この記事の共著者 : Mathew Rice. マシュー・ライスは1990年代の後半より、全国各地のレストランのペイストリー部門で働いてきました。マシューが創作したペイストリーはFood & WineやBon Appetit、そしてMartha Stewart Weddingsなどの有名雑誌で取り上げられています。2016年にはEater(ダイニングガイドのウェブサイト)より「インスタグラムでフォローするべきシェフトップ18」のひとりに選ばれています。
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バタークリームアイシングは、ケーキの仕上げに塗る濃厚でおいしいクリームです。口どけが良く扱いやすい固さで、バースデー ケーキ、カップケーキ、フェアリーケーキ(イギリスの伝統的なカップケーキ)などの仕上げに最適のクリームです。2種類のバタークリームアイシングを作る方法を紹介します。また、アイシングに風味を加える方法も参考になるでしょう。
材料
基本のバタークリームの材料[1]
- 製菓用粉砂糖 375g
- 無塩バター 225g
- バニラエクストラクト 小さじ1杯(任意)
- 生クリーム(または牛乳、牛乳と生クリーム半量ずつなど)大さじ1~2杯
- 塩 1つまみ(任意)
チョコレートバタークリームアイシングの材料[2]
- 無塩バター 450g
- セミスイートチョコレート 350g(溶かして冷ましておく)
- 牛乳 大さじ3杯
- バニラエクストラクト 小さじ1 ½杯
- 製菓用粉砂糖 625g
メレンゲバタークリームの材料[3]
- 卵白 120ml(大き目の卵4個分)
- グラニュー糖 280g
- バニラエクストラクト 小さじ1杯
- 無塩バター 225g
- 塩 1つまみ(任意)
ステップ
基本のバタークリームを作る
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1柔らかくしたバターを角切りし、ボウルに入れます。バターを小さく切ると混ぜやすくなります。
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2ハンドミキサーを低速に設定し、少なくとも5分間バターを泡立て、軽くふんわり仕上げます。泡立てると白に近い薄い色になり、分量が2倍に膨らみます。ハンドミキサー、電動泡だて器、泡だて器のアタッチメントを取り付けたフードプロセッサーなどを使いましょう。専門家情報ベイカー、デザートインフルエンサーMathew Rice
ベイカー、デザートインフルエンサー滑らかなアイシングを作る方法:
ペイストリーシェフ、マシュー・ライス氏からのアドバイス: "バター、ショートニング、またはその両方を混ぜて使う場合でも、必ず室温に戻してから使いましょう。私は通常、バターやショートニングなど脂肪分だけを長時間ミキサーで泡立て、空気を多く含ませます。"
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3砂糖の半量をバターに加え混ぜます。残り半量は後で加えましょう。砂糖を一度に少量ずつ加えると砂糖が飛び散るのを防げます。
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4その他の材料を加え、低速設定のハンドミキサーで混ぜましょう。牛乳(または生クリーム)を小さじ1杯だけ加えるとクリームが固めに仕上がり、絞り出して飾り付けるのに最適です。また、牛乳(または生クリーム)を大さじ2杯(30ml)加えると、ゆるく伸ばしやすいクリームに仕上がります。加える牛乳(または生クリーム)の量がわからなければ、まず小さじ1/2杯を加えて確認します。バニラエクストラクトの代わりに別の材料小さじ1杯を加えて風味をつけることができます。風味づけに使う材料の例は ここをクリックしましょう。生クリームではなく牛乳を使うと、軽いバタークリームに仕上がります。
- 塩一つまみを加えるとバタークリームの甘さを抑えることができます。
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5好みに応じてクリームを着色できます。バタークリームはそのまま使うほか、食用色素やアイシングカラー数滴で着色できます。ただし、ココアパウダーなど一部の調味料でクリームにすでに色がついていると、食用色素で着色しても目立たないことがあります。
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6残り半量の砂糖を加え、高速設定にしたハンドミキサーでアイシングを再度泡立てます。こうすると、アイシングが軽くふんわり仕上がります。2~3分ほど泡立てましょう。
- アイシングが固すぎる場合は、生クリーム(または、牛乳、牛乳と生クリーム半量ずつ)を加えて調節します。まず、大さじ1杯を加えて混ぜてから確認し、必要に応じてさらに加えましょう。[4]
- アイシングがゆるすぎる場合は、製菓用粉砂糖を足して調整します。
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7バタークリームアイシングを使うまたは保存します。バタークリームをケーキやカップケーキに塗って使います。また、ジッパー付き食品保存袋や密封容器に入れて保存することができます。広告
チョコレートバタークリームの作り方
