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パピエマシェ、またはペーパーマシェ(張子の紙細工)は、様々な型の表面を覆って丈夫なものが作れる、使いやすい素材で、多様な彫刻、果物を入れるボウル、指人形、人形などの美術や手芸に用いられます。パピエマシェの表面は色が塗りやすく、模様を描いたり明るい色に塗ったりして、自分なりのデザインで作品を完成させることができます。この記事では、どんなプロジェクトにも応用できる基本的なパピエマシェの作り方についてご説明します。
ステップ
方法 1 の 2:
パピエマシェの準備をする
方法 1 の 2:
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1まず、作業する場所を作ります。パピエマシェ作りは、他のDIYプロジェクトと同じように散らかります。家族の大事な食事用テーブルなどを保護するためにも、数枚の新聞紙や捨てても良い布などをテーブルに敷き、簡単に後片付けができるようにしましょう。。この新聞紙以外には、以下を用意します。
- ボウルか大型の容器
- 小麦粉、壁紙用接着剤の粉末/ペースト、または白糊
- 水
- 型として使用するもの
- 絵筆
- 新聞紙(汚れを防ぐためではなく、型に貼るためのもの)
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2新聞紙を細長く裂きます。典型的な幅は 2.5 cm 程度ですが、作るパピエマシェによって必要な形と大きさが異なります。また、パピエマシェは紙を 3 層に重ねて貼るため、紙を大量に裂かなければなりません。手で裂いた紙の方が、ハサミで切った紙よりも縁がきれいに重ねられるため、ハサミは使わないようにしましょう。
- どのようなサイズに紙を裂いても、間違いではありません。実際に、紙で形を作って型に貼り付け厚みを出したい場合には、異なるサイズに裂いた紙が必要になります。そのため、自由に紙を裂いてかまいません。
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3パピエマシェを作る方法を選びます。手順は多少異なりますが、結果的には同じ物が作れます。材料は自宅にあるものでかまいません。
- 糊の調合剤を使う方法:調合用のボウルに、白糊を 2、水を 1 の割合で入れます。分量は作るパピエマシェの大きさに合わせて変えましょう。強力な糊を使う場合は、白糊と水とを 1 対 1 の割合で調合します。
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小麦粉の調合剤を使う方法:小麦粉を 1、水を 1 の割合で混ぜます。とても簡単です。
- 大型で難しいパピエマシェを制作する場合は、水の代わりに白糊を使ったほうがよいかもしれません。
- 壁紙用接着剤の粉で調合剤を作る方法:壁紙用接着剤の粉を 2、水を 1 の割合で、調合用のボウルに入れます。この調合剤は何年間も使用できるため、長期間のパピエマシェ作りに向いています。
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4選んだ材料を調合し、混ぜます。混ぜる際には、絵筆かスプーン、または棒を使いましょう。調合剤がなめらかになるまでかき混ぜます。
- 濃度はその都度、調節します。薄すぎる場合には接着成分(糊や小麦粉)を足し、濃すぎる場合には水を足しましょう。
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5パピエマシェの型として使うものを用意します。例えば、風船やダンボール、または型取り用の像などです。また、2 つのものを組み合わせてパピエマシェの型にすることもできます。作った調合剤はどのような型にも使えます。
- 風船を使う場合は、先に食用油を塗っておいたほうがよいでしょう。風船に油を塗っておくと、パピエマシェが乾いた後に容易に取り外せるためです。
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方法 2 の 2:
パピエマシェを作る
方法 2 の 2:
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1細長く裂いた新聞紙を調合剤に浸けます。指が調合剤で汚れますが、それは紙をしっかりと浸した証拠です。
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2余分な調合剤を落とします。2 本の指を紙の端から端へ軽く滑らせるようにして調合剤を落としていきましょう。ボウルの上で行えば、落とした調合剤を回収できます。
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3用意した型の表面に調合剤に浸けた細長い紙を貼ります。指や絵筆で貼った紙を伸ばしていき、しわや凸凹ができるだけ残らないようにします。色を塗ったり飾り付けをしたりするために、表面をなめらかにしておく必要があります。
- 何かの形(例えば、顔など)を作る場合は、紙をコブ状にして目的の形を作り、型の表面に置いて、上から細長く裂いた紙を貼ってならします。この方法で、簡単にボリュームや質感を出すことができ、細部が作りこめます。
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4引き続き紙を貼っていきます。型全体を 3 層以上の紙で覆うまで続けましょう。乾いた後に型を取り外す場合は、3 層以上に重ねて紙を貼ることが特に重要です。出来上がったパピエマシェがしっかりと、それ自体で形を維持しなければならないためです。
