トマトを種から育てる方法

共同執筆者 Andrew Carberry

この記事には:種の準備をする種を撒く苗を植え替えるトマトの苗を育てる出典

トマトを種から育ててみたいと思いませんか? キッチンの野菜かごにある、健康で熟したトマトを使い、みなさん独自のトマトを自宅の庭で育てることもできます。これから、トマトを種から簡単に育てる方法をご紹介します。種は市販の物を使うか、または自宅で芽出し用に発酵させることもできます。

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種の準備をする

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    種を購入するか、トマトの実から種を取りましょう。トマトの種は、オンラインショップ、お近くの園芸店、または園芸家から購入できます。もしくは、デパートの園芸コーナーでも販売しています。トマトの実から種を取る場合は、1種類のトマトに少なくともひとつの実が必要です。さらに、種を取るトマトが、固定種(エアルーム)または自然受粉の品種であることが重要です。交配種(ハイブリッド)の種や、薬品処理された種子から育ったトマトを使うと、同じようなトマトが生らない場合もあります。トマトは下記のように分類されます。
    • 固定種または交配種:固定種は、交配せずに代々同じ遺伝子を受け継ぐトマトです。一方、交配種は、2種類のトマトを交配させた品種です。
    • デターミネイト種(芯止まり品種)またはインデターミネイト種(一般的な品種):この分類方法は、トマトが実を付ける期間が基準となります。デターミネイト種が数週間しか実を付けないのに対し、インデターミネイト種は、寒くなるまで、繁茂期の間ずっと実を付けます。また、大きく生長するインデターミネイト種は、剪定や支柱立てなどのこまめな手入れが必要です。
    • 形:さらに、形状によって、グローブ、ビーフステーキ、ペースト、そしてチェリーの4種に分類されます。グローブトマトは一般的な丸いトマトで、ビーフステーキトマトは最も大型のトマトです。ペーストトマトは、ローマトマトなどのソースの材料に使われます。一口サイズのチェリートマトは、サラダに彩りを添えます。[1]
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    トマトを半分に切って中身をすくい取り、プラスチック容器に入れます。トマトの果肉と種を数日間保存するため、蓋をゆるめて通気性を確保しましょう。数日後、種にカビの層ができます。カビは様々な種子伝染病を撃退し、次世代への感染を予防します。
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    容器にラベルを貼ります。数種類の種を発酵させる場合は、混同しないように、品種名を書いたラベルを容器に貼りましょう。容器にゆるく蓋をします。発酵には酸素が必要なため、容器を密閉してはいけません。
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    容器は直射日光の当たらない温暖な場所に置きましょう。発酵の様子や臭いを不快に思う栽培者もいます。そのため、シンクの下や車庫(暖かい場合)など、目に付かない場所に容器を置きましょう。
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    果肉の表面に白カビが生えるまで、毎日容器の中身をかき混ぜます。カビが生えるまで通常2~3日かかります。容器内での発芽を防ぐため、カビが生えたらすぐに種を取り出しましょう。
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    種を取り出します。まずは、手袋をはめてカビをすくい取ります。種は容器の底に沈みます。
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    容器に水を注いで内容物を薄めます。種が容器の底に沈んだら、濾し器を通して不要物を取り除きます。このとき、種が外に流れ出ないように注意しましょう。それから、濾し器に残った種を丹念に水洗いします。
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    滑らかな平面に種を広げ、数日間乾燥させます。ガラスや陶器の平たい皿、料理用天板、合板または網戸用の網などを利用できます。紙や布を使うと、乾いた種が貼り付いてしまう場合があります。種が乾燥した後、種を撒く準備が整うまで、ジッパー付きポリ袋に入れて保存します。袋にトマトの品種を書いておきましょう。
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    種を涼しい暗所に保管します。種を密閉式容器に入れて冷蔵庫で保管することもできます。こうすると、種を冬と同じ環境に置くことができます。種を傷めるため、冷凍庫に入れてはいけません。

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種を撒く

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    最後の霜が降りる6~8週間前から、室内で栽培を始めます。屋外の気温がまだ低い時期に室内で新芽を育て、暖かくなった時点で庭に植え替えます。あまり早く新芽を屋外に植えると、低温で生長が止まったり、枯れてしまう場合があります。室内で栽培を始めると、生産量が高まります。
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    ピートポットなどの種蒔き用ポットを使いましょう。種蒔き用ポットは、近所の苗床やガーデンセンターで購入できます。
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    ピートポットに湿らせた培養土を入れます。例えば、ピートモス・バーミキュライト・コンポストが均等に配合された土を使います。種を撒く前に、土を水で湿らせましょう。
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    各ポットに2~3粒の種を5 mm程の深さに撒きます。種に土を被せて軽く押さえます。
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    発芽するまで、鉢を気温21~27度の室内に置きます。発芽後は、直射日光が当たる場所か植物育成ライトの下に置きましょう。
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    初めの7~10日間は、種に毎日霧を吹きかけます。新芽が出たら、水やりの回数を減らしましょう。植物が枯れる原因は、大抵の場合、水不足よりも、水のやりすぎによる根腐れです。発芽後は、水やりは控えめにしましょう。
    • 種を並べて水に浸し、根から水を吸収させることもできます。霧吹きでは、根に水が十分に行き渡らない場合もあります。
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    鉢を毎日チェックしましょう。発芽後、新芽は急速に生長します。[2]

