ハダニを駆除する方法

3 方法:ハダニを識別する生物的防除を行う化学的防除を行う

ハダニ(クモ形類)は、植物組織の汁を吸う小さな害虫です。ハダニは葉の裏側を攻撃し、植物の生育を阻害します。大量に寄生すると、植物が枯れてしまう場合もあります。ハダニを見つけたら、直ちに駆除することが重要です!生物的または化学的防除方法を用い、ハダニの寄生を抑制することができます。

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ハダニを識別する

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    葉の表面を観察する ハダニが植物に寄生すると、葉に黄色の斑紋が現れることがあります。葉に光が当たると、銀色に見えたり、褐色または銀色の筋が見えることもあります。
    • 通常ハダニは葉の裏側を攻撃しますが、時には貪欲に葉の表や花を食害することもあります。やがてハダニは葉に穴を空け、寄生の決定的な証拠を残します。
    • 葉に穴が見られなくても、植物がハダニに寄生されていることがあります。そのため、他の兆候にも注意を払いましょう。
    • その他のハダニの被害は、葉の歪み、変形、萎れ、染み、筋状の線、変色などがあります。ハダニの被害が深刻な場合は、葉が落ちてしまうこともあります。
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    植物に張っている白いクモの巣状の網をチェックする この網が張っていれば、明らかにハダニが寄生しています。網は通常、食害がある部分に張り巡らされています。ただし、ハダニの中には網を張らない種類もいます。
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    ハダニの寄生を確認する ハダニは小さく見えにくい害虫ですが、寄生を確認する方法はあります。寄生が疑われる植物の下に白い紙を置き、1枚の葉の茎を掴んで振ります。
    • 寄生していれば、何匹かのハダニが紙の上に落ちるはずです。虫眼鏡を使うとさらにはっきりと確認できます。
    • ハダニは赤、緑、黄、茶色など、様々な色をしています。8本の足を持ち、ゆっくりとした動きをします。
    • 背中に斑紋があるハダニを探しましょう。このハダニはナミハダニと呼ばれ、駆除が特に難しいハダニです。[1]
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    特定の植物に注意を払う ハダニが特に好む植物がいくつかあります。
    • ハダニはミニバラ、果樹、バナナ、鉢植えのベゴニア、豆類、ミント、広葉雑草、イチゴ、ソケイ、室内の鉢植えなどを好むため、これらの植物には特に注意を払いましょう。
    • ナミハダニは、100品種以上の植物に寄生すると言われています。
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    乾燥した埃っぽい環境では特に注意する このような状況では、ハダニの被害が最も深刻になります。ハダニが水分を欲して葉の汁を吸うためです。また、ハダニは草の下に生えるあらゆる植物や、ウィンドウボックスの中の植物にも寄生します。

