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ソープベース(石鹸素地)を溶かして型に流し込む方法で、簡単に石鹸を作ることができます。ソープベースには石鹸作りに必要な材料が含まれているため、コールドプロセスやホットプロセスなどの製法とは異なり、苛性ソーダなどの材料を揃える手間が省けます。素早く簡単に石鹸が出来上がり、子供でも大人でも楽しめます。作った後に寝かせる必要がないこの石鹸は、固まったらすぐに使うことができます!

パート 1
パート 1 の 2:

ソープベースを溶かして注ぐ

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    ソープベースを購入する ソープベースはクラフトショップやインターネットで販売されており、溶かして注ぐ(Melt and Pour)を略してMPソープと呼ばれることもあります。乳白色または透明なグリセリンソープが一般的に使われています。ラグジュアリーな石鹸を作りたい場合は、ゴートミルク、オリーブオイル、シアバターを含むソープベースを試してみましょう。
    • 通常の石鹸は成分が異なり、ソープベースのように簡単には溶けないため、この方法には使えません。
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    清潔な鋭いナイフでソープベースを約2cm角に切る 大きさや形は揃っている必要はありません。小さく切ったソープベースは、早くなめらかに溶けます。[1]
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    電子レンジでソープベースを溶かす 小さく切ったソープベースを耐熱容器に入れます。ソープベースが溶けるまで、電子レンジで30秒ずつ加熱しながら混ぜ合わせます。塊のないなめらかな液状になるまで溶かしましょう。[2] 電子レンジがない場合は、次の要領でソープベースを溶かしましょう。[3]
    • ソースパンに水を5cmほどの深さで入れます。
    • ガラスの耐熱ボウルを鍋の上に載せます。
    • ソープベースをボウルに入れ、水を煮立たせます。
    • 時々かき混ぜながら、弱火でソープベースを溶かします。
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    ソープベースを約50℃まで冷ます ソープベースが溶けたら、カウンターの上に置いてあら熱をとります。火にかけて溶かした場合は、ボウルをソースパンから外し、耐熱性の台の上に置きましょう。[4]
    • ソープベースがまだ熱いうちに着色料や香料を加えると、仕上がりの色や香りに影響します。
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    好みで石鹸用の液体または粉末の着色料を混ぜる 450gのソープベースに対して、液体または粉末の着色料小さじ1/8杯加えます。後でさらに足すこともできますが、皮膚に色がつくことがあるため注意が必要です。[5]
    • 粉末着色料を使う場合は、まず大さじ2~3杯の液体グリセリンに着色料を溶かし、ソープベースに加えましょう。[6]
    • 液体着色料を使う場合は、450gのソープベースに対して3~6滴で十分です。[7]
    • 石鹸用の着色料を使いましょう。キャンドル用の着色料などは、肌に安全ではありません。
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    好みでフレグランスオイルやエッセンシャルオイルを混ぜる 異なる種類のオイルを混ぜて独自の香りを作ったり、ひとつの香りだけを使ったりと、好みで香りを添えてみましょう。肌に安全なオイルまたは石鹸作り用のオイルを使いましょう。皮膚に刺激を与えることがあるため、キャンドル用のフレグランスオイルを使ってはいけません。一般的なオイルの使用量は次の通りです。[8]
    • フレグランスオイル:450gのソープベースに対して、大さじ1杯(15ml)
    • エッセンシャルオイル:450gのソープベースに対して、大さじ1/2杯(7ml)
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    好みの型にソープベースを注ぐ 手作り石鹸用の型は、クラフトショップで石鹸作りの材料と一緒に販売されています。また、インターネットでも購入でき、プラスチックやシリコン製の型があります。また、焼き菓子、チョコレート、カップケーキのシリコン型でも代用できます。
    • 昔から使われている大きな型を使うこともできますが、型から外した後に石鹸を切り分ける必要があります。
    • プラスチックの型を使う場合は、内側にワセリンを塗るとよいでしょう。
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    型を軽く叩く 型の側面を軽く叩くと、気泡が表面に浮き出ます。気泡が見えたら、表面に消毒用アルコールを軽く吹きかけましょう。[9]
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    ソープベースを12~24時間冷ます 早く冷ますために、冷蔵庫や冷凍庫に入れてはいけません。[10]
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    石鹸を型から外す 型の縁をやさしく引っ張って石鹸から離し、型を逆さにして石鹸を取り出します。石鹸が型から出ない場合は、冷凍庫に15~30分入れてから、型の「外側」にお湯を数秒流しかけます。[11]
    • 大きな型を使う場合は、型から外した後に小さなサイズに切り分けましょう。
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    必要に応じて、さらに石鹸を乾燥させる 昔ながらのコールドプロセスやホットプロセスとは異なり、溶かして注ぐ方法で石鹸を作ると、出来上がった石鹸をすぐに使うことができます。石鹸はこの段階ですでに鹸化しているため、寝かせる必要はありません。ただし、型から外した直後は、縁が湿っていることがあります。その場合は、冷却用ラックに1時間ほど載せて乾燥させましょう。
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パート 2
パート 2 の 2:

