ナメクジ駆除方法

共同執筆者 Lydia Patubo

ナメクジに悩まされている園芸愛好家はたくさんいます。この腹足類の生きものは夜間にコソコソと這い回り、植物の葉や果実を食害します。丹精込めた庭がナメクジに占領されて植物が台無しになる前に、ナメクジを駆除しましょう。誘引剤や罠、または自然界の天敵を使うなどさまざまな方法があり、すぐにナメクジを除去することができます。ここで紹介する方法は、カタツムリにも効果があります。

方法 1 の 4:
罠を設置して捕獲する

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    大切な植物にはビールや牛乳の罠を仕掛ける ナメクジは約1mまで近づかないと罠に気づかないため、この罠は小さな庭または特に大切な区画に設置しましょう。 以下の手順で罠を仕掛けましょう。
    • 背の高いカップの細くなった方を下にして土に埋めます。ナメクジを捕食するゴミムシ類が罠に落ちないように、カップの縁を1cmほど土から出します。[1]
    • ビールまたは牛乳をカップの半分の深さまで入れます。
    • 数日おきにカップを取り替えます。ナメクジが這い上がって逃げ出す場合は、ハチミツ、イースト、少量の水を沸騰させて糊状にしたものを代わりに使いましょう。[2][3]
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    コーンミールの罠で駆除する コーンミールはビールよりも安価ですが、それほど多くのナメクジは捕まらないかもしれません。大さじ1、2杯のコーンミールを広口の瓶に入れて横に倒します。コーンミールは乾燥した状態に保ちましょう。コーンミールがナメクジの体内で膨張して死滅させます。
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    人道的な罠を使う ナメクジは木片、植木鉢、または段ボールの下など、日陰の湿った場所を好みます。これらのものを庭に置いて毎日チェックし、生きているナメクジを集めて家から離れた場所に捨てましょう。以下の食べ物を一緒に置くと効果的です。[4][5]
    • キャベツの葉
    • 水で湿らせた柑橘類の皮
    • ドライペットフード
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    罠を雨やペットから守る コーンミールや液体の罠は水と混ざると効果が失われます。罠の上に覆いをかけて雨から守りましょう。ペットが罠の餌を食べてしまう心配があれば、丈夫なもので罠を覆いましょう。植木鉢を逆さにして小さな入り口を作るとよいでしょう。
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    夜にナメクジを捕獲する これは楽しい作業とは言えませんが、ナメクジが大量に発生している場合は、ナメクジを個別に捕まえる必要があるかもしれません。懐中電灯と使い捨ての手袋を使い、ナメクジを棒で突き刺すか、洗剤液を入れたバケツに落としましょう。[6]ヘッドライトがあれば両手を使うことができるため、ナメクジの捕獲が容易にできます。
    • 葉の裏側も確認しましょう。
    • ナメクジが這った跡をたどりましょう。
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方法 2 の 4:
ナメクジを防除する

