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この記事の共著者 : Mike Parra. マイク・パーラはアリゾナ州在住の熟練整備士です。ASE公認自動車技術士の資格および自動車工学の準学士号を取得し、20年以上自動車整備の仕事に従事しています。
道路に雪や氷がある状況で運転する場合、タイヤチェーンは安全に操縦、制御するために非常に役立ちます。坂が急な道や山では、タイヤチェーンを付けないと通行禁止の場合もあります。タイヤチェーンの付け外しは一見難しそうですが、基本的な考え方は非常に簡単です。チェーンをタイヤの上にかけ、ゆっくり前進し、そして固く締めます。悪天候の中では付けるのが難しくなるので、雪道に入る前にタイヤチェーンを付けるとずっと楽です。
ステップ
パート 1
パート 1 の 2:タイヤチェーンを付ける
パート 1
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2チェーンを箱から出し、絡まった部分のもつれを外します。金属のねじれやよじれは全てほどき、チェーンがクモの巣状に、からまずぶら下がるようにします。この作業は思ったより時間がかかるかもしれないので、実際に必要になる前に予め準備し、チェーンを付けておくのが賢明です。
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3チェーンを取りつけるタイヤの脇の地面に広げます。車が前輪駆動式の場合、チェーンは両方の前輪に付けましょう。後輪駆動式の場合、チェーンは両方の後輪に付けましょう。四輪駆動の場合、チェーンを4つ全てのタイヤに付けます。
- 前輪駆動や後輪駆動の車でも、荒天時により安全性や制御性を高めるため、4つ全てのタイヤにチェーンを付けるのも選択肢です。
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4タイヤチェーンを目的のタイヤの上に乗せます。必ず車が止まっていて、ハンドブレーキがかかっていることを確認してから作業を始めましょう。タイヤの上を越すようにチェーンを真っすぐにし、両側に垂れ下がるようにします。タイヤの3/4が覆われるはずです。タイヤの横幅をまたいで両側に垂れているチェーンも真っすぐになっていることを確認しましょう。
- タイヤの下と地面との間のチェーンをしまい込んでから車を前進させます。
- タイヤチェーンの中にはチェーンに輪が付いている種類もあります。この輪はタイヤの内側に沿い、取り付け中はタイヤの下、地面の近くに来るはずです。この種類のチェーンでは、取り付けるのに車の下に潜る必要があります。また、真っすぐになるよう少し調整する必要もあるかもしれません。
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5車を前進させ、取り付けられていないタイヤの部分を表面に出します。サイドブレーキを解除する前に、周囲を確認しましょう。そして、ギアを入れて少し前に動かします。取り付けられていないタイヤの部分は僅かなので、少し動かすだけで十分です。
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6タイヤを車の内側に向け、より簡単に手が届くようにします。タイヤ全体にチェーンを付けるのに十分前進できたと思ったら、タイヤを車の内側に向けます。こうすることで、接続部に手が届きやすくなり、チェーンを固定させて仕上げる作業が楽になります。
- 左側のタイヤにチェーンを付けている場合、ハンドルを右に回してタイヤを内側に向けます。
- 右側のタイヤにチェーンを付けている場合、ハンドルを左に回してタイヤを内側に向けます。
- 「パーキング」にして、再度サイドブレーキをかけます。
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7チェーンをつなげ、残りのタイヤの部分も覆います。車軸近くのタイヤの内側から始め、2つのフックの端をつなげます。そしてタイヤの外側のフックの端もつなげます。補修リンクを付けたり、カムを締めたりしてチェーンをきつくし、できるだけぴったりさせます。
- 従来のチェーンは滑車締めの道具で締められますが、これらの道具は輪っか単位のチェーンには使わないようにしましょう。
- フックで留められる伸縮性のコードはチェーンをさらにタイヤに密着させるためによく使われます。チェーンに締め付け用のカムが備わっていない場合は特に有効です。これは通常、タイヤチェーンが売られているところで購入できます。[3]
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8チェーンの内側と外側の接続部が一直線になるようにします。チェーンが車の横幅を挟んで大体真っすぐになっているか確認します。内側のチェーンがきつく、外側のチェーンが緩い場合、両側のチェーンが真っすぐになるよう調整し、再度締める必要があります。