- 最初の紙の層は横方向に、2 層目は縦方向に貼っていきます。これにより、前の層でどこに紙を貼ったかが分かりやすくなり、パピエマシェの強度を上げることができます。
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5型に紙を貼り終わったら、カバーをかけた台などに置いて乾かします。パピエマシェの大きさにもよりますが、完全に乾くまでには 1 日以上かかります。翌日までは触らずに置いておき、パピエマシェが乾いて色が塗れる状態かどうかを確認しましょう。
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6色を塗り始めます。自分の好きな様に色を塗ったり、飾り付けをしたりすれば完成です。(周りの人には自分が作ったことを必ず伝えましょう)。
- 白色の下塗り材から塗り始める方法もあります。パピエマシェを明るい色に塗る場合には、この方法を採用するのが良いでしょう(下塗りをしなければ、紙の印刷が目立ってしまう場合があります)。型に風船を使った場合には、風船を取り外すため、上部を塗ってしまわないようにしましょう。
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ポイント
- 貼り付ける紙には、乾いた時に剥がれないように必ず十分な量の糊をつけましょう。
- 紙は必ずしも細長く割く必要はありません。簡単に取り扱える範囲でなら、どのような形であっても小さくちぎってあれば使用できます。
- 新聞紙は余分に用意しておきましょう。途中で足りなくなると困ります。
- ヘアスプレーを吹きかけるかニスを塗ると、パピエマシェが水を弾くようになります。このような防水材は、色を塗って完成させてから使用しましょう。
- 紙をハサミで切るのではなく手で裂くようにすると、表面がなめらかに仕上がります。
- 乾燥には40分以上かかります。
- 小麦粉と水で調合剤を作る場合は、一般的な小麦粉より精白小麦粉を使ったほうがなめらかに仕上がります。
- 小麦粉を使う方法は、出来上がったパピエマシェが割れやすくなるため、ピニャータ(棒などで叩いて割るタイプのくす玉)を作る場合に向いています。より強力に接着する必要がある場合は(コスプレで使用するなど)、糊を使う方法で作りましょう。
- パピエマシェが完全に乾いたら、上からアクリル絵具をかけて色を塗ることができます。場合によっては、パピエマシェと絵具の間につや消し用のスプレーを何層か吹き付けておくと、絵具が剥がれるのを防ぐことができます。
- パピエマシェをシンプルな白色で仕上げたい場合は、色塗りの段階で白色の下地材を塗るのではなく、最後の 2 層として貼る紙に何も書かれていない白紙を使いましょう。
- より細く裂いた紙を使うと、表面がなめらかで凹凸の少ない仕上がりになります。また、他の形にちぎった場合でも同様に、貼り付ける紙の一片が小さいほどきれいに仕上げられます。
- 作業を始める前に、使う素材をすべて手元に出しておきましょう。
- 新聞紙の代わりに、別の種類の紙を使ってみましょう。例えば、台所用のペーパータオルを使うと特に上手く作れます。
- パピエマシェに色を塗る前に、十分に乾かしましょう。
- マスクを作る場合は、風船を型にして円形のパピエマシェを作り、半分にカットして風船から取り外すと、マスクが 2 つ作れます。
- パピエマシェが転がって倒れたりしないようにするには、新聞紙を数枚ねじって小さな巣のようにパピエマシェを囲みます。
- パピエマシェは、実質的にはどんなものからでも作れます。例えば、額縁、古いCDなども型にできます。
- パピエマシェは、防水材で処理したり調合剤に添加物を加えたりしない限り、防水性や耐水性を持ちません。作ったパピエマシェを水のそばや屋外で使う場合は、子ども向けの工作であればテンペラ塗料、屋外に置く彫像などには船舶用のニスを防水材として使って仕上げる必要があります。
- 指がベタつくのを防ぐためにラテックス製の手袋を着用しましょう。
- ピニャータを作る場合は、新聞紙を貼る前に、型として使うものの中にピニャータの中に入れる予定の小物を入れておきましょう。
- 大きなパピエマシェを制作するために大量の紙が必要な場合は、新聞社の地方支社やリサイクルセンターに行くと紙をたくさん入手できます。
- パピエマシェの強度を上げるためには、調合した糊にくず粉を加えましょう。
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注意事項
- 風船を使ってピニャータを作る場合は、十分に紙を重ねて貼る(3層以上にする)ようにしましょう。紙も新聞紙より厚手の紙(一般的な白紙など)を使い、風船から外す前にしっかりと乾かしましょう。乾かし方が足りないと、風船を割った時に紙が内側に引っ張られ、シワができることがあります。
- 調合した糊は、一度テーブルなどの表面に付くと取れなくなる場合があります。作業場所の表面に糊が付かないように、作業を始める前に新聞紙などを敷いておきましょう。
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必要なもの
- 糊/小麦粉/壁紙用接着剤の粉
- 水
- ボウル
- ペーストを混ぜるためのスプーンや棒
- 新聞紙(テーブルなどに敷くため、およびパピエマシェに使うため)
- 型になるもの
- 絵筆
- 食用油(オプション)
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