:
結論を工夫する

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    自然な流れを作る 本論を書き終えたら次は結論です。終わりに近づいていることを聴衆が推測できるような効果的な文章で結論に繋げましょう。[11]
    • 移行は派手にする必要はありません。また、きちんとした1つの文章である必要もありません。単に「結論」と述べた後で、最後に話をまとめることもできます。
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    これまでの話をまとめる スピーチの専門家たちはスピーチの構成について「最初に言いたいことを伝え、最後に言ったことを伝える」と説明します。結論の出だしでこれまで伝えた内容を述べましょう。[12]
    • 詳細な説明をする必要はありません。これまでの話を強調しましょう。
    • 結論に新しい情報を加えてはいけません。
    • 「ここまで、ペットの卵巣摘出または去勢手術が、飼い主やペットの犬や猫だけでなく町全体にもメリットをもたらすということを説明しました」などとまとめることができるでしょう。
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    主題文を繰り返す 主題文は序論で仮説として述べましたが、ここでは聴衆の耳に結論または究極の調査結果として響かなければなりません。[13]
    • ここまでスピーチが上手く進んでいれば、自分の主張が証明できその重要性が聴衆に分かってもらえているはずです。結論としての主題文は、これまでに取り上げた主要ポイントに密接に関連し、聴衆に強く訴えかけるものでなければなりません。
    • 特に短いスピーチであれば、主要ポイントのまとめと結論としての主題文とを1つの文章に組み入れて終えることもできるでしょう。
    • 「ペットの卵巣摘出、去勢手術がペットや飼い主の健康、ひいては町全体の幸福に繋がることが分かった今、手術が最優先課題であることが明確です」などと言うことができるでしょう。
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    聴衆の心に残る言葉を考える スピーチの締め括りには冒頭で述べた言葉同様にインパクトの強いものを考えましょう。結論に纏わるエピソードや、事の重要性をユーモラスに言い換えても良いでしょう。[14]
    • 聴衆の注意を引くには、最初に話したエピソードを思い出すような方法を考えても良いでしょう。
    • 説得型のスピーチであれば、締め括りには行動を促すフレーズを含むのが一般的です。聴衆には主張の重要性を示す例を挙げて、自身が説明した情報を元に具体的に行動を起こすことを促しましょう。
    • 行動を呼びかける際には、出かけて行く場所、その連絡先、行動を起こすタイミングなどの詳細を加えましょう。
    • 例えば、「日本レスキュー協会では来週、卵巣摘出、去勢手術を無料で実施します。場所は武蔵通り2丁目5番地です。電話で予約を入れることができます。早速今日電話しましょう。電話番号は045-555-6666です」などと締めることができるでしょう。
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    聴衆及びスピーカーとして招待してくれた人に感謝する 自分の話を聞いてくれた聴衆に感謝することで、彼らを尊重し彼らの時間を大切に思っていることを示すことができます。特定の個人または組織からスピーカーとして特別に招待された場合には、再度その事実について言及する必要があります。
    • 長いスピーチ、あるいは制限時間をオーバーしてしまった場合には特に、聴衆が最後まで聞いてくれたことに感謝しましょう。
    • 冒頭の挨拶同様に、感謝の言葉をアウトラインに加えておくと忘れずに済みます。一字一句書く必要はありません。最後に述べる感謝の言葉は準備しておいた印象を与えず、心からの言葉であることがとても大切です。
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    質疑応答の時間をとる 質疑応答の時間を設けるかどうかについて事前に主催者と相談しましょう。質問を受ける場合には、スピーチの最後で言い忘れないようにアウトラインに加えましょう。[15]
    • 質問の内容を制限したい場合には、アウトラインに質問の許容範囲を明記して質問を受ける前に聴衆に伝えましょう。
    • あらかじめどんな質問が来るかを想定しましょう。想定質問に答えを用意してアウトラインに加えておきましょう。
    • 質疑応答の時間や質問の数を限る場合にも、それもアウトラインに明記しましょう。
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ポイント

  • アウトラインの形式はフォーマル、インフォーマルなど様々です。またスピーチの全文を書き出すあるいは主要ポイントをおさえて簡潔にまとめるなど色々ですが、自分にあった形式を選びましょう。
  • 大きな文字で書くと見易くなります。アウトラインを印刷して演台に置き、スピーチしながら読めるようにしましょう。文字が小さい、または前に屈まないと読めないようなら文字を大きくしましょう。
  • 学校の授業でスピーチをする場合には、スピーチの内容が決まっていたり必要条件が設けられているかもしれません。アウトラインを提出する必要がある場合には、先生の指示を読み直し、それに則って書き上げ提出しましょう。実際のスピーチで独自の考えに基づいたアウトラインを使う場合でも、先生からの指示通りのアウトラインを用意し提出することが重要です。
  • 実際のスピーチの順番通りにアウトラインを書く必要はありません。本論を最初に書き、次に序論、結論と続けても問題ありません。スピーチ全体の構成がまとまっていない場合には、序論を最初に書くのは難しいかもしれません。
  • 文書作成用ソフトウェアを使ってアウトラインを書きましょう。ソフトウェアには通常アウトラインを書くためのテンプレートがインストールされています。テンプレートを使えば簡単に形を整えることができます。

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このwikiHow記事について

教育学修士
この記事はEmily Listmann, MAが共著しています。 エミリー・リストマンはカリフォルニア州のサンカルロスに住む家庭教師です。社会科教師、教務主任、そしてSAT(大学進学適性試験)の対策授業を行う教師を務めてきました。2014年にスタンフォード教育大学院にて教育学の修士号を取得しています。
カテゴリ: 演説
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