トイレの水位が高くても低くても、大して気にならないかもしれませんが、こうした異常は将来的に問題につながる恐れがあります。タンクに十分な水が溜まっていないと、水洗力が低下し、トイレが詰まるという厄介な事態になるかもしれません。水を流しきれず、便器に大量の水が溜まり、あふれてしまうこともあるでしょう。幸い、こうした問題を解決するのは難しいことではありません。タンク内のフロート(浮玉)の高さは、素手やドライバーで数分もあれば調整できます。わざわざプロの業者を呼ぶ必要もないでしょう。

方法 1 の 3:
ボールタイプのフロート(浮玉)の高さを調整する

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    トイレタンクの蓋を外す タンクの蓋を持ち上げ、平らで安定した場所に置きます。これでタンク内の機器が確認できるでしょう。蓋を落としたり、落下する危険のある場所に置いたりしないように注意します。トイレタンクの蓋はセラミック製のため、落とすと簡単に割れてしまうからです。
  2. 2
    タンク内の水位を確認する タンク内の水位は、フィルバブル(ボールタップ)とオーバーフロー管(タンクの中央付近にある上部が開いた大きなパイプ)の上部から約2.5~5.1cm下の位置になっているはずです。この水位より高い、あるいは低いような場合は、トイレの水位がおかしくなっている可能性があります。[1]
    • タンク内には、正常な水位を示す線が引かれていたり、彫り込まれていたりすることがあります。
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    トイレの水を止める[2]  トイレの後ろ側の壁の下の方に止水栓があります。止水栓のつまみを時計回りに限界まで回して閉めてから、普通にトイレを流しましょう。トイレを流した後は、タンクに水が補充されないため、タンク内での作業を進めやすくなります。[3]
    • 水が流れる音が止まるまで、止水栓のつまみを回して栓を閉めましょう。
    • トイレタンクを空にせずに、タンク内の機器を調整したり、修理したりするのはやめましょう。
  4. 4
    フロートとフィルバルブ(ボールタップ)を点検する タンク内の水洗機器に異常がないかチェックしましょう。部品に明らかな損傷や欠陥がある場合は、プロに頼んで部品を交換してもらう必要があるかもしれません。[4]
  5. 5
    フロートの高さを確認する トイレタンク内のフロート(フィルバルブの先端につながっている、長いアームのついたプラスチック製のボール)をチェックしましょう。タンク内の水量は、フロートの高さによって決まります。フロートに異常がなければ、適切な水位が保たれるはずです。フロートの位置が高すぎたり低すぎたりする場合は、高さを調整し、タンクに水を補充する際に水位が変化するかどうか確認しましょう。
    • フロートの高さ設定が適切な水位よりも上、または下になっている場合、それが異常な水位の原因となっている可能性があります。
    • フロートを振ってみて、中から水の音がしたら、業者に頼んで交換してもらいましょう。
    • フロートがフィルバルブ(ボールタップ)に正しく接続されているか確認しましょう。
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    ドライバーでフロートの高さを調整する フィルバルブ(ボールタップ)の上部か付近に調整用のネジ(または水位調節リング)があります。それを時計回りまたは反時計回りに1回転回しましょう。時計回りに回すと水位が上がり、反時計回りに回すと水位が下がる仕組みです。[5]
    • 1度に1回転以上回さないようにしましょう。1度に大幅な調整を行うと、トイレの水流が不安定になることがあります。
    • 調整ネジがサビついて回せない場合は、フロートの角度を変えるだけでも調整が可能です。フィルバルブ(ボールタップ)に直結している、フロートのついた金属製の棒の角度を調整しましょう。
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    トイレの水を流して水位を確認する 止水栓を開け、タンクに水が溜まるまで1~2分待ちます。トイレを流して、便器内の水位を観察しましょう。水位は便器の半分くらいになるのが理想的です。便器内の水位が高すぎるまたは低すぎるような場合は、再びタンクを空にし、適切な水位になるまでフロートの高さを調整しましょう。[6]
    • フロートの高さを何度調整しても、適切な水位にならない場合は、プロの業者に修理を依頼しましょう。
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方法 2 の 3:
シリンダータイプのフロートを調整する

