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パソコンにOSをインストールしたり、OSを修復したりする必要があるときは、ブータブルUSB(USBメモリからOSを起動できる機能、またはその機能を搭載したUSBメモリ)があるととても便利です。ブータブルUSBは任意のOSを搭載したものを簡単に作成することができます。WindowsとMacどちらの手順も順番に見ていきましょう。

方法 1
方法 1 の 4:

イメージファイルからブータブルUSBを作成する(Windows)

  1. 1
    イメージファイルをダウンロードまたは作成する ブータブルUSBにしたいイメージファイル(通常、拡張子は.isoまたは.img)があれば最適です。もしファイルがない場合は、こちらの記事で既存のCDやDVD、ファイルやフォルダからイメージファイルを作成する方法を確認しましょう。
    • 例えば、UbuntuのブータブルUSBを作成したい場合は、https://ubuntu.com/download/desktop(英語のみ)からUbuntuのISOファイルをダウンロードしましょう。
  2. 2
    https://rufus.ie/ja/からRufusをダウンロードする Rufus(ルーファス)は無料の軽量ツールで、インターネット上の多くの開発者や製品開発の専門家が推奨しています。[1] ダウンロードするときは、ページを下にスクロールして「ダウンロード」という見出しの下にある最初のリンクをクリックしましょう。これが最新バージョン(2020年7月現在のバージョンは3.11)のツールになります。[2]
    • ダウンロードが自動的に開始されない場合は、保存をクリックするとダウンロードが開始されます。
  3. 3
    ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてRufusを起動する デフォルトのダウンロードフォルダにあるrufus-3.11.exe(バージョンが異なる場合もあります)というファイルのことです。
    • ファイルを開くダイアログが表示された場合は、はいをクリックする必要があるかもしれません。
  4. 4
    USBメモリを挿入する イメージファイルのファイルサイズに合わせて、十分な容量のUSBメモリを用意しましょう。また、すでにUSBメモリにファイルが保存されている場合は、バックアップを取ってから作業を進めましょう。この作業を行うと、USBメモリ内のファイルはすべて消去されます。
  5. 5
    「デバイス」メニューからUSBメモリのドライブを選択する Rufusウィンドウの上部にあります。
  6. 6
    「ブートの種類」メニューからディスクまたはISOイメージを選択する
  7. 7
    イメージファイルを選択する チェックマークの右側にある選択ボタンをクリックしてISOまたはIMGファイルが保存されているフォルダを開き、そのファイルを選択して開くをクリックします。
    • イメージファイルのファイル名に合わせて「ボリュームラベル」が更新されますが、ブータブルUSBに別の名前を付けたい場合は、そのテキストを任意の名前に置き換えましょう。
    • 残りの設定はデフォルトのままで問題ないはずですが、必要に応じてパラメータを自由に変更しましょう。
  8. 8
    スタートをクリックしてブータブルUSBを作成する これでイメージファイルがUSBメモリにコピーされ、コピーが完了するとブータブルUSBが完成します。ブータブルUSBが完成したら、ウィンドウの右下にある閉じるをクリックしてRufusを終了しましょう。
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方法 2
方法 2 の 4:

イメージファイルからブータブルUSBを作成する(Mac)

  1. 1
    イメージファイルをダウンロードまたは作成する ブータブルUSBを作成するには、ブータブルイメージファイルが必要です。通常、イメージファイルの拡張子は.iso、.img、または.dmgになっています。すでにブータブルUSBにしたいイメージファイルを持っていれば問題ありません。持っていない場合は、こちらの記事で既存のCDやDVD、ファイルからイメージファイルを作成する方法を確認しましょう。
    • 例えば、UbuntuのブータブルUSBを作成したい場合は、https://ubuntu.com/download/desktop(英語のみ) からUbuntuのISOファイルをダウンロードしましょう。
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    https://www.balena.io/etcher/(英語のみ)からEtcherをダウンロードする Etcher(エッチャー)は多くの人が推奨している無料ツールで、MacでイメージファイルからブータブルUSBを作成することができます。[3] インストーラをダウンロードするときは、アニメーションの下にあるEtcher for macOS(macOS用Etcher)というオプションをクリックしましょう。
  3. 3
    USBメモリを挿入する USBメモリはパソコン本体のUSB(長方形)またはUSB-C(楕円形)ポートに差し込みます。従来のUSBメモリは一方向にしか挿入できないので、挿入できなくても無理に差し込んではいけません。
    • この作業を行うと、USBメモリ内のファイルはすべて消去されます。ファイルが失われないようにバックアップを取っておきましょう。
    • 通常、USBメモリにシステムファイルを格納するには、少なくとも16GB以上の容量が必要です。
  4. 4
    MacでEtcherを起動する インストーラのダウンロードが完了したら、そのファイルをダブルクリックしましょう(balenaEtcher-1.5.101.dmgとなっていますが、バージョンが異なる場合もあります)。Etcherアイコンをダブルクリックしてアプリケーションを起動するか、「アプリケーション」フォルダにドラッグしてインストールします。インストールが完了したら、「アプリケーション」フォルダ内のEtcherをクリックして、アプリケーションを起動しましょう。
  5. 5
    イメージファイルを選択する イメージファイルはISO、IMG、またはDMGファイルで、これでブータブルUSBを作成します。ダウンロードしたばかりであれば、イメージファイルは「ダウンロード」フォルダに入っているはずです。
  6. 6
    USBメモリのドライブを選択する すでにUSBメモリのドライブが選択されていて、それが正しいものでない場合は、Change(変更)をクリックして正しいものを選択しましょう。
  7. 7
    Flash(フラッシュ)をクリックしてブータブルUSBを作成する これでイメージファイルがUSBメモリにコピーされ、ブータブルUSBが完成します。処理が完了すると、正常に完了したことを示すメッセージが表示されます。
  8. 8
    ディスクエラーが表示された場合は、Eject(取り出し)をクリックする 「The disk you inserted was not readable by this computer(セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした)」というエラーが表示されても心配はありません。「Initialize(初期化)」ではなくEject(取り出し)をクリックして、USBメモリを取り外しましょう。そうすれば、そのUSBメモリで起動することができます。
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方法 3
方法 3 の 4:

Windows 10回復ドライブを作成する

  1. 1
    16GB以上のUSBメモリを挿入する Windows 10の起動時に問題が発生した場合、回復ドライブがあれば、トラブルシューティングツールにアクセスすることができ、最悪の場合はWindowsを再インストールすることも可能です。なお、USBメモリを回復ドライブにすると、ファイルの保存など他の用途には使用できなくなります。
    • USBメモリに回復ドライブを作成すると、USBメモリ内のファイルはすべて消去されます。失いたくないデータがある場合は、今すぐバックアップを取りましょう。
    • Windows 10のパソコンは起動できないが、起動できるパソコンが他にもある場合は、こちらの記事でWindowsのメディア作成ツールをダウンロードし、それで回復ドライブを作成する方法を確認しましょう。
  2. 2
    スタートメニューを開き、回復ドライブの作成と入力する 検索結果の一覧が表示されます。[4]
    • スタートボタンをクリックしても検索ボックスが表示されない場合は、その右にある丸印または虫眼鏡をクリックしましょう。
  3. 3
    検索結果の回復ドライブの作成をクリックする アプリケーションははいをクリックしないと起動しない場合があります。
  4. 4
    「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」の左にあるチェックボックスにチェックを入れ、次へをクリックする このチェックボックスにはデフォルトでチェックが入っているはずですが、念のため確認しておくとよいでしょう。チェックを入れると、USBメモリのスキャンが行われます。
  5. 5
    USBメモリのドライブを選択し、次へをクリックする このまま続けるとドライブ上のすべてのデータが削除されることを警告するメッセージが表示されます。
  6. 6
    警告メッセージを確認し、作成をクリックする USBメモリのドライブが再フォーマットされ、Windowsの回復メディアがインストールされます。
  7. 7
    完了をクリックし、ウィンドウを閉じる これでWindows 10の回復ドライブが完成しました。
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方法 4
方法 4 の 4:

macOSの起動可能なインストーラを作成する

  1. 1
    macOSをダウンロードする USBメモリからmacOSをインストールできるようにする必要がある場合は、この方法でドライブを作成することができます。一般的には、一般ユーザーがこの作業を行う必要はありません。macOSのアップグレードや再インストールに必要なものは、すでにパソコンに組み込まれています。ただし、複数のパソコンにmacOSをインストールする必要がある場合は、USBメモリがあると便利です。macOS Catalina(カタリナ)、Mojave(モハベ)、High Sierra(ハイシエラ)はすべてMac App Storeからダウンロードすることができます。[5]
    • 例えば、macOS Catalinaの起動可能なインストーラを作成したい場合は、こちらのリンクをクリックしてMac App StoreのCatalinaのダウンロードページにアクセスし、入手をクリックして、インストーラをダウンロードしましょう。「インストール」はクリックしてはいけません。必要なのはファイルだけです。
    • ダウンロードしようとしているバージョンがすでにダウンロードされている場合は、警告メッセージが表示されるので、続けるをクリックしてインストーラを「アプリケーション」フォルダに保存しましょう。[6]
    • インストーラが自動的に起動した場合は、ウィンドウを閉じましょう。
  2. 2
    USBメモリを挿入する USBメモリはMac本体のUSB(長方形)またはUSB-C(楕円形)ポートに差し込みます。従来のUSBメモリは一方向にしか挿入できないので、挿入できなければ無理に差し込んではいけません。また、USBメモリは12GB以上で、Mac OS拡張形式でフォーマットする必要があります。
    • この作業を行うと、USBメモリ内のファイルはすべて消去されます。残しておきたいものがある場合は、今すぐファイルのバックアップを取りましょう。
  3. 3
    ターミナルウィンドウを開く ターミナルアプリは「アプリケーション」フォルダのユーティリティの中にあります。
  4. 4
    使用しているmacOSのバージョンに応じたコマンドを入力する 使用しているmacOSのバージョンに応じたコマンドを入力または貼り付け、Returnキーを押して実行します。
    • Catalina: sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
    • Mojave: sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
    • High Sierra: sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
  5. 5
    管理者パスワードを入力し、 Returnキーを押す これでコマンドが実行され、確認メッセージが表示されます。
  6. 6
    yキーを押して確定し、 Returnキーを押す これでUSBメモリにインストーラのイメージファイルが作成されます。処理が完了すると「Done(完了)」という文字が表示され、確認メッセージに戻ります。これでUSBメモリを取り外して、このMacまたは別のMacの起動に使用できるようになりました。
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