バラを長く楽しむ方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

優美なバラの花は常に人目を引きますが、花の盛りを過ぎてしまうと魅力も衰えてしまいます。嬉しいことに、庭に咲いているバラやキッチンの花瓶に生けてあるバラを簡単に長持ちさせる方法はいくつかあります。バラに十分な水、そしてバランスの取れた肥料または少しの糖分を与え、温度を一定に保つことで、長い間その美しさを持続させることができます。

方法 1 の 2:
切り花のバラの世話

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    清潔な花瓶を用意する バラを飾る前に花瓶を食洗器で洗うか、抗菌効果のある洗剤とお湯で丁寧に手洗いしましょう。汚れた花瓶には、雑菌や水道水に含まれる鉱物や化学物質が付着している場合があるため、清潔な花瓶を使うことが重要です。[1]
    • いつも同じ花瓶を使う場合は、花を生ける度によく洗う習慣をつけましょう。
    • 花瓶の内側が完全にきれいになっているかを確認しましょう。前に生けた花の汚れが残っていると、新しいバラの傷みが早まることもあります。
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    花瓶に蒸留水または精製水を入れる バラの切り花にはボトルウォーターを使うか、浄水器を設置して水道水を浄化するのも一案です。バラは水のpH値が中性に近いほど元気な状態を保ちます。極端な硬水または軟水では、バラは萎れたり、変色したりしてしまいます。[2]
    • 水道水を使う場合は、一晩冷蔵庫で寝かせて塩素を蒸発させてからバラを生けましょう。
    • 水に問題がある場合は、水質浄化剤を使ってpH値を調整することもできます。製品の注意書に従って使う水の量に適した量の浄化剤を加え、最低30分経ってからバラを生けます。[3]
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    花瓶の水に砂糖を大さじ2杯入れる グラニュー糖は手軽で効果的な切り花の栄養源となります。一般的には、1リットルの水に対して大さじ2杯のグラニュー糖を加えます。バラは砂糖水を茎から吸い上げ、栄養源となるブドウ糖に変換して細胞や組織に活力を与えます。[4]
    • アスパルテーム、サッカリン、ステビアなどの甘味料は避けましょう。これらの甘味料では砂糖と同様の化学分解は起きないため、同等の効果は得られません。
    • たとえ花瓶に生けられた切り花であってもバラは生きているため、栄養を与えることは重要です。
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    バラを直射日光と暑さから守る 野菜や果物と同様に切り花も涼しい環境でより長持ちします。一般的に、涼しければ涼しいほど良い状態を保ちます。窓辺に置いたり、日差しを受けて美しく見えるからと長時間日光に当てたりするのは禁物です。また、過剰な暑さにさらされると、バラはすぐに萎れてしまいます。[5]
    • 夜間や飾る必要のないときは、バラを冷蔵庫で保管することも検討しましょう。ただし、果物や野菜から放出されるガスでバラが弱ることもあるため、離れた場所に置きましょう。[6]
    • バラを飾る部屋が高温多湿になる場合は、出入り口の近く、開いた窓、冷房の吹き出し口の近くなどの空気の循環がある場所に置きましょう。
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    果物や野菜から離して飾る 農作物は熟成・老化する過程でエチレンガスを放出します。バラを側に置くと、空気中のエチレンガスがバラに同様の作用をもたらす可能性があります。そのため、テーブルのセンターピースにはフルーツバスケットまたはバラのアレンジメントのどちらかひとつを選びましょう。[7]
    • 果物や野菜、生の食品はできる限り冷蔵庫で保存しましょう。
    • 逆にまだ蕾がかたいバラであれば、野菜や果物の側に置くことで開花を促します。
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    バラは朝の早い時間に摘む バラの老化は株から切り取った瞬間から始まります。少しでも長持ちするように、バラがまだ十分に水分を蓄えている朝の間に摘みましょう。気温が上昇するにつれて貴重な水分が減少していきます。[8]
    • 午後や夜にバラを摘む場合は、水やりの直後に切り取ると花の延命に効果的です。
    • 生花店やスーパーマーケットでバラを購入する際、元気がなく萎びたバラは避けましょう。切られたときに十分に水揚げがされていない可能性があります。[9]
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    花瓶の水を1~3日おきに替える 水を替えてからの日数に関係なく、水が濁ってきたら替えるのが基本です。花瓶の水を定期的に替えることで細菌の繁殖を防ぎ、バラはいつでも新鮮な水を吸い上げることができます。また、アレンジメントが常に良い香りを放ちます。[10]
    • 水を替える度に少量の砂糖を加えましょう。
    • 水を替えるタイミングでなくても必要であれば、水を継ぎ足して茎の半分が常に水に浸かっている状態にしましょう。[11]
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    水を替える度に茎を3cm切り戻す 清潔で鋭利な剪定バサミかナイフを使って茎を斜めに切ります。角度をつけることで水に接する面積が増えるため、バラはより多くの水を吸収することができます。[12]
    • 茎の切り口が鋭くなめらかであることが重要です。鈍い刃物で切ると茎を潰してしまい、壊れた細胞から水を吸い上げるのは難しくなります。[13]
    • 頻繁に茎を切り戻すだけで、バラは通常より1週間以上長持ちすることもあります。
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方法 2 の 2:
地植えのバラの世話

