ドライソケットを手当てする方法

共同執筆者 Alina Lane, DDS

抜歯後はドライソケット(抜歯窩治癒不全)が起こる危険があります。ドライソケットとは抜歯個所の血の塊が早く剥がれて骨や敏感な神経終末がむき出しになった状態で、口腔内の雑菌や刺激にさらされやすくなります。歯槽骨が傷つき新しい保護膜を形成し始めますが、それには4日ほどかかります。ドライソケットは通常抜歯後2~3日で起こり、感染症、痛み、炎症につながる恐れがあります。[1] ドライソケットは時間の経過とともに自然治癒する疾患ですが、激しい痛みを伴います。ドライソケットを手当てする方法を覚えると痛みの緩和や早く症状を回復するのに役立つでしょう。

パート 1 の 4:
ドライソケットか見極める

  1. 1
    症状を確認します。ドライソケットにはいくつかの典型的な症状があるので、自分の症状と照らし合わせて確認しましょう。ドライソケットの一般的な症状は次の通りです。
    • 激しい痛み、とりわけ抜歯個所から顔の側面に放散する痛み。痛みが激しく、継続的に痛みをコントロールする必要があります。
    • 抜歯個所に穴があいて、全体的に灰色がかっている状態。順調に回復していれば、通常は、紫、赤、白、黄色をしています。
    • 歯茎の開いた傷から骨が見える状態
    • 顎や首のリンパ節の腫れ
    • 発熱
    • 口腔内の嫌な味や悪臭
  2. 2
    ドライソケットの危険因子を考慮します。口腔内の手術後は誰にでもドライソケットが起こる可能性がありますが、喫煙、エストロゲン(卵胞ホルモン)を使った経口避妊薬の服用、コルチコステロイド(副腎皮質ホルモン)の使用、口腔内の不衛生状態などがある場合や歯科医師の指示に従わないとドライソケットのリスクは高まります。
  3. 3
    口腔外科医または歯科医の診察を受けましょう。口腔内の手術や抜歯後にドライソケットが起きた疑いがあれば、直ちに歯科医師または医師の診察を受けましょう。
    広告

パート 2 の 4:
簡単な手当の方法

  1. 1
    鎮痛剤を服用します。鎮痛剤は傷の回復や感染症予防に効果はありませんが、痛み緩和に役立ちます。医師が効き目の高い薬を処方することもありますが、アスピリンやアセトアミノフェンなどの市販薬を服用することもできます。[2]
    • 子供や青少年にアスピリンを服用させてはいけません。子供や青少年がアスピリンを服用すると肝臓や脳の合併症を起こす危険があります。子供の症状緩和にどの薬が適しているか小児科医に相談しましょう。[3]
    • イブプロフェンは用量を超えて服用してはいけません。胃腸からの出血につながる恐れがあります。
  2. 2
    痛みを感じる側の頬を氷やアイスパックで冷やします。冷やすのは術後48時間に限ります。
    • ジッパー付きビニール袋に氷を入れたり氷をタオルに包んだりして使いましょう。いざとなれば袋入り冷凍野菜をキッチンペーパーで包んで使うこともできます。
    • 痛みを感じる側の頬にあてます。肌を傷める恐れがあるので、冷たすぎてヒリヒリしたら冷やすのをやめましょう。
    • 20分間あてて冷やしたら20分間外しましょう。
    • 術後48時間を超えると、冷やしても炎症緩和効果がなくなります。2日間冷やした後は温めましょう。
  3. 3
    水分を摂ります。どんな手術の後でも、水分とりわけ室温の水を飲むことが大切です。
    • 手術後はアルコールを控えましょう。
    • 室温の水が最適ですが、好みに応じて砂糖不使用のスポーツ飲料で代用しても構いません。
  4. 4
    塩水でうがいします。口の中のカスを除去し炎症を和らげる効果があります。
    • グラス1杯のぬるま湯に小さじ半分くらいの塩を混ぜます。
    • 塩が溶けるようにしっかりかき混ぜましょう。
    • 口の中をやさしくすすぎます。不必要に力を入れると血の塊が剥がれてしまうので、気を付けながら抜歯個所に焦点をあててすすぎましょう。
    • 毎食後と就寝前および必要に応じて塩水で口をすすぎます。
  5. 5
    タバコを控えます。喫煙という行為自体で血の塊が剥がれやすいうえ、煙が抜歯個所に触れたり噛みタバコを使ったりすると痛みが悪化し炎症が長引きます。
    • 口腔内の傷が回復するまで禁煙する自信がなければニコチンパッチを使いましょう。
    • 喫煙代替案に関しては医師に相談します。
  6. 6
    クローブオイルを使います。数滴のクローブオイルを口腔内の開放創に塗ると痛みが多少緩和されると言う人もいますが、[4] 医師の指示や治療の代替としてクローブオイルを使うべきではありません。むしろ、これは直ちに医師による治療が受けられない場合一時的に痛みを緩和するための手段です。
    • 清潔な綿棒にクローブオイルを数滴たらします。
    • 抜歯個所の歯茎に綿棒で塗りましょう。
    • 必要に応じて繰り返し、痛みと炎症を緩和します。
    広告

