炭酸が強いビールを瓶やタップからグラスにきれいに注ぐのは、実は難しいものです。急いで注いだり間違った注ぎ方をしたりすると、ビールが泡立ち、グラスの上部に味の良くないヘッド(泡)の層ができて、グラスからあふれてしまうでしょう。一方で、泡の層が全くないと、そのビール独特の風味が損なわれてしまうこともあります。ビールのスタイルによって違う、ビールの注ぎ方を練習していきましょう。

方法 1 の 3:
瓶、缶、ピッチャーからの注ぎ方

  1. 1
    「清潔な」ビアグラスを用意する 油分や汚れがなく、注ぐビールのスタイルに合ったパイントグラスを用意します。グラスの側面に指紋や何らかの繊維、汚れ、残留物などが付着していないものを選びましょう。グラスが汚れていると、ビールの味も落ちてしまいます。
    • ビールのスタイルに合わせた様々なグラスがありますが、専用のグラスがない場合は、ビールがたっぷり注げて少し泡の層を作れるくらいの容量がある、標準的なパイントグラス(475ml)を使いましょう。
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    瓶や缶から注ぐ場合は、底部の澱(おり)に注意する 瓶の底に酵母の薄い層(澱)がある酵母入りの瓶ビールの場合、澱がビールに混ざることで味(と透明度)に影響するため注意が必要です。瓶を持ち上げて光に透かし、澱があるかどうか確認しましょう。缶ビールの場合は、澱に関する表示がないかチェックします。「can-conditioned」あるいは「無濾過」「ビール酵母入り」と書いてある場合は澱があるということです。
    • ピリッとした刺激が増し、ビール本来の味を感じられるとして、無濾過ビールを好む人もいます。自分の好みがわからない場合は、試しに味わってみましょう。飲んでみなければ好きか嫌いかは判断できません。
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    グラスを45度に傾ける グラス底部の端をテーブルなどの水平な面に付け、残りの部分は宙に浮かせましょう。こうすることで、グラスのバランスを一定に保つことができます(これで狙い通りにビールを注ぐことができるでしょう)。[1]
  4. 4
    グラスから数センチ上、底部の中心の位置に注ぎ口を持ってくる まずはビールをグラスの半分くらいまで注いでいきます。この位置から注ぐことで、ビールに空気を含ませて泡の層を作りましょう。
    • 注ぎ口がグラスに触れるのはよくありません。自分用に注ぐ場合はそこまで気にする必要はありませんが、他の人のために注いでいる場合は、グラスをできるだけきれいな状態に保つのがマナーです。瓶、缶、ピッチャーなどの注ぎ口には細菌がいる可能性もあります。
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    素早く一定の勢いで注いでいく ビールがグラスの側面をスムーズに流れ落ちるように注いでいきます。ビールがはね返って飛び散らないように注意しましょう。グラス側面の中心をめがけて注ぎ、注ぎ口から出るビールの量をできるだけ一定に保ちます。
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    グラスの1/3~1/2ほどまで注いだら、グラスの角度を変えていく グラスを満たしたときに泡の層が4 cm程度になるよう、ビールを注ぎながらグラスの角度を少しずつ変えて水平にしていきます。[2]
    • 泡が多い場合は、グラスの側面に当たらないようにビールを注ぎましょう。空気を入れすぎないようにすることで、泡を抑えることができます。
    • 泡が少ない場合は、グラスの側面を伝うようにビールを注ぎ、約2.5~5cmの泡の層を作りましょう。
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    飲む前に数秒待ち、泡の層を落ち着かせる ただし、香りはできるだけ早く嗅ぐようにしましょう。泡の層が一番盛り上がっている時が、最も香りが立つタイミングです。オーク系、柑橘系、またはスパイシー系の風味のあるビールの場合、その香りを最も強く感じられるでしょう。[3]
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方法 2 の 3:
特徴のあるビールを注ぐ

