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ビジョンボードとは、自分の夢や目標、また幸せな気持ちにしてくれる物事を画像などを用いてコラージュにしたものです。ドリームボード、トレジャーマップ、あるいはビジョンマップとも呼ばれています。ビジョンボードがあると、自分の目標が見える形で概念化され、その目標に向かって努力していくきっかけとして有用です。[1]
ステップ
パート 1 の 3:
ビジョンボードの下準備をする
パート 1 の 3:
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1自分の目標について考える 人生で何を求めるのか、どのようなことを目標とするのか、また何が自分に幸せをもたらすのかといったことを考えてみると、ざっくりとした考えならあるという人が大半でしょう。[2] 具体的にどういったことが含まれているのかを尋ねられると、答えることができず苦労した人も多いはずです。自分の歩む道が正しい方向に向かっていて、これまでのことに後悔を残さないようにするためにも、定期的に時間を設けて自分の目標や夢について考え、できる限り明確に設定するようにしましょう。そして、その目標を達成するまでの1歩1歩の計画を立てましょう。こうした過程でビジョンボードが役に立ちます。
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2まず大きな問いをする ビジョンボードを実際に作り始める前に、例えば次のような大きな問いから考えてみましょう。
- あなたにとって良い人生とはどのような状態を指していますか?
- どのような要素があれば、生き甲斐が感じられると思いますか?
- 死の間際、やり残して後悔しそうなことは何ですか?
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3大きな問いを細分化する こうした大きな問いはすぐに答えることが難しいかもしれません。そこでさらに細分化して考えてみましょう。
- 身につけたいスキルは何ですか?
- すでに挑戦している趣味や習い事などで、さらに向上させたいと思っているスキルは何ですか?
- キャリアのゴールは何ですか?目標としている仕事を実現するために、どのようなステップを踏む必要があると思いますか?(例えば、特殊な学位が必要であったり、インターンシップが必須な職種ですか?)
- 人間関係における目標は何ですか?結婚したい、恋人と長く付き合いたい、子供が欲しい、といった内容ではなく、どのような人と一緒に居たいのか、相手とどのようにして一緒の時間を過ごしたのかといった要領で、より具体的に考えてみましょう。
- 世の中の人にどのような人間として覚えていてもらいたいですか?例えば、次のベストセラー作家としてでしょうか?それとも慈善団体を設立し、多くの人の人生を豊かにしたいと考考えていますか?
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4テーマを選ぶ ここまでの手順を経て、自分についてより良く知ることができたようであれば、次は、ビジョンボードの主軸を考えましょう。1つのビジョンボードにすべての目標を押し込まなければならないということはありません。テーマごとに複数のビジョンボードを作っても良いでしょう。
- かなり具体的な目標を中心としてビジョンボードを作ってみましょう。例えば、1年以内に夢のバケーションのための資金を貯めたいという目標であれば、ジャマイカ風のデザインのボード等を考えてみましょう。
- これよりもざっくりとした目標に合わせたボードももちろん可能です。例えば、どのような人物として自分の名を残したいのか考え、優しく、寛大な人として記憶されたいという結論に至ったとしましょう。そして、それをテーマとしてボードを作りましょう。感銘を受けてお手本としている人物の写真などを貼りましょう。
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パート 2 の 3:
ビジョンボードを作る
パート 2 の 3:
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1ビジョンボードの形式を決める テーマが決まったのであれば、ボードの形式について考えましょう。一般的に、ポスターボード、コルクボードなどの素材を用いて、実際に壁に掛けることのできるような方法が一般的です。目立つ場所にボードを設置すれば、何度も目に入り、自分が掲げた目標について毎日考えるようになるでしょう。
- もちろん、このような形式にこだわる必要はありません。パソコンを使ったビジョンボードを作ることも可能です。目標をテーマにしたウェブサイト、ブログ、ピンタレストを用意したり、自分だけが読むファイルを用意してモチベーションが高まるような画像や名言などを集めても良いでしょう。
- 最も使いやすい形式を選びましょう。つまり、毎日目にして、定期的に内容を更新していける方法が最も理想的です。
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2モチベーションを高められるような画像を集める 自分が設定したテーマにふさわしい、やる気を高められるような画像を集めましょう。インターネット、雑誌、写真集等がとても参考になります。大胆で発想力豊かなポストカード、新聞の切り抜き、ステッカーも良い材料となるので、出先でも周囲に目を向けましょう。[3]
- 画像を選ぶときは、全体を良く観察して注意深く決定しましょう。
- 例えば、あこがれの大学に入学するためのボードを作るのであれば、その大学のキャンパス画像はもちろん大切ですが、特に自分が好きな季節、入学後の自分の想像している姿が想像できるような学生生活の一場面などが描写されているものが良いでしょう、
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3名言を集める ビジョンボードは視覚的な情報で埋め尽くし、強く訴えかける画像でをたくさん含めたいと考えがちです。その他に、士気を高めたり心が震えるような名言や、自分に対する肯定的な言葉「アファメーション」も欠かせません。.