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    シリンダーフロートを確認する 新しいタイプのトイレの場合、従来のボールとアームタイプのフロートではなく、より近代的なデザインの一体型のフロート(「フロートカップ」とも呼ばれる)が装備されていることがあります。このタイプのフロートは、頑丈な円筒形で、フィルバルブのシャフトに直に取り付けられています。シリンダーフロートが付いたフィルバルブの場合、数秒もあればトイレの水位を調整することができます。
    • このタイプのバルブは、取り付け、取り外し、メンテナンスが容易であり、修理に慣れていない人でも扱いやすくなっています。
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    トイレタンクの蓋を外す タンクの蓋を外し、テーブルなどの平らな場所に置いておきます。蓋はほとんどの場合セラミック製で割れやすいので、落としたり、落ちやすいテーブルの端など置いたりしないようにしましょう。蓋を取り外したらタンク内の水位を確認します。フィルバルブとオーバーフロー管の上部から2.5~5.1cm程度下の水位が望ましく、それよりも高い、あるいは低い場合には調整が必要です。
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    フロートを調整するために水を止める トイレの後ろ側、便器の下の方に止水栓があります。ネジあるいはハンドルを時計回りに限界まで回して、水栓を閉めましょう。それ以上閉まらないことを確認したら、タンクが空になるまでトイレの水を流します。
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    フロートの側面にある調整ステムを確認する 調整ステムは、フィルバルブにつながっている細長いチューブです。多くのモデルで、フィルバルブと平行、あるいは上部から水平に伸びています。調整ステムは、タンク内の水量を増減させるために使用します。[7]
    • 大幅な調整を行う前に、トイレタンク内の仕組みをきちんと理解しておきましょう。取扱説明書やメーカーのホームページなどがあれば確認しておきます。
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    フロートのリリースクリップを確認する フロート本体についている調整用のリリースクリップをひねることで、フロートを希望の高さまで上げ下げし、位置を調節できるタイプのシリンダーフロートもあります。ダイヤルを上げると水位が上がり、下げると水位が下がる仕組みです。[8]
    • フロートにリリースクリップが付いている場合は、それをひねって希望の高さに調整します。リリースクリップが付いていない場合は、別の調整ダイヤルを探しましょう。
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    フロートを1.3cmほど上げ下げして調節する 2 本の指で調整ステムの先端にあるギザギザのダイヤルをつかみ、時計回りまたは反時計回りに 1 回転回しましょう。フロートの高さを下げるには時計回りに、上げるには反時計回りに回します。適切な高さに調節したら、トイレタンクの蓋を元通りに閉め、止水栓を開けましょう。
    • ダイヤルがネジで固定されている場合もあります。調整ステムが動かない場合は、ネジで止められていないか確認しましょう。[9]
    • ダイヤルは1度に1回転以上は回さないようにしましょう。水位を急激に変えると、水の流れが悪くなることがあります。
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    止水栓を開けたら、便器内の水位の高さを確かめましょう。便器の水位の上下を確認するために、数回水を流します。水位が便器の約半分になっていれば修理は完了です。そうなっていない場合は、適切な水位になるまでフロートの微調整を行いましょう。
    • 何度調整しても適切な水位にならない場合には、プロの業者に修理を依頼しましょう。
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方法 3 の 3:
新しいフィルバルブを取り付ける

