ナルシストとの虐待的な関係から抜け出せずにいるのは、非常に悲惨な状況と言えるでしょう。ナルシストは感情の波が激しいため、接し方が難しい場合もあります。ナルシストは、相手を困惑させるために、故意にそのような行動を取るのです。この記事では、ナルシストの心理的虐待行為、その行為の裏にある理由、ナルシストの相手とあなたの関係が終了したのかどうかを判断する方法などを、心理学者による説明と共に紹介します。この記事を読み進め、ナルシストの行動パターンを詳細に解明していきましょう。

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全く感情を見せない

  1. ナルシストは、相手との交際がある程度本格的になった時点で感情を見せなくなります。初めの頃は、魅力的で愛情深い人だという印象を受けるでしょう。ものすごく気にかけてくれるため、圧倒されるほどだったかもしれません。これは英語で「love-bombing(ラブ・ボミング:相手を自分に依存させる目的で、付き合いたての頃からたくさんの愛情を示す行為)」と呼ばれますが、ナルシストはパートナーと付き合い始めの頃にこの手口を用いて相手を操ろうとします。そして、相手が完全に自分のものになったと感じたら、相手を切り捨てるのです。[1] [2]
    • 付き合い初めの頃、ナルシストの愛情表現が過剰だと感じましたか?早く真剣な付き合いに発展させようと、せかされましたか?これらは「ラブ・ボミング」の典型的なサインです。
    • ナルシストの思うつぼにはまってしまっても、自分を責めてはいけません。自分は魅力的であり、相手に求められているのだと思いたくなるのは人間の本質的な性質です。 「ラブ・ボミング」はそういった人間の性質を利用できるため、効果的な手法なのです。
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2
常に批判してくる

  1. ナルシストは、相手との関係を終わらせて次に進む準備ができると、相手に無力感を感じさせようとします。ナルシストは相手を切り捨てる時が近づくと、相手がすること全てを不十分だと見なし、事あるごとに相手をけなすのです。粗探しをしたり、些細な間違いを指摘するなど、何でも大袈裟に騒ぎ立てようとします。気付けば、ナルシストの相手からは非難しかされなくなっているでしょう。
    • ナルシストは自尊心が低いため、他人を非難することで自尊心を高めようとするのです。ナルシストは「自分が手に入れられないものを相手が持っているのは許せない」という考え方をします。だから「あなたの」自尊心を傷つけたいのです。ナルシストの策略に騙されてはいけません。[3]

3
全てにおいてあなたを責める

  1. ナルシストは自分が抱える問題に責任を持てないため、相手を責めます。ナルシストは自尊心が低く、それを隠すために自我を膨張させます。[4] 何に対しても自分で責任を取ることができないため、相手に罪を負わせようとします。このような行為は徐々に現れ始め、相手との関係が終わりに近づくにつれて悪化していきます。
    • ナルシストは相手に罪悪感を感じさせることに非常に長けています。相手が悪いのだと思い込ませ、たとえその人に何の非がなかったとしても、謝罪すらさせようとするかもしれません。
    • たいていの場合、抵抗しようとしても効果はありません。ナルシストにとって、相手の意見などどうでもよく、たとえあなたが自分の無罪を証明する証拠を十分に揃えても、ナルシストは常に倍にしてやり返してくるでしょう。[5]
    • このように操作されるのは腹立たしいことですが、注意すべき点が分かっていれば、自分の力を取り戻せるでしょう。
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4
常にイラついていたり、怒っている

  1. ナルシストは恐怖心から相手を迷惑者のように扱います。初めはおそらくあなたを尊敬の眼差しで見たり、大切にしてくれたことでしょう。それが最近は、その人のそばでは息もできないほど苦しい状態になってしまったのです。あなたの存在が相手をイライラさせているかのように感じるかもしれません。常に否定的・攻撃的な態度を取るナルシストに対処するのは非常に困難なことです。[6]
    • なぜナルシストの相手は変わってしまったのでしょうか?ナルシストは、相手との交際が深いものになるにつれ、内心では恐怖心を抱くのです。相手に本当の正体を知られて別れを告げられるのを恐れるため、まずは相手に罪悪感を抱かせるのが、ナルシストの手口です。

5
些細なことに因縁をつけてくる

  1. ナルシストはこうして相手を混乱させ、否定的な感情を植え付けていくのです。どんなに些細なことであったとしても、「この世の終わりだ」とでも言うかのように振る舞います。例えば、「食器洗い機への食器の入れ方を間違えた」といったようなことにさえ激怒するかもしれません。一般的に、ナルシストは相手が完全に疲弊するまで、できるだけ衝突を長引かせようとします。[7]
    • 衝突が続く間は、ナルシストは相手を不当に責めるだけでなく、自分の怒りの感情を正当化しようとします。ナルシストのために時間を費やしたり、自分の意見を述べるのは無意味でしかありません。ナルシストにとって、間違っているのは相手であり、正しいのは自分なのです。
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6
利用される