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苗を植え替える

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    苗が15 cm程に生長したら、屋外に植え替えます。霜の時期が過ぎ、植え替えに適した高さに生長したら、屋外に移しましょう。
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    苗を屋外の気温に慣らしましょう。苗を庭に植え替える約1週間前から、外の気温に徐々に慣らす必要があります。日光にゆっくりと当てていきます。初めは鉢を半日陰に置き、屋外に置く時間を毎日少しずつ増やしていきます。1日1時間以内から始め、徐々に日光に当てる時間を増やしましょう。
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    植え付け場所の準備をします。水はけが良く、栄養分が豊富な土を用意しましょう。
    • ピートモスを土壌に混ぜると、水はけが改善されます。腐葉土やコンポストを混ぜても効果的です。
    • ピートモスを使う際は、植え付け場所から土を取り(半分以上残す)、同量のピートモスと混ぜ合わせます。混ぜた土をまた元の場所に戻します。
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    土のpH値を測定しましょう。pH値6~7の土壌がトマトの生育に最適です。
    • お近くの農業試験場で、土壌試験の用紙、袋、説明書などを入手できる場合もあります。土壌の調整後、再度pH値を測定しましょう。
    • 調整後も pH値が6以下の場合は、ドロマイト石灰を土に加えてpH値を上げましょう。
    • 土壌のpH値が7以上の場合は、硫黄華を加えてpH値を下げましょう。
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    60 cm程の穴を掘ります。苗を植える際、苗の先1/4程度が土から出る深さに穴を掘ります。掘った穴に、コンポストなどの有機肥料をシャベル1杯程度入れます。有機肥料が苗の生長を促し、植替えショックを和らげます。
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    苗を鉢から慎重に取り出して土に植え替えます。このとき、根を傷つけないように注意しましょう。一番下の若葉が土に触れる程度の深さに植えます。苗の周りの土を軽く押し固めましょう。
    • 土の中に埋まる葉はすべて取り除きましょう。土に触れた葉は病気の原因になります。
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    苗に肥料を与えます。魚粉、鶏糞、低窒素または高リン酸の有機混合肥料を与えましょう。その後、たっぷりと水やりをします。肥料は毎月与えましょう。
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    苗の隣に支柱かトレリスを立てます。苗が生長するに従って蔓が支柱に絡みつき、トマトを収穫しやすくなります。支柱を立てる際、根を傷つけないように注意しましょう。

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トマトの苗を育てる

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    苗に肥料と水をこまめに与えましょう。葉にカビが生えるのを防ぐため、苗の根元に水をやります。海藻由来の液体肥料を苗に振りかけるか、苗の周囲の土にコンポストを散布します。肥料を毎週与えると、収穫高を上げることができます。[3]
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    脇芽を摘み取りましょう。脇芽を摘み取ることで、生長を促進するとともに、収穫量も増加します。脇芽が出るたびに指で摘み取りましょう。主茎と側枝の間から生えてくる小さな芽が脇芽です。苗の日焼けを防ぐため、上部の数本の脇芽は残しましょう。
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    実が熟したら収穫しましょう。植え替え後60日程度で実が生ります。実が熟し始めたら、毎日観察して食べ頃に収穫しましょう。実を蔓ごと引っ張らずに、やさしくねじ切りましょう。

ポイント

  • 完全に乾燥するまで時間がかかる種もあります。必要に応じて、2~3週間(大きな種はそれ以上)乾燥させましょう。
  • 室内で苗を栽培する間、空気の循環にシーリングファンを利用できます。
  • ビーフステーキトマトのスライスは、サンドイッチの具材として人気があります。イタリアントマトもしくはペーストトマトは、料理、缶詰またはジュースに使われます。チェリートマトはサラダに重宝されます。
  • 植物の生長には時間がかかるため、収穫まで気長に待ちましょう。
  • トマトを広い区画に植えると、収穫量も増加します。
  • 降水量が多い地域では、トマトに覆いをすると健やかに育ちます。トマトは乾燥した環境を好むため、葉が濡れた状態が続くと病気に罹りやすくなります。
  • 水やりをする際は、葉が濡れないように注意しましょう。苗に直接水を掛けるのではなく、土に水を浸み込ませましょう。

注意事項

  • 気温が30度以上のときは、直射日光に当てて種を乾燥させてはいけません。濃い色の種は、薄い色の種より日光のダメージを受けやすいため、気温が30度以下でも注意が必要です。
  • トマトにつく害虫は、ヨトウムシ、コナジラミ、センチュウなどです。
  • トマトが罹りやすい病気として、フザリウム菌やバーティシリウム菌による萎凋病があります。病気に強い品種を植える、転作する、庭の手入れをこまめにするなどして、病気を予防しましょう。[4]

記事の情報

この記事はAndrew Carberryが共著しています。 アンドリュー・カーベリーは2008年より、学校の菜園や農場、そしてそれらに関する教育プログラムに携わってきました。現在は非営利団体、「Winrock International」において、地域社会に基づくフードシステム計画の開発に取り組んでいます。

カテゴリ: 園芸・ガーデニング | 住まいと暮らし・ガーデニング

他言語版:

English: Grow Tomatoes from Seeds, Italiano: Coltivare i Pomodori, Español: plantar semillas de tomate, Português: Cultivar Tomates a Partir de Sementes, Deutsch: Tomaten aus Samen züchten, Français: faire pousser des tomates à partir de graines, Русский: вырастить помидоры из семян, 中文: 从种子开始种西红柿, Nederlands: Tomaten kweken uit zaad, Čeština: Jak pěstovat rajčata ze semínek, Bahasa Indonesia: Menumbuhkan Tomat dari Bijinya, العربية: زراعة طماطم من البذور, ไทย: ปลูกมะเขือเทศจากเมล็ด, 한국어: 토마토 키우는 법, Tiếng Việt: Trồng cà chua bằng hạt

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