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9車の反対のタイヤも同様にします。チェーンをタイヤの上に乗せ、下でしまい込み、車を前進させて取り付けられていない部分を表面に出します。チェーンを締めて、タイヤをまたいで一直線になるようにします。
- タイヤチェーンを付けるのに少し慣れたら、前輪や後輪に同時に付けられるようになります。そうすると、かかる時間が大幅に短縮できます。
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10約100フィート(30m)ほど運転し、チェーンを再度締め直します。タイヤチェーンは運転の走行進路を少し変えます。安全に走行するのに十分きつく締めるため、補修リンクや締め付け用のカムを使って、少し運転した後に全てのチェーンを締め直しましょう。広告
パート 2
パート 2 の 2:タイヤチェーンを外す
パート 2
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1通常の道路になったら、すぐタイヤチェーンを外しましょう。道路の状況が良くなったり、それ以降はタイヤチェーンが不必要なことを示す道路標識を見たら、チェーンを外します。不要な場所ではチェーンを付けたまま走行しないようにしましょう。タイヤにも道路にも悪影響を与えます。
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2タイヤの内側の輪から外します。接続部に手を伸ばすには、地面にかがみ込む必要があります。タイヤを思いきり内側に向けると、タイヤの内側に手を伸ばしやすくなるかもしれないので試してみましょう。
- タイヤが接続部の上に乗っている場合、少し前進させて完全に表に出るようにする必要があります。
- チェーンの取り付け時に伸縮性のコードを付けた場合、タイヤチェーンを外し始める前に、まずそれを外す必要があります。
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3タイヤチェーンをなるべく平らに広げます。この時点でチェーンはタイヤの下に敷かれた状態になります。チェーンを平らにすることで、車をチェーンの上で動かした際にタイヤを傷つけるのを避けられます。チェーンがタイヤや車軸の周りに引っ掛かっていないか確認しましょう。
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4車をゆっくり前進させます。車がチェーンの上からどくまで前進します。チェーンが完全に車の下から出たら、ゆっくりずらして車から離します。
- 箱に戻す前にチェーンを乾かし、さびないようにします。
- チェーンがねじれたりもつれたりしないように気をつけましょう。そうすれば、次回必要な際に取りつけるのが簡単になります。
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ポイント
- チェーンの上に車を移動させたら、車から降りてタイヤがチェーンの上の正しい位置にきているか確認する必要があるでしょう。ずれている場合は位置を調整し、再度確認します。
- チェーンを試しに付けてみて、悪天候に備えましょう。天気が悪くなるまで付けるのを待ち、適切に装着できないことが判明する事態を避けましょう。
- チェーンを購入する前に、所有者マニュアルを読みましょう。タイヤチェーンには向かないリムタイヤが付いている車もあり、車の損傷の原因になりかねません。
- タイヤチェーンを付けるのに十分な時間を確保しましょう。雨、雪、あるいは暗い環境だと、1時間やそれ以上かかる場合もあります。
- チェーンの箱を見て、チェーンを付けたまま走行できる最高速度を確認しましょう。多くの場合、時速25マイル(40km)以上出すことは禁止されています。[4]
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注意事項
- 全てのフックが外側を向くようにして、走行中にタイヤを傷つけないようにしましょう。
- タイヤチェーンを付ける際は周りに気をつけて、車を動かしたときに誰かをひかないようにしましょう。
- 運転中、チェーンが壊れて車に当たるような音や感覚に気づいたら、車を止めてできるだけ早く、安全な場所でチェーンを直しましょう。
- タイヤのサイズより大きすぎたり小さすぎたりするタイヤチェーンを使おうとしてはいけません。運転中危険を伴い、車を傷つける可能性があります。
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出典
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