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1湯煎用の鍋に水を入れ、中火にかけ沸騰させます。鍋に水を入れ、その鍋の上に大きめのボウルを乗せましょう。ボウルの底が湯に触れないようにします。火にかけて水を沸騰させましょう。
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2チョコレートを湯煎で溶かします。ボウルの底全面にチョコレートを均等に広げます。焦げないように、ヘラで頻繁にかき混ぜましょう。
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3溶けたチョコレートのボウルを湯煎用の鍋から取り外し冷まします。バターが溶けてしまうので、チョコレートが冷めてからバタークリームに加えましょう。
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4バターが滑らかにふんわりするまで泡立てます。ハンドミキサー、電動泡だて器、フードプロセッサーなどを使いましょう。2~3分泡立てると適度な固さになります。
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5ミキサーの速度を下げてチョコレートを加えます。ミキサーなどを高速設定で使っている場合は、まず低速に設定を変えてからチョコレートを加えさらに混ぜましょう。ヘラなどを使い、ボウルからチョコレートをすべて取り出します。
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6その他の材料を加え、中速設定で混ぜます。バタークリームが滑らかで均等な固さになるまでよく混ぜます。ダマなどが残らないようにしっかり混ぜましょう。
- バニラエクストラクトのかわりに、エスプレッソや濃く抽出したコーヒーを加えて風味をつけることができます。
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7チョコレートバタークリームを使うまたは保存します。ケーキやカップケーキにクリームを塗って使うか、密封容器で保存します。出来上がったクリームは冷蔵庫で2~3週間保存できます。広告
メレンゲバタークリームを作る
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1バターを角切りしておきます。バターを角切りにすると材料に加えやすく、混ぜやすくなります。
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2湯煎用の鍋に水を入れ沸騰させます。水を入れた鍋の上に耐熱性のボウルを乗せて湯煎します。湯煎の際は、ボウルの底が湯に触れないように気を付けましょう。鍋を中火で熱します。
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3砂糖が溶けるまで卵白と砂糖をしっかり混ぜます。砂糖を溶かした卵白を少し取り、2本の指の間でこすると砂糖が溶けたか確認できます。指で粒を感じたら、砂糖が完全に溶けていません。[7]
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4卵白と砂糖を混ぜたものが72°Cになるまで熱します。卵白を低温殺菌する効果があり、サルモネラ食中毒の原因になる細菌を殺菌します。スピード検温ができるクッキング温度計を使いましょう。
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5湯煎用の鍋から卵白と砂糖を混ぜたボウルを取り外し、卵白が固くなるまで泡立てます。ハンドミキサーや泡だて器のアタッチメントを取り付けたフードプロセッサーを使うことができます。中速~高速設定で泡立てましょう。10分ほど泡立てると卵白に角がたち始め、固く泡立ちます。[8]
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6ハンドミキサーの速度を下げて、バニラエクストラクトとバターを加えます。中速~低速に速度を下げてバニラエクストラクトとバターを加えましょう。バニラの代わりにアーモンドなど別のエクストラクトを小さじ1杯加えることもできます。加える風味の例は ここ をクリックしましょう。
- 塩1つまみを加えるとクリームの甘さを抑えることができます。
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7バタークリームを使うまたは保存します。バタークリームが滑らかに混ざったら、ケーキやカップケーキに塗って使います。また、ジッパー付き食品保存袋や密封容器に入れて冷蔵庫で2週間保存できます。広告
バタークリームをアレンジする
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1エクストラクトやフレーバーオイルで風味をつけます。 エクストラクト、フレーバーオイル、牛乳などを加えてバタークリームに風味をつけることができます。フレーバオイルはエクストラクトに比べ香りが強いので、使用するのは少量で十分です。[9] 使用するエクストラクトやフレーバーオイルの例は次の通りです。
- アーモンド、レモン、ペパーミント、バニラなどのエクストラクト小さじ1杯。