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    庭を乾燥した状態に保つ 効果はすぐには現れないかもしれませんが、長期的なナメクジ対策としては、庭を乾燥した状態に保つことが最も効果的な方法です。湿った環境を好むナメクジを防除する方法は次のとおりです。
    • 植物の水やりは、早朝から10時頃までに済ませましょう。こうして、日が暮れるまでに土が乾くようにします。
    • 水の量を最小限に抑えるために、ドリップ灌漑を設置しましょう。
    • 庭のゴミを除去し、定期的に芝を刈りましょう。
    • 藁や刈草などの有機マルチは避けましょう。
    • 空気が循環するように植物同士の間隔をあけましょう。
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    植物でマルチや煎汁を作る 近くの園芸店で以下の植物が手に入る場合は、ある程度までナメクジを防除できます。[7]
    • 樫の葉のマルチまたは粉砕したタバコの茎を植物の周りにバリアとして敷きましょう。
    • ニガヨモギをお湯に24時間浸して濾し、煎汁を作ります。それを洗剤水と混ぜ合わせ、土やナメクジに吹きかけましょう。[8]
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    胴版を細長く切ってバリアを作る ナメクジの体長より太い幅の薄い銅板を用意します。植物や花壇の周りに銅板を置いてバリケードとして使いましょう。
    • 子供が銅板で怪我をしないように注意しましょう。
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    土がない場所に塩を散布する ナメクジが這い回る場所に塩を撒いておくと、塩がナメクジの体から水分を奪って死滅させます。塩を撒くことで植物が枯れる、または土の塩分濃度が高くなりすぎる場合があるため注意が必要です。塩をポーチの鉢植えの周りに散布する、または塩を撒く前に土を覆って土の質を損ねないようにしましょう。
    • 塩が水に濡れる状況(雨が予測される、スプリンクラーが稼働しているなど)では、塩の散布は控えましょう。たとえ安全な場所に撒いても、塩が水に溶けて土壌に流れ込み、土の質に影響を及ぼす場合があります。
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    民間的な方法を試す ナメクジの被害に悩まされる園芸家は、ナメクジを庭から追い出すために、あらゆるものを試してきました。以下で紹介するのは、そのなかでも効果的な方法とされています。ただし、ナメクジを完全に追い払うことはできないかもしれません。
    • コーヒーの出がらしは効果があるとされていますが、庭の土壌をやや酸性にしてしまうかもしれません。
    • ナメクジは鋭く粗いコーヒーの粒を嫌いますが、完全に撃退することはできないかもしれません。
    • 海藻には食塩ほどの効果はありませんが、土壌に及ぼす影響は塩よりは少ないはずです。日本での入手は困難かもしれませんが、石灰藻(サンゴ藻)の粉末がより効果的です。[9]
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    ナメクジを防除する植物を植える 植物のなかには、味や感触を嫌ったり有害であったりするため、ナメクジが近づかないものがあります。このような植物で庭を囲ってバリアを作るか、守りたい植物の近くに植えましょう。ナメクジを完全に除去することはできませんが、一度植えるだけで多くのナメクジを防除できます。以下の植物を試してみましょう。[10]
    • ハーブ:ショウガ、ニンニク、チャイブ、ミント、チコリ
    • 野菜:ナメクジは甘い野菜を好み、苦い野菜にはあまり近づきません。ケール、春キャベツ、ブロッコリの新芽を試してみましょう。
    • ブルー系のギボウシ(ホスタ)は、他の色より効果的です。
    • 日陰を好む植物:アスチルベ、コマクサ、ジギタリス(キツネノテブクロ属)、ロベリア、ビオラ(パンジーやスミレのいくつかの品種)、ラナンキュラス(キンポウゲ属)、ニチニチソウ(ビンカ、ただし繁殖力旺盛)
    • 半日陰を好む植物:フロックス、カンパニュラ、ヘメロカリス、またはハッカ(ただし繁殖力旺盛)
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    より強力な(ただし有害な場合もある)バリアを検討する ナメクジが接触すると死滅する物質があります。より効果的なバリアとしてナメクジを防除できますが、取り扱いには注意が必要で、乾燥した状態に保つことが重要です。[11]取り扱いを誤ると庭に被害を及ぼし、人間や動物にも害を与える場合があります。説明書に明記されていない限り、土ではない場所に散布しましょう。
    • 安全に関する注意:以下の物質を吸引したり、素手で扱ってはいけません。子供やペットが遊ぶ庭での使用には適さないかもしれません。
    • 珪藻土:有益昆虫に害を与える場合があります。[12]
    • 木灰:土壌のpH値を上げるため、植物に影響を及ぼす場合があります。
    • 消石灰:土壌のpH値を大幅に上げるため、生育できない植物が多数あります。
    • カフェイン1%のスプレー:保護したい植物に直接吹きかけると、それを食べたナメクジは死滅します。ただし、植物に及ばす害については不明です。
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方法 3 の 4:
自然界の天敵を使う