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生物的防除を行う

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    ハダニの被害が激しい部分を直ちに取り除く 落ちた葉を集め、被害が大きい葉をもぎ取ります。こうすると、他の植物に被害が及ぶのを防ぐことができます。ハダニが寄生した葉を密閉式ポリ袋に入れ、ゴミ箱に捨てるか、焼却しましょう。
    • 植物全体に被害がある場合は、廃棄する必要があるでしょう。こうして、他の植物へ被害が広がるのをくい止めます。
    • ハダニに寄生された植物は上から水やりをし、被害のある部分を見つけ次第取り除きましょう。
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    室内の鉢植えを定期的に洗って拭く こうすると、室内にある鉢植えを簡単に掃除することができ、ハダニを駆除する最も効果的でしかも無害な方法です。
    • 水またはぬるま湯と食器用中性洗剤を混ぜた液を使います。洗剤大さじ3杯( 45 ml )とぬるま湯4 Lを混ぜ合わせます。[2]洗剤の種類は問いませんが、カスチール石鹸は特に効果的です。または、石鹸成分の殺虫剤を使うこともできます。
    • スポンジを洗剤液に浸して葉を1枚ずつ拭くか、洗剤液をスプレーボトルに入れて葉の裏に吹き掛けましょう。
    • ハダニの寄生が続くようであれば、6日後に再度洗剤液を吹き掛けます。洗剤に敏感な植物もあるため、小さな部分で試してから全体に吹き掛けましょう。
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    植物由来のダニ駆除剤を使う ハダニ駆除に使える、天然成分を使用したダニ駆除剤が多数市販されており、しかも植物や他の昆虫には無害です。以下の駆除剤が一般的に使われています。
    • 天然成分の除虫菊剤は、キク科の除虫菊を原料としています。ハダニの駆除には、まず除虫菊剤から試すとよいでしょう。ただし、ハダニの中には除虫菊剤に抵抗力を持つ種類もあるため、散布後も植物を注意深く観察する必要があります。
    • 無害の桂皮酸系の殺虫剤は、シナモンオイルから作られます。安全なうえにハダニの駆除に効果的ですが、ハダニの卵は殺傷しません。そのため、この殺虫剤を約3日おきに2週間使用し、新しく孵化したすべての幼虫を駆除する必要があります。
    • ニームオイルは、ニームツリーの実を原料としたダニ駆除剤です。ハダニを駆除するばかりでなく、ダニの予防やうどんこ病にも効果があります。[3]
    • ローズマリーオイルもまた、効果的な有機殺虫剤です。ローズマリーオイルと水を混ぜた溶液を、ハダニが寄生している植物の葉に吹き掛けます。ローズマリーオイルはハダニを駆除しますが、有益な天敵ダニには無害です。[1]
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    屋外の植物にホースで水を掛ける 屋外のホースに散水ノズルを付け、ハダニが寄生している植物に水を吹き掛けます。高圧の散水に設定し、ハダニが付いている葉の裏に集中的に水を掛けます。こうすると、ハダニは水で洗い流されるはずです。
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    手作りのハーブ液を作る 家庭でハダニの駆除剤を作るには、シナモンパウダー大さじ1杯、クローブパウダー大さじ1杯、イタリアンシーズニング大さじ2杯を、950 mlの水と混ぜ合わせます。
    • ハーブを入れた水を沸騰させて火から下ろします。少し冷ましてから、生のニンニクのみじん切りを大さじ2杯加えます。完全に冷めたら、布かコーヒーフィルターでハーブ液を濾します。
    • 少量の食器用洗剤をハーブ液に加え、スプレーボトルに移します。ハダニが寄生している葉の裏に、3日おきにハーブ液を吹き掛け、これを2週間続けます。これでハダニは死滅するはずです。
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    オーガニックソルトを試す 脂肪酸とカリウム塩はハダニのような柔らかい体を持つ害虫に効果があります。液は午後の遅い時間に吹き掛けましょう。夜間は蒸発量が減少するため、液が長時間植物に留まり、ハダニ駆除の効果が増します。
    • 夕方、ハダニが付きやすい植物に霧を吹き掛け、周りの温度を下げると共に湿度を上げます。この方法は、高温で乾燥した環境を好むナミハダニに特に効果があります。
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    植物の周りの雑草を除去する ハダニは雑草を隠れ場所にしたり、雑草から庭の植物に飛び移って寄生することがあるため、雑草を除去することが大切です。
    • 広葉雑草はすべて除去しましょう。
    • 収穫後の残骸もすべて除去しましょう。根や落ちた葉など、すべての植物の残骸を含みます。
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    テントウムシなどのハダニを捕食する昆虫を生息させる ハダニの天敵である、クサカゲロウの幼虫、捕食性のアザミウマ、テントウムシを庭に生息させると、これらの益虫がハダニを捕食します。しかし、ハダニが発生する原因のひとつに、益虫を殺傷してしまう農薬の散布があります。そのため、カルバリル、マラチオン、イミダクロプリドなどの農薬の使用は控えましょう。[4]
    • これらの益虫はインターネット、ガーデンセンター、園芸雑誌の広告を通して購入できます。また、アマランサスやルリジサなどのハーブは、自然にテントウムシを庭に引き寄せます。
    • 天敵昆虫を有効的に活用する方法について販売店に問い合わせましょう。様々な種類の植物が混在している場所で益虫を使うと、成功率が減少するかもしれません。
    • 天敵ダニもハダニの駆除に利用できます。ガーデンセンターでチリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis )などの天敵ダニを購入します(呼び名は地域で異なる場合もあるため、小売業者に商品名を問い合わせましょう)。説明書に従って、天敵ダニを庭へ放します。
    • 条件が合えば、天敵ダニはハダニを捕食して駆除します。興味深いことに、テントウムシは天敵ダニには目もくれず、ハダニだけを捕食します。