石鹸に装飾を施す(任意)

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    ドライハーブやドライフラワーを使って質感を変える ドライフラワーにしたラベンダー、カモミール、バラの花びらなどが適していますが、他の種類の花でも構いません。450gのソープベースに対して、6~12gのドライフラワーを使います。ハーブや花を型に入れてから、ソープベースを注ぎましょう。こうすると、色あせを抑えることができます。[12]
    • ソープベースを型に流し入れた後、ハーブや花びらを振りかけてもよいでしょう。
    • 石鹸の用途を考慮しましょう。ハーブ入りの石鹸は手洗い用には適していますが、ざらついているためお風呂やシャワーには不向きかもしれません。
    • 排水管の詰まりを防ぐために、大きな花びらは細かく刻んで使いましょう。
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    スパイスを使って香り、質感、色を添える 挽いたスパイスを大さじ1杯(15g)加えるだけで、ひと味違う石鹸を作ることができます。ソープベースを加熱した後、着色料や香料と共にスパイスを加えて混ぜましょう。シナモン、パンプキンパイスパイス、ターメリックなどがよく使われています。[13]
    • 微香もしくは無香の石鹸にしてもよいでしょう。
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    バターを加えて保湿性を高める ソープベースを溶かしながらバターを加えます。不快な臭いを放つため、牛乳成分のバターは使えません。ココアバター、シアバター、マンゴーバター、またはベジタブルバターなどを使いましょう。450gのソープベースに対して、大さじ1~2杯(15~30g)のバターが必要です。[14]
    • ココアバターとシアバターを入れると、クリーミーに泡立ちます。
    • マンゴーバターは皮膚の炎症の緩和、日焼け後のケア、乾燥対策に適しています。
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    エクストラクトを使ってさまざまな効果を加える エクストラクトは、エッセンシャルオイルやフレグランスオイルと同じものではありません。なかには石鹸に香りを添えるものもありますが、大抵の場合は特定の効果をもたらす目的で使われます。450gのソープベースに対して、大さじ1~2杯(15~30ml)のエクストラクトを、着色料や香料と共に加えましょう。石鹸に使う一般的なエクストラクトと効能は次の通りです。[15]
    • カモミールエクストラクトには鎮静作用があり、ストレスを軽減します。また、殺菌および抗炎症作用もあります。
    • グレープフルーツシードエクストラクトは天然の殺菌剤で、ビタミンA、C、Eが豊富に含まれています。
    • グリーンティーエクストラクトは日焼け、炎症、にきびに効果があります。
    • グアバエクストラクトはビタミンA、B、Cを含み、特に肌の老化防止に効果的です。
    • パパイヤエクストラクトは乾燥肌と脂性肌の両方に使え、柔らかくきめの細かい肌に整えます。
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    粉末オートミールなどのスクラブ剤を加える スクラブ剤は、型に流す直前にソープベースに加えます。次のようなスクラブ剤を、大さじ1~2杯(15~30g)加えましょう。[16]
    • ホホバビーズと粉末オートミールは肌にやさしいスクラブ剤で、敏感肌に向いています。
    • 細かなシーソルトや砂糖は、中程度の強さのスクラブ作用があります。
    • コーヒー粉やイチゴの種は粒子の粗いスクラブ剤です。使用は少さじ1~2杯に控えましょう。
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    ゴム製のソープスタンプを型に入れ、ソープベースを注ぐ 美しい模様がついた石鹸作り用の型が販売されていますが、楕円形、正方形、長方形などのシンプルな型もあります。豪華な石鹸を作りたい場合は、ソープベースを注ぐ前にゴム製のスタンプ(模様のある側を上に向ける)を型に入れましょう。石鹸用のスタンプは、クラフトショップで手作り石鹸の材料と一緒に販売されています。または、インターネットでも購入できます。スタンプはゴム製のシートになっていて、インクを使うスタンプのように模様が盛り上がっています。
    • スタンプを型の形に合わせましょう。丸い型には丸いスタンプ、正方形の型には正方形のスタンプを使いましょう。
    • 石鹸を型から外した後にスタンプが型に残っていたら、スタンプを型から剥がしましょう。
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    透明なグリセリンソープに意外なものを加える 子供用の楽しい石鹸を作りましょう。石鹸の型に、魚やクモなどの小さなプラスチックのおもちゃを入れましょう。ソープベースをおもちゃの上から注いで固めます。石鹸を型から外すと、おもちゃは石鹸の中に埋め込まれています。[17]
    • 不透明なソープベースはおもちゃが見えなくなるため向いていません。
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    2色のソープベースを混ぜ合わせ、渦巻模様の石鹸を作る 通常通りにソープベースを溶かして2等分します。それぞれのソープベースに、異なる着色料と香料を加えましょう。1色ずつ型に流し入れ、静かにかき混ぜて渦巻模様を作ります。色が混ざり合ってしまうため、混ぜすぎないようにしましょう。[18] 白い石鹸にカラフルな渦巻模様を作りたい場合は、下記の方法を試しましょう。[19]
    • 通常の方法でソープベースを作りますが、着色料は入れません。
    • ソープベースを型に流し入れます。
    • 着色料を型の四隅と中心に1滴ずつ垂らします。
    • つまようじを使い、着色料をかき混ぜます。
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    異なる色のソープベースを1色ずつ注いで層を作る 半分量のソープベースに着色して型に注ぎます。残り半分に異なる色を混ぜます。最初の層に厚い膜ができたら、フォークで刻み目をつけます。そして、2層目のソープベースを流し入れて固めましょう。[20]
    • それぞれの層を型に注いだ後、乾く前に消毒用アルコールを吹きかけて気泡を取り除きましょう。
    • この方法は、大きめの石鹸を作るのに適しています。石鹸が固まったら型から外し、色の層が際立つように薄めに切り分けましょう。
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ポイント

