ノルウェー国民ではない人がノルウェー国籍を申請するためには、まずノルウェーに7年間合法的に居住しなくてはいけません。EU加盟国の国民ではない場合は、国籍の取得申請を行う前に永住権を取得する必要もあるでしょう。また、ノルウェー人は自分たちの言語と文化に誇りを持っています。国籍の取得に、ノルウェー語とノルウェーの社会科を勉強し、テストに合格しなければならないという条件があることからも、それがよくわかるでしょう。[1]

パート 1
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永住権を取得するために

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    有効な滞在許可証を3年以上保持している 永住権を申請できるのは、滞在許可証を取得し、ノルウェーに3年以上合法的に居住した場合に限られます。滞在許可証は通常、国内での就労や就学のために発行されるものです。[2]
    • ノルウェー大使館または領事館に勤務するノルウェー人の配偶者、あるいは未婚のパートナーと同棲している場合は、居住要件が免除されます。
    • EU加盟国の国籍を取得している場合、ノルウェーに5年間居住すれば、自動的にノルウェーの永住権を取得できる仕組みです。ただし、5年間合法的に居住していること、仕事や勉強をしていること、その他自活していることを証明する必要があります。[3]
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    ノルウェー語を話せるようになる 多くのノルウェー人は英語を話しますが、永住権を取得するためには、ノルウェー語が堪能であることを証明する必要があります。 https://www.ntnu.edu/learnnow/ (英語)から、ノルウェー語の無料オンライン講座を受講してもよいでしょう。[4]
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    ノルウェー語と社会科のテストを受ける 16歳~55歳までの人は、A1レベル以上のノルウェー語の口頭試験と、選択した言語で受験できるノルウェーの社会科の筆記試験に合格する必要があります。[5]
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    犯罪歴がないことを証明する 永住権申請前の3年間ノルウェーに居住していた場合でも、犯罪歴があれば申請は認められません。また、自発的ではない形で、精神科の治療やケアを受けるように命じられたことがある場合も、永住権の申請は難しいでしょう。[6]
    • 前科があるからといって、ノルウェーの永住権を取得できないわけではありません。ただし申請は、有罪判決を受けた日から少なくとも3年が経過するまで待たなければならない場合があります。
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    申請ポータルサイトに登録する 申請者の多くは、ノルウェー移民局(UDI)の申請ポータルサイトを利用して、永住権申請を行います。 https://selfservice.udi.no/ (英語)にアクセスして、ユーザーアカウントを作成しましょう。[7]
    • 申請ポータルサイトのユーザーアカウントからは、応募書類の記入、提出、手続きの予約、応募状況の確認などが可能です。
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    経済的に自立していることを証明する UDIから永住権を付与されるのは、前年の最低所得要件を満たしていることを証明した申請者だけです。2018年の最低所得要件を満たす金額は約318万円でした。[8]
    • 適用される最低所得要件および所得を証明するために必要な書類は、申請書に記載されています。
    • 申請書を提出する前の居住期間中に、社会保障給付を受けていないことも条件に含まれます。
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    申請料を支払う 2018年の時点での大人の永住権申請料は約4万円です。18歳未満の子供の申請に料金はかかりません。UDIのウェブサイトを見て、最新の申請料や支払い方法について確認しましょう。[9]
    • オンラインで申請書類を作成・提出する場合、VisaまたはMasterCardがあれば、申請時にオンラインで料金を支払うことも可能です。
    • 申請書を提出する前に、すべての質問に対する回答を確認しましょう。一旦、支払い画面に進むと、申請画面に戻って変更することはできません。[10]
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    必要書類を持って最寄りの警察署に行く 申請書を提出したら、手続きの予約をして最寄りの警察署に必要な添付書類を提出しにいきましょう。[11]
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    通知を待つ 申請書を提出すると、UDI側の審査が行われます。永住権申請の手続きには、通常3ヶ月から6ヶ月かかるでしょう。追加の情報や書類が必要になった場合は、申請の許可が下りる前にUDIから連絡があるかもしれません。[12]
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    警察署に連絡を入れて手続きの予約をする 永住権の申請が承認された場合、最寄りの警察署で手続きを行い、永住権カードをもらいましょう。警察は指紋を採取し写真を撮影した後、カードの作成の手続きを進めます。[14]
    • 申請ポータルサイトのアカウントがある場合は、申請ポータルサイトからオンラインで、手続きの予約することも可能です。
    • オンラインで予約できない場合は、警察署に直接電話をかけましょう。UDI経由では予約をすることはできません。
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    永住権カードを郵送で受け取る 永住権カードは、準備ができ次第郵送されます。受け取るまでには最低でも10営業日かかるでしょう。海外旅行の予定がある場合は、余裕を持って出国前に受け取れるようにします。そうしないと、帰国時に困ることがあるためです。[15]
    • 永住権カードには写真がついていますが、身分証明書とはみなされません。ノルウェー以外の国を旅行する際には、パスポートを携帯しましょう。
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パート 2
パート 2 の 3:
国籍を取得するために