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化学的防除を行う

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    消毒用アルコールを使う イソプロピルアルコールは、ハダニの駆除に効果があります。清潔な布に少量の消毒用アルコールを垂らし、ハダニが寄生している葉の裏を拭います。
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    屋外のハダニに有効な、商標登録された信頼できる薬剤を購入する スプレータイプまたはシートタイプの製品があり、ガーデンセンターやホームセンターで販売されています。メーカーの取扱説明書に従って使用しましょう。
    • 特定の薬剤(ジエノクロル、ジコホル、アゾシクロチン、フエンブタスズ、ブロモプロピレートなど)を使用する場合は、ひとつの生育期間中、同じ薬剤を3度以上散布してはいけません。その薬剤に対するハダニの抵抗性が高まるのを防ぐためです。
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    液体硫黄を使ってハダニを駆除する 液体硫黄を散布してハダニを駆除する手もあります。粉末硫黄は散布者や周囲の人が吸い込んでしまう可能性があるため、使用してはいけません。30日以内に植物にオイル製品を使用した場合や、気温が30度以上ある場合は、液体硫黄の散布は控えましょう。[5]

ポイント

  • 肉眼で確認できるハダニがいる一方、見つけるのが困難な極小のハダニもいます。しかし、近くで観察すると、集団になったハダニを確認できる場合があります。ハダニを見つけるには、虫眼鏡を使用しましょう。
  • ハダニには様々な種類が存在します。ハダニは8本足のクモの仲間で、動きやすさと自らを守るために、餌場にクモの巣状の網を張ります。ハダニ科のダニが植物に最も危害を加えるとされ、植物の細胞を破壊して汁を吸い、細胞には空気だけが残ります。ナミハダニは、庭、温室、室内の植物に寄生する最も一般的なハダニです。
  • ハダニの色は赤色とは限りません。栽培者は被害の状況が似ていることから、害虫の色に関わらず、すべてハダニの仕業と思ってしまうことがあります。

注意事項

  • 生物的防除は駆除剤より効果的です。ハダニは駆除剤に素早く抵抗性を持つ傾向があるためです。
  • 駆除剤の使用はまた、有益な天敵昆虫も殺傷する可能性があります。天敵昆虫は、ハダニの寄生を防いで自然のバランスを取り戻す役目を果たします。駆除剤の使用には十分な注意を払いましょう。
  • ハダニの駆除は困難な場合があります。根気強く取り組み、不注意にハダニが好む環境(暖かい気温、隠れ場所、そして大抵の種類は多少の湿気を好み、ある種類は乾燥を好む)を作らないように注意しましょう。
  • ハダニによって媒介される植物ウイルスもあります。ハダニの駆除は、そのためにも重要です。

出典と引用

  • Michael McCaskey, Gardening for Dummies, p. 192, (1996), ISBN 1-56884-644-4 – research source
  • Judy McMaugh, What Garden Pest or Disease Is That?, (1994), ISBN 1-86302-394-1 – research source
  • Ruud Kleinpaste, A Mite Destructive, pp. 42-45, Growing Today, February 2005 – research source

記事の情報

カテゴリ: 園芸・ガーデニング

他言語版:

English: Get Rid of Spider Mites, Italiano: Sbarazzarsi degli Acari Tetranichidi, Español: deshacerte de los ácaros araña, Português: Acabar com Ácaro Aranha, Deutsch: Spinnmilben eliminieren, Français: se débarrasser des araignées rouges, Русский: избавиться от паутинного клеща, 中文: 去除叶螨, Čeština: Jak se zbavit svilušek, Nederlands: Van spintmijten afkomen, العربية: التخلص من سوس العنكبوت, Tiếng Việt: Diệt trừ nhện đỏ

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