  1. ナルシストはできる限り相手を利用してから切り捨てます。頼み事をする、お金を借りる、称賛を求める、相手を精神的に疲弊させる、境界線を越えるなど、相手を利用してできることは何でもするのです。ナルシストにとって、相手は自分の利益のために使う「モノ」でしかありません。[8]
    • こういった振る舞いに気付いたら、ナルシストの要望はできる限り無視しましょう。

7
スキンシップをとらなくなる

  1. ナルシストは相手に「自分は不必要な存在だ」と感じさせて、相手の元を去ります。スキンシップを避けたり、あなたが近づこうとするとよけたりしますか?愛情表現をしなくなり、態度を豹変させるのは、ナルシストがよく使う手口の1つです。キスやハグをしてこなくなる、触れようとするとよけられる、ベッドの上でも拒絶されるなど、突然このような振る舞いが見られるかもしれません。これも、相手があなたをコントロールしようとしている証拠です。[9]
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8
「浮気しているだろう」と責められる

  1. ナルシストはあなたと別れるための理由を探そうとするかもしれません。あなたに裏切られたという被害妄想を抱いて、突然騒いだことはありませんか?このように非難するのは、あなたとの別れを正当化するための策略です。ナルシストにとって重要なのは別れをあなたのせいにすることであり、自分の行動を正当化するためなら嘘をつくことなど何でもないのです。
    • また、あなたの価値を下げたり、評判を悪くするために、あなたに浮気されたと周囲に話したり、悪意のある嘘をついたりするかもしれません。[10]

9
心理的に操られる

  1. ナルシストの目的は、相手をコントロールし、困惑させ、破滅させることです。ナルシストは、心理的虐待の一種である「ガスライティング」と呼ばれる手法を使い、嘘をついたり現実を否定するなどして相手を困惑させます。 例えば、相手が自分の記憶や知覚を疑うように仕向けます。多くの場合、ガスライティングは付き合い始めの頃に始まり、別れが近づくにつれて頻度が増していくでしょう。[11] [12] ガスライティングのよくある手法として、次のようなものがあります。
    • トーン・ポリシング(相手が話した内容ではなく、話し方に文句をつける):相手に「過剰に反応している」「落ち着いたほうがよい」「大袈裟に考えすぎた」などと言い、相手の感情を否定します。
    • ブロッキング、ダイバーティング(会話の内容を変えるなどして、相手が自分の考えに疑問を持つよう仕向けたり、会話をコントロールしようとする):相手が自分の記憶や自分自身を疑うように仕向けます。「そんなこと起きてない。頭がおかしいんじゃないか?」「気のせいだよ」などと言ってくるでしょう。
    • ストーンウォーリング(相手とのコミュニケーションや接触を完全に拒否する):問題について話し合うことを拒否します。あなたが話し合おうとしても、話題を変えたり、聞こえなかったふりをしたり、その場から立ち去ったりするでしょう。[13]
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10
何を言っても無視される

  1. ナルシストはストーンウォーリングという手法を使い、相手を見下します。最終的に、ナルシストは相手に「自分は無価値な人間だ」と感じさせたいのです。相手が「存在ごと否定されている」と感じるまで、相手の発言には耳を傾けず、質問されても無視し続けるでしょう。四六時中ストーンウォーリングされていると感じるようであれば、ナルシストはあなたとの関係を終わらせようとしている可能性が高いと言えます。それでもまだ、「一緒にいられて嬉しい」という気持ちになっても、あなたがコミュニケーションをとろうと試みれば、露骨に避けてくるでしょう。[14]

11
コミュニケーションを遮断される

  1. ナルシストは相手を切り捨てる際、相手に直面する勇気はありません。相手と向き合って別れを告げることはせず、相手を完全に遮断し、状況を理解してくれるだろうと思い込みます。メッセージや電話を無視する、SNSのフォローを外すなどして、まるであなたは存在しないかのように振る舞うでしょう。[15]
    • このような理不尽な扱いを受ける必要などありません。心が傷ついたことでしょう。しかし、ナルシストの相手との関係もこれで終わりです。今後はその相手をあなたの人生に関わらせないことが大切です。
    • ナルシストはうまいことを言ってあなたの元に戻って来ようとするかもしれませんが、相手の目的は、再び心理的虐待を繰り返すことです。連絡が来ても、返信してはいけません。
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このwikiHow記事について

Lia Huynh, LMFT
共著者 ::
認定マリッジ・ファミリーセラピスト
この記事の共著者 : Lia Huynh, LMFT. 認定マリッジ・ファミリーセラピストのリア・フインは、経験20年以上。個人、カップル、クリスチャン、アジア系アメリカ人へのカウンセリングを専門としています。カリフォルニア大学ロサンゼルス校にて心理学の学士号を、サンフランシスコ州立大学にてマリッジ・ファミリーセラピーおよび児童福祉サービスの修士号を取得。
カテゴリ: 人間関係
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