- バタースコッチ、レモン、オレンジ、ラズベリーなどのフレーバーオイル数滴。
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2粉状のスパイス、インスタントコーヒー、ココアパウダーを加えて風味をつけることができます。その場合は、材料を粉砂糖に加えてよく混ぜて使います。加える材料の例は次の通りです。[10]
- アップルパイ、シナモン、パンプキンパイなどのスパイス小さじ1~2杯を加えると、バタークリームの香りが豊かになり、秋やパーティーのデザートに最適です。
- インスタントコーヒー大さじ1杯と水大さじ2杯を混ぜて加えると、バタークリームにコーヒーの風味をつけられます。また、ココアパウダー1つまみを加えるとモカ風味のバタークリームに仕上がります。
- 砂糖50gのかわりにココアパウダーを使います。こうするとチョコレート風味のバタークリームに仕上がります。
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3生クリームのかわりに別の液体を加えてクリームを作ります。生クリーム(または牛乳、牛乳と生クリームを半量ずつ)を使うのではなく、フルーツジュースなどを加えてバタークリームアイシングを作ることができます。加える材料の例は次の通りです。
- オレンジジュース
- レモンジュース
- 濃い目に淹れたコーヒー
- ベイリーズやカルーアなどのリキュール類またはブランデーやラム などの洋酒
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4柑橘類の風味を加えたバタークリームを作ります。生クリーム(または牛乳、生クリームと牛乳を半量ずつ)のかわりに、大さじ1杯~2杯のレモンジュースやオレンジジュースを加えます。バタークリームが出来上がったら、レモンやオレンジの皮のすりおろしを小さじ½杯加えましょう。[11]
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5ジャムを加えてバタークリームに風味をつけます。好みのジャム(最大110gまで)をバターに加え、滑らかになるまでよく混ぜます。その後、レシピどおりに粉砂糖、生クリーム(または牛乳、生クリームと牛乳を半量ずつ)を加えて混ぜましょう。[12] ジャムを加えるとバタークリームアイシングの色が変わります。どんな種類のジャムを使っても構いませんが、イチゴジャムやラズベリージャムを使うとより伝統的なバタークリームに仕上がるでしょう。
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6完成です。広告
ポイント
- アイシングがゆるすぎる場合は、砂糖を足して調節します。
- アイシングが固すぎる場合は、生クリーム(または牛乳、生クリームと牛乳を半量ずつ)を足して調節します。
- 塩1つまみを加えると甘さを抑えることができます。
- 冷蔵保存していたバタークリームは、室温に戻して柔らかくなってから使います。
- アイシングが柔らかいと塗りやすいでしょう。
必要なもの
- 材料を混ぜるためのボウル
- 電動ミキサー
動画
出典
- ↑ Food Network, Quick Vanilla Buttercream Frosting
- ↑ Martha Stewart, Billy's Chocolate Buttercream
- ↑ Serious Eats, Swiss Buttercream, or Swiss Meringue Buttercream
- ↑ Savory Sweet Life, Classic Vanilla Buttercream Frosting
- ↑ Serious Eats, Classic American Buttercream
- ↑ Serious Eats, Classic American Buttercream
- ↑ Serious Eats, Swiss Buttercream, or Swiss Meringue Buttercream
- ↑ Martha Stewart, Swiss Meringue Buttercream
- ↑ The Kitchn, Baking Tip: When to Use Flavoring Oils vs. Extracts
- ↑ Better Homes and Gardens, How to Make Frosting
- ↑ Better Homes and Gardens, How to Make Frosting
- ↑ Better Homes and Gardens, How to Make Frosting
このwikiHow記事について
バタークリームアイシングを作るには、まず柔らかくしたバター約230gを角切りにしてからボウルに入れます。次に、電動ミキサーを低速に設定し、バターが軽くふんわりするまで最低5分間混ぜます。その後、バターに粉砂糖を約190g加え、混ぜ合わせます。完全に混ざってからバニラエクストラクトを5mLとクリームか牛乳を15mL加え、ミキサーを低速にして、引き続き全てを混ぜ合わせます。最後に、粉砂糖をさらに約190g加え、ミキサーを高速に設定し、軽くふんわりするまで混ぜ合わせます。 バタークリームに他の風味を加える方法などをさらに学びたい場合は、プロのパティシエ共著による記事を読み進めましょう!