  1. 1
    小麦ビールやコルク栓の瓶ビールは静かに注ぐ これらのタイプのビールは、普通のものよりも泡立ちが早く、泡もたくさんできるので、少し優しく注ぐ必要があります。泡の層は2.5cm以上、あるいは指2本分以上の厚さにし、それ以下にはならないようにします。このタイプのビールはゆっくりと気楽に楽しみましょう。[4]
    • このタイプのビールは、背の高いグラスに注いで泡立たせ、泡の層を楽しみましょう。小麦ビールの注ぎ方には流儀があり、玄人は注ぎきる前にテーブルの上でボトルを転がすこともあります。中身を全て注ぎきる前に瓶を揺らして、最後の1/3ほどを瓶の中で泡立たせてみましょう。[5]
  2. 2
    酵母入りの瓶ビールは澱に注意する 酵母入りの瓶ビールの最後の1.3㎝程度は、飲まない方がよいとされているため、飲み切らずに残しておきましょう。(酵母の風味を楽しめるとも言われ)味が悪いわけではありませんが、飲むとかなりお腹が張り、おならがたくさん出ることになるかもしれません。
    • 人によっては、濃厚で苦味のある濃縮された酵母の味を好む人もいます。その場合は、残さず注ぎきりましょう。
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    アメリカンペールラガーはゆっくりと注ぐ バドワイザーやミラーのようなビールは、傾けたグラスの側面を伝うようにゆっくりと注ぎましょう。そうしないと、泡だけのビールになってしまいます。味と香りを楽しむために泡の層は重要なものですが、泡だけではビールを楽しめません。
    • これらのビールはタンパク質が少ないため、分厚い泡の層ができてもすぐに消え、グラスが半分以上空っぽになってしまいます。泡の層が厚くなってしまうと、注ぐ工程に必要以上に時間を取られ、飲み始めるまでの手間が増えるでしょう。
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    ギネスは2回に分けて注ぐ ギネス愛好家の間では、2回に分けて注ぐ方法(2度注ぎ)が主流です。ビールをグラスの約2/3の位置まで注ぎ、30秒ほどビール(窒素による泡)が落ち着くのを待ちます。その後、グラスの縁までビールを注ぎましょう。グラスはギネス用のものを使用することが推奨されています。[6]
    • この方法で注ぐことによって、完璧な量の泡を生み出し、ギネスの味を最高の状態で楽しむことができるでしょう。ダブリン(ギネスの原産国アイルランドの首都)でも同じ方法で飲まれているのなら、試してみるのも悪くないかもしれません。
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方法 3 の 3:
生ビールを注ぐ

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    清潔なビアグラス(パイントグラス)を用意する 油分や汚れがなく、注ぐビールのスタイルに合ったグラスを選びましょう。化学薬品で洗浄した場合は、光に透かして汚れや繊維などがないかを確認します。グラスを洗う場合はお湯を使うとよいでしょう。[7]
    • あらゆるスタイルのビールに合うグラスもあります。専用のグラスがなければ、標準的なパイントグラス(475ml)を使うとよいでしょう。それより小さいグラスでは、十分な量のビールを注ぐことができません。
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    タップから余分な圧力を逃がし、古いビールを排出する 別の容器を用意し、最初のビールを数秒間排出しましょう。バーなどで、タップでビールを注ぐ機会がある人は、最初に少し捨ててから注ぐと、ビール通の客にも喜ばれるはずです。
    • 最初に少し捨てることによって、樽の中身がなくなっているかどうかを確認することもできるので、グラスを汚して時間を無駄にせずに済みます。
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    グラスを45度傾けてタップの注ぎ口から数cmの位置に構える 瓶や缶から注ぐ場合と同じ角度でタップの注ぎ口の下にグラスを構えます。これはグラスの中ほどの理想的な位置にビールが当たる角度です。[8]
    • タップの先端がグラスに触れないようにしましょう。細菌などがタップの先端に付着して繁殖していた場合、グラスも汚染されてしまいます。ビールを注ぐのが苦手な人も、安全のためにエチケットを守りましょう。[9]
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    ビールが一定の勢いでグラスの側面を伝っていくようにタップを全開にする タップには、レバーを引っ張るタイプと優しく押すタイプのものがあります。いずれの場合も、ビールの勢いが一定になるように操作しましょう。
    • 一定の勢いのまま、グラスの半分くらいまで注ぎましょう。泡の層ができていない場合は、もっと空気を取り込んで泡立つよう、引き続きグラスの側面を伝わせながらビールを注ぎます。
  5. 5
    約4cmの泡の層ができるよう、グラスの角度を徐々に水平にしていく ビールはグラスの側面に当てずに直接注ぐと泡立ちません。グラスの側面を伝わせて注ぎ続けると、泡の層ができすぎてしまいます。泡の層がちょうど良い厚さになったら、注ぎながらグラスの角度を水平にしていきましょう。
    • 泡の層が早い段階で理想の厚さに達したら、その時点でグラスの中心に直接注ぐスタイルに切り替えましょう(ビールの中には泡立ちやすいものもあります)。
    • ビールはグラスの縁まで注ぎます。泡が縁からこぼれそうなくらいがちょうどよいでしょう。縁まで注いでも、表面張力(実際は小さな表面張力がいくつも重なっている)によってこぼれることはありません。
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    泡の層が落ち着くまで飲まずに数秒待つ ただし、香りは楽しみましょう。泡の層が最大に盛り上がっている時が、香りを最も強く感じられるタイミングです。それぞれのビール本来の香りを感じられ、その違いを楽しむことができるでしょう。
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ポイント

  • インディアペールエール(IPA)やベルギービールは、スタウトやポーターよりもやや泡立ちやすいでしょう。

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注意事項

  • ワックスでコーティングされた紙コップや、発泡スチロールのカップは使わないようにしましょう。内側がざらざらしているため飲み残しなどが付着したままになり、ビール本来の味に影響する可能性があります。
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必要なもの

  • ビール
  • ビアグラス

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カテゴリ: 飲み物
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