- アファメーションはいわばマントラで、何度も復唱するための肯定的な言葉や文言を指しています。自分で書いて内容を作っても、インターネットで検索しても良いでしょう。書店や図書館で着想を得ることもできます。
- 自分の目標を肯定的にとらえましょう。例えば、オーケストラの第一バイオリンを担当することを目標としていると仮定しましょう。毎年新年に同じ目標を掲げているのに、なかなか練習が長続きしない状況に置かれているかもしれません。そのような場合、「これまでのように1か月経過して練習をやめたりしない」といった捉え方はやめましょう。これまでの自分の弱点に意識が集中してしまい、全体的に否定的に聞こえます。
- その代わりに「毎日家の中を美しい音楽で満たす」といったように考えてみましょう。ぐっと肯定的な印象になり、毎日の練習が辛いものでなく楽しいものとして捉えられるでしょう。
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4ビジョンボードを作り上げる 画像や心を打つ文言などを集めたら、創造性を働かせてボードに貼っていきましょう。インターネットで色々な例を検索することができるので、複数のデザインを試してみましょう。もちろん、誰かのスタイルを真似する必要はありません。
- ビジョンボードの背景に色を取り入れてみましょう。ただし自分のテーマの内容や方向性に合った基調色となるよう注意深く選びましょう。自分の体重と同じ重さのベンチプレスをこなせるようになる、といった肉体的なパワーを要する目標を掲げているのであれば、赤などの強い色が良いでしょう。
- 逆に、日々の生活に平穏と落ち着きを取り入れることを目的としているのであれば、パステルブルーなどの柔らかな色が良いでしょう。
- ビジョンボードの中央に自分の写真を貼り、文字通りその周りを画像や文言で囲んでみても良いでしょう。
- デザインや配置が決まったら、のりやホチキスなどで固定していきましょう。パソコン上で作っている人はデータが消えないように注意しましょう。
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パート 3 の 3:
ビジョンボードを活用する
パート 3 の 3:
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1毎日目にする場所に設置する ビジョンボードは達成したい目標を毎日忘れず、集中力、やる気を維持するために作るものです。見えないところに隠してしまっては本末転倒です!
- 自分だけが目にするものにしたいと考える人もいます。それに何の問題もありません。リビングルームにボードを配置しなければいけないという決まりがあるわけではありません。同様に、インターネット上で作成したビジョンボードも公開しないという選択肢もあります。ウェブサイトやブログサービスの多くは、自分だけが閲覧できるように設定できるので、ビジョンボードの閲覧権限を制限しましょう。
- 大切なのは、自分自身の目に入るということと、徐々に見なくなってしまうような場所に設置しないという点です。[4]
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2毎日ビジョンボードを眺める さっと見るのではなく、1日に1回は必ずじっくりと眺めましょう。少なくとも5分間、ボードに貼られている内容をじっくりと観察し、画像をしっかりと見つめましょう。
- 心の中で名言やアファメーションを復唱するのではなく、その言葉を強く信じて声に出して言いましょう。「有名なデザイナーになる」と心の中で唱えるのももちろん悪い事ではありませんが、自信を持って自分の声で宣言すると言葉の重みが増します。自分で自分を信じてあげなければ、他に信じてくれる人はいません。
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3ビジョンボードを過信しない 新たな着想を得る、自分の夢を認識して具現化しやすくしくする、自分の集中力とやる気を維持するといった際にビジョンボードはとても役立ちます。ただ、ビジョンボードが「良い」と誰かから勧められたからという理由だけで、また「良い」方法を試しているのだから、理想的な成果が現れるはず、といった考えでボードを作っている人は、もう一度考え直しましょう。
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4結果だけでなく過程も具体化する ビジョンボードは目標を視覚化するための具体的な焦点を定める際に大きな手助けとなります。ただ、視覚化が目標達成にどれほど効果があるのかは研究者の間でも議論されていて、目標を達成し成功を手にした自分の姿を視覚化し想像した人の方が、実際は低い成果を残すという見解もあります。
- 例えば、試験で好成績を得た自分の姿を想像するように言われた学生よりも、学習の過程を想像した学生の方が、実際の得点は高かったという結果が出ています。[7]
- こうした研究内容から言えるのは、目標を設定して、その目標を達成したときの姿を想像すること自体は間違っていないものの、そこに至るまでの実際のステップを具体化したほうが、より効果的で精神衛生上好ましいということです。
- 例えば、マラソンを完走してゴールする姿とその時の素晴らしい達成感を思い描くことに非はありません。ただし、ゴールした姿を想像するだけでは、辛いマラソンを実際に完走する可能性は低いでしょう。
- つまり、このように具体的に想像する時間を、実際のプロセスに集中する時間として充てたほうが賢明でしょう。成功の瞬間だけでなく、トレーニングの細部に関する画像や名言がボードに含まれているようにしましょう。そして、本当にランニングシューズを履き、練習をしましょう!
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出典
- ↑ https://www.forbes.com/sites/markmurphy/2018/04/15/neuroscience-explains-why-you-need-to-write-down-your-goals-if-you-actually-want-to-achieve-them/#28a7409b7905
- ↑ https://www.huffpost.com/entry/the-scientific-reason-why_b_6392274
- ↑ https://marthabeck.com/2008/07/the-subtle-tricks-to-building-an-effective-vision-board/
- ↑ https://www.huffpost.com/entry/the-scientific-reason-why_b_6392274
- ↑ http://www.nytimes.com/2010/09/26/books/review/Chabris-t.html?pagewanted=all
- ↑ https://www.psychologytoday.com/us/blog/worry-wise/201208/preventing-disappointment
- ↑ http://www.psychologytoday.com/blog/the-blame-game/201205/throw-away-your-vision-board-0
このwikiHow記事について
他言語版
English:Make a Vision Board
Italiano:Costruire una Tavola delle Visioni
Español:hacer un tablero de visión
Deutsch:Eine Zielcollage machen
Português:Fazer um Quadro dos Desejos
Русский:сделать доску визуализации
Bahasa Indonesia:Membuat Papan Visi
العربية:عمل لوحة الأهداف
Nederlands:Een vision board maken
한국어:비전보드 만드는 방법
Tiếng Việt:Tạo bảng tầm nhìn
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