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    ゴミムシを放す ゴミムシはナメクジの天敵です。アメリカやイギリスでは園芸店やインターネットでゴミムシの幼虫が販売されており、早春に庭に放されます。幼虫は成長して蛹になり、夏に羽化して成虫になります。[13]
    • 幼虫を放す代わりに、石、草、藁などの乾燥した隠れ場所を作り、野生のゴミムシを招く方法もあります。石などが天敵からの隠れ場所となり、ゴミムシが庭に住み着きます。都合のよいことに、ゴミムシはナメクジが生息する大抵の場所で生きることができます。
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    鳥を利用する 自然界でのナメクジの最大の天敵は、アヒル、ニワトリ、コマドリ、カケスなどの鳥類です。平気であれば、朝にナメクジを捕獲し、野鳥に放り投げて与えてもよいでしょう。鳥は徐々に庭先でナメクジを探すようになるため、それほど長い間餌付けをする必要はありません。また、ニワトリやアヒルを飼っている場合は、庭のナメクジを日常的に食べさせることもできます。
    • ニワトリは植物も食べてしまうことがあるため、目を離さないようにしましょう。
    • 生垣や植え込みを作ったり、餌台やバードバスを設置したりして、鳥が庭に巣作りをするよう促しましょう。[14]
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    カエルを放す ナメクジを好物とするカエルは、庭に住み着くと植物に害を及ばす他の虫も捕食します。野生のカエルを引き寄せるには、鍋などの容器を逆さにして石に立てかけ、カエルが好む暗い隠れ場所を作ります。または、カエルを購入して庭に放ち、ナメクジを食べさせてもよいでしょう。また、カエルの住みかとなるような小さな池を庭に作る手もあります。[15]
    • 池で魚を飼ってはいけません。魚がオタマジャクシを食べてしまうことがあります。
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    線虫を利用する 線虫は土の中に住む極小の寄生虫です。イギリスなどのヨーロッパ諸国では、ナメクジに寄生して死滅させる特定の種類の線虫が園芸店やインターネットで販売されています。この方法は非常に効果的ですが難点もあります。ナメクジが一旦駆除されると、線虫などの天敵はその場所を去るか死滅します。数週間おきに線虫を補充しないと、天敵のいない庭でナメクジが大量発生します。この方法は日本ではまだ実用化されていませんが、効果的な方法として東邦大などで研究が進められています。[16][17]
    • 一般的な線虫の取り扱い方法として、線虫を土に散布してから水を撒くと説明書に記載されています。
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方法 4 の 4:
薬剤を使う

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    ナメクジにアンモニアを吹きかける アンモニアと水を混ぜてナメクジ駆除剤を作ることができます。家庭用のアンモニア1に対して水6の割合で混ぜ合わせます。この液体をスプレーボトルに入れ、ナメクジを見つけたら吹きかけましょう。植物に直接かけると徐々に葉焼けを起こすことがあるため、注意しましょう。
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    粒状のリン酸第二鉄を使う この小さな粒状のナメクジ駆除剤は、ガーデンセンターやインターネットで販売されており、庭に散布して使います。誘引されたナメクジがリン酸第二鉄を摂食すると、1週間以内に死滅します。大抵のペットと食用植物には安全ですが、使用は必要最小限にとどめることが賢明です。
    • リン酸第二鉄を含む製品には、MICナメクジ退治、スラゴなどがあります。
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    メタアルデヒドを試す メタアルデヒドは一般的なナメクジ駆除剤ですが、難点もあります。とりわけメタアルデヒドはペット(特に犬)にとって非常に毒性があります。[18]ペットへの害を防ぐために、慎重に取り扱うとともに、適切な場所に保管することが重要です。
    • ペットのおやつと間違うことがあるため、粒状のメタアルデヒドは避け、顆粒の製品を使いましょう。
    • メタアルデヒドは犬が届かない場所に保管しましょう。
    • 食用の植物の近くに散布してはいけません。
    • ペットが餌と間違わないように、積み上げずに薄く散布しましょう。
    • メタアルデヒドは暖かく乾燥した日に効果を発揮しますが、日が当たる場所では使用できません。暖かくなりそうな日の前晩、葉の下に散布しましょう。
    • 周囲への影響を考慮し、低濃度のメタアルデヒドを探しましょう。[19]
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ポイント

  • パティオのプランターの底から5~8cmの幅でWD-40を吹きかけましょう。雨が降り続いてもしばらくの間は効果が持続します。WD-40は年に2度塗布しましょう。
  • ナメクジを手で捕獲する場合は、夕方の早い時間帯のできれば湿度の高い日、もしくは早朝に探しましょう。
  • カップ1杯のビールを庭に置いて捕獲する方法もあります。ビールに含まれるイーストがナメクジを誘引し、朝には数匹のナメクジがカップに入っているはずです。カップは土に埋めて設置します。
  • ピーナッツバターを塩で囲んだ罠で駆除することもできます。

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注意事項

  • 安全性が高いとうたわれているナメクジ誘引剤でも、ミミズのような無脊椎動物には有害な物質が含まれていることがあります。
  • ナメクジは昆虫ではなく軟体動物です。そのため、大抵の殺虫剤に効果はありません。
  • リン酸第二鉄の駆除剤には、散布すると生物や環境に有害となる成分が含まれているのではないかとの疑いもあります。この駆除剤には、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)が不活性成分として含まれていると言われています。
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このwikiHow記事について

園芸家
この記事はLydia Patuboが共著しています。 リディア・パトゥーボはカリフォルニア州サンフランシスコにある大型ガーデニング店「Flowercraft」にてマネージャーを務めています。City College of San Franciscoにて環境園芸学を学び、環境園芸家として10年以上の経験があります。
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