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    ノルウェーに少なくとも7年間居住する 「滞在期間」の条件は、ノルウェーの国籍を取得するために最初に満たさなければならない条件です。ほとんどの申請者が永住権を取得し、ノルウェーに少なくとも7年間、途切れることなく居住しなければなりません。[16]
    • ノルウェー国民の配偶者、スポーツ選手、海外在住のノルウェー国民でノルウェー大使館や領事館での外交任務に就いている人など、一部の特別な申請者は例外となります。[17]
    • 国外への短期間の訪問は認められており、居住期間が中断されることもありません。ただし、1年の間に2ヶ月以上国外に滞在した場合は、居住期間がリセットされます。
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    ノルウェー居住期間中の犯罪歴がないことを証明する ノルウェー国籍取得のためには、居住期間中に、犯罪歴や精神科治療を命じられたことがないことを証明できなければなりません。[18]
    • 犯罪歴があっても、ノルウェー国籍を取得できる場合があります。ただし、通常は待つことになるでしょう。待機期間の長さは、有罪判決によって課された刑罰の内容によって変わります。
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    身分証明書を用意する 国籍取得の過程で、ノルウェー政府によって信頼できる書類での身元の確認が行われます。大抵の場合、出身国の有効なパスポートを提出することになるでしょう。[19]
    • 何らかの理由で有効なパスポートが手元にない場合は、出生証明書などの他の書類で代用できるでしょう。
    • イラク、アフガニスタン、ソマリアなどの一部の国の文書は、ノルウェーでは信頼できるものとして認められていません。これらの国の政情が安定していない、あるいは最近まで安定していなかったためです。これらの国の出身者は、本人確認のために追加の手続きが必要になります。
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    A2レベルのノルウェー語口頭試験に合格する ノルウェー国籍の取得には、A2レベル以上のノルウェー語の能力があることを証明する必要があります。永住権取得のためのノルウェー語試験にA1レベルで合格している場合は、A2レベルに到達するために再度試験を受けましょう。
    • 永住権取得のためのノルウェー語口頭試験のA2レベルにすでに合格している場合は、再度試験を受ける必要はありません。
    • 言語テストに関する情報は、Skills Norwayのウェブサイト https://www.kompetansenorge.no/English/ (英語)に掲載されています。
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    国籍取得テストに合格する 自分の選んだ言語で受験できる、永住権取得のための社会科のテストを母国語で受けた場合は、国籍取得のためにノルウェー語で再度テストを受ける必要があります。[20]
    • 国籍取得テスト(社会科)に関する詳細は、Skills Norwayのウェブサイト https://www.kompetansenorge.no/English/ (英語)で確認しましょう。
    • 永住権取得の際に、ノルウェー語でテストを受けて合格した場合は、国籍取得申請時に再度受験する必要はありません。
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パート 3
パート 3 の 3:
国籍取得の手続き