パート 3 の 4:
より高度な手当てを行う

  1. 1
    傷口を洗います。ドライソケットの一般的な手当の1つが傷口を洗うことです。食べカスやごみなどの汚れを取り除き、感染症のリスクを減らします。これは通常歯科医師や口腔外科医師によって行われますが、適切な器具があれば自分で行うことも可能です。[5]
    • 先端が曲がった清潔なプラスチック製注射器を使います。
    • きれいな水や塩水又は医師に処方されたすすぎ液を注射器に入れます。アルコール不使用の洗口液を薄めて使うこともできます。
    • 抜歯後3日経ったら患部を洗うことができます。様々な角度からすすぎ液をあて、目に見えるカスなどをすべて取り除くように洗いましょう。
    • 傷が治り始め傷口にカスがたまらなくなるまで、毎食後および就寝前に洗います。[6]
  2. 2
    薬用被覆材で覆います。口腔外科医が抜歯後に傷口を薬用被覆材で覆うこともあります。被覆材に塗られた薬品が痛みの緩和と感染症予防に役立ちます。一般的に薬用被覆材は毎日交換する必要がありますが、外科医の判断により交換の頻度や覆う期間は異なります。[7]
    広告

パート 4 の 4:
ドライソケットを予防する

  1. 1
    抜歯直後に外科医に傷口を覆ってもらいます。傷口を覆うとドライソケットが起こりにくいことが確認されています。また、外科医に傷口を縫合してもらうのもドライソケット予防に効果的です。[8]
  2. 2
    抗菌洗口液を使います。手術の直前と直後に行うのが効果的です。
    • 外したキャップに洗口液を注ぎ、水と洗口液を1:1の割合で混ぜます。
    • 両頬の間で舌を動かしながらやさしくすすぎます。患部に焦点を当ててすすぎましょう。
    • すすぎ終わったらシンクに吐き出します。
    • 洗口液の刺激が強すぎる場合は、直ちに水で口をすすぎましょう。
  3. 3
    柔らかいものを食べます。術後24時間はとりわけ重要です。傷の回復につれ徐々に柔らかさを調整しても構いませんが、硬く歯ごたえのあるものや辛い物は傷口にたまりやすく、痛みや炎症につながるので原則として避けましょう。
  4. 4
    タバコを控えます。口腔内の手術後少なくとも48時間はタバコを控えます。噛みタバコは術後少なくとも1週間控えましょう。タバコで炎症が悪化し回復が遅れ、傷口が感染するリスクが高まります。
    広告

ポイント

  • 準備を整えます。数時間外出する際は鎮痛剤や注射器などを携行します。今は大丈夫でも外出中に痛みが生じる可能性があるので準備しておきましょう。
  • みじん切りベーコン、ハンバーガー、米は数日間控えましょう。
  • 傷が回復するまで喫煙を控えます。

広告

注意事項

  • 抜歯後1週間以内にストローを使うとドライソケットのリスクがかなり高まります。
  • 経口避妊薬を服用している女性の30%が術後にドライソケットを起こしています。親知らずを抜歯する最適な時期は、生理周期の最終週(23日から28日)です。
  • 医師に相談なく鎮痛剤の用量を増やしたり、種類の異なる鎮痛剤を同時に服用したりしてはいけません。
  • 抜歯後24~48時間以内に喫煙するとドライソケットの危険が高まります。
広告

このwikiHow記事について

Alina Lane, DDS
wikiHow共著者の一人、Alina Lane, DDSがこの記事を共著しています。wikiHow共著者は、可能な限り正確でわかりやすい記事を提供するため、wikiHow編集者と緊密に協力しあっています。
カテゴリ: 健康
このページは 246 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告