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    フロートの調整で改善しない場合は、フィルバルブを交換する トイレの水が止まらない、またフロートの高さを変えても何も改善しないという場合は、フィルバルブそのものを交換する必要があるかもしれません。交換の際には古いフィルバルブを外し、タンクの底部にある穴に新しいフィルバルブをはめ込むことになります。大がかりな修理に抵抗を感じる場合は、プロの業者に頼みましょう。[10]
    • トイレの種類によってフィルバルブが異なる場合があります。トイレの機種に合ったタイプのフィルバルブをネットで確認してから購入しましょう。
    • ホームセンターなどでユニバーサルトイレ修理キットを購入してもよいでしょう。ほぼすべてのトイレに合う新しいフィルバルブ、フロート、フロートバルブがセットになった修理キットです。
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    止水栓を閉め、トイレの水を抜く 交換用バルブを取り付けるには、トイレタンクを完全に空にする必要があります。トイレの後ろ側、壁の下の方にある止水栓を探しましょう。ネジあるいはハンドルを時計回りに限界まで回し、トイレを流します。流した後は、タンクに水は補充されません。完全に空になるまで水を流しましょう。[11]
    • タンク内に残った水は、スポンジやタオルで吸い取ります。
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    トイレタンクの外側からフィルバルブを取り外す タンクの外側に2つのナットがあるはずです。まずは、給水ホースとバルブをつないでいる方のナットを緩め、給水ホースをバルブから外します。次に、バルブをタンクに固定しているプラスチック製のナットを緩めます。両方のナットを緩めると、フィルバルブが取り外せるはずです。[12]
    • ナットを緩める際には、レンチやペンチを使いましょう。
    • 取り外した給水ホースに残った水が滴ることがあるので、事前にタオルを敷いておきます。
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    古いバルブをタンクから取り出す 付属のフロートを含め、フィルバルブユニット全体を取り出しましょう。ユニットは1つにつながっているので、一緒に取り外せるはずです。後でプロに修理してもらう予定がなければ、古いバルブは廃棄して構いません。[13]
    • 作業中は、タンク内の他の部分に損傷を与えたり、関係のない部品が外れたりしないように注意しましょう。
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    新しいフィルバルブを取り付ける バルブの底部をタンク底部の穴にはめ込みます。フィルバルブ本体を所定の位置に設置すれば、ユニットの残りの部分はまっすぐに安定するはずです。ぐらついたり、ズレたりすることなく、しっかりと固定されるでしょう。トイレをすべて元通りにする前に、バルブが底部にしっかり取り付けられているか確認します。[14]
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    給水ホースをつなぎ直す 給水ホースをバルブの底部に取り付けましょう。ホースをトイレタンクの底部に接続するためのワッシャーを、元の位置までスライドさせます。給水の際の漏水を防ぐために、外側のナットをしっかりとしめましょう。
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    止水栓を開け、試しにトイレを流す トイレの後ろの壁にある止水栓を反時計回りに回すと給水が始まります。試しにトイレを何度か流して水位を確認しましょう。
    • 止水栓と新しいフィルバルブの底部もチェックしましょう。ティッシュで拭いて湿っていないかどうかを確認します。湿っていたら接続部を再度しめ直しましょう。
    • これでも適切な水位にならない場合は、プロに相談しましょう。問題を突き止め、解決してくれるかもしれません。
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ポイント

  • 部品を交換する必要がある場合は、ホームセンターなどでユニバーサルトイレ修理キットを購入しましょう。ほとんどの標準的なトイレに合う、新しいフィルバルブ、フロート、フロートバルブがセットになっています。さまざまな価格帯の製品があるので事前によく調べましょう。このキットを使えば、水位の異常や、水洗力の低下、水が止まらないといった、トイレのほとんどの問題を解決できるはずです。
  • トイレの部品を外して、つなぎ直せるかどうかが不安な場合は、プロに頼むのが一番安全な方法でしょう。

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注意事項

  • トイレの部品をつなぎ直す際には、小さな部品も忘れずに取り付けましょう。部品が欠けていると、将来的に水漏れや構造的な損傷につながります。
  • 新しいフィルバルブを取り付ける際には、各部品を正しい順序でつなぎ直すようにしましょう。
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必要なもの

  • プラスドライバー
  • タオル
  • スポンジ
  • 交換用フィルバルブ(必要な場合)
  • レンチまたはペンチ(必要な場合)

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このwikiHow記事について

James Schuelke
共著者 ::
配管工
この記事の共著者 : James Schuelke. ジェイムス・シュルキは双子の兄弟のデイビットと共に、「Twin Home Experts」を経営しています。カリフォルニア州のロサンゼルスを拠点とするTwin Home Expertsは、認定資格者による配管工事、漏水検知、そしてカビ診断のサービスを提供しています。32年以上にわたり一般家庭と大型商業施設の配管工事に携わり、Twin Home Expertsの顧客エリアを太平洋岸北西部からアリゾナ州のフェニックス市にまで拡大しています。 この記事は1,130回アクセスされました。
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