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    申請手続きを行う UDIの申請ポータルサイトhttps://selfservice.udi.no/(英語)から、オンラインで国籍取得申請が可能です。永住権申請の際に申請ポータルサイトに登録している場合は、同じアカウントで申請をすることができます。[21]
    • ユーザーアカウントにログインしたら、国籍取得申請に必要な申請書をクリックして記入します。すべての質問にできるだけ詳細に回答しましょう。黄色い星印がついている項目については、すべて記入しないと申請が受理されません。[22]
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    申請料を支払う 国籍取得申請の手数料は2018年の段階で約5万円でした。最新の申請料についてはUDIのウェブサイトで確認しましょう。18歳未満の子供の申請には手数料はかかりません。[23]
    • 申請ポータルサイトから申請を行う場合、VisaまたはMasterCardがあれば、申請時に申請料を支払うことができます。
    • 「go to payment(支払いに進む)」ボタンをクリックすると、オンラインでの申請内容の変更はできなくなります。万が一、間違いがあった場合は、警察署での手続きの際に訂正しましょう。[24]
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    証明書類を持って警察署に行く 申請書を提出したら、最寄りの警察署に手続きの予約を入れて、申請書に記載した内容を裏付ける必要書類を提出しましょう。[25]
    • 必要書類は様々ですが、一般的には、出生証明書、婚姻証明書(日本の場合は戸籍謄本・戸籍抄本)またはパートナーシップ証明書、パスポート、納税証明書、犯罪経歴証明書、語学学習関連の証明書、語学テストと社会科テストのテスト結果などを提出します。[26]
    • https://www.udi.no/en/checklists-container/citizenship-travel-permanent/checklist-for-citizenship/ (英語)にアクセスして質問に答えると、持参する書類のチェックリストが表示されます。
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    結果を待つ 必要な裏付け書類をすべて提出すると、UDIによる申請の処理が開始されます。その際、追加の質問への回答や、別の書類の提出を求められることがあるかもしれません。
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    国籍決定書の受け取り予約をする UDIから国籍取得申請が承認されたら、最寄りの警察署で書類を受け取りましょう。国籍決定書は決定してから3ヶ月以内に本人が受け取る必要があります。[28]
    • 国籍決定書を受け取ったら、ノルウェーのパスポートを申請することができます。
    • 受け取った通知書を、古いパスポートと永住権カードと一緒に警察署に持っていきましょう。
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    元の国籍を放棄する ノルウェーでは二重国籍は認められていないため、ノルウェー国民になりたいなら、元の国籍は正式に放棄しなければなりません。最寄りの本国の大使館または領事館に行って、国籍の放棄に必要な手続きを確認しましょう。[29]
    • 政府は二重国籍を認めることを提案していますが、議会で法律が可決されるまでは、ノルウェー国籍の取得時に元の国籍を放棄しなくてはいけません。[30]
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    国籍取得の式典に参加する 国籍を取得すると、正式にノルウェー国民となるための式典への招待状が届きます。出席は任意ですが、新たにノルウェー国民になった多くの人にとって特別なイベントと言えるでしょう。[31]
    • 式典に参加しなくても、ノルウェー国民としての権利がはく奪されることはありません。
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  1. https://selfservice.udi.no/en-gb/Information/Filling-in-forms/Can-I-make-changes-to-the-application-after-it-has-been-registered-/
  2. https://selfservice.udi.no/en-gb/Information/What-is-the-Application-Portal/
  3. https://www.lifeinnorway.net/permanent-residence/
  4. https://www.udi.no/en/received-an-answer/permanent-residence/have-received-a-rejection-of-an-application-for-a-permanent-residence-permit-or-a-long-term-stay-abroad/
  5. https://www.udi.no/en/received-an-answer/permanent-residence/have-been-granted-a-permanent-residence-permit/#link-5563
  6. https://www.udi.no/en/received-an-answer/permanent-residence/have-been-granted-a-permanent-residence-permit/#link-5563
  7. https://www.une.no/en/case-types-and-countries/norwegian-citizenship/
  8. https://www.udiregelverk.no/no/arkiv/Sentrale-lover-og-forskrifter/statsborgerforskriften-engelsk/
  9. https://www.une.no/en/case-types-and-countries/norwegian-citizenship/
  10. https://www.une.no/en/case-types-and-countries/norwegian-citizenship/
  11. https://www.udi.no/en/word-definitions/social-studies-test-citizenship-test-for-those-who-apply-for-norwegian-citizenship/
  12. https://selfservice.udi.no/en-gb/Information/What-is-the-Application-Portal/
  13. https://selfservice.udi.no/en-gb/Information/Filling-in-forms/How-do-I-fill-in-the-application-form-/
  14. https://www.udi.no/en/word-definitions/fees/#link-3600
  15. https://selfservice.udi.no/en-gb/Information/Filling-in-forms/Can-I-make-changes-to-the-application-after-it-has-been-registered-/
  16. https://selfservice.udi.no/en-gb/Information/What-is-the-Application-Portal/
  17. https://www.lifeinnorway.net/norwegian-citizenship/
  18. https://www.udi.no/en/received-an-answer/citizenship/
  19. https://www.udi.no/en/received-an-answer/citizenship/have-been-granted-norwegian-citizenship/#link-622
  20. http://www.nyinorge.no/en/Familiegjenforening/New-in-Norway/Moving-to-Norway/Citizenship/
  21. https://www.udi.no/en/important-messages/news-regarding-dual-citizenship/
  22. https://www.lifeinnorway.net/norwegian-citizenship/

このwikiHow記事について

Jennifer Mueller, JD
共著者 ::
弁護士
この記事の共著者 : Jennifer Mueller, JD. ジェニファー・ミューラーはwikiHow専属の法律専門家です。2006年にインディアナ大学法学部より法務博士の学位を授与されています.。 この記事は3,252回アクセスされました。
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