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    バラを水はけの良い場所に植える パラパラと砕けやすい土は水を良く通すため、バラが水浸しになって根腐れを起こす心配がありません。バラは他の植物より頻繁な水やりが必要なため、水はけの良い土はバラが元気に生育するうえで欠かせません。水やり後数時間のうちに、土が乾き始めることが重要です。[14]
    • バラのほとんどの品種はpH 値が 5.5~7の土壌を好みます。家庭でできるpH 値検査キットを使って、土のpH 値を調べることができます。検査キットはガーデンセンター、ホームセンター、苗木店などで購入できます。[15]
    • 1年を通して湿潤な地域にお住いであれば、用土の1/3を砂または小石にし、水はけを改善しましょう。
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    有機肥料で土に栄養を与える 春と夏の生長期に、コンポスト、牛糞堆肥、キノコの廃培地堆肥、またはピートモスを5~8cmの厚さで土の上に広げます。これらの肥料には、バラが健やかに生育するために必要な窒素やリン酸などの栄養素が豊富に含まれています。[16]
    • 最初の生長期の後、1~2か月おきに定期的に肥料を与えましょう。
    • 地域のガーデンセンターや栽培農家を訪れ、栽培しているバラに最適な肥料について専門家に尋ねてみましょう。
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    バラの周りにマルチを施して湿気を保つ 花壇全体に5~8cmの厚さのマルチを施します。この際、通気を良くするために株の根元から13~15cmほど離して敷きましょう。市販のマルチはどのような種類でも構いませんが、バラ専用のマルチを探してみてもよいでしょう。[17]
    • 経済的な方法として、落ち葉、木片、刈草などの庭の廃棄物、または小石などもマルチとして利用できます。
    • 毎春または既存のマルチの厚さが5cm以下になったら、新しいマルチを施しましょう。[18]
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    週に1~2度水やりをする 適切な水の量はバラの品種やサイズ、土壌の状態に大きく左右されます。水浸しにならない程度に土全体を湿らせましょう。次の水やり時期を知るには、土を手で触って調べるのがよいでしょう。土が乾燥していたら水を与えます。[19]
    • 鉢植えのバラは地植えのバラに比べて早く乾燥します。そのため、より頻繁な水やりが必要です。
    • バラはたくさんの水を必要としますが、やりすぎてはいけません。過剰な水分は、萎れ、胴枯病、根腐れなどの問題を引き起こし、健康なバラでも簡単に枯れてしまいます。[20]
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    咲き終わった花がらを切り戻して生長を促す 咲き終わった花首が垂れて花弁が散り始めたら、5枚葉(一枝に5枚の葉がついている枝)をひとつ残して茎を切り戻します。枯れた花や枯れかかっている花を見つけ次第取り除くことは、バラを元気に美しく保つ秘訣です。[21]
    • 本格的な剪定をする前に、肘までの長さがある手袋を着用して危険なトゲから手と腕を守りましょう。[22]
    • 剪定をする際、不健康な葉、茎、側枝も切り戻しましょう。
    • 開花期には、咲かないまま枯れてしまった蕾がないかを、週に2度ほど調べるとよいでしょう。
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    病気の兆候が見えたら直ちに処置をする バラは病気に罹ると治癒にエネルギーを注ぎ、生長や繁殖が滞ります。花びらの落下、茎や葉の萎れや変色などの病気の兆候がないかを観察しましょう。病気や傷んだ部分を切り戻したら、化学成分または天然成分の適切な殺菌剤を散布してさらなる被害を防ぎましょう。[23]
    • 株に余計な水分が残っていると、有害な細菌やカビが繁殖します。直射日光が十分に当たる場所にバラを植え、水やりの合間に完全に乾くようにしましょう。
    • バラが罹りやすい病気は、胴枯病、さび病、黒点病などです。これらの病気に罹ると、葉の裏側に盛り上がった病斑や濃い色の斑点がよく見られます。[24]
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    休眠期に剪定をする バラの剪定に最適な時期は、蕾が出始める前の晩冬または早春です。枯れた枝や古い茎は髄(茎の中心が白い部分)まで切り戻します。剪定のしすぎを心配する必要はありません。元の大きさの1/3または半分剪定しても、バラに害はありません。[25]
    • 花がら摘みと同様に、剪定は新芽が健やかに生長できるように、傷んだ部分を取り除く作業です。
    • 計画的に剪定をすると、バラの樹形を細やかに整えることができます。[26]
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ポイント

  • 適切な世話をすると、バラの切り花は最長2週間持ち、地植えのバラは毎年生長を続けて長い間楽しむことができます。
  • 新しくバラを植える際は、以前バラを植えていた区画はできるだけ避けましょう。同じ場所に植えると、新株の生長が遅れたり、古い土から病気に感染したりする場合があります。
  • 複数のバラを栽培する場合は、60cm~1mほど間隔をあけて害虫や病気が隣の株にうつらないようにしましょう。
  • 室内、屋外に関わらず、氷点下の寒さになるときは鉢植えを移動したり、株にカバー(不織布、寒冷紗、綿入り毛布、厚めの布など)を掛けて寒さから守りましょう。

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必要なもの

切り花の場合

  • 清潔な花瓶
  • 新鮮な水
  • 剪定バサミまたは鋭利なナイフ
  • 砂糖

地植えの場合

  • 水はけの良い用土
  • 有機肥料
  • マルチ
  • 剪定バサミなどの剪定用具
  • 化学成分または天然成分の殺菌剤

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この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。
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