  • 香料と着色料の量を変えて、仕上がりの違いを比べてみましょう。
  • 450gのソープベースを使うと、通常4~6個の石鹸ができます。[21]
  • 溶かして注ぐ方法のソープベース、フレグランスオイル、着色料は、クラフトショップ、または手作り石鹸の材料を販売しているウエブサイトで購入できます。
  • 出来上がった石鹸は、水滴が発生するのを防ぐために、ビニール袋に入れて保存しましょう。[22]
  • ソープベースにはわずかに色がついているものがあり、仕上がりの色に影響します。例えば、ヘンプのソープベースは薄い緑色をしていることがあり、ピンク色の着色料を加えると、茶色の石鹸になります。[23]
  • ソープベースを型に注いだ後、表面に消毒用アルコールを吹きかけましょう。こうすると、表面に浮かんだ気泡を消すことができます。[24]
  • 石鹸作りにシリコン製のカップケーキや焼き菓子の型を利用できます。または、シリコン製の製氷皿を使い、ミニソープを作ってもよいでしょう。
  • 2種類のソープベースを一緒に溶かしましょう。ミルクとハチミツのソープベースは人気のあるコンビネーションです。
  • 紫の石鹸にラベンダーのエッセンシャルオイルを使う、またはピンクの石鹸にバラのエッセンシャルオイルを使うなど、色と香りを合わせるのもよいでしょう。
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注意事項

  • 敏感肌に使用する場合は、着色料や香料に注意を払いましょう。
  • ソープベースは非常に熱くなるため、取り扱いには注意が必要です。
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必要なもの

  • 鋭利なナイフ
  • まな板
  • 電子レンジ対応の耐熱ボウル
  • ゴム製のスパチュラまたはしゃもじ
  • 溶かして注ぐタイプのソープベース
  • 手作り石鹸用の液体または粉末着色料
  • 液体グリセリン(粉末着色料を使用する場合)
  • 手作り石鹸用のフレグランスオイルまたはエッセンシャルオイル
  • 手作り石鹸用の型
  • 99%イソプロピルアルコール(消毒用アルコール)を